冴えないおっさんと9人の戦姫〜お気楽な光の戦士〜 作:内海ネルネンド
前回青いアイツことベムラーとノイズを退いた進、ベムラーがいう人には過ぎた力とはなにか、そして進の運命変える出会いが待ち受けていた……
それでは、どうぞ〜
ベムラーから聞いたこの世界についての情報は何ともぶっ飛んだ話ばかりだった。要約すると……
1. 聖遺物という扱いに困ったものがこの世界にはいっぱいある
2. その聖遺物を使ったノイズの対抗手段はあるがそれを使える人間が少な過ぎる
3. この世界は神が実在していた?
4. 全世界そんなに対策できてない
聞いててすげぇ頭痛くなったわ、神様が実在してたかもしれないってどういうことよ……
あとこの世界にはベムラー以外の異星人もいるそうだ、て言っても少人数らしい。わかるのだけで「夕焼けに走る奴」と「悪質らっきょう」と「人間コレクター」等々俺的には会いたくない奴らばかり………これもう積んでね?(白目)
進「えーとつまり今ノイズに対抗できるのって……」
ベムラー「表向きは俺達だけだ」
進「えぇマジか……」
ベムラー「だがない訳では無いぞ」
進「お前が言ってた聖遺物を使った対策か?」
ベムラー「そうだ。FG式回天特機装束、通称「シンフォギア」と呼ばれている」
シンフォギア……中々いい名前じゃん、なんか難しいの出てきたけど
ベムラー「聖詠という歌を歌い、それが起動の合図なっていて俺達のようなプロテクターを纏いノイズと戦うことができるそうだ」
進「それがこの星の対抗手段って訳ね」
ベムラー「だがさっきも言ったが技術が未発達のせいか使える人間が極端に少ない」
進「うそーん……」
マジかぁ……でもノイズから人守ってくれってのが神様のお願いだからなぁ、全部守ろうなんて思っていなかったけどやっぱり難しいな
何かを守るって………
ベムラー「これからどうするつもりだ?」
進「何が?」
ベムラー「今後の事だ、俺もそうだが何をやるにしても拠点位は構えた方がいいんじゃないか?」
進「いや、今はフリーの方が楽そうだからいいや……ところでベムラー」
ベムラー「なんだ?」
進「お前そんだけ知ってるってことは随分太いパイプもってんだな……」
ベムラー「げっ……」
進「まぁそれはいいとして、これからよろしくな「相棒」」
ベムラー(少しは気にしろ、だが……)
ベムラー「相棒か……悪くないな」
俺とベムラーは互いに硬い握手を交わす、まさかこうなるとは予想もしてなかったな
ベムラー「しばらくは二人でノイズ退治だな」
進「ああ、頼りにしてるぜ」
この日以来、俺とベムラーは世界中を飛んではノイズ倒すの日々を繰り返す事になった
あいつら自体はそこまで脅威としては見てなかったが気になってたのは異星人達による干渉だ、びっくりするほどなんもなかったからベムラーに聞いたら奴いわく
『様子を見てどうするか考えてるんだろう、本物ではないと説明したが・・・相手がウルトラマンだからな。慎重になってるんじゃないのか?』
て言ってたな……俺ってそんなに危ないの?お前らの方がめっぽう危ない気がするんだけど?最近の異星人はようわからんなぁ
なーんて考えながら過ごしていたある日、ベムラーに重要な話があると言われ指定された場所に足を運ぶ
進「実験?」
ベムラー「ああ、今日の夜に米政府が保有している研究所で聖遺物の実験が行われるそうだ」
進「ふーん………本題は?」
ベムラー「お前にはその研究所にいる孤児達を救出して欲しい」
進「孤児?ちょっとまて、そこどんなとこなんだ?」
詳しく聞くとそこは身寄りのない子供達を集めては薬物投与による人体実験もやっている胸糞悪い場所だった、しかも聖遺物の中でもヤバイ完全聖遺物の実験を行うときたからますます怪しさ満載・・・
やっぱり世界が違ってもああいう輩はいるもんだな
ベムラー「実験の時間になったら俺がブレーカーを壊す、その間にお前が襲撃して子供達を救ってくれ」
進「随分とまぁ無理やりだな」
ベムラー「俺のような強面が来るよりお前の方が良いだろ」
進「・・・お前まだ子供を助けた時泣かれたの気にしてんのかよ」
ベムラー「ちちちち違うわ馬鹿者ォ!!」
思いっきり図星じゃねぇかコイツ…………
進「わかったよ、全員救ってみせるさ」
ベムラー「決まりだな、一応勝手な真似はするなよ」
はいはい善処しますよ、にしても完全聖遺物ねぇ……妙な胸騒ぎがする、何か良からぬ事が起きなきゃいんだが・・・
そんなこんなで夜、野郎二人で研究所付近の山をずぅーっとぶらついている
進「場所ほんとに合ってんの?」
ベムラー「場所は大丈夫だ、あと呑気タバコ吸うな」
進「良いじゃん暇なんだし( ̄ー+ ̄)y-''~~~」
ベムラー「てめぇ………」
こんなんなるんだったらカップ麺持ってくりゃ良かったな、でもアメリカのカップ麺好みの奴少ないんだよなぁ
"ボォン!ボンボォン!"
進「…………マジか」
嫌な音聞こえたしなんなら煙みえるし赤く光ってるし、ああもう無茶苦茶だよ……
ベムラー「爆発だと!?」
進「かなりデカかったな」
ベムラー「一体何が起こってる……」
色々と気になるのはわかるけどまずどうするか考えようぜ、あの爆発が実験のとは限らんし
『♪〜』
進「んっ?」
ベムラー「どうした?」
今……歌が聞こえた……聞き間違いじゃない、あの研究所からだ
なんだ……?不安と恐怖の感情が俺に流れ込んでくる……あの歌、何かヤバい気がする
進「悪いあとまかせる!」
ベムラーにそう言い残すと進は研究所目掛けて駆け出す
ベムラー「なっ!?どうするつもりだ!!?」
進「決まってんだろ、人を救う。それだけだ!!!」
ベーターカプセルを押し戦士の姿を纏い、すぐに紅い光を包まれ研究所目掛けて空を翔ける
進「さっきから嫌な予感がする、間に合ってくれよ………シュワッチッ!!!!」
燃え盛る火の中、1人の戦姫と完全聖遺物が対峙している
そう……ここはアメリカ政府が極秘裏に保有しているF.I.Sの研究施設
戦姫の名は「セレナ・カデンツァヴナ・イヴ」、完全聖遺物「ネフィリム」の起動実験による不慮の事故で亡くなるはずアガートラームの装者である
マリア「セレナァァァァァァァァァ!!!」
研究所内に響く姉「マリア」叫び、だがセレナは静止せずネフィリムに近寄る
セレナ「ここで止めないと……マリア姉さんが……マムが……みんなが……」
しかし彼女の体は既に限界を迎えていた。この時彼女は「絶唱」使いアルビノネフィリムを止めようとするも虚しく、白き怪物は暴走を続ける
ネフィリム「グオオオオオオオオオオオオオ!!!」
"ブォォン!"
セレナ「ぐうっ!?」
アルビノネフィリムの一撃に倒れ込むセレナ、トドメを刺そうと言わんばかりに怪物はセレナに近づく
セレナ(もう……立てそうにない……姉さん……ごめんなさい………生きるのって………こんなにも………難しいんだね………)
セレナ「痛い……熱い……苦しい……誰が………みんなを……助けて……!」
死を悟り涙を流す少女、白き怪物は腕を上げ息の根を止めようとした………その時、運命の歯車が動きだす
"ザシュッ!!!"
セレナ「へ……?」
ネフィリム「ゴアアアアアアアアアアアアアアア!?」
進「シェアッ!!!」
振り上げた腕を切り落とされたアルビノネフィリムは一瞬悶えるが頭上から来た紅い球体に吹き飛ばされる、光はしだいに解け戦士は姿を現す
セレナ「紅い……光……」
進「・・・・少女よ、よく守り抜いた」
セレナ「・・・あなたは?」
進「・・・君と同じ、人を守る者だ」
BGM ウルトラマンZ「アルファエッジのテーマ」
勢いで来たとはいえかなり燃えてるし崩落しそうだしヤバくねここ?鎧着た嬢ちゃんは怪我だらけだしなんか怪獣モドキいるし…… あとこいつ某宇宙人でいそう(小並感)
ネフィリム「ガアアアアアアアア!!!!」
進「大分気が立ってる、なぁッ!!!」
"ボォムッ!!!"
駆けるネフィリムの顔面に右ストレートと決め、見事な曲線を画き吹き飛ばされる
ネフィリム「ゴルアアアアアアアア……!!」
進「ハァッ!!デェヤァッ!!!」
手刀や正拳、ハイキックなどあらゆる打撃技をネフィリムに叩き込むも負けじ劣らずとネフィリムは襲い続ける
進「チッ、こいつかなりタフだな」
ネフィリム「ゴアオオオオオオオオオオオオ!!!」
雄叫びを上げたネフィリムはちぎれた腕をみるみると再生させて戦士に猛攻を仕掛ける
進「げ、マジか」
ネフィリム「ガァッ!!!」
進「ダッ!!セヤッ!!!」
怪物と攻防一体を繰り広げる戦士を彼女は見守り、唖然としていた
セレナ(ネフィリムと互角以上に渡り合えるなんて……この人は、一体……)
進「お嬢さん!」
セレナ「は、はい!」
進「奴を止める方法を知らないか?」
セレナ「え、えっと……より強い一撃を与えてください!!そうすればネフィリムを止められるはずです!」
進「なるほど、感謝する!!」
それなら話は早い、スペシウム光線はこんな場所じゃブッパできないしなんならそれ以上の呼ばれている「とっておき」があるからな
進「まずその両腕を切らせてもらう!!!」
"ザンッ!!!"
ネフィリム「ゴオオオオ!!?」
まずデカい両腕をスペシウムブレードで断ち切り、続けて高く飛び見様見真似の「スワローキック」を打ち込む!
進「スワローキック!!」
"ドォォムッ!!!"
ネフィリム「グゴァッ!!?」
よっし!ようやくそのひでぇ顔面凹ませたぜ!
ネフィリム「グガガガガガガ……!」
進「これで決めるッ!」
右腕を突き出し緑色の円を作りだしそれを纏いエネルギーを溜める、この技は1回しか使われてないがその実力は折り紙付き
進「ウルトラアタック光線ッ!!!」
"ビィィィィィィィィィィィィィッ!!!!"
ネフィリム「ガッ!!?」
右腕から放つリング状の光線はネフィリムにあたるとピクリとも動かなくなる、全てを出し切り進は腕をクロスさせあることを念じるとネフィリムの身体にスパークが走り出す
進「爆☆殺ッ!!!!」
"チュドォォォォォォォォォォォン!!!"
やっと撃退できたな……さすが完全聖遺物と言われるだけはある。てあれ?なんか黒いの見えるな?
進「これは……繭?いや蛹か?」
煙の中から現れたのは休眠状態に入ったネフィリムだった、一定以上のダメージを受け活動を停止しているのだろう。完全聖遺物を退けた事に半ば驚きつつもセレナは立ち上がり進にこのことを伝える
セレナ「それは……ネフィリムが休眠状態に入った証拠です」
進「休眠?それなら今は大丈夫ということか……ところで、君は大丈夫なのかい?」
セレナ「少し楽になりました、ありがとうございます……あっ」
進「ッ……!」
気が抜けたのかふらついてしまった彼女に進は支える
セレナ「………すみません」
進「ここは長くはもたない、君も早く逃げるといい」
セレナ「・・・・いえ、まだ……みんなを探さないと……」
なんて健気な子だ、ボロボロになってでも他者を守りたいという心を持っている……この大火事だ、せめてこの子だけでも助けないと
イメージするんだ、コスモスとジャスティスがやっていた右腕にエネルギーを集中させて攻撃ではなく「癒し」の光を彼女に流し込むのイメージを……
進「ハァァァァァァァ………!」
右腕は金色に輝き、セレナの手を包むように触れると癒しの光は彼女の身体を包み込む。
セレナ「傷が……癒えてく?」
よし、おおむね成功だな、あとはちゃんとした所で見てもらわなきゃないけないな
確か頭に通信のボタンが……お、あった
"ピッ"
進「ベムラー!聞こえるか!」
ベムラー【いつまでいるつもりだ!!?さっさと脱出しろ!!!】
うーわカンカンだよあの怪獣勘弁してくれよこの子びっくりして目見開いてんじゃん、オープン回線にしなきゃよかった……
進「悪かったって……他に生存者はいたか?」
ベムラー【今の所ガキ全員と一部の人間は助けた!とっとと逃げるぞ!】
進「わかった、俺も後で行く」
"ピッ"
セレナ「あの、今のは?」
進「ん?ああ、ちょっとしたお話さ……よっと!」
セレナ「キャッ!?」
俺がやったのは応急処置みたいなものだ、早く抱えてとっとと逃げないとな!
セレナ(この人の身体、とても機械的なのに……人のような温もりを感じる……けどお姫様抱っこなのがちょっと恥ずかしい( ⸝⸝⸝¯ ¯⸝⸝⸝ ))
進「しっかりつかまって!!」
セレナ「は、はい!」
進「シュワッチッ!!!」
ゴガァァァァァァァァァァンッ!!!!!!
大きな崩れと共に戦士は空を飛び研究所を脱出する、激しく崩落する研究所を二人は静かに見つめる
セレナ「研究所が……」
進「・・・すまない」
セレナ「へっ?」
進「もっと来るのが早ければ、このような事にはならなかった……」
セレナ「・・・あなたのせいじゃありません、私1人ではみんなを救えなかったかも知れませんでしたから」
進「君は強いな」
セレナ「見ず知らずの私たちを助けてありがとうございま……す……」
進「ッ??大丈夫か?」
セレナ「すぅ……すぅ……」
寝てしまったか、さてこの子のことあいつにどう説明しようかな……絶対なんか言ってくるよなぁ
けど子供たちが無事なら何よりだな、少し君の言葉に救われたよ、お嬢さん
またしても定められたはずの運命を覆してしまった進、セレナとの出会いをきっかけに彼が戦姫達の使命を支える事になるのはまだ後の話……
いかがでしたでしょうか?随分まとめるのに時間がかかってしまった……
また運命を変えてしまったおっさん、治療したセレナからシンフォギアについて聞きベムラーと今後について考えるも突拍子もないこと断言し実行に移してしまう。そして進を捕まえようとする不穏な影も同時に迫っていた、果たして進が考えた無茶苦茶な提案とは……?
それではまた・・・・