・・・そこ、公式が違うでしょ!やり直しなさい!
まったく、レナが見てあげてるんだから感謝しなさいよね!
・・・ちょっと待ちなさいよ!どうして急に解けるようになるのよ!
はっ?ブレイクスルー?またSF単語で誤魔化そうとする!
こうなったら罰としてもっと難しい問題出すんだから!
これ高校の問題じゃないかって?・・・なんで解けるの?
前世で高校生だったから?そんなのは理由にならないわよ!
むしろ、どうして他の問題が解けないのよ!は?忘れてた!?
よく見たら、今解いた問題も半分は間違ってるじゃない!
これは特訓が必要みたいね・・・!
また三十分追加!
やだって?爪剥がす道具どっかになかったかしら・・・?
うん!良い子ね?レナはアンタみたいな正直な後輩は嫌いじゃないわ!
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今ではレナとコイツはこうやって数学をやっている感じに仲がいい。
でも、少し前までは違った。険悪といってもいいぐらいだった。
コイツはレナを嫌わなかった。むしろ、レナの方がコイツを嫌ってた。
最初に会ったのは結界内だった。コイツは他の魔法少女に変な小説を布教してた。
それも、魔女の使い魔に追われながらである。
仕方ないので助けてやって、次からはこんな場所に来るなと言っといた。
それから数日後。今度は黒羽根に追われていた。どうやらトップに布教しようとしたらしい。
何がひどかったといえば、追っている奴にも布教していたこと!
仕方ないのでまた助けてやって、次からはこんな危険なことはするなと言ってやった。
でも、そいつはまた懲りずに色々な場所で布教していた。
しかも、コイツには二葉さなも見えていたらしく、ウワサにも布教していた。
しかも、その度に魔法少女たちがフォローしなくてはいけない状況になっていた。
魔女やウワサと戦いながら一般人にも気を付けるのは意外と疲れるんだから!
レナも含め、どんどん魔法少女の間にコイツに対する嫌悪感が広まっていった。
ももこやかえでやいろはたちはそういった空気を何とかしようとしてた。
でも、レナの堪忍袋の緒は切れようとしてた。
そして、ついにその時がやってきてしまった。アイツは白羽根にも黒羽根にも追われていた。
それを見た途端、レナの何かが吹っ切れた。これ以上、こんな奴の面倒は見たくなかった。
気付いたら、レナは槍をコイツの足に刺していた。羽根たちも動揺してた。
最初に止めようとしたのはむしろ羽根たちの方だった。
でも、レナはそれに構わずに、次はコイツの心臓にぶっ刺そうとしていた。
そこをかえでに止められて、ビンタを喰らった。
だけど、この一件がきっかけで魔法少女たちの態度が変わっていった。
今まで我慢してた子たちが暴力をコイツに振るうようになった。
それでもコイツはめげずに三体を布教しようとした。
レナはそれでコイツが良い意味での馬鹿だったということを理解した。
それからというものの、レナはコイツを手伝うようになった。
それで一部の魔法少女たちと仲が悪くなったけど、どうってことはなかった。
最初は贖罪みたいな感じだったけど、いつの間にか楽しくてやるようになった。
そう思えるようになったのは、コイツが良い馬鹿だったから。
でも、ある時、コイツはついに死にかけることになった。
よりにもよって、ネオ・マギウスに布教しに行ったのだ。
アイツらは今でも魔法少女至上主義だけど、あの時はもっと酷かった。
「三体は人類最先端の文学」
コイツはよりにもよってそんな謳い文句で布教した。
魔法少女至上主義も確かに魔法少女が人類の進化の最先端という考え方だ。
でも、三体はある意味(進化したのも含め)人類全体をけなしているような小説だ。
人類が虫けらだと書いているような小説を選民思想を持つ子たちに渡してしまったのだ。
レナも読んではいるけど、冷静に考えたら私達って高度な文明に力を貸してもらっているだけ。
そういうわけで、ネオ・マギウスの子たちも三体を読んでそれに気づいてしまった。
そしたら、あの子たちはコイツが自分たちを侮辱したと考えた。
あの時は本当に怖かったんだから!一気にレナとコイツに襲い掛かってきたんだもん!
コイツも逃げながら私をサポートして、何とか状況を切り抜けようとした。
その時、マギアユニオンの子たちがやってきた。
これで助かったと思いきや、その子たちが私達を攻撃してきた。
ついに堪忍袋の緒が切れてしまったのだ。
彼女たちの頭の中には邪魔物を片付けることしかなかったと思う。
最初に捕まったのはアイツだった。腕が変な方向に曲がってた。
レナも助けようとしたけど、逆に捕まってしまった。
たくさんの子たちが貰った三体でコイツを打ちのめしていた。
それでもコイツは音を上げなかった。逆にそれが魔法少女たちの恐怖を煽ったのだろう。
さらに打ちのめした。それでもコイツは叫ぶことはしなかった。
それで、次の標的は私に決まった。ある意味では正しい判断だ。
コイツは泣きわめいてレナに暴力を振るうなと叫んだ。
三体が私の顔面に直撃しようとしたその時、ようやくいろは達が助けに来た。
「・・・これはどういうことかしら?」
その時のやちよの顔を見た子たちの半分は色々な意味で乙女の尊厳を失った。
コイツはとっくに気絶していたから大丈夫だった。
でも、レナはそれを見てしまった。コイツが気絶していてよかったと思う。
さて、コイツが目を覚ますまでネオ・マギウスと他の魔法少女たちに説教が開始された。
ちなみに、レナもコイツを止めなかったという理由で説教された。・・・怖かった。
コイツが目を覚ますと、やちよにどっかに連れて行った。
説教を受けたのは間違いないと思う。少しざまあみろって思ってしまった。
さて、話が長くなってしまったが、要するにコイツは放っておくと周りに迷惑をかけまくるのだ。
だから、レナが面倒を見なくちゃいけないんだ。
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そういうわけで、この誓約書にサインしなさい!
今度からはレナと一緒にいるときだけ布教すること!
やだって?これ以上周りに迷惑かける気なの?
アンタはレナがいないと足手まといなんだから!
そういうわけで、誓約書にサインしなさい!
よしよし!やっぱりアンタは素直な方が・・・あれ?
これ『婚姻届』じゃない!誓約書は・・・いつの間にすり替えたの!?
あっ!いつの間にか風に飛ばされてる!
もう!こうなったらお仕置きよ!覚悟しなさい!
はい!お仕置き完了!私の名前も書いてやったわ!
返してくれって?いやよ?どうしてそんなことしなくちゃならないの?
証人はかえでやももこがなってくれるから安心してよね!
結婚すれば、私はアンタをずっと監視できるからね!
あっ、コラ!電話で助けを呼ぶな!
まったく!いろは、なんでもないから、うん、本当に何でもないから!
・・・またお仕置きね。さあ、ズボンを脱ぎなさい!
これからはアンタの事、ずっと
今回の教訓①:人に迷惑をかけてはいけない
今回の教訓②:自殺行為はいけない