URZ インフィニット・ストラトス   作:NS-105

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長らくお待たせしました!


1学期
07:入学


一夏勧誘から一ヶ月後、この日白夜達のIS学園入学の日だ。

 

~IS学園1-1教室~

 

 

真耶「皆さん入学おめでとう。私は、副担任の山田真耶です。」

 

しーん…

 

教室内に響く元気な声。だが、それに反応する生徒は誰もいない。そりゃそうだ、何せ

 

一夏「(き、気まずい…)」

 

クラスメイトほぼ全員はジッと一ヶ所を見つめている。白夜達の席だ。教室の真ん中の一番前に一夏、その後ろに白夜、白夜の左に殺那、白夜の右にフィリップ、一夏の左隣には円夏、かなり離れた窓側に箒の席がある。そして、クラスメイト(全員女子)の視線に気まずそうにしているのは一夏。それ以外の男子共は、

 

白夜「…zzz」

 

殺那「(うわ~すっげ~ww)」

 

フィリップ「(凄い凄い!机とPCが合体しているのか、何!?空中投影ディスプレイだと!?まだこの世界では一般に普及したばかりのはず!?大変興味深い…)」

 

こいつら神経図太いわ…

 

真耶「…斑君…織斑君!」

 

すると、山田先生から一夏へ声がかかる。

 

一夏「は、はい!」

 

真耶「あ、あの~今自己紹介が『あ』から始まって今『お』なんだよね~自己紹介してくれるかな?ダメかな?」

 

あ、先生泣きそう…失礼だけど可愛いな。俺だったら間違いなく気持ち悪くにやけるな…ゲヘへ…ゲフンゲフン

 

一夏「は、はい!します!しますから!そんな畏まらないでください!」

 

そう言って若干緊張で上がりながらも自己紹介を始める。

 

一夏「お、織斑一夏です。RFC所属で特技は家事全般。趣味は姉の影響で特tッ」

 

一夏が趣味を言おうとした所で強烈な出席簿アタックが炸裂する。放ったのは勿論織斑千冬だ。

 

千冬「自己紹介で人の趣味までバラすな馬鹿者が」

 

一夏「ッテテ~ちふ、じゃなかった…織斑先生、すみません。」

 

頭からプスプスと煙を出しながらよろよろと席に着く。

 

千冬「さて…私が織斑千冬だ。私の仕事は若干15歳を一人前に育て上げることだ。分からないことがあったら私達に聞け、出来ないことがあれば私達を頼れ、出来るようになるまで指導してやる。以上だ。」

 

しばしの静寂、そして…

 

「キャ―――――――――‼」

 

「本物よ!本物の千冬様よ!」

 

「私、あなたに会うためにここに来ました!北九州から!」

 

もうカオスだ…

 

千冬「はぁ…毎年毎年、馬鹿ばかりだ…まさか私のクラスだけ集中させてるのか?」

 

気持ちは分からんでもない…

 

「キャ――――――‼」

 

「もっと叱って罵って!!!」

 

「つけあがらないように躾けて―――‼」

 

「でも時には優しくして――――!!!」

 

もうカオスだ…

また騒がしくなった教室を千冬の一喝で治め、今度は白夜達の番になった。のだが…

 

白夜「…zzz」

 

まだ寝ていた。

 

千冬「いい加減起きろ博麗!」

 

シュッ、パスッ…

 

千冬が振り下ろした出席簿を白夜が人差し指と中指で挟んで受け止めた。

 

白夜「すんません寝てました。」

 

千冬「初日から居眠りとは感心だな…まあいい、さっさと自己紹介をしろ」

 

白夜「了解」

 

白夜は気怠そうに立ち上がって自己紹介を始める。

 

白夜「博麗白夜だ、一夏と同じでRFC所属で特技は料理と機械いじりと楽器、趣味は特撮、アニメその他サブカルとコスプレだ、よろしく。」

 

一瞬の静寂、そして、

 

「キャ~~~~~ッ」

 

「またイケメンよ――!」

 

「しかも白髪オッドアイ!」

 

「白い瞳も綺麗!」

 

白夜「うわぁ…」

 

白夜はあまりの熱狂ぶりに若干引いていた。

勿論騒ぎは千冬の一喝で納まった。そして次は殺那の番になった。

 

殺那「闇代殺那だ、特技は射撃と楽器、趣味はサブカルとコスプレだ、みんなよろしく。」

 

案の定女子達からの黄色い悲鳴が上がり、千冬に一喝される。そして、フィリップの番。

 

フィリップ「フィリップ・ワームです。特技は検索と楽器、趣味はサブカルチャーとコスプレです。一年間どうぞよろしく。」

 

案の定女子達から歓声をうけ、千冬の一喝で治まるその繰り返しで最初の授業は終わった。

 

 

 

休み時間に入り、白夜達は一夏の席に集まった。

 

一夏「はぁ~~緊張した~~」

 

白夜「お疲れ~」

 

一夏「うぃ~」

 

円夏「お疲れお兄ちゃん」

 

箒「まあ、お前にしては良かったのではないか?」

 

一夏「ありがとう、円夏、箒」

 

殺那「それにしても、女子達の反応凄かったな」

 

フィリップ「確かに、あの反応は少し驚いたね。」

 

円夏「そういえば、みんな放課後どうする?」

 

一夏「俺は真っ直ぐ帰るかな」

 

白夜「俺も」

 

フィリップ「僕もかな」

 

殺那「俺は少し残るわ」

 

箒「何故だ?」

 

殺那「いや、俺のISの調整と学園の設備に慣れようと思ってな」

 

白夜「まだスラスターの出力安定してないのか?」

 

殺那「いや、そこは良いんだけど光線がね、移行してからどうも、出力超過でいつオーバーヒートするか…」

 

円夏「殺那さんも大変だね」

 

そんな雑談を続けていると、

 

???「ちょっとよろしくて?」

 

いきなり声がかかってきた。

 

白夜、殺那、一夏「「「んあ?」」」

 

箒、円夏「ん?」

 

フィリップ「何かな?」

 

声をかけて来たのは金髪碧眼のいかにも美少女といった感じの少女だった。

 

???「まあっ!なんですのそのお返事は!?このわたくしに声を掛けられたのですから、それ相応の対応があるのではなくて?」

 

箒「は?」

 

円夏「何言ってんのあんた?」

 

いきなりの態度に怒りを隠せない女子組、一方で男子組は…

 

白夜「へ~(これが女尊男卑ってやつか…)」

 

殺那「は~(気強いな~)」

 

一夏「はぁ…(誰?)」

 

フィリップ「所謂女王様キャラというやつか、中々興味深い。」

 

全く動じてなかった。

 

???「まあ、私は優しいですし、分からないことがあればそれ相応の態度と言葉遣いでしたら、答えてあげなくもなくってよ。」

 

白夜「んじゃ1つ良いか?」

 

???「貴方私の話を聞いてましたの?」

 

白夜「あんた誰?」

 

「「「「「「「「ブフォッッ!!!」」」」」」」

 

白夜の爆弾発言に少女以外の全員(聞き耳を立てていた者を含め)が噴き出し、対する少女はプルプルと震えている。

 

セシリア「知らないですって!?このイギリス代表候補生であり、入試主席のセシリア・オルコットを!?」

 

白夜「知らん、そもそもイギリスに代表候補がいったい何人いると思ってんだ、ついでに入試の首席なんぞどうでもいい。」

 

セシリア「あ、あなたねぇ…」

 

キーンコーンカーンコーン

 

金髪碧眼美少女もとい、セシリアが何か言い返そうとしたが、休み時間の終了を告げるチャイムが鳴った。

 

セシリア「く…また来ますわ、くれぐれも逃げないことね!」

 

そう捨て台詞を吐いてセシリアは自分の席へ戻っていった。

 

円夏「何なのあいつ!?」

 

箒「見るからに女尊男卑に毒されてるな…」

 

一夏「なんか休み時間なのにドッと疲れた。」

 

殺那「ただ、彼女は何か心に闇を抱えてるっぽかったな…」

 

フィリップ「確かに、さっきの態度もどこか無理してる雰囲気があったね」

 

白夜「まあ、いつか話してくれんじゃない?ってか授業始まるってのにどう逃げりゃいいんだよ…寝よ」

 

千冬「寝るな馬鹿者‼」

 

早速寝ようとした白夜に一喝と出席簿が飛び、授業が始まる。もちろん当たることは無かった。

 

千冬「今回は授業の前にこのクラスのクラス代表を決める」

 

千冬の発言に当然教室はざわつく。

 

「先生、クラス代表って何ですか?」

 

千冬「クラス代表とは、まあ早い話が学級委員だ、雑用やISでのクラス対抗戦等が主な仕事だ、決まったものは一年間変わらないからそのつもりでな。自薦他薦は問わない、誰かいないか?」

 

その千冬の言葉に、クラスメイト達が次々と挙手をする。

 

「はいはーい!私は織斑君を推薦しまーっす!」

 

「私は博麗君!」

 

「それじゃ私は闇代君!」

 

「いやいやワーム君も捨てがたい!」

 

皆物珍しいからか男子達を推薦していく。

 

千冬「他にはいないか?いないならこの四人で決めるぞ?」

 

一夏「織斑先生、これって拒否権h「無いに決まってるだろ」ですよね…」

 

セシリア「納得いきませんわ!」

 

すると、いきなりさっきの少女、セシリアが机を叩きながら立ち上がった。

 

セシリア「そのような選出は認められません!」

 

男組「「「「(よしいいぞもっとやれ!!)」」」」

 

セシリア「第一、神聖なIS学園に男がいるだけでも許しがたいことですのに私に一年間この屈辱を味わえと?そもそも、この極東の島国にいること自体耐え難い苦痛で…」

 

殺那「おーい、セシリアちゃーん、セッシ―、金髪縦ロールお嬢様ー」

 

セシリア「誰が金髪縦ロールですか!?」

 

段々ヒートアップしているセシリアを見かねた殺那が声をかける

 

殺那「おお、中々鋭いツッコミどうも。」

 

セシリア「フンッまあ良いですわ。で、何かご用件でも?」

 

殺那「あのーもうそろそろやめたほうが良いんじゃない?今体感温度が2、3度低い上に何故かこっちに命の危機を感じるんだが…」

 

周りを見るとそこにはクラスメイトの殆どがセシリアを睨みつけていた。

だが、

 

セシリア「く、よくも私に恥をかかせてくれましたわね…決闘ですわ!」

 

殺那「なんで~」

 

セシリア「あら、逃げるんですの?」

 

殺那「え、いや、そうじゃ…(あ、これもうどう転んでも戦うのね)アアイイゾ(諦めの表情)」

 

千冬「それでは、織斑兄、博麗、闇代、ワーム、オルコットの五人で一週間後に代表決定戦を行ういいな?」

 

男子組(殺那以外)「「「めんどくせぇのに巻き込まれた。」」」

 

白夜「なら一つ良いか?」

 

千冬「なんだ?」

 

白夜「代表決定戦、俺、殺那、フィリップの三人は三つ巴でやりたい。理由は俺達の戦闘力はほぼ同じでその方が時間短縮になるからだ。」

 

千冬「そうか、わかった許可しよう。それでは、授業を始める。」

 

そして、授業が再開された。

 

 

 

放課後、白夜達男子組は何故か教室に残っているよう言われた。

 

円夏「白夜さんこれって…」

 

白夜「ああ、多分な…」

 

白夜と残っていた円夏、は何故残るよう言われたのか見当がついているようだった。よく見れば、他の男子達や箒(円夏と同じく残っていた)も何処か見当がついているようだった。

 

真耶「あ、織斑君、博麗君、闇代君、ワーム君、ちゃんと残ってくれてたんですね。」

 

一夏「はい、まあ」

 

白夜「それで、俺達を残らせた理由って何ですか?」

 

真耶「そのことなんですが、皆さん一週間は自宅通学の予定だったのですが、事情が事情なので今日から寮での生活になってもらうことになりました。」

 

殺那「それってまさか…」

 

真耶「はい、政府からの指示です。」

 

フィリップ「はあ…相変わらず面子と仕事してるアピールのためだけにはやることが早いね。」

 

一夏「それより俺達、いきなりで荷物とか取りに行きたいのですが」

 

千冬「それなら安心しろ、私が持ってきてやった。」

 

一夏「千冬姉、ありがとう!」

 

千冬「織斑先生だ馬鹿者!」

 

ついいつもの呼び方をしてしまった一夏に千冬は出席簿アタックをするが、

 

シュッ、パンッ

 

一夏「す、すみません、お、織斑先生」

 

すんでのところで白刃取りで防いだ。

 

千冬「ほう、まさか弟に防がれるとは、まあ良い中身はバッグに入ってたものをそのまま持ってきたがそれでいいな」

 

一夏「あ、はい、それで構いません」

 

千冬「それはそうとよく荷物をまとめてたな。まさかこのことを予想してたのか?」

 

一夏「ま、まあ俺というより白夜達が「ジジイ共は予告なしで寮にぶち込むとか馬鹿なこともやりかねない」って言っていたので一応纏めておきました。」

 

千冬「そうか、それはそれとして、博麗、闇代、ワーム、お前たちの荷物はどうする?」

 

白夜「それなら問題ない」

 

そういって白夜はストレージから小さめのボストンバッグを取り出した。

 

千冬「ほう、面白いなRFCの新商品か?」

 

白夜「それは企業秘密で」

 

千冬「そうか、まあ良いこれが寮の鍵だすまんが暫くは他の者と相部屋になる、一応相部屋になる者には事情を説明したから安心しろ。因みに織斑、お前は篠ノ之と相部屋だじゃあな、山田先生あとは任せます」

 

そう言って千冬は教室を出ていった。

 

真耶「了解です。そういうことですので皆さんくれぐれも寄り道しないで帰ってくださいね。」

 

そうして真耶も教室を出ていった。

暫くして先に口を開いたのは一夏だった。

 

一夏「と、取り敢えずよろしくな、箒」

 

箒「そ、そうだな、よ、よろしく頼む。」

 

白夜「おーおー顔紅くしちゃってーもしかして照れてる?」

 

箒「ち、違う!」

 

殺那、フィリップ、円夏「「「(・∀・)ニヤニヤ」」」

 

一夏と箒が顔を紅くしているが、箒はともかく一夏はただ女子と相部屋になることで少し緊張しているだけである。

彼らは暫く雑談した後、一夏、箒、白夜、フィリップはそれぞれの部屋に、殺那はISの整備室に向かった。

 

 

 

白夜達と別れた殺那は、整備室で思いがけない人物に出会った。

 

???「誰?」

 

殺那「俺は闇代殺那、君は?」

 

簪「私は更識簪。殺那ってことは貴方が同室になる人なんだ、話は織斑先生から聞いてるから。」

 

それは、数か月前に害虫駆除の際に助けた更識簪だった。しかも殺那と同室だった。

 

殺那「おう、よろしくな(まさか前助けた人と再会だけじゃなく同室になるとは…)。簪ももしかしてISの調整?」

 

簪「ううん、違う。ISを造ってる。」

 

殺那「ISを造る?なんで?」

 

簪「世界初の男性IS操縦者が出てきて、元々倉持技研が造ってた私のISが凍結になった。」

 

殺那「ちょっと待て、一夏はISを動かしてすぐにRFCに入った。いくら倉持でも一夏関係で出る幕はないんじゃないか?」

 

簪「凍結命令は政府が出してたみたい。」

 

ブチッ‼

 

簪「ブチ?」

 

殺那「悪ぃ久々にイラっと来たわ。」

 

殺那はそう言いながら拳を握り締め、どす黒いオーラを出す。

 

殺那「なあ、このIS俺にも手伝わせてもらえないか?」

 

簪「え、ええ!?」

 

そう言って簪に向き直る殺那。簪は突然のことで驚く。

 

簪「なんで?」

 

殺那「ん?」

 

簪「なんで?貴方にこのことは関係ない、なのになんで?」

 

殺那「ああ、そんなことか」

 

簪の疑問に殺那はあっけらかんと答える。

 

殺那「理由なんてねえよ、ただここで知り合ったのも何かの縁だと思ってな」

 

簪「フフッ」

 

その答えに簪は思わず吹き出す。

 

簪「ありがとう、お願いしていい?」

 

殺那「ああ、よろしくな」

 

そう言って殺那は右手を出す。

 

簪「あ、うん///よろしく殺那」

 

簪は少し顔を紅くして握手した。




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