仮面ライダーファイズ IN スーパー戦隊シリーズ 作:しろとら
「なんなんだよ!! 一体!!」
巧は目が開けられないのか、目を瞑ったまま叫んだ。そして、目を開けるとそこはさっきまでオートバジンで走っていた道路では無く周りに住宅街が見える公園だった。
「何処なんだよ……ここは」
オートバジンから降り、辺りを見渡した。しかし、辺りを見渡しても巧が知っている景色は何処にも無かった。
「さっきの声といい、ほんとどうなってんだよ」
正体不明の謎の光に襲われ、何処か分からない場所に連れてこられた巧は嘆いた。
すると、突如巧の前方に謎の光が現れた。この光は、巧を包み込んだものと同じ光だった。
「なっ!! また、あの光かよ!!」
また、同じ光に警戒した巧だが、光はさっきのように巧には向かってはこなかった。
光は、しばらく空中を浮遊したあと静かに地面に着地し、人間の形になり発光した。
「っ!!」
あまりの眩しさに、巧は目を瞑ってしまった。そして、目を開けると目の前には銀髪の女性が立っていた。女性の格好は白をモチーフにしたドレスを着込んでおり、まるで何処かの国の女王様をしていた。
「アンタは?」
『私の名はアクルミ。乾巧、アナタをこの世界に呼んだのは私』
巧は目の前に立っている女性に尋ねた。女性はアクルミと名乗り、自分が巧をこの世界に連れてきたことをすんなりと認めた。
「で、どこなんだこの世界は?」
『ここは、デカレンジャーの世界です』
「デカレンジャー?」
『はい、デカレンジャーです』
巧は、アクルミに尋ねた。アクルミが言うにはこの世界はデカレンジャーの世界らしい。
しかし、巧はデカレンジャーというものを聞いたことがなかった。
「その、デカレンジャーっていう奴らは何なんだ?」
『デカレンジャーとは、アナタがいた世界でいう仮面ライダーという者たちのことです』
「ってことは、正義のヒーローみたいな存在なのか?」
『えぇ、その通りです』
デカレンジャーとは、巧の世界で言う仮面ライダーのような存在らしい。
どうやら、この世界にも仮面ライダーと同様の正義のヒーローは存在するらしい。
「まぁ、ここが何処かは分かったが、一体俺を呼んだ理由はなんなんだ?」
『はい、私がアナタを呼んだ理由は、アナタにスーパー戦隊たちを救って欲しいからです。歴史上はスーパー戦隊たちが悪の組織を壊滅させるのですが、こちらの不手際で歴史が少し改変されてしまい、このままではスーパー戦隊が悪の組織に敗北してしまうのです』
「なるほど、つまり俺はお前たちの尻拭いをするために呼ばれたわけか・・・」
『は・・・はい、そう言うことになります』
巧がこのデカレンジャーの世界に呼ばれた理由は、なんとも理不尽なものだった。
アクルミたちの尻拭いをするために、知らない世界に飛ばされ、知らないスーパーヒーローたちと知らない敵と戦うとはなんとも理不尽なことなんだろうか。
「ふざけんなよ!!俺はお前らの尻拭いなんかやらないからな、それより早く元の世界に戻してくれ」
『いえ、それはできません』
「なんでだ?」
『アナタが、全てのスーパー戦隊を救うまで元の世界に戻れないようになっているのです』
「はぁ〜!!」
巧は激怒し、アクルミに詰め寄り早く自分を元の世界に戻すよう要求仕様した。
しかし、アクルミはそれは出来ないと言った。アクルミが言うには巧が元の世界に戻るには全てのスーパー戦隊デカレンジャー救わなければならないらしい。
「・・・・・・あ〜、分かったよ。やればいいんだろ、やれば」
『やって下さるのですね!!』
「あぁ、そうしないと元の世界に戻れないしな。で、そのデカレンジャーっていうのはどこにいるんだ?」
『はい、デカレンジャーは今、敵と戦っています。この、光に沿って行けばデカレンジャーの元に辿り着くことができます』
スーパー戦隊を救わなければ元の世界に戻れないことを知った巧は若干やけくそになりながらもスーパー戦隊を救うことを引き受けた。
すると、アクルミは手を振り光の糸を伸ばした。どうやら、この光にの糸に沿って行けばこの世界のスーパー戦隊デカレンジャーと会えるらしい。
「なるほど、この光に沿って行けばデカレンジャーと会えるのか」
『はい、それではお気をつけて』
「あぁ」
巧はアクルミに軽く手を振り、オートバジンに跨り光の糸に沿って走り出した。