この剣に相応しい者になるために~セルフィアの剣士~ 作:クレナイハルハ
剣を振るう
ひたすらに剣を振るう
一人、森の中で静かに剣を振るう
この剣を振るうに相応しい者になるために
この容姿になったのだから
何かを成さなければ成らない気がするから
だからひたすらに剣を振るう
いつも通りの数を降り終えた僕は腰の鞘に剣を仕舞い、森の奥へと進む
すると、少し先には数体のゴブリンがいた
僕は静かに腰の剣の柄に手を掛ける
そして大きく息を吸う、次の瞬間僕は呼吸を止めて走りながら剣を抜刀しゴブリンのうちの一体を横一文字に斬り裂く
すると、斬られたゴブリンは血を流しながら倒れ光に包まれて消える
この世界で殺されたモンスターは光に包まれて『はじまりの森』と呼ばれる所に帰るらしい
魔法も剣の力も使わず、独学で得た剣技のみでモンスターと対峙する
さっきの横薙ぎはまだ駄目だ
斬るときに手に少しだけ反動が来た
今度は反動を一切無しで斬らないと
剣に着いた血を払って構え直す
ゴブリンが増えている先程まで四匹だったはずが、今では七匹ぐらいになっている
恐らくは、ゴブリン達がいる奥に『ゲート』があるのかも知れない
『ゲート』はこの世界に置いて、時折発生しているワームホール?のようなものだ
ゲートは存在しているだけでモンスターを増やし続けるため、止めるにはゲートを斬るしかない
ゴブリンの一匹が接近し剣を降り下ろす
それを僕は剣を横薙ぎに振るい、弾いてからそのまま突き刺す
すると、その隙を狙ったゴブリンが後ろから弓で矢を放ってくる
それを出来るだけ最低限の動きで避け、剣をもって走る
服の所々を矢が掠り、少し血がにじむ
駄目だ、今のは無駄が多かった
次はもっと体の動きを最低限にして、体に矢がかすらない様にしないと
そしてそのままの勢いで剣をゴブリンの腹に当たるであろう位置に剣を置いてそのままゴブリンの横を走り抜ける
するとゴブリンは上半身と下半身に分かれはじまりの森に帰る
だが、こうしてゴブリンと戦闘するなかにもゲートはゴブリンを生み出し続け
数はいつの間にか10を越えていた
その数に、僕は思わず冷や汗を流して思考する
このモンスターの数……使うしか無い
我が英雄よ、力をお借りします
僕は複数のゴブリンが放ってくる矢を剣で弾き
持っていた青い刀身に青薔薇の装飾が付いた剣を逆手に持ち変えて地面に突き刺し燃え片方の手で剣の柄を上から押さえ、剣の力を解放させる
すると刺した剣を中心に白と青の混ざった機械的な魔方陣が発光しながら広がる
大きな魔方陣に重なるように三つの小さな魔方陣が展開され、まるでパソコンにプログラミングするかの様に四角の魔方陣に横に文字や氷を思わせる図形等が浮かび上がる
そして次の瞬間、魔方陣の浮かび上がっていた地面が一瞬にし凍り、更にゴブリン達の足元まで氷が続いていく
ゴブリン達の足元から氷で出来た蔓がゴブリン達に絡まり、足元から頭へと凍らせていく。全員が凍りつき、砕けた
そして奥に浮いているゲートに走りながら刺突で破壊して一息つく
今の戦闘は駄目だ、反省点が多すぎるのと焦って剣の力を使ってしまった
剣の技に頼ってしまった
あの
きっと、魔法も使わず技すらも使わず簡単にあの場から抜け出せる
倒すことが出来るはずだ
まだ駄目だ、もっと
もっと強くならないと
だが、もう時間帯は夕方
帰りながら見つけたモンスターを倒し人と竜が共存している町『セルフィア』に入る
着ていた自分の服をみると、所々がモンスターとの戦闘の攻撃で破れていたり所々に血が滲んでいた
町だと少し目立ってしまうが仕方ない
これくらいいつもの事だ
それにこれくらいしなければ僕はあの
この剣を使うに値いしない
僕は恐らくは転生者と思われる
ただ、本当にそうかと言われたら分からない
神様と会ったわけでもない、閻魔様に裁かれたわけでもない
元々は○○優二と言う名前の平凡な男だった
ルーンファクトリー4と言うゲームをしながらソードアート・オンラインと言うアニメを見ていたら寝落ちした
目が覚めると僕は病院のような所のベットで眠っていた
訳が分からなかった
そもそも何処病院にいるんだ?
僕は家にいたはずだ、そんなことを考えながら体を起こす
すると部屋にナースキャップを被った看護師と思われる女性が入って来た
そして僕は驚愕した、その人はルーンファクトリー4に出てきた病院のキャラクター『ナンシー』さんだったらから
そのまま話していて僕は更に違和感を感じた
そもそも僕は黒髪で黒目、なのにナンシーさんの話す僕は亜麻色の髪に緑色の瞳
僕はナンシーさんに頼み、手鏡を貸してもらう
そして鏡に映ったのは長く見てきた黒目黒髪の平凡な男の顔ではなく
亜麻色の髪に緑色の瞳、それでいて優しそうな顔
更には着ていた服はジャージではなく青い服
ソードアート・オンラインのキャラクター
『ユージオ』だった
その瞬間、僕の頭の中はぐちゃぐちゃになって苦しくなった
呼吸が浅く、目の前がぼやけて見える
何故僕はユージオになっている?
そもそも何故ルーンファクトリー4のキャラがいる?
なんだ、自分が分からない
僕は誰だ?
ユージオなのか?それとも優二なのか?
まるで分からず混乱した僕をナンシーさんは背中をさすって大丈夫だと声をかけてくれ、暫くして僕は落ち着いた
そのあと僕がヨクミールの森で倒れていたのだと伝えられた
訳が分からない、そもそも僕は自室に居たはず
その時、白衣を着た男の人が入って来た
ルーンファクトリー4のキャラ『ジョーンズ』だった
ジョーンズさんは僕に近寄ると優しい声色で体は大丈夫か?と聞いてきた
大丈夫ですと答えると、ジョーンズさんは僕に名前を聞かれた
僕は取り敢えず、ユージと答えた
僕がユージオなのか優二なのか分からないから自分の名前の方を
するとジョーンズさんは優しい声色でどうして倒れていた
僕は分からないと答えた
するとジョーンズさんの後ろにいたナンシーさんが少しだけ眉を潜めた
次にジョーンズさんは、住んでいる町や今まで何をしていたか聞かれた
さすがに、寝て起きたら別の人でした
なんて信じてくれないと思うから覚えていない、何処に住んでいたかも分からないと答えた
するとジョーンズさんとナンシーさんは顔は真剣な表情で頷き、二人で少し話したと思えばナンシーさんが部屋を出た
なんでも、僕が倒れていた近くに落ちていた物も一緒に運ばれたらしく、ナンシーさんがそれを持ってきてくれるらしい
そう話していると、ナンシーさんが一振の剣を持って入って来た
僕は持ってきた剣を見て、まるで時が止まったかのような錯覚をした
ナンシーさんが持ってきたのは薔薇の花の装飾がある薄い青色の鞘
薄い青色の剣の柄には、青い薔薇の花の装飾
アニメにおいて、ユージオが持っていた一振の剣
《神器》『
ナンシーさんに渡されたそれは、はじめて握るはずなのに手に馴染む感覚がある
恐らくは自分のものだと思うことを伝えベットの近くに置いておく
そのあと僕は記憶喪失、と言う事となり町の空家を自分の家として借りれるまでの少しの間だけナンシーさんとジョーンズさんの家でお世話になって今
空家に住んでいるが、実質は寝て起きるためだけの家だ
僕は家に庭も出荷するための箱も無いし、農業をする庭もない
一日のほとんどをヨクミールの森で過ごしている
本当になら、水の神殿にも行きたいけど道が塞がれていて通れないから無理だ
どうやって生計を立てているかと言うと、モンスターからドロップした素材や鉱石、武器を売っている
だから家にはイスとテーブル、ベットしかない
でも構わない、この剣を使うに相応しい者になるために僕はひたすらに剣を降り剣を極めないと行けないから
ジョーンズside
朝早く、あの剣を持ち町の外に出ていく彼を遠くから見守る
あの時、私達の元から離れた日から彼は毎日外に出ては私達が寝てから帰ってくる
以前、医者として注意をしましたが
どうやら無意味のようです
ナンシーも私と同じで彼の事をよく心配します
一時期とはいえ私達と共に過ごした彼を、私達は息子の様に感じているのでしょう
私があの子とあった日の事は今にも覚えています
ある夜、私とナンシーは二階で夕飯を食べたあとのお茶を飲んでいました
ナンシーが持って来てくれたお茶を一口飲む
すると、いつものお茶ではなく少しだけ変化があった
「美味しいですね」
「えぇ、今日はいい茶葉が手に入ったの!。あら?」
家のドアを叩くおとがして、私達は下の階に降り玄関を開ける
「すいません!まだ病院はやっていますか!」
旅人らしき男が17くらいの若い青年を背負って必死な様子で立っていた
「はい、やっていますよ。ナンシー、ベットの用意を頼みます。」
「さ、入って」
そう言って部屋に入るよう促し、気絶している様子の青年をベットに寝かせ診察する
脈を測るが以上は無いし、ルーン切れの様子もない
怪我も見られないですね、取り敢えず大事になるような事はないし目覚めるまで
診察し終え、彼を背負ってきた旅人に声を掛けます
「明らかに健康なはずの彼を何故病院に?」
「セルフィアに来る途中の森に倒れていたのをたまたま見つけて、セルフィアに病院があったことを思い出して急いで連れてきたんです」
「なるほど、森に倒れていた…ですか」
「はい、恐らくはモンスターにでも襲われたと思います。それと彼の近くに落ちていた剣を持ってきました、恐らくは彼の物だと思うので貴方に」
そう言って旅人は見るからに珍しい青色の薔薇の装飾が付いた青い剣を取り出す
「綺麗ね、この剣。それにこれは薔薇かしら?」
「青色の薔薇ですか、聞いたこと無いですね。取り敢えずナンシー、彼が目覚めるまで上に置いておいてくれ」
「分かったわジョーンズ」
来るので受け取りナンシーに預け、彼のもとに付いてもらいます
旅人の人は出来ることはしたと言って出ていきました
それにしても、何故森に?
さっきの彼の姿を見るかぎり、服に切り傷も汚れもない
倒れていたと考えるのは違う気がします
そんなことを思案していると、彼が寝ているベットから話し声が聞こえた
どうやら起きたようなので部屋に入ると彼は驚愕した表情をしました
私は出来るだけ優しい声色で彼に話しかけることにしました
「目が覚めたようですね、体は大丈夫ですか?」
「は、はい。大丈夫です」
「ならよかった。私はジョーンズ、この病院の医師です、貴方の名前は?」
「ゆ、ユージ………だと思います」
「思います?まぁ、今はいいですが。ところで、貴方はどうして森に倒れていたか覚えてますか?」
そう言うと彼の顔は少しだけ暗くなり、彼の緑色の瞳はまるで弱ったかのように光が弱くなっていました
「………分かりません」
「そうですか……それでは住んでいた町や家は分かりますか?」
「分からないんです………僕が何処に住んでいたのか」
これは、恐らくは
「ジョーンズ、彼は」
「記憶喪失、でしょう。ナンシー、あの剣を持ってきて下さい、もしかしたら何か思い出すかもしれません」
「分かったわ」
そう言ってナンシーが二階へ行っているうちに彼が何故ここにいるか説明しないと
「君は、この街セルフィアに来るまでの森で倒れていたらしいです。旅人の人が倒れている君をここに運んできてくれたんですよ、それで君の持ち物と思われる物も預かっているでお渡ししようかと」
「僕の持ち物、ですか?」
「持ってきたわ」
すると、ナンシーがあの剣を持って入ってくる
「それ、は………」
そう言って彼は、ナンシーが渡した剣の柄を持ってみたり、薔薇の装飾を見る
まるで、何かを確認する様に
そして確認が終わったのか彼は口を開いた
「たぶん、僕のだと……思います」
そう話す彼は、まるで生きる目的が分からないといった様に感じた
そんな彼と私達はこの街で空家を借りれるまでの間、一緒に暮らすことを提案した
彼は頷いてお願いしますと言ってくれ、次の日から私達と彼の生活が始まった
日に日に彼が少しずつ元気に成っていく姿は、近くで見ていてとても嬉しいように感じた
彼に仕事を手伝ってもらう時もありました
ナンシーと共に並んで料理する姿はまるで息子の様だ
でも、部屋で彼があの剣を見るときだけ
何か焦っているような表情をしていました
ユージ君、君は一体何に焦ってるのですか?
ご愛読ありがとうございます
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今作の主人公のヒロイン
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コハク
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Fateの赤セイバー ネロ