今回の話は、啓太と恭介、賢の話になります。仕事も含めてかなり時間がかかってしまいましたが、何とか執筆しました。遅くなってしまった事お詫び申し上げます。
啓太は今海未と一緒に下校していた。
海未「ごめんなさい啓太。私の為に一緒に下校してもらう事になってしまって。」
啓太「気にしないで海未。君に何かあったらいけないからね。それに僕も心配だから。」
海未「あ、ありがとうございます//」
啓太にそう言われると海未は顔を真っ赤にしながらも嬉しそうな様子だった。
海未の家につくまでの間、しばらく会話をしながら一緒に下校する啓太であった。
啓太「へぇー。海未のお父さんは剣道の師範で、お母さんは日舞の家元なんだ。じゃあ海未も剣道か日舞をやってるの?」
海未「はい。私も幼い頃からお父様とお母様から剣道と日舞を学んでいましたから。」
啓太「そうなんだ。海未は凄いね。幼い頃から剣道と日舞をやってるなんて。辛いって思った事は無いの?」
海未「最初は辛い。と思った事はありました。でも、今では当たり前の様に感じています。」
啓太「そうか。海未は凄い努力家なんだね。何かそういうの尊敬しちゃうよ。それに穂乃果とことりが言ってたけど、弓道部に所属しているのにスクールアイドルも両立してるしね。」
海未「そ、そんな//私はそれ程の者じゃないですよ。」
啓太が褒めると海未は照れていた。
啓太「海未はご両親とお祖母さんを含めて何人家族なの?」
海未「両親と祖母と姉と弟との6人家族なんです。啓太のご家族は?」
啓太「僕は両親と妹との4人家族なんだ。」
海未「啓太は妹さんがいらっしゃるんですか。」
啓太「うん。以前は病気で入院生活が続いていたんだけど、今は元気になって小学校に通ってるよ。」
海未「そうだったんですか。所で啓太のご両親は何をしてる方なんですか?」
啓太「父さんは弁護士で、母さんは孤児院の院長をしてるよ。」
海未「そうですか。啓太のお父様は弁護士で、お母様は孤児院の院長をなさってるんですか。」
啓太「うん。僕の自慢の両親だよ。それに僕もいつか父さんと同じ弁護士になって多くの人を助けるのが僕の夢なんだ。」
海未「啓太は立派ですね。将来の夢は弁護士になる事だなんて。何だかそういう殿方って素敵ですよ。」
啓太「そうかな。でも有難う海未お世辞でも嬉しいよ。」
海未「お世辞じゃありません。本当に啓太は素敵な殿方です。あの時だってお祖母様のバッグを取り返してくれたんですから。」
啓太「有難う。ねぇあれが海未の家かい?」
海未「はい。あれが私の家です。有難うございます啓太。送って下さって。」
啓太「いやいやこれぐらいなんて事無いよ。じゃあね海未。」
海未「あの啓太!」
啓太「ん?何だい海未。」
海未「私スクールアイドル頑張ります。それからもし良かったらこれからもお話ししませんか?」
啓太「うん。もちろんだよ。また明日ね海未。」
啓太はそう言うと海未に手を振って帰ったのだった。
一方、恭介の方は。
恭介「良いのかい西木野さん。奢ってもらうなんて何だか悪いよ。」
真姫「良いんですよ浅見先輩。あの時と今日助けてくれたお礼をしたいと思っていたので、気にしないで下さい。」
恭介は真姫にあの時の本屋での事を含めて、今日のお礼をさせてほしい。と言われたのだ。最初は恭介は断ったが真姫はそれでもお礼がしたい。言ったので恭介は「じゃあサーティワンのアイスを奢ってくれる?」と言うと真姫は了承したのだった。さらに飛鳥路の件で家まで送ってほしい。と頼まれたので一緒に帰る事になったのだった。そして、今はサーティワンの店でアイスを一緒に食べていたのだった。
真姫「でも、お礼がしたいとは言いましたけど、サーティワンのアイスを奢ってほしい。だなんて浅見先輩はアイスが好きなんですね。」
恭介「あはは。まぁアイスは好きだからね。」
それから恭介と真姫はアイスを食べながら楽しく会話をしたのだった。家族の事、学校の事、様々な話題を出して会話をした。
恭介「へぇ~西木野さんは、本当はUTX学院に行こうと思ってたんだ。それに君はあの西木野総合病院の院長の娘さんなのか。」
真姫「えぇ。私は最初はUTX学院に行こう。と思ってたんですけど、両親の勧めで音ノ木坂学院に入ったんです。それに私は将来医者になるんです。」
真姫は将来の事を話すと何だか元気がない表情になった。
恭介「どうしたの西木野さん?何か悩みがあるなら言ってくれないか。あの時と今日会ったばかりの男である僕に話したくないなら無理にとは言わないけど。」
真姫「いえ有難うございます浅見先輩。話します。実は。」
それから真姫は恭介に全て話した。自分は音楽が好きである事、医者になるのは嫌では無いが両親から言われてるのが理由でもある事、自分の音楽は終わった事。様々な悩みを打ち明けたのだった。恭介は嫌な顔せずに真姫の悩みをしっかり聞いていた。話し終えた真姫は少ししてから落ち着いて口を開いた。
真姫「ごめんなさい浅見先輩。私の悩みばかり話してしまって。」
恭介「気にしないで西木野さん。誰だって悩みの1つや2つはあるのは当然さ。それにわかるよ。好きなのに諦めたり、終わりにしなければならない。って考える事が辛い気持ちが。かつての僕もそうだったんだ。」
真姫「浅見先輩も?」
恭介「実はね西木野さん。僕は小学生の時に野球やってたんだ。最初は下手だったけど、毎日必死に頑張って練習をしてたんだ。その努力が実ったおかげかスタメンに選ばれた時は凄く嬉しかった。チームでの練習は辛い事や大変な事も当然あったけど、仲の良い友達と一緒に野球をしている時はとても嬉しかったし楽しかった。だから僕は練習を頑張ったんだ。友達とこれからも一緒に野球を続けて行けるとそう思っていた。でも、そんな日は長くは続かなかった。」
真姫「何があったんですか?」
恭介「僕は試合でも活躍してから他のチームからも一目置かれる様になったんだ。でも、それをよく思わないチームメイトも何人かいてね。そのメンバー達から酷いいじめを受けたんだ。カバンやユニフォームに落書きをされたり、時には殴れたりもした。当然監督にも相談したけど、監督はそのメンバー達の親の友人でメンバー達を贔屓していたから全く聞いてくれなかった。それどころかそのメンバー達を味方する始末だった。僕と仲良くしてくれた友達の人達も監督やそのメンバー達に逆らう事も出来なかった。だけど、友達の事は恨んでいないよ。もし監督とそいつ等に逆らったらどんな目にあうか。というのもあったし、下手すればチームから追い出されてしまう恐れもあったからね。その後、僕はチームだけでなく野球も辞めたんだ。」
真姫「イミワカンナイ!!そんなのただの妬みじゃない。浅見先輩は必死に頑張ってスタメンになったし、試合で活躍して他のチームから一目置かれただけなのに、それで浅見先輩にいじめをするだなんて酷すぎる。その監督もそのメンバー達を贔屓するだけじゃなく、いじめを黙認するなんて許せない!!」
恭介「有難う西木野さん。でも、良いんだもう昔の事だから。まぁ僕がいなくなってからは僕と仲良くしてくれた友達達も後日そのチームを辞めていったし、監督がそのメンバー達を贔屓してる事やそのメンバー達のいじめ等の悪評が出回って、チーム自体無くなったからさ。」
真姫「辞めた友達の人達はどうしたんですか?」
恭介「うん。他のチームに入って野球をしたよ。友達からも誘われたんだけど、実はしばらくの間塞ぎ込んでた僕を父さんが「フェンシングをやってみないか?」と誘ってくれてさ。それで嫌な事を忘れる為に父さんの紹介のフェンシングクラブに通い始めたんだ。そのフェンシングクラブは昔父さんが通ってた所で先生は親切な人でクラブに所属してた人達も仲良くしてくれたんだ。それが切っ掛けでフェンシングに打ち込んだよ。だから友達達の気持ちも嬉しかったけど、フェンシングを途中で辞めるなんて生半可な事はしたくなかったんだ。でも、その友達達は賛成してくれたし、あの時の事も謝ってくれたよ。それで僕と友達とのわだかまりも無くなった。それぞれ道は違ったけどお互いに応援し合ったよ。」
真姫「そうですか。良かったですね。その友達とのわだかまりも無くなって。」
真姫がそう言うと恭介は「うん。」と笑顔で答えた。
恭介「だからさ西木野さん。無理に音楽を辞める事も諦める事も無いと思う。将来についてはこっちは口出し出来るものではないかもしれないけど、音楽が好きな気持ちは大事にした方が良いと思うよ。それに世の中にはやりたくても好きな事が出来ない人も沢山いるから。」
恭介はそう言うと何処か寂しそうな顔をしていた。もしかするとかつて野球を辞めた時の事を思い出しているのかもしれなかった。その後、恭介と真姫はアイスを食べ終えると店を出た。真姫の家につくまでの間はしばらく会話をしながら彼女を自宅まで送った。
真姫「今日は有難うございました浅見先輩。話しを聞いてくれたおかげで少し気持ちが楽になりました。」
恭介「ううん。僕こそ有難う西木野さん。アイスを奢ってもらって、それに少しでも君の力になれたなら何よりだよ。じゃあね西木野さん。」
恭介は帰ろうしたその時。
真姫「浅見先輩!」
真姫に呼ばれて恭介は振り返った。
真姫「私は放課後、音楽室でピアノを弾いてます。もし良かったらピアノを聞きに来てくれますか?嫌だったら良いですけど。」
真姫がそう言うと恭介は笑顔で口を開いた。
恭介「うん。じゃあ明日の放課後に音楽室に行くよ。西木野さんのピアノを聞いてみたいから。じゃあまた明日。」
恭介はそう言うと家に帰っていった。
そして、賢はというと。
賢(心の声)「今日俺は後にμ'sのメンバーになる矢澤にこが「お礼がしたいから放課後付き合ってほしい。」と言われた。悪質転生者の護衛を兼ねて付き合ったのは良い。だがしかし何で!!何で俺は彼女の家にお邪魔する事になってんだ!!」
放課後、賢はにこが「お礼がしたいから放課後付き合って頂戴。」と言われたのだ。最初は賢は断ったが何度も言われた為に賢の方が折れて、悪質転生者の事もある為に護衛も兼ねて放課後付き合う事にしたのだった。付き合ったのは良いが何故か彼女の自宅へとお呼ばれされたのだった。
にこ「ただいま!」
こころ「お姉様おかえりなさい。」
ここあ「お姉ちゃんおかえり〜。」
虎太郎「おかえり~。」
にこ「こころ、ここあ、虎太郎。今日はね特別なお客さんが来てるのよ。」
こころ「特別なお客様?」
ここあ「誰なのお姉ちゃん?」
虎太郎「だーれ?」
にこ「知ってる人よ。見てのお楽しみ。おーい入って良いわよ。」
にこがそう言うとそれに合わせて賢はドアを開けて入って来た。
賢「お邪魔します。」
賢はそう言って入って来た。その瞬間。
こころ「あ~!!あの時ここあを助けてくれた。格好良いお兄さん!」
ここあ「ホントだ!!あの時助けてくれたお兄ちゃんだ!」
虎太郎「あの時のヒーローのお兄ちゃん!」
にこの妹と弟のこころ、ここあ、虎太郎は賢を見た瞬間。急に目を輝かせて喜んだのだった。その反応を見て賢は苦笑いをした。その後、賢はにこに案内されて部屋に上がり、こころとここあと虎太郎に自己紹介をしたのだった。
こころ「じゃあ賢さんは、今日からテスト生としてお姉様の通っている音ノ木坂学院に通う事になったんですか。」
賢「うん。俺は2年だからにこさんの後輩になるね。」
ここあ「そうだったんだ。何だか凄い偶然だね。だけど、私は賢お兄ちゃんとまた会うことが出来て良かった。」
こころ「私もです。」
虎太郎「嬉しい〜。」
賢「有難う。こころちゃん、ここあちゃん、虎太郎君。そう言ってくれて嬉しいよ。」
にこはお茶と菓子の用意の為に台所に行っており、その間賢はこころ、ここあ、虎太郎と会話をしたり遊び相手になってあげていたのだった。幼い弟2人と妹1人の面倒をみている賢にとっては子供の相手は問題なかったので賢はすぐに3人と仲良くなった。しばらくするとにこが戻ってきた。
にこ「悪いわね。妹達と弟の相手をしてもらってて。」
賢「いえ。気にしないで下さい矢澤先輩。俺にも弟2人と妹1人がいるので子供の相手は慣れてるんで。」
にこ「あんたも兄弟がいるの?」
賢「はい。こころちゃんとここあちゃんと同い年の弟2人と虎太郎君と同い年の妹が1人いるんです。」
こころ「賢さんには私とここあと同い年の弟さんが2人いるんですか?」
賢「うん。あと虎太郎君と同い年の妹もね。」
ここあ「そうなんだ。出来たら私、その子達と会ってみたいな。」
こころ「私もその子達に会いたいです。賢さん。もし良かったらその子達に会わせてもらえますか?」
虎太郎「・・・僕も会いたい。」
賢「わかった。約束するよ。こころちゃん、ここあちゃん、虎太郎君。必ずうちの弟達と妹に会わせてあげるよ。」
その後も賢は、にこ達とお茶と菓子を味わいながら楽しい時間を過ごしたのだった。
にこ「すまないわね。お礼をしようと思って呼んだのに妹達と弟の相手をさせちゃって。」
賢「いえいえ矢澤先輩。俺も楽しかったですから。それにあの子達と大事な約束もしましたからね。」
にこ「ねぇ杉村。良かったらあたしの事をにこ。って呼んでくれない。」
賢「え!良いんですか!?名前で呼んでも!?」
にこ「あたしが良い。って言ってんだから良いわよ!!それにここあ達を名前で呼んでるのにあたしだけ名字なんて、何か変な感じだし。その代わりあんたの事、賢。って呼ぶから良いでしょ。」
突然言われて驚いた賢だったが、すぐに笑顔になって答えた。
賢「わかりました。じゃあにこさん。って呼んで良いですか?俺は後輩ですし、呼び捨ては出来ないんで。」
にこ「わかったわ。名前で呼んでくれてるし、さん付けで良いわ。」
賢「はい。今日は有難うございました。お茶と菓子美味しかったです。じゃあ俺はこれで。」
にこ「あのさ賢。」
賢「はい?」
にこ「あたし放課後アイドル同好会の部室にいるから、良かったら来てくれない?」
賢「それは良いですけど、俺は部室の場所知らないんですが。」
にこ「じゃあ明日の放課後、あたしの教室まで来なさい。案内するから。」
賢「わかりました。じゃあ明日の放課後にお伺いします。ではまた明日。」
そう言って、賢はにこの自宅を後にしたのだった。
しばらくして賢は人気の無い場所に移動した。
賢「もう出てきて良いぞフェアリー。」
フェアリー「お疲れ様賢。どうだった?矢澤にこさんと兄弟の子達との時間は?」
賢「あぁ楽しかったよ。それよりどうだったフェアリー。如月を含めた悪質転生者達の方は。周りには注意していたが尾行とかの動きは?」
フェアリー「大丈夫だよ。悪質転生者達の誰かが尾行している様子は無かったよ。精霊達の皆も言ってたから。それに他のμ'sのメンバー達を尾行はしていなかったみたいよ。」
賢「そうか。すまないなフェアリー。お前と精霊の皆に迷惑をかけて。」
フェアリー「何言ってるの。賢と寿達は私達の仲間なんだから、気にしなくて大丈夫よ。私達も出来る限り協力するから。」
賢「有難うフェアリー。約束するぜ。寿達と共に必ずμ'sを守ってみせる。」
賢はフェアリーにそう言うと家に帰ったのだった。
これで聖剣の勇者達はそれぞれのμ'sのメンバー達に信頼されました。悪質転生者達との本格的に戦うのはこれからです。