「うう…からだいたい…」
「あの子大丈夫かなぁ…私声かけられないしな…」
「大丈夫だよ。向こうから鬼塚さん来てるし」
あ…初めまして。千葉と申します。訳あって全身筋肉痛で全く動けません。
「千葉君何やってんの…」
「あ、鬼塚さん…おはよ…」
「おはよう。で?」
「筋肉痛で動けません…」
「そんな状態でよく学校これたね…」
「昨日久しぶりに全力疾走したからかな…」
まさか僕の天敵が現れるなんて…
「ああ、鈴木君の件ね。流石にあれはひどいんじゃない?」
「だって植物に影響あるんでしょう…僕も影響受けちゃう…」
「正確には多年生植物らしいよ。直接触らなければ影響ないみたいだし」
「うう…」
「とりあえず謝っといで。ついて行ってあげるから。…私も謝らなきゃいけないことあるし」
「うん…」
でもなあ…触られたら僕の髪鈴になっちゃうかもだしなあ…
「ほら、いくよ」
「え?ちょっ」
いくら僕がちっちゃいからって女の子にこんな簡単に運ばれるとショック…
「かるっ…」
「僕ご飯食べなくても生きていけるからね…」
「それは食べなさいよ…」
だって顎疲れるし…箸重いし…
「取り敢えず私の力がまた強くなったわけじゃなさそうでよかった。」
「さっきショック受けてたのそれかー」
「女子としても普通にショック受けてると思うんだけど気のせいかな。」
「鬼塚さんその辺鈍いからなあ。」
「なあ…千葉よ」
「な、なに…」
「どうしてそんなにぷるぷる震えているんだ…」
「筋肉痛で立っているのもきついです…」
「とりあえず座れ…。鬼塚は自分の席でいいだろ」
「あ、あいがと…」
「で、なんのよう?思いっきり避けられてたんだけど」
「その件について謝りたいって」
「まあ、そんなとこだよね。で?鬼塚は?」
「…カタカタ」
「後でいいか」
「閑話休題。なんか嫌な予感がするから教室から離れよ」
「急に逃げ出したりしてすいませんでした」
「別に気にしてないからいいよ」
「ありがとうございます」
「…申し訳ありませんでしたーっっ!!」
「鬼の声帯で急に大声だすな?!」
「うう…ごめんなさい…」
「なんだよ…」
「またへし折りました…」
「またか!?昨日買ってきたばっかりだろ?!」
「またなんですうう」
「はあ…まあいいよ取り敢えず頑丈なの買ってこい。」
「ありがたきお言葉…今日の放課後買ってきますう」
「鈴木君割とフレンドリーだったんだねえ…」
「俺前からこんなんだったけどなあ」
「千葉君友達ほとんどいないから」
「それは言わないでほしかったかなって」
もうちょっと活動的になろうか。千葉少年。せめて食事はしよう。
千葉:体毛が植物の葉のように変化する。光合成も一応できる。
めんどくさがりが加速して自在に動かせるようになった模様。
鬼塚さん今月九本目のペン折り。彼女がペンを折らなくなる日は来るのだろうか。
七本目→鈴木君のシャーペン
八本目→鬼塚さんのシャーペン(昨日買ってきた)
九本目→鈴木君のシャーペン(昨日弁償した)
鈴木君もお人よし。結構ぶっ飛んだ性格にしたはずなんだけどな…
追記:千葉君のあいがとは誤字ではないです。CBさんいつもお世話になっています。