体は名を表す   作:水壁

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今回は酒巻さんです。


「酒巻」

「うう…また職質かけられた…」

そりゃあ確かに昼間っからどう見ても高校生が酒臭かったら職質どころか補導対象だよね…

「今回は物分かりのいい警官で助かったね。」

「毎度毎度ありがとうね鬼塚ちゃん」

「それはいいけど酒巻ちゃん。とりあえずその泣き虫直さないと誰も近づけないよ?」

「私お酒強くないのに…なんでこんなことに…」

「ダメだこりゃ。聞いてないな…」

 

どうも、鬼塚です。隣でめそめそしてるのが私の幼馴染。酒巻ちゃん。ええ、例によってめーたい(後天性名称体質発現症)です。

彼女は体液がアルコール類、つまり酒に変貌する異常です。そりゃあもうありとあらゆる体液がお酒になってしまうものですから、気化した汗や涙などで周囲は常にお酒の匂い。お酒が弱い人は近づくことすらできなくなってしまいました。それでもって酒巻ちゃん本人は泣き虫で寂しがり。おまけにお酒は強くないうえ泣き上戸。常人はまともに近づけません。私?私は鬼ですから…不本意ながらお酒に強くなったようです…。

 

「ハイハイ。そのぐらいで泣き止んどきなよ。」

「うう…泣き虫でごめんなさい…」

「もうだいぶ酔っぱらってるなあ…」

「あ、鬼塚さんと酒巻さんだ。お~☆〇×△◇フラフラテブンブン」

「どうしたの音無ちゃ~( ,,`・ω・´)ンンン?セカイガマワル…。」

「え?!二人ともどうしたの?!」

 

 

「そういえばさ。」

「ん。なに…」

「お酒っていっても色々あるけど酒巻ちゃんが出すお酒って何に当たるの?」

「ええっとねええ↑ええ↓ヒック…どの体液かとか体調によって変わるっておいしゃしゃんがいっへは…ヒック」

「もう無理かな…酒巻ちゃん。」

「あーにー…ヒック」

「いつも通り抱えていくからね。」

「おねがい~…ヒック」

 

毎回のこととは言え本当に不憫だな…それでもって毎回聞いてるけどお酒の種類、今回もわからなかったな。酒巻ちゃんほろ酔い状態だと話聞かないから泥酔してないと聞けないし。

でも涙だけは何となく日本酒のような気がするんだよね。なんか一番好みの匂いがする。

 

「うう…ごめんなさい…聞き取りにくくてごめんなさい…」

「☆〇×△◇☆〇×△◇☆〇×△◇☆彡」

「二人ともしっかりしてえ…」

 

なんかあそこ阿鼻叫喚の地獄絵図じゃん。申し訳ないな…。とりあえず酒巻ちゃん家に置いてきて、シャーペン買いに行かないと。また鈴木君の壊しちゃったし…

 

 

 

もうちょっと対策しようよ。酒巻少女。そしてまた壊したのか。鬼塚少女。




多分今作で一番日常生活に害があった子。

酒巻:体液が酒になる。別に酒に強くなったりはしない

ちなみに
涙→通常時:日本酒、体調不良:麦焼酎
唾液→通常時:ウイスキー、体調不良:ハイボール
血液→通常時:赤ワイン、体調不良:カンパリ
です。それ以外は自分で考えてみてください。大体見た目が似てます。

鬼塚さんは今月15本目です。そろそろ鈴木君は怒っていい。
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