神さまばっかの世紀末な世界に、俺が望むこと   作:赤サク冷奴

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ギルと女主人公の逢瀬を出歯亀する聖域の世界線のシアンちゃんのお話です、多分。

クリスマスに投稿しようとしていたら、グダグダ引きずっていつの間にかお正月も超えて今日になっていた。何を言っているのか分からねぇと思うが、俺が遅筆ということだけが分かった……


短編 第一次極東カップル化計画

 

「世の中には、本当にいろんなヤツがいる……だがな、その中でも、特にムカつくヤツらが、この極東支部には蔓延っているんだ」

「……なにそれ」

 

 いつかのハロウィンから、もうすぐ二ヶ月が経とうとするこの頃。

 

 ハルの聖なる探索に幾度となく付き合わされた()は、聞き覚えのあるような無いような台詞に首を傾げていた。

 

「ちなみに、つい最近までお前もその内に含まれていたぞ、シアン」

「……なん、だと……?」

 

 衝撃の言葉に、おもわず初恋ジュースを飲む手が止まっていた。

 

 ……ハルさんにムカつかれていたのか、私。

 

 理由が皆目見当もつかなくて、ますます深まる謎。目線で「オラ、理由を教えろやコラ」と訴えると、「まあまあ、そう急かすな」なんてほざきおった。

 

「そうだなぁ、例を挙げるなら──ユウ君や我らがブラッド隊長、コウタ、ギル、ロミオ、タツミ、アリサちゃん、シエルちゃん、アキちゃん、副隊長ちゃん、リヴィちゃん、ヒバリちゃんだな」

 

 あぁ、これは確かに共通点しかない。ムカつかれていた原因も、どうやらその共通点……いわゆる、煮え切らない関係を引き摺っていたかららしい。

 

 あの日、ハロウィンに思い切り一夜の過ちをぶちかましてしまい、晴れて私とソーマは恋人となりました。いぇい。

 

 その影響か、周りからは兄妹夫婦とか父娘夫婦とか揶揄されている。まあ確かに結婚したとしてもシアン・シックザールからシアン・シックザールと全く変わらないし、義理の家族と婚姻関係を結ぶというのが意外だったのだろう。

 

 でもいいですもんねー! 今世もまたリア充になったんだよ! へっ、負け犬共はキャンキャン吠えてろ!

 

 ……とは思っていなくもないが、そんな事をした暁には極東のソーマファンが私を血祭りに挙げるべく荒れ狂うので、言ったことは無い。

 

「分かってくれたようで何よりだ。そう、俺はな……あいつらが俺みたいになる前に」

 

 ──いつまでも燻ってる若者の心を、焚き付けてやりたいのさ。

 

 私は、それに静かに頷いた。

 

 

 ◯ ✖️ △ ◆

 

 

「という訳で、早速ターゲットについてだが……」

「……もう決まってるの?」

「ちょいと個人的な事情も絡んできてな……早々に決着を付けさせないとと思っているのがギルと副隊長ちゃんなんだ、これが」

「……なるほど」

 

 副隊長ちゃん……ブラッド二人目の副隊長である、日霊トウカ。GE2における女主人公であり、ふわりとしたサイドテールが可愛い子だ。それと極東では数少ない貧乳枠でもある。

 残念ながらハロウィンの時はフェンリル本部に出張していて参加できず、そもそもそのことさえ知らされていなったので、主催者である私に掴みかかってきたのが今から一ヶ月ほど前の話だ。

 

 

 ……しかし、そんな彼女の実態は────〝神機狂〟。

 

 この一言に尽きる。

 

 神機使いでありながら、元整備士であり神機マニアたるテルオミや、世界最強の整備士リッカちゃんと神機について熱弁し合える恐ろしい子なのだ。神機を愛しまくっており、自分の神機に抱きついて頬擦りしたり、血の力を悪用して他人の神機に気軽に触ってデヘデヘしているHENTAIさんだ。

 それどころか、神機使いなのに、齢17にしてフェンリルの国際試験で〝特級神機整備士〟の資格を取る、いわゆる天才と呼ばれる類。自分の神機はもとより、他人の神機さえも器具を用いれば自衛隊の銃の点検ばりの速さで分解、組立をするので、〝整備士要らず〟とか、〝現場で戦う野戦整備士〟とか、〝頭のおかしい子〟とか言われてる。

 最後のはただの罵倒にしか聞こえんが。

 

 ギルのキャラクターエピソード……神機のチューニング、シロガネ装備の開発などに関わったのは主にトウカであり、任務でも二人がセットになっている時は多い。

 

 時折、間接キスだの手がたまたま触れ合ってしまうといった、ちょっとしたモノでも両者ともに赤面しているところが様々な人物によって確認されている。まだ十七歳で思春期のトウカなら分かるが、既に成人している立派な大人であるギルまでそんな反応をしているので、まあ間違いなくギルは脈アリだろうというのが清掃員のおばちゃん、ヤエさん、ヒバリちゃん、フランの見解だ。

 

「ギルにも、好きな女といちゃつける楽しみを分かち合えさせられたら……と思ってな。まだクリスマスまで時間はあるし、どうだろうか……」

「……よろしい。ならば準備といこう」

「ああー、ちょいと待ってくれ。先に見せておきたい物があってだな……」

 

 ……見せておきたい物?

 

 渡されたのは、一つの本と、何枚かの写真である。

 

「これを使え。それと、本は複写の能力で生成してくれよ。直ぐにギルの部屋に返しにいかないと気付かれるかもしれない。……てなわけで、後はヨロシク!」

 

 

 

 

 

 

 

 というわけで、私は鞄を持って神機整備区画にやって来ていた。

 毎日機械や工具の金属音が響き、マシンオイルの臭いが年中充満しているが、研究者の立場としてよく訪れるのでもう慣れた。

 

 ここに来たのは無論、トウカに会うためにだ。彼女は休日、仕事のない日はここで神機の整備を手伝ったり、ギルやリッカと神機の話をしている。

 

 歩いていると、向こう側から見覚えのある人物が。

 

「……あれ、シアン? どうしたの? P38-41偏食因子感応波相互作用時出力の干渉による神機能力向上性検証実験ならまだ終わってないけど」

 

 うーん、相変わらず長い……いっそのこと、シンクロディバイダーシステム検証実験とか、ドリフティングディバイダーシステム検証実験で良くない?

 ほら、あの紫のロボットのシンクロも、太平洋のロボットのドリフトも神経とか記憶通わせるし。それにソシャゲなこの世界のディバイダーよりも強い効果が得られるから一線を画していると言っていい。

 

 まあそれはさておき。

 

「……今日は研究の方で来てない。ちょっと、頭のおかしい神機狂──んんっ! じゃなくてトウカに会いに来た」

「……今サラッと貶したね。まあ事実だから否定し難いけど」

 

 否定はしないのか。

 

「トウカなら、第一神機保管庫にいると思うよ。『今から〝カゲロウ〟を可愛がってきます!』って嬉々として走り去ってったし……」

「……ん。ありがと、リッカ」

「うん。それじゃあね!」

 

 リッカと別れて、整備士の働く区画を抜ける。

 

 神機保管庫とは、ゴッドイーター・バーストでリンドウの神機をバックに、レンと主人公が初恋ジュースを飲み交わしていたあの場所のことだ。何となく想像がつくだろう。

 

 そして、恐らく二人が飲みかわしたであろう場所……『第一神機保管庫』と書かれた重厚な扉を開けた。 

 

「──んふふ〜、今日も分解して綺麗にしましょうねぇ〜、カゲロウ〜♪」

「だからって、わたしまで洗う必要無いよ……」

「いいんですよ、細かいことは。どちらにせよカゲロウであることには変わりないですし」

「……でも、目の前で自分が剥がれていくってすごい恥ずかしいよぉ。せめてわたしがいない時にやってほしかった…………」

 

 ……そんな会話が、私の耳に届いてきた。

 

 私は彼女らが何をやっているのかをよく知っているが、事情を知らない人から聞けば、まずこの会話に首を傾げるだろう。

 

 取り敢えず入ると、極東の中心となる人物の持つ神機が格納されているこの場所の一角で、よく見る屋外用のビニールプールの中に裸の幼女、そのすぐ側に、色々なパーツに分解された神機と、シャワーを持った高校生くらいの少女が。

 

 場所が場所なだけに、姉が妹の体を洗ってやっている微笑ましい光景……という風には見えない。

 むしろ何かの事案かと疑ってしまうレベルだろう。

 

「うぅ〜、こんな時にシアンお姉ちゃんがいれば……」

「…………呼んだ?」

「「──エッ!?」」

 

 後ろから声を掛けてやると、ギョッとして二人がこちらを振り向いた。

 

「お、驚かせないで下さい……! そんなホラーみたいな声音でいきなり出て来たら怖いですって!」

 

 サイドテールをフリフリと揺らしながら怒る彼女こそ、極東の名高き神機狂、トウカ。ヒロと同じくブラッド制服を常用しているくらい、ファッションにあまり拘りがない。

 元男の現人外っ娘の私が言うのも何だが、もっと拘っていいんじゃないかな……

 

「……口調はこれがデフォだけど?」

「そんなものを恒常化させないでくださいよ……心臓に悪いです」

「……無理。神である私が無理って言ってるから無理。つまり私はずっとこのまま」

「めんどくさっ」

 

 ソーマにキャラを変えた方がいいかを提案したところ、このままの方がお気に召しているとのことだったので、キャラをブレさせるわけにはいかないのだ。

 

「シアンお姉ちゃん? 今日はどうしたの?」

 

 トウカにバスタオルでわしゃわしゃと拭かれながらコテンと小首を傾げる幼女……可愛い。

 

 じゃなくて、この幼女、カゲロウちゃんは簡単に言うと、神機に形作られた擬似人格……レンと同じ存在だ。

 しかしレンと異なり肉体を持ち、普通の人でも認識が可能なのだ。それに必要とあらば神機に戻ることもでき、トウカをサポートできる万能ちゃんでもある。

 

 トウカがSAN値を削る系の神機狂なので、カゲロウちゃんは専ら癒し系のマスコットとして扱われている。というかめっちゃ可愛いので妹みたいに可愛がってます。

 

 お着替え中のジーッとカゲロウちゃんを見つめていると、トウカがカゲロウちゃんを抱きかかえた。

 

「むっ、シアンさんにカゲロウは渡しませんよ。今は私が可愛がっているんです」

「わたし的にはトウカよりシアンお姉ちゃんに可愛がられたい」

「──ガーンッ!!」

 

 主人への手酷い裏切りを見た気がする。

 まあ、それはそれとして。

 

「トウカ……率直に言わせてもらう」

「えっ、い、いきなり何です!?」

 

 キョトンとするカゲロウちゃんを板挟みにするようにトウカの肩をガバッと掴んで私は言った。

 

「……ギルのこと、どう思ってる?」

「…………はえ? ギルですか?」

 

 お互い目をパチクリ。首を傾げあった。

 

「……?」

「…………?」

 

 どうやら、意思の疎通が出来ていないらしい。

 

 ううむ……

 

「What do you think of Gilbert?」

「ごめん英語さっぱりです」

 

 おい、フェンリル傘下の財閥のご令嬢が何言ってんだ。確か、上流階級が行くとかいう天ヶ原学院高校に入学してた筈でしょうに……

 

「……はぁ、だから、ギルバートのこと。……好きなの?」

「へっ!? い、いやいや何を言うんですかぁっ! 確かに、そのぉ……ギルは私の神機の話をいつも嬉しそうに聞いてくれますし、一緒に油だらけになって整備したり、チューン間違えてぶっ飛んだりしますが……あ、あれです! そう、同じ道を歩んでいる親友です! だから……ここ、恋人とかは考えたこと無いですし……でも、考えてみると……」

 

 ……ほう? この動揺っぷり、やはり脈アリと見て問題なさそうだ。

 

 という訳で、私の数多ある能力の一つ──単方向性感応能力をトウカに向けて使用してみることにした。

 簡単に言うと、相手の思考が読めるのだ。従来の感応能力だと、相互に過去の記憶などを読み取ってしまったりするが、そこは次世代の第三世代と第四世代と感応種アラガミの複合パワーでどうにかなる。

 

 それでは、お邪魔させてもらおうか……

 

『ギル、あの新装備の開発は順調ですか?』

『お世辞にも順調とは言えないが、どうにか来月までには作れそうだ。……そう言えばなんだが、久々にお前の飯が食いたい。部屋に寄っていってもいいか?』

『構いませんよ。実は最近、配給の方でいい食材を貰いましてね。ムツミちゃんが手を出していない洋風料理が作れそうなんです』

『そりゃいいな。実のところ、グラスゴーで食べていたブリティッシュとかを最近よく思い出してな。割と恋しかったんだ』

『ふふふ、任せてください。腕によりをかけて作りますからね』

 

 どうやら、これはトウカが妄想している光景を覗き込んでいるらしい。

 

 ……トウカって、料理できたのか……私はあんまり豪勢なものは作れないので羨ましい限りだ。

 

《……あれっ。何これ。え? ちょっと考えてみただけなのにやたら具体的……でも、全然考えてて嫌じゃないし……ひょっとして気がある? まじめに?》

 

 そう耳に聞こえてきたのは、妄想中のトウカの心の声だ。

 

 すると、風景が一変する。

 

『ギル、ギル! 見てください! 第四世代神機に極密度感応波受容体を取り付けたら偏食場パルス指数が急激に上昇しましたよ!』

『──ぷっ、はははっ! トウカ、お前顔が真っ黒だぞ!』

『へっ……あ、本当です────わふっ!?』

『あんまりにも黒いから、俺が拭いてやるよ。それは一人で拭ききれそうにないしな』

『ふひまふっ! ひふんでふひまふはらぁ!(拭きますっ! 自分で拭きますからぁ!)』

 

 綺麗に拭いている間にも、ギルとトウカの顔の距離が近い。トウカが頬をほのかに紅く染めて笑い、ギルもそれに釣られて微笑んでいる。

 

 ……いや、幸せそうだなぁ。

 

《えっ……なんか、実際にあったら楽しそう。しかも、リア充みたいにめっちゃイチャイチャしてるし……でもギルに顔拭かれるって何か良いかも……あれれれっ? どうした自分、もしや、あの間接キスのドキドキは一時の気の迷いじゃなかった?》

 

 トウカという人間は、どうやら表向きは常に敬語だが裏はオタク女子のそれと同じらしい。

 初めて知った。まあ、神機狂とオタクって、本質的には似ているような気がするし。

 

 その傾向に、良きかな良きかなと頷いていると、次の光景へ……

 

 ……そこは、桜の木の下で仲睦まじそうにピクニックをしている二人が。

 

『ふぅ……のどかな日常というのも、良いですね』

『どうした? いきなり。神機が生き甲斐なんだろ?』

『確かに、神機も楽しいです。でも、ギルとゆったりするのも悪くないと思いまして』

『おっ、それは光栄だ。まさか、お嬢様の相手が務まるとは思わなくてな』

『ちょっ、揶揄わないで下さい! ギルは特別なんですし』

『へぇ、そうか。俺が特別かぁ……それじゃあ……こんな事言っても、許してくれるか?』

 

 

 

 ──お前が好きだ。付き合ってくれ。

 

 

 

 わお、ここで告白っすか……でもいいなぁ。

 

 私、酔った勢いで自分でも知らなかった恋心を、皆がぐーすか寝てるラウンジで曝露しただけだもん。

 せめてもっと、ロマンチックさが欲しかった……っ!

 

《自分で妄想してなんだけど早いっ! でもなんか心にストンと落ちるような気が……えっ、この神機しか愛せない無性愛者が? 後輩のような先輩のような男の人に告白されて嫌じゃない?》

 

 あらやだ。それ普通にギルに堕ちちゃってるじゃないですか。

 

『……っ!! はいっ……! 私も貴方が大好きで仕方ないですよ! これから、恋人同士ですね、ギル!』

『……マジか、上手くいくとは思わなかった。ははっ、なんか涙が出てくるんだが』

『もう、しょうがない人ですね。拭いてあげますよ』

 

《……まずい。妄想してたらなんか気付いてしまった。お父さんとお母さん、もう婚約者回さないでいいよ。この前、ポラーシュターンなシュトラスブルク家の長男持ってこられて気まずかったんだよね。というかほら、ギルだと趣味合うし、部屋隣だし、家格なんてゴッドイーターの私に求められてないし。……あれ? もしかして、これもう結婚案件? いや、子作り?》

 

 トウカさん、それは飛躍し過ぎです。

 

 本心に気づけたようで何よりなので、感応能力を切り、現実へと帰還する。

 

 ……カゲロウちゃんが、私を見ている。なんで見てるのかは、お察しだ。

 

「シアンお姉ちゃん」

「……なに?」

「……トウカは微妙にニブチンというか、恋愛にうといから、たぶんさっきの妄想がないと気づけなかったと思うけど……感応能力で妄想に指向性を加えて、むりやり自覚させるのはちょっと……」

「……ごめんなさい」

 

 あちゃー、バレちゃった……でも、その方が楽で早いのである。

 感応能力は極めると洗脳に近い荒業が使えるので、ちょちょいと妄想を過剰にして、トウカの本心を引きずり出したというのが、先程行われていた事の顛末だ。

 

 ……私はシアン。基本回りくどいことはせずに、真正面から立ち向かう女なのだ。

 

 そんなカゲロウの少し上を見ると、妄想から帰還したらしいトウカが口を開けたままボケーッとしている。軽く手を振ると焦点が合い、開口一番あまりな言葉が飛び出た。

 

「……子作り?」

「……子作りの前に、恋人から始めるべき」

「ですよねー。……はぁ、喪女を危惧するあまり、考えが明後日の方向に行ってしまっていたようです。すいません……」

 

 いやアンタ。確かに〝頭のおかしい子〟とか言われてるけど、喪女かというとそれは違う。

 若い整備士の間ではリッカちゃんに並ぶ整備班の天使とさえ言われているし、大抵の人に分け隔てなく接する優しい子なので、人気は高い。

 

 まあ、実質鬼女の私に言われてもとは思うが。

 

「……貴女の魅力をもってすれば、ギルなどイチコロ。百戦錬磨の皮を被った初心な青年の心を鷲掴みにできる」

「……(ゴクリ)」

 

 自信を持たせるようにいかにも確信の有りそうな発言を使い、トウカのやる気を出させるようとする。

 

 トウカの瞳をジッと見つめる。私はシエルに負けらず劣らずのオールウェイズ半目ジト目なので、スっと目を下に逸らされて……

 

 トウカは私の胸をジッと見てから、自分の胸をフニフニと触った。

 

 ……そしてガクッと項垂れた。

 

「……無いっ、圧倒的、敗北感……!」

「……あー」

 

 貧乳……それはステータスである。

 

 私は年齢を小学校4年生から大学4年生まで自在に操れるようになったが、面倒な事に胸の大きさは全く変えられないのだ。

 

 ロリなら貧乳いけるな! と思って小学校4年生になった時、胸の大きさがあんまり変わってなくて絶望した時がある。

 やけっぱちでロリ巨乳のままソーマを襲ったら、ペロリと美味しく頂かれたのがつい1週間ほど前の出来事である。

 やっぱりソーマはロリコンだった。シオが襲われないか、妹として心配な限りです。

 

 ……コホン。話が逸れてしまった。

 

「大丈夫。貴女より貧乳の人はいる。例えば、嘆きの平原と謳われたジー──」

 

 ──ッ殺気!?

 

 おぞましい気配に背筋が凍った。というか、真後ろから冷気が……

 

 トウカとカゲロウがガクガク震えながら私の斜め後ろを見ている。

 

 ……私もそちらに視線をやった。

 

 …………いらっしゃった。

 

「……あら、三人とも奇遇ね。私、これから一つ花を咲かせに行くのだけど、一緒にどうかしら?」

「「「ご、ご遠慮させていだたきます……!」」」

 

 保管庫から神機を取り出しながら、ニッコリと微笑むジーナさん。

 

 様々なwikiとかのサイトに出没しては、嘆きの平原と言った立て主を悉く狙撃している。

 確かに無印から凄く変わった事はよく知っているが……特に胸──

 

「今、非常に不愉快なこと、考えているわよね?」

「……滅相もございませんっ」

 

 とりあえず、土下座しとこう……!

 

 

 

 

 ……一難が去った。

 

 お互いに深呼吸して、落ち着かせる。呼吸が安定したところで、会話を再開させた。

 

「……それに、実はとある物を入手した」

「とある物、ですか?」

「そう……これを」

 

 オラクル細胞で一つの本を生成すると、それを手渡した。

 

 それは正しく、エロ本である。

 

「ゲホッ!? ななっ、何ですかこのいかがわしい本は! こんなもの、カゲロウの教育的にも悪いですよ!」

「トウカ、わたしの精神年齢はトウカよりも上だからぜんぜん問題ないよ」

 

 トウカがそれの表紙を見た瞬間、顔を赤くしてペいっと地面に投げ捨てたものを、いつの間にか着替え終わっていたらしいカゲロウが拾って軽く中を流し読みする。

 

「……ふーん。貧乳がヒロインなんだ。これ、どこで手に入れたの?」

「……ギルの部屋」

「「ギル(お兄ちゃん)の部屋!?」」

 

 正確には、ハルオミがギルの部屋に潜入して、隠し場所を瞬時に暴いて入手したエロ本を複写したものになる。

 

「……これから導き出される答えは、そう。ギルは貧乳派であるということ」

「そんな、まさか……!?」

 

 そして更に、ハルさんから渡された写真を3枚ほど提示してやる。

 

「一つは、ギルの携帯の待ち受けの写真。一つは、机に置いてあった小さな額縁の写真。最後に、隠し場所にあった秘蔵と思われる写真の写真」

「…………マジですか」

「……マジです」

 

 ギルの待ち受け……それはどこで撮ったのか、満面の笑みをしたトウカとカゲロウの写真。

 額縁の写真……グラスゴー支部で撮ったと思われる、ケイト、ハルさん、ギルの並んだ写真の隣にあった、トウカとギルが神機整備室で仲良く一緒の神機を整備しているという、誰が撮ったのか不明な写真。

 秘蔵の写真……それは、オイルをリッカちゃんみたいに少しつけたまま、可愛らしい寝顔を晒しているという写真。

 

 ……これらを見た時は、私も頭を抱えたものだ。

 

「ギルお兄ちゃん、すごく拗らせてる……」

 

 代弁ありがとうカゲロウちゃん。

 

 彼は究極のヘタレだったのだ。ヒロよりも更に酷い。

 俗に言う、『今の関係壊したくないから言わんとこ……』ってヤツが働き、中々告白まで至ろうとしていないのだ。

 

「……なので、これより第一次極東カップル化計画──ギルバート攻略作戦を開始する。準備はいい?」

「……勿論です! 相手の好意にも気付いて、それに応えないのは女が廃るというものじゃないですか!」

 

 おおう、なんと男前な発言だ……その意気や良し。

 

 

 

 ……しかし、私は気付かなかった。すぐ側に迫り来る偏食場を。アナグラだからって偏食場をシャットアウトしていたのを、私は今更ながらに後悔した。

 

 

 

「トウカ、頼まれてた神機の部品を持ってきてやっ──」

「──ギルバート攻略作戦行ってきます! 私は今、学徒出陣で死地に往く少年兵の様な気分ですが、ギルへの告白を成功させて、必ず恋人となって舞い戻ってくるのでご安心ください!」

 

 ……冷や汗と共に、視線が交差する。

 

 神機保管庫に入ってきたのは、青紫色の帽子を被った、頬に傷のある青年だった。

 

 ──なんか、ギルが来てるし!

 

「……と、トウカ、後ろ、後ろ!」

「へ? 何ですか? ……ハッ!? まさかシアン、告白で恥をかかせるべく後ろに振り向かせて何か貼り付ける気ですね! その手には乗りません! 将棋やチェスでも、ああいうUFOの手には一度も引っかかった事が無いんですから!」

 

 違う、違う! それじゃない! マジで、私とギルの間に気まずい空気流れてるからとっとと後ろ向いて!

 

 頑なに後ろを見ようとしないトウカにどうしたものかと悩んでいると、帽子を深く被り直して、そそくさとその場から去ろうとしているギルが。

 

 ……あ、こいつを使えばいいのか。

 

 ギルの手をアマテラスの触手モドキで拘束すると、有り余るアラガミパワーでグイッと引っ張る。

 

「あがっ!?」

 

 目立つように音を立てて転ばせると、それにトウカとカゲロウちゃんが気付いてようやく後ろを向く。

 

 ……ムードもへったくれも無いが、そこはあれだ。面倒くさい状態のトウカを何とかしたかったのと、ついでに私と同じような仲間が作りたかっただけだし。うん。

 

「……ええっ!? なっ、ぎ、ギルじゃないですか! どど、どうしたんですか私に用ですか用なら早く話してください!」

「トウカ、動転し過ぎだよ……」

 

 しっ、カゲロウちゃん、それは言ったらダメだ。

 

「用って……開発部に依頼した試作型の刀身の部品が今朝届いて、それを運びに来たんだが……」

「超分かりましたはい! 受け取ります! 超速で受け取ります!」

 

 どっかで聞いたようなキャラだな〜とか思いながら、カゲロウちゃんを私に預けると有り得ないスピードで駆け出し、ギルから鉄鋼のボックスを乱暴にひったくった。

 

 そして、結局その場に箱を置いて、そのまま静止した。

 

 ……ポツリと、トウカが呟くような声で言う。

 

「……さっきの話、どこから聞いていましたか?」

「……ギルバート攻略作戦行ってきます、ってところからだ」

「ほとんど最初からだった……っ!」

 

 トウカが頭を抱えて軽く絶望しているが、そんなのは関係ない。後はもう告白さえすればいいのだから。

 

「……カゲロウちゃん、ジッとしてて」

「……?」

 

 ゲームで全く出番のないステルスフィールドは、スナイパー専用の特殊なオラクル細胞群によって形成されるジャミングのフィールドで、この世界では主に偵察班が使う便利アイテムだ。

 

 何故この話をしているかと言うと、ステルスフィールドを私が展開すれば、なんと人間の視覚をも欺く効果を持たせることが出来るのだ。

 

 ステルスフィールドを展開してカゲロウちゃんを抱えたまま姿を消すと、スススッと移動してギルの真後ろに回り込み、そこの扉から退散した。ちゃんと鍵も掛けておく。

 「「えっ!?」」という声が聞こえてきたが、お邪魔者はいない方が告白もし易いだろう。

 

 そう頷き……さり気なく持ってきていた鞄からノートパソコンを取り出すと、神機保管庫の監視カメラ映像を画面に映し出した。

 

 ……何も、出歯亀しないとは言っていない。ただ邪魔者が退散しただけで、私はこういうのは見逃せないタチなのだ。ちゃんと最後まで見させてもらおう。

 

 映像を拡大させると、なんだかドラマのような構図に見える。

 トウカにさり気なく仕込んでおいたマイクがちゃんと機能していることを確認すると、会話が始まったようだ。

 

「……あの。その……これはつまり、そういう事なんですよ。はい……」

「お、おう。そうか……」

 

 それ、話になってないっ!

 

 ほとんど指示語とかで構成された会話とか普通無い。我々の想像以上に二人がヘタレだったのだ。見れば互いに顔を逸らしたまま顔を真っ赤に染め上げている。

 

 ……これは、閉じ込めたのは迂闊だったか……?

 

 このまま無言の空間が続くのは結構辛いものがある上、いざとなれば逆方向のドアから出ることもできる。

 

「トウカ……」

 

 カゲロウちゃんが心配そうに名前を呼んでいた。

 

 ……助けに行くしかないか。

 

 そう思って、腰を上げた時だった。

 

「……もう、一年近くは経ったのか」

「……何が、ですか?」

「そんなの、俺達がブラッドに入隊してからだ。トウカが入隊してきたのは、極東支部へ移って俺がケイトさんの仇を討ってから少し経ったぐらいで、リヴィを入れなきゃ入るのが一番最後だったな」

 

 その頃といえば、確か()が黒のカリギュラさんにメッタメタにされた時だったか……懐かしい。

 

 割とトラウマになった出来事の後、彼女はやってきた。

 

『我が名は日霊トウカ! 神機整備士を生業とし、やがてブラッド隊員となる者……! ……という訳で、新たにブラッド候補生となりました、日霊です。皆さん、よろしくお願いします』

『ふふふ……遅れながらですが、新しい家族です。彼女は類稀なる適合率と、神機の整備の腕を持っています。……皆も仲良くしてあげてくださいね』

 

 その時に、ラケル先生にじろりと視線を向けられたのが怖くてその場面はよく憶えている。

 

「そうですね……ラケル博士が言うには、私は本来想定されていなかった番外の子供で、ヒロが居なくなった時の代替品だそうです」

「ハッ、あいつの代替品にしちゃ、随分と個性が強過ぎる気もするがな」

「えっ、それ褒めてるんですか? 貶しているんですか!?」

 

 突然の言い様に、トウカが頬っぺを膨らませて唸り声を上げている。

 

 それに対して、ギルが「クハハハッ!」と笑いながらトウカの頭をポンポンと撫で始めた。

 

「褒めてんだよ。……お前が居なきゃ、俺がここまで神機にのめり込むことは無かったしな」

「……うう、いきなり『お前が居なきゃ』とか、そういう不意打ちはやめて下さい。死んでしまいます……主に私の心が」

 

 俯きながら、軽く上目遣いでそんな事を言うトウカ。ギルが「うぐっ」と背中を仰け反らせると、再度帽子のつばを隠すように下げた。

 

「……参ったな。俺まで恥ずかしくなってきちまった。はぁ……引き延ばすのもこれくらいにしないと、そろそろケイトさんやハルさんにも怒られそうだ……」

 

 引き延ばすのもこれくらい……か。

 

 ギルも、ようやく意志が固まってくれたらしい。

 

「俺は、あんまりまどろっこしい事は言えない。だから単刀直入に言うが……」

 

 ゴクリ。

 

 私とカゲロウちゃんと……後なんかもう一つの唾を飲む音が、音のない空間にやたら明瞭と響き渡る。

 

 さあ、ギル。言うんだ、最後の言葉を。

 

 

 

「俺は、トウカ……お前の事がす────」

 

「────好きです」

 

 

 

 ……時間が固まった。

 

 幻聴だったのだろうか。ギルの告白の言葉を聞いていたはずが、最後がトウカの口から発せられた告白にすり変わっていたような気がする。

 

 思わず、腕の中のカゲロウちゃんと顔を見合せた。

 

 監視カメラの映像を見てみると、驚きを顔に貼り付けたまま固まるギルと、眩しい微笑を湛えたトウカが映っている。

 

 

「好きです。ギル……ギルバート。私は、貴方が大好きです!」

 

 

「「「入れ変わってる!?」」」

 

 本当だった。トウカがめっちゃ告白している。

 

 ……あれ? ってことはトウカさん、あなたギルさんの告白に上から重ねましたね?

 

 「な、なんてことしやがる……男の一世一代のイベントなのに……ギル、お前も嫁さんに振り回される系か……」と後ろから聞こえてくるが、全くもってその通りである。

 

 今すぐにでも扉を開けて、トウカにジャーマンスープレックスしてから三角絞めでもしてやりたい。元男としてこれくらいはやっておかねば……告白を途中で遮るのは思いを踏みにじるに同じ! 許せん!

 

 激情に駆られ立ち上がろうとすると、後ろと前から物理の圧力がかけられる……!

 

「やめろ、シアン! せっかくのムードを壊しに行くな! 確かに遮るのはあれだが、それは俺の本意ではない!」

「そ、そうだよシアンお姉ちゃん! 将来のお嫁さんがジャーマンスープレックスをされる側なんてわたしの望むところじゃないよ! トウカはちんちくりんの変態のオタクだけど、それだけはやめてあげて!」

 

 ちょっと待てカゲロウちゃん。それは言い過ぎだ。

 それとちんちくりんという程背が小さい訳では無い。なんなら、リッカちゃんより大きいくらいだ。

 

 すると、パソコンの方で何やら進展が。

 

「……トウカ。流石に、だな……告白くらい、ちゃんとさせて欲しかったんだが……」

「ええと、その……。実は、さっきギルに告白される妄想をしまして……でも、思った事が思った通りになるのって、面白くないじゃないですか。なので、お先に告白させて頂きました。まあ、さっき聞いていたでしょうし、今更ですけど……」

 

「……トウカ、いっぺん死んでみる? ──いや、死ね」

「ちょっ、待った! もしやるにしてもギルの話を聞いてからにしてくれ!」

 

 ……考えてみれば確かに、ギルがそれで納得すればそれで良いのか?

 

 しょうがない。今の所は、動向を見守ってやろう。

 

「面白くない、か。……ま、俺達らしさってのも必要だろうな。それより、俺で妄想ってのが気になるんだが……具体的に何考えてたんだ」

「うぇっ!? それは、その……歩きながら、私のご飯を食べに行っていいかって言われたり、神機を一緒に弄ったり、桜の下で告白してもらったり……うあうあう〜!!! 恥ずかしいぃぃ……!」

 

 サイドテールを荒ぶらせて、イヤンイヤンしている。

 

 そんなトウカの肩をギルが掴むと、動きが止まってしばし見つめ会うと、ギルが悪戯をする直前のような笑みを浮かべている。

 

 ……このヘタレさん、何をする気なのだろうか。

 

「じゃあ、それともあれか? こんな妄想はしなかったのか?」

 

 ギルがトウカの手を引っ張って近くの壁際に追いやると、アレをやった。

 

「きゃっ……えっ、ええ!?」

 

 アレ……俗に言う、壁ドン顎クイ、とかいうのだ。

 

 うーん……ソーマがやったら絶対に映える。今月中にはやらせよう。

 

 カメラアングルを考えてのこと……ではないだろうが、両者の表情が見える位置にいてありがたい。

 やはりと言うべきか、トウカが顔が真っ赤どころの騒ぎではない色に変貌していた。

 

「俺だけを見てろ……」

「ひゃ、ひゃい……!」

 

 顎クイのまま目を真っ直ぐ見られ、あわあわと口を動かしながら目を閉じるトウカ。

 

「ひゅう、格好良いじゃねぇか、ギル」

「ヘタレとは、いったい……」

 

 カゲロウちゃん、分かるよその気持ち。

 

 そのままギルとトウカの顔の距離が限りなくゼロに近くなり……!!

 

 

 ……近くなり!

 

 

 …………近くなり?

 

 

「……とか、こういうのは想像しなかったのか?」

「──最っ低です!! 最低ですよこの男! 告白し合ってキス待ち顔でキスしないとか、男の風上にも置けませんよ! こんな肝心な所で有り得ないですって! えっ、何が『こういうのは想像しなかったのか?』ですか!? キスして下さいよ!」

「ちょ、ちょっと待ってくれトウカ! さっきのは、ついハルさんの癖がうつっただけでな……そもそも、き、キスするにはまだ早いだろ!」

「良いに決まってるでしょう!!」

 

「「「へ、ヘタレだ……!」」」

 

 前言撤回! やっぱりヘタレだったよこのゴリバート!

 

 後で二人とも十字固めの刑に処してやる!

 

「もういいです! 私からキスしますから!」

「えっ、ちょっ──んぐっ!?」

 

 トウカがギルの首に手を回し、背の高いギルの姿勢を傾けさせて、慣れないながらの精一杯のキスが交わされた。

 

 数秒間に渡るそれは、きっと本人達からすればずっと長いものだっただろう。

 実際、私もそうだったのだから。

 

 そんな風に考えていれば、二人の間に繋がっていた証のように銀の糸が引かれている。

 

「……なぁ、トウカ」

「……ど、どうしたの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「………俺を選んでくれてありがとうな、相棒」

 

 

 

「…………ふふっ。私には、共に神機道を歩む将来のパートナーが必要でしたからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 満面の笑みで笑う二人は、きっと永遠の誓いによって結ばれたのだろうと思いながら、私はノートパソコンをシャットダウンした。

 

「……ところで、ハルさんはいつから? 何故、神機を?」

「ずっとステルスフィールドで後ろから見てたんだが?」

「……なるほど」

 

 

 

 ◯ ✖️ △ ◆

 

 

 

 翌日。

 

 

 なんか、神機保管庫に呼び出されたので、訪れてみたらカオスが起きていた。

 

「うぇへへへへぇ……ソーマしゃんの第一世代特殊型だぁ……! ぐへへへ、ええんか? ここがええんか? ぐふふ、あんなところやこんなところを触っちゃったぁ……いひひひ」

「し、シアンっ! お前んとこの婿さん、ソーマにトウカが寝盗られた! くそっ、あいつとは良い仲間になれると思ってたのに……!」

 

 あのすいません。それ単に〝神機狂〟が覚醒しただけでウチのソーマ全然関係ないんですが。

 NTRじゃないですよ。

 

 

 

 

 

──────────────────────────

凄いどうでもいいおまけ

 

 

「……ラケル博士」

「なんでしょうか、シアンさん?」

「……4thシングル発売、おめでとう」

「……あら、なんの事でしょうか?」

「……おっと、こんな所にラケル先生がツインテールに結んでいる写真が……」

「っ!? お、落ち着きましょうシアン? さあ、その写真を寄越すの──」

「アッしまったー、転んで手放したら、ラウンジ奥のハルさんとレア博士のテーブルに……」

「お、お姉様!! その写真を裏にして私に渡してください!」

「あら……? これはラケルかしら。可愛いわね」

「本当だな……ラケル先生は美人さんだから何でも似合うなあ」

「シアンさん……いいでしょう、喧嘩売る気ならかかって来なさい」

「……こんなところに、シプレの衣装を着ている最中のラケル先生の写真、しかも丁度パッドを着けてるとちゅ──」

「──ぬっころす!」

 

 

 

 




 ※ネタ紹介
・神機狂 頭のおかしい子 我が名は─(省略)─のくだり
 どこかの素晴らしい異世界の爆裂ロリ。
・てなわけで、後はヨロシク!
 某新世紀なロボアニメの新劇場版から。ハルオミさんと加持さん……似てる。
・紫色のロボットのシンクロ
 これも年中夏な新世紀から。
・太平洋のロボットのドリフト
 ロマン映画、パシフィックなアレです。ドリフトは感応現象と同じようなものだから再現可能……かな?
・……私はシアン。(省略)──真正面から立ち向かう女──。
 このすばと同じくらい心惹かれた聖書のキャラ。シアンの口調の大半は彼女からから来てたり。
・どっかで聞いたようなキャラ
 某とあるシリーズから、超すごい絹旗さん。ずっと最愛をモアイだと思っていた
・入れ変わってる!?
 言わずと知れたあの名作。
・ジャーマンスープレックス
 なんでお嫁さんはジャーマンスープレックスをするのか。
・いっぺん死んでみる? いや、死ね
 某地獄にご招待する少女。アニメは数回しか見たことがないニワカです。
・おまけ
 ラケル先生=シプレの等式

恋愛要素未定だけど、あった方がいいかなぁ

  • 恋愛要素アリ(=精神的BLとなる)
  • (恋愛要素は)ないです
  • その他(√ラケル……なんつって)
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