青き銃士と戦女神(ヴァルキリー)   作:衛置竜人

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第3章『再会の戦女神達と黒き竜人姫』
第15話『フューレンでのいざこざ』


 

 

―side:Magna Convoy―

 

 

ブルックの街を出発する当日、正面門にて私達を迎えたのは商隊のまとめ役と他の護衛依頼を受けた冒険者達だった。

最後にやってきたらしい私達を見てまとめ役らしき人物と14人の冒険者が一斉にざわついた。

「お、おい、まさか残りの連中って"オーダーヴァンガード"なのかよ!?」

「あいつらのリーダーはあんな美人なのに男で帝国の武闘大会で優勝経験あるらしいな」

「マジか!嬉しさと恐怖が一緒くたに襲ってくるんですけど!」

「見ろよ、俺の手。さっきから震えが止まらねえよ」

「いや、それはお前がアル中だからだろ?」

「あいつらを怒らせたらやべえぞ…あの2人の女に手を出した奴らは返り討ちにあったらしいぞ」

と様々な反応をする冒険者達。

「君達が最後の護衛かね?」

まとめ役の男は私に問う。

「ああ、これが依頼書だ」

私は懐から取り出した依頼書を見せ、それを確認して、まとめ役の男は納得したように頷いて自己紹介を始めた。

「私の名はモットー・ユンケル。この商隊のリーダーをしている。君達の事はキャサリンさんからは大変優秀な冒険者と聞いている。道中の護衛は期待させてもらうよ」

「私は頼尽碧刃。このパーティー…オーダーヴァンガードのリーダーだ」

その後、モットーにメンバーを紹介する。

「ところで、この兎人族…売るつもりはないかね?それなりの値段を付けさせてもら…う…が…」

私はふざけた事を口にしたモットーに殺気を放ちながらこう言った。

「仲間を売る気など一欠片もない…例えどこぞの神が欲してもだ。もし力付くで奪おうとしたらどうなるか…わかるな?」

「えぇ、それはもう。仕方ありませんな。命あっての物種ですからね。ここは引き下がりましょう。ですが、その気になったときは是非、我がユンケル商会をご贔屓に願いますよ。それと、もう間も無く出発です。護衛の詳細は、そちらのリーダーとお願いします」

 

こうして私達は商隊の護衛に参加、道中の食事に置いては他の冒険者達が携帯できる食料を口にするなか、私達は宝物庫から食料を出して料理を作り、それを食べようとしたら他の冒険者達が羨ましそうに涎を滝のように流しながら血走った目で凝視するという事態になった。

 

優花とシア、宮古は情けからお裾分けをしようとしたが、私は

「食料の準備は自己責任だ。自分達の分があるというのに他人の食料をタダで頂こうというのはどうかと思うがな。どうしても欲しいなら対価を支払うか自分で作れ」

と言って反対し、3人も「「「確かに」」」と納得し、回りの冒険者も納得した。

それに魔物肉が入っているから普通の人間は死ぬからな。

だが、鬱陶しい視線はなくならない。結局条件付き…金払って有事の際は私達に協力する事を条件として提供する事になった。

 

それとは別でモットーが宝物庫に目を付けて言い値で買うと言ったが、これは私達にとっても必要な物故に話を断った。因みに私達が野営中に宝物庫から色々取り出している光景を見たときのモットーの表情は例えるなら砂漠を何十日も彷徨い続けて死ぬ寸前だった時にオアシスを見つけた遭難者のような表情だった。

 

 

その後は魔物の襲撃があって新たに産み出した魔法を試してみたいと言ったユエが魔物を殲滅したりといった事があったり

「銃士様万歳!」

「銃士様に栄光を!」

と条件付きながら他の冒険者達に食事を分け与え続けた結果、冒険者達は私を称えるようになったりした。

 

 

そして、漸くフューレンに到着し、東門の6つの入場受付の一つで持ち込み品チェックの列に並んで順番を待っているとモットーが声をかけてきた。

「売買交渉です。貴方のもつアーティファクト。やはり譲ってはもらえませんか?商会に来ていただければ、公証人立会の下、一生遊んで暮らせるだけの金額をお支払いしますよ。貴方のアーティファクト、特に宝物庫は商人にとっては喉から手が出るほど手に入れたいものですからな」

「宝物庫に関しては答えはNoだ。もし量産できたら売っても良いが…他のアーティファクト…特に武器類は我々の敵の渡る可能性が高い。あと仮に王国に渡って勇者達クラスメート(クソガキ共)が使っているという事態になる可能性もある」

「銃士様はかの勇者とも知り合いで?」

「一応な。奴は戦いを、戦争を舐めているクソガキだ。それに私の仲間(ハジメ)を苦しめた原因の一つだから敵意を抱いていると言っても良い」

「なるほど…しかし勇者と敵対するという事は王国、ましては教会を敵に回すようなものですぞ」

「教会と敵対する事は目に見えて分かっている。何れは戦う事になるだろう。だが、それも分かった上だ。

それにお前も教会を信用しているという訳でもないのだろ?」

「流石は銃士様、そこまで見抜くとは。私が信仰しているのは神であって、権威をかさに着る"人"ではありません。人は"客"ですな」

「例えばの話だが…もしその神が人の命など駒としか考えてない禄でもない奴だったら…どうする?」

「それは…そうですね、その時になったら考えますよ。銃士様こそまるで神を信仰していないみたいですが」

「もし神が本当にいてそれが"善なる良い神"ならば私達は此処にはいなかっただろうからな。いや、今の話は忘れてくれ」

「わかりました。そうしておきます。貴殿方の身にも色々あったみたいですが…詮索しない方が吉でしょうね」

「私のパーティーの中にいる者の中には禄でもないものも散々見てきた者もいるからな、貴方の判断は正しい。お前は教会や勇者共より遥かにマシだな。良いだろう、今は私が売って良いと思った物に関しては条件付きで渡しても構わない」

「条件とは?」

「情報提供といざという時に私に協力する事だ。お前は職業柄何処か一ヶ所に留まらず各地を転々としているだろうからな」

モットーは暫く考えた後にその条件を呑んで頷き、私は売っても構わない物(例えば金になるかと思って採取した宝石・ギルドに売却しなかった魔物から得た素材など)をモットーに渡した。

「こ、こんなにも…本当に宜しいのですか!?」

「あぁ、我々には今やあまり必要のないものだったりするからな。必要になったらまた採取すれば良いし。宝物庫ももし量産が出来たら渡そう」

「ありがとうございます。銃士様と知り合って良好な関係を築けて良かったです。貴殿の怒りに触れていたらと思うと恐ろしい。危うく竜の尻を蹴飛ばす所でした」

「この世界の諺だったか?」

「えぇ、竜とはこの場合、今から500年ほど前に滅んだと言われる、竜と人の姿を使い分ける事の出来る種族、竜人族の事です。

竜人族の竜形態は、体の殆どが鱗に覆われて鉄壁の防御力を誇り、故に一度眠ると大概の事をしても起きないのですが弱点として、目、口内とならんで尻の辺りには鱗がなく柔らかく、その尻を蹴られると一気に目覚めて烈火の如く暴れるのです。

この諺はこの事に由来して手を出さなければ安全なのに手を出して痛い目に遭う愚か者という意味になります。

因みに竜人族は、教会からはよく思われていません」

「その理由は何ですか?」

とハジメは問い、モットーはこう答えた。

「人にも魔物にも成れる半端者。なのに恐ろしく強い。そして、どの神も信仰していなかった不信心者。これだけあれば、教会の権威主義者には面白くない存在というのも頷けるでしょう」

「確かにそれもそうだな」

「さてさて、今後とも我が商会を是非ご贔屓に。銃士様は普通の冒険者とは明らかに違う。特異な人間とは繋がりを持っておきたいので、それなりに勉強させてもらいますよ。では、失礼します」

「良かったの?」

と優花は問う。

「あぁ、売ったのは対して害にならない宝石などだしな。魔物から得た素材も私達には使い道がない物だ。

それにああいう商人との繋がりは持っておいて損はない。私も前世でそんな経験をしたからか」

「碧刃も?」

ユエの言葉に私は頷く。

「仲間の武装…特にヘッドマスターだったコンボバットのトランステクターの修復などで商人には世話になったからな」

 

 

モットー率いる商隊と別れた私達は証印を受けた依頼書を持って冒険者ギルドに来た後、ギルド内にあるカフェで軽食を取っていたのだが、不躾で、ねっとりとした粘着質な視線が向けられた。

 

その視線を向けている相手というのが、体重が軽く百キロは超えていそうな肥えた体に、脂ぎった顔、豚鼻と頭部にちょこんと乗っているベットリした金髪、身なりだけは良いのか遠目にもわかるいい服を着ている男だった。

「そ、そこのお前達、ひゃ、百万ルタやる。い、一緒に来い」

肥えた男はドモリ気味のきぃきぃ声でそう告げて綾波に触れようとするが、私は殺気を放ち、ハジメが作ったサムライソードを手にして剣先を肥えた男に向ける。

肥えた男は情けない悲鳴を上げて尻餅をつき、後退ることも出来ずにその場で股間を濡らし始めた。

「レガニド!その金髪碧眼の女を痛い目に遭わせろ!わ、私を殺そうとしたのだ!ガキは嬲り殺せぇ!」

私は男だ。ちゃんと男性器も生えている。

「坊ちゃん、流石に殺すのはヤバイですぜ。半殺し位にしときましょうや」

「やれぇ!い、いいからやれぇ!そこの金髪碧眼の女は手足を切り落として半殺しにして他のお、女は、傷つけるな!」

「了解ですぜ。報酬は弾んで下さいよ」

「い、いくらでもやる!さっさとやれぇ!」

「おう、そこの金髪碧眼の嬢ちゃんに坊主。わりぃな。俺の金のためにちょっと半殺しになってくれや。なに、殺しはしねぇよ。まぁ、嬢ちゃん達は…諦めてくれ」

何が諦めてくれだ。どうせ私達には敵わないくせに。

「お、おい、レガニドって"黒"のレガニドか?」

「"暴風"のレガニド!?何で、あんなヤツの護衛なんて…」

「金払じゃないか?"金好き"のレガニドだろ?」

周囲の冒険者達がざわめく中、ユエは立ち上がる。

「ん?金髪紅眼の嬢ちゃんが相手になるのか?悪いがやめときな。夜の相手ならいくらでもするぜ」

「…黙れ、ゴミ屑」

ユエはその言葉と共に魔法を発動、レガニドに神速の風刃が襲い掛かりその頬を切り裂いた。

「碧刃さん、血祭りにあげても良いですか?その男の首だった物でサッカーでもしましょう!」

「私は賛成だよ!思いっきり蹴飛ばしてやろうよ!」

物騒な発言だな。

「綾波、宮古。殺すまでは良い。せめて半殺しにまでにしろ、奴らがそう言った様にな」

「「了解」」

宮古は義手たる右手でレガニドを加減した上で殴り、殴られたレガニドは勢いよく吹き飛びギルドの壁に背中から激突。レガニドは痛みを堪えながら何とか立ち上がるが

「舞い散る花よ 風に抱かれて砕け散れ"風爆"」

そこでユエが"風爆"という風の砲弾を飛ばすオリジナル魔法と重力魔法の複合魔法でレガニドを空に飛ばし、綾波は水鉄砲型の武器(ウォーターアームズ)でレガニドの股間に向けて高圧の水を放った。

ウォーターアームズは水圧次第では物を切断する事も出来るが、流石に加減したのか地面に落下したレガニドは五体満足で気を失いながらも一応生きていた。

そして、綾波は件の肥えた男の方を向く。

「ひぃ!く、来るなぁ!わ、私を誰だと思っている!プーム・ミンだぞ!ミン男爵家に逆らう気かぁ!」

「…地球の全ゆるキャラファンに謝れ、です」

綾波は肥えた男の股間を蹴り上げ、更に地面に落ちた肥えた男の股間を何度も踏みつけ、肥えた男は痛みで直ぐに気を失ったらしい。

まぁ、肥えた男は綾波に手を出そうとしたし、綾波も前世で強姦させられたのだからこうなるのも無理はない。

そう言えば、あかりも両親を殺した上に自身と母親を強姦した男共の男性器をナイフで切っては目の前で潰してやったりしたと言ってた。別の世界線とは言え従姉妹の孫…血は争えないか…

しかし、これだけの騒ぎがあればギルドの職員も黙ってはいない。

「あの、申し訳ありませんが、あちらで事情聴取にご協力願います」

私に告げた男性職員の他、3人の職員が私達を囲むように近寄った。数人の職員はレガニドと肥えたの容態を見に行っている。

「あの男が私の連れに手出ししようとして、それを断ったら逆上して襲ってきたから返り討ちにした、ただそれだけだ。その辺の奴らも証人になるぞ。特に、近くのテーブルにいた奴等は随分と聞き耳を立てていたようだしな?」

私の言葉に私達の様子を見ていた連中は何度も頷く。

「それは分かっていますが、ギルド内で起こされた問題は、当事者双方の言い分を聞いて公正に判断することになっていますので…規則ですから冒険者なら従って頂かないと…」

「当事者双方…か。被害者である我々がこいつが目覚めるまで待機しておけという事か?」

因みにレガニドと肥えた男は命に別状はないが、当分目は覚まさないだろう。

「何をしているのです?これは一体、何事ですか?」

問答を続けていたらメガネを掛けた理知的な雰囲気を漂わせる細身の男が奥から現れた。

「ドット秘書長!いいところに!これはですね…」

職員達はドットという名のその男性に事情を話した。

「話は大体聞かせてもらいました。証人も大勢いる事ですし嘘はないのでしょうね。やり過ぎな気もしますが死んでいませんし許容範囲としましょう。

彼らが目を覚まして一応の話を聞くまでは、フューレンに滞在はしてもらうとして、身元証明と連絡先を伺っておきたいのですが…それまで拒否されたりはしないでしょうね?」

「構わない。まだ滞在先が決まってないから…決まり次第此方から連絡しよう」

私はドットにステータスプレートを見せ、ハジメ達も同じ様にステータスプレートを見せる。

「ふむ、いいでしょう…"赤"に"黄"ですか。向こうで伸びている彼は"黒なんですがね…そちらの3人のステータスプレートはどうしました?」

「宮古、ユエ、シアはステータスプレートを紛失していて再発行はまだだ」

「しかし、身元は明確にしてもらわないと。記録をとっておき、君達が頻繁にギルド内で問題を起こすようなら、加害者・被害者のどちらかに関係なくブラックリストに載せることになりますからね。よければギルドで立て替えますが?」

ステータスプレートを作成されれば、隠蔽前の技能欄に確実に二人の固有魔法や神代魔法が表示される…そうなれば騒ぎになるだろうからそれは出来るだけ回避したい…そう考えた時、ふとある事が頭に浮かんだ。

「身分証明の代わりになるかわからないが、知り合いのギルド職員に、困ったらギルドのお偉いさんに渡せと言われてたものがある」

そう、ブルック支部のギルド職員の婦人…キャサリンからギルド関連で揉めたときにお偉いさんに見せれば役立つかもしれないと言って渡したあの手紙だ。

「知り合いのギルド職員ですか?…拝見します」

ドットは手紙を開いて一度は内容を流し読みした後、ギョッとした表情を浮かべ、時折私達を見ながら手紙を何度も読み込み、読み終わると手紙を折りたたんで丁寧に便箋に入れ直し、私達に視線を戻した。

「この手紙が本当なら確かな身分証明になりますが、この手紙が差出人本人のものか私一人では少々判断が付きかねます。

支部長に確認を取りますから10分から15分ほど別室で待っていてもらえますか?」

「それくらいなら構わない。待つとしよう」

「職員に案内させます。では、後ほど」

その後、私達は職員の一人に応接室まで案内された。

「キャサリンさんって何者なんだろう」

と皆が思っていたであろう事をハジメは呟いた。

「只者ではないという事だけは確かだろうな」

そして10分後、扉がノックされた。

 

私が返事すると、一拍置いて扉が開かれ、ドットと金髪をオールバックにした鋭い目付きの三十代後半くらいの男が現れた。

「初めまして、冒険者ギルド、フューレン支部支部長イルワ・チャングだ」

「頼尽碧刃、オーダーヴァンガードというパーティーのリーダーをしている」

「君の噂なら聞いているよ。帝国の武闘大会に突然現れて優勝までした"青き銃士"。

君達の事は先生からの手紙に書いてあったよ。随分と目をかけられている…というより注目されているようだね。将来有望、ただしトラブル体質なので、出来れば目をかけてやって欲しいという旨の内容だったよ」

「知っているなら話は早い。それで肝心の身分証明の方はどうだ?」

「ああ、先生が問題のある人物ではないと書いているからね。あの人の人を見る目は確かだ。わざわざ手紙を持たせるほどだし、この手紙を以て君達の身分証明とさせてもらうよ」

「キャサリンさんって本当に何者なの…」

と優花が呟くとイルワはこう答えた。

「彼女は、王都のギルド本部でギルドマスターの秘書長をしていて、後にギルド運営に関する教育係になってね。

各町に派遣されている支部長の5~6割は先生の教え子で私もその一人なんだよ。

彼女には頭が上がらないさ。その美しさと人柄の良さから当時は僕らのマドンナ的存在、あるいは憧れのお姉さんのような存在だった。

その後、結婚して子供を育てるにも田舎の方がいいって言ってね、ブルックの町のギルド支部に転勤したんだよ。彼女の結婚発表はギルドどころか、王都が荒れたものさ」

「只者ではないとは思っていたが…まさか中枢にいた人物だったとはな」

「さて、話を変えるが…君達の腕を見込んで、一つ依頼を受けて欲しいと思っている。引き受けてくれれば今回の件は不問としよう」

「その依頼とは?」

イルワは私達にある資料を見せる。

「そこに書いてある通り、行方不明者の捜索だ。北の山脈地帯の調査依頼を受けた冒険者一行が予定を過ぎても戻ってこなかったため、冒険者の一人の実家が捜索願を出した、というものだ」

イルワはその依頼についての詳細を話すのだった。

 

 

 

To be continue…

 

 

 

 

 

谷口鈴の今後について最終投票(1の場合テレイター化で大幅強化&碧刃ハーレム入りで出番増加、2の場合出番は原作と同じ位か減少)

  • 1.オーダーヴァンガードへ正式加入
  • 2. 坂上とくっつく(坂上改心・和解)

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