青き銃士と戦女神(ヴァルキリー)   作:衛置竜人

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ダイノヴェインの強化についての投票、ありがとうございます。圧倒的な票差でメタルス化が決まりました。

リフォーマット後の姿は候補として3つぐらい上がってたりです。

・飛行能力追加のメタルスメガトロンがベース(最有力候補)
・格闘戦特化のメタルスダイノボットがベース(立体物で再現しようにもメタルスメガトロン以上に高値…)
・実写ダイノボットのスコーンがベース(候補がデラックスクラスかヴォイジャークラスのどちらをベースにするかで更に分かれる)

こんな感じですね←


第20話『魔物の軍勢』

 

―side:Magna Convoy―

 

 

『碧刃、大変だよ!これ見て!』

宮古からの通信が入ってきて私は端末に送られてきた映像を見る。映像はキラービークから送られてきたものあっ、とある場所に集合する魔物の大群の映像だ

「これは…万単位というレベルの数だな。しかも、どうやら既に進軍を開始している。このまま行けば…一日あればウルの町に到達するだろう」

私の言葉に通信先の畑山は慌てふためいているのかこう言う。

『は、早く町に知らせないと!避難させて、王都から救援を呼んで…それから、それから…』

「一旦町に戻るぞ」

私は皆に呼び掛けるが、畑山教師はある事をヴェルに訊ねる。

『頼尽君、黒いローブの男というのは見つかりませんか?』

「生憎だが、それらしき人影は見当たらないな」

愛子は顔を俯かせた後、こう口にした。

『私、残ります。黒いローブの男が清水君なのかどうかを確かめたいんです』

愛子の言葉に親衛隊は説得しようとするが、愛子の気持ちも分かるが故に何も言えなかった。

「死にたいなら、魔物の餌食になりたいのなら残れば良い。我々は町に戻る」

ウィルは私に対し抗議した。

「このまま大群を放置するんですか!?」

「我々の最優先事項はウィル(お前)の保護だ。それに、此処で戦おうともお前達が足手まといで戦えない」私の言葉にウィルも護衛隊の面々も何も言えなかった。

「それに町に戻って報告しなければ…もしこのまま此処で戦っている隙に魔物達が町に到着したらどうなる?

多くの人が町にいる…そんな状態で避難する時間もないし対策する時間もない状態で魔物に攻められたら被害者が増えるだけだ」

私の考えに畑山教師やウィル、護衛隊は渋々了承し、私達は下山、トレーラーを置いて町へ戻った。

 

 道中、畑山教師の護衛騎士達が(マグナコンボイ)を魔物と勘違いして魔法を放とうとしたが、トレーラーに乗っていた畑山教師が止めさせる。騎士隊長は飛び降りてこいと言わんばかりに恍惚とした表情を浮かべて腕を広げている。

私は更に加速し、騎士達は進路から退避した。

「頼尽君、どうしてあんな危ないことを」

「止まれば事情説明を求められるに決まってるし、どうせ町で事情説明するのに二度手間になる。それに飛び出して来た奴が悪い」

「うっ、た、確かにそうです…」

 

 

その後、ウルの町の役場に役場に到着し、魔物の大群の事を報告したのだが、この町のギルド支部長や町の幹部、教会の司祭達は皆一様に、信じられない、信じたくないといった様相で、畑山教師やウィルに掴みかからんばかりの勢いで問い詰めている。

"神の使徒"にして"豊穣の女神"たる畑山教師の言葉だ。そして最近では魔人族が魔物を操るというのは公然の事実であることからも、無視できないのも当然だな。

 

因みにティオの正体と今回の黒幕が清水幸利である可能性については伏せることになっている。

ティオに関しては、竜人族の存在が公になるのは好ましくないので黙っていて欲しいと本人から頼まれたし、バレれば混乱に拍車をかけるどころか討伐隊が組まれてもおかしくないからだ。

黒幕に関しては未だ可能性の段階に過ぎないので不用意なことを言いたくないと畑山教師が譲らなかったためだ。 

 

そんな中、畑山教師は私に頭を下げた。

「頼尽君、どうか力を貸してもらえませんか?このままでは、きっとこの美しい町が壊されるだけでなく、多くの人々の命が失われることになります」

 

「貴女は生徒の事が最優先なのだと思っていた。色々活動しているのも、それが結局、少しでも早く帰還できる可能性に繋がっているからじゃないのか?」

「そうですね…元の世界に帰る方法があるなら、直ぐにでも生徒達を連れて帰りたい、その気持ちは今でも変わりません。

でも、それが出来ないなら、今はこの世界で生きている以上、この世界で出会い、言葉を交わし、笑顔を向け合った人々を少なくとも出来る範囲では見捨てたくない。

そう思うことは、人として当然のことだと思います。もちろん、先生は先生ですから、いざという時の優先順位は変わりませんが…」

「なるほどな…だが、戦争参加に反対したくせに生徒に戦えと言うのは虫が良すぎるな。畑山教師、貴女がやらせようとしているのは貴女が反対していた教会の連中やあの勇者(クソ)と同じ事だぞ」

「分かっています…頼尽君が私の事を見損なうのも分かっています。戦争参加に反対してたくせに矛盾している事を頼んでいるのも。だけど、それでもこの町の人々を見捨てるなんで出来ません!だから…お願いします!」

畑山教師は床に膝と頭をつく…つまり土下座して私に頼み込む。

「これだけは言っておく、私は貴女を信用していない。あの勇者(愚か者)よりマシとはいえ生徒に平等に接するあまりハジメに対するいじめを止められなかった」

「えぇ、分かっています。…南雲君、ごめんなさい…貴方に対するいじめを止める事が出来なくて…」

「先生…気にしないでください。先生より悪いのは檜山君達や天之河君達ですから」

私としては畑山教師を信用できない事に変わりはない…が、一番の被害者だったハジメが許すなら私も一先ずは許すか…それに、"豊穣の女神"のネームバリューはエヒトや教会と戦う上で使えそうだからな。

 

戦略等について話し終わった後は準備に取りかかる。

町の住人達には、数万単位の魔物の大群が迫っている事が伝えられたが、パニックになったのは言うまでもないが、"豊穣の女神"たる畑山教師の声と恐れるものなどないと言わんばかりの凛とした姿、元から高かった知名度によって人々は一先ずの冷静さを取り戻した。

それから住人達は故郷は捨てられず場合によっては町と運命を共にするという居残り組と、当初の予定通りに救援が駆けつけるまで逃げ延びる避難組に別れた。

尚、居残り組の中にも妻子だけでも避難させる者もいた。

 

「なぁ、俺達ファンタジーな世界に召喚されたんだよな」

「あぁ、ファンタジーな世界に来たのに…」

「いつの間にかSF世界になってやがる」

そう呟く護衛隊の男子達は無視して私はハジメに訊ねる。

「ハジメ、そっちの様子はどうだ?」

「碧刃に言われた通り、町の外周に8メートルの外壁を錬成しておいたよ」

ハジメは魔力で動くバイク走行しながら外壁を作成し、それを終えた。

「ありがとう、ハジメ。後は外壁にセントリーガンと連装砲を設置するだけだな」

「セントリーガンと連装砲はみんなと町に残った人達が手伝ってくれたおかげで思っていたより早く設置が済むかも」

そうこう話をしていると騎士を連れた畑山教師が私を訊ねてきた。ティオも一緒にいる。

「頼尽君、準備はどうですか?何か、必要なものはありますか?」

「順調に進んでいる。必要な物も我々で準備した。問題ない」

と私は端末を確認しながら答える。

「おい、貴様。愛子が…自分の"恩師"が声をかけているというのに何だその態度は。本来なら、貴様の持つアーティファクト類の事や、大群を撃退する方法についても詳細を聞かねばならんところを見逃してやっているのは、愛子が頼み込んできたからだぞ?少しは…」

「デビッドさん。少し静かにしていてもらえますか?」

「うっ…承知した…」

畑山教師の言葉に騎士隊長…デビッドは漸く黙った。

「頼尽君、黒ローブの男のことですが…」

「正体を確かめたいから見つけても、殺さないでくれと言いたいのだろう?」

「はい。どうしても確かめなければなりません。その…皆さんには、無茶なことばかりを…」

「取り敢えず、黒ローブを貴女の元へ連れて来よう。後は思う通りにすれば良い。だが、確約はできない」

「構いません。無茶を言っているのはわかってますから…ありがとうございます。ところで…彼女はどうして不貞腐れているのですか?」

と畑山教師は私に抱き着いて離れず不機嫌そうに畑山教師を見ている綾波と宮古の事を問う。

「あぁ、行きで特等席を貴女に取られたのだからな、だから不貞腐れているし私が此処に来てからは彼女の好きにさせている」

と答えておき、続いて私はティオに問う。

「何か用があるのか?」

「うむ…実は頼みがある」

「頼みとは何だ?」

「この戦いが終わったらウィル坊を送り届けて、また旅に出るのじゃろ?」

「ああ、そうだ」

「頼みというのはそれでな…妾も同行させてほしい」

「来訪者の調査という任務があったんじゃないのか?」

「それはそうなのじゃが…それは頼尽殿達と一緒にいても出来る事。

妾は里でも、妾は一、二を争うくらいの実力者でな、特に耐久力は群を抜いておった。

じゃから、他者に組み伏せられることもなかった…しかし、そんな妾が反撃らしい反撃もできずに敗北してしまった」

「それで悟ったのか?自分はまだまだで世の中には自分より強い奴がいる、と」

「その通りじゃ。妾は知りたいのじゃ…頼尽殿達の事を、そして妾自身も強くなりたい」

「我々の旅路は険しく命を落とすかもしれない」

私がそう言った後、ティオは片膝をついて頭を下げた。

「それでも、ついていくのじゃ」

「良いだろう、歓迎しよう。ようこそ、我らがオーダーヴァンガードへ」

 

キラービークの映像によれば魔物の大群は到達まで30分程、数は5万強の複数の魔物の混成だ。

「そろそろ機嫌を直してほしいんだが…」

「だってですよ、今回の手柄はあの教師のものになるんですよ」

「そうだよそうだよ」

と不機嫌そうにしている綾波と宮古。

「それに関しては後でどうとでもなるし、今回は私の知名度より畑山教師の知名度の方が高いから、それを利用するだけだ」

「それは分かっていますが…」

「頑張ったら褒美をあげよう。フューレンに戻ったら買い物でも付き合うし夜の相手もしよう」

「…今度は私達が主導権を握る…です」

「私から主導権を握ろうなど400万年早いな」

「いつも最後は碧刃にやられてばかりだから今度こそ!」

「そして、嵐も一緒です」

「えっ、ちょっ、僕は別に良いのに!」

「嵐も気持ち良くさせてもらうと良いです」

「あ、綾波ぁ~!」

ふむ、夜は騒がしくなりそうだなと考えていると綾波と宮古は何かを思い付いたのか不適な笑みを浮かべる。

「どうした?」

「良いことを思い付いた…です」

と綾波と宮古は自分達のアイデアを語る。

「なるほどな…私としては出来るだけ抑えるつもりだったが、確かにお前達が言うことも理解できる…良いだろう、その案を許可する」

綾波と宮古は元々の"ある作戦"の実行役たるハジメと優花にその案を伝えた後、戦闘準備に入った。

私は畑山教師達に魔物が近づいている事を報告し、畑山教師は不安な表情を浮かべる。

「数万増えたくらい何の問題もない」

「わかりました…どうか無事で…」

そう言って畑山教師は町中に知らせるべく駆け戻り、親衛隊や騎士達も畑山教師を追いかけて走っていく。

ウィルは、ティオに何かを語りかけた後、私達に頭を下げて畑山教師を追いかけていった。

「今回の出来事を妾が力を尽くして見事乗り切ったのなら、冒険者達の事、少なくともウィル坊は許すという話じゃ」

「それはよかったな」

「そういうわけで助太刀させてもらうからの。何、魔力なら大分回復しておるし竜化せんでも妾の炎と風は中々のものじゃぞ?」

「それは頼もしい限りだ。援護を任せたぞ。それから魔力タンクを渡しておこう」

「感謝するのじゃ、頼尽殿」

ティオに魔力タンクを渡した後、私はハジメと優花にアイコンタクトを取り、ハジメと優花は打ち合わせ通りに動く。

「聞け!ウルの町の勇敢なる者達よ!私達の勝利は既に確定している!なぜなら、私達には女神と騎神が付いているからだ!」

「そう、皆も知っている"豊穣の女神"愛子様よ!そして、愛子様の呼び掛けに応じて―」

「青き鋼の騎神も馳せ参じた!彼の名はマグナコンボイ様!オルクス大迷宮にて多くの冒険者達が敵わなかった魔物ベヒモスを瞬殺した青き銃士とも呼ばれし存在!」

私はトランステクターを顕現させ、本来の姿(マグナコンボイ)となる。

「我らの傍に愛子様とマグナコンボイ様がいる限り、敗北はありえない!愛子様とヴェル様こそ!我ら人類の味方にして、愛子様は"豊穣"と"勝利"を、マグナコンボイ様は"守護"と"勝利"もたらす、天が遣わした現人神である!」

「私達は、マグナコンボイ様の臣下にして愛子様の剣にして盾、彼女達の皆を守りたいという思いに応えやって来た!見よ!これが、愛子様とマグナコンボイ様により教え導かれた私達の力!」

優花がそう言うと、ハジメはリボルビングバスターキャノンとフリースタイルシールドを取り出し、フリースタイルシールドを地面に打ち込んで固定、更にリボルビングバスターキャノンの銃身をその上に置く。

そして膝立ちになって構え、町の人々が注目する中、些か先行しているプテラノドン型の魔物に照準を合わせると引き金を引き、リボルビングバスターキャノンから放たれた砲撃は数キロ離れたその魔物の一体を撃ち抜き、更に後ろに飛んでいた魔物をも撃ち抜いていく。

一方の優花は2本のトライデントスピアーを持つと右手側に火属性魔法を、左手側に雷属性の魔法をそれぞれ纏わせた後に一本ずつ投げ、空の魔物を焼いたり感電させて討伐し、手元にトライデントスピアーを戻すと再び魔法を纏わせて空の魔物に向けて投げては戻すを繰り返す。

その魔物の中に慌てたように後方に下がろうとしている比較的巨大な魔物とその上に黒ローブの男の姿を発見、私はハジメと優花に指示を出し、優花はその魔物の翼を貫き、ハジメは落ちてゆく魔物に向けて発砲、弾着と同時に爆発し、黒ローブの男はその余波で宙に吹き飛ばされて、ジタバタしながら落ちていった。

私は宮古に黒ローブの男の捜索・確保を頼んだ。

 

空の魔物を駆逐し終わったハジメと優花は唖然として口を開きっぱなしにしている人々の方へ悠然と振り返り、最後の締めとしてこの言葉を張り上げた。

「「愛子様、万歳!マグナコンボイ様に栄光を(オールヘイルマグナコンボイ)!」」

「「「「「「愛子様、万歳!愛子様、万歳!愛子様、万歳!愛子様、万歳!」」」」」」

「「「「「「マグナコンボイ様に栄光を(オールヘイルマグナコンボイ)!マグナコンボイ様に栄光を(オールヘイルマグナコンボイ)!マグナコンボイ様に栄光を(オールヘイルマグナコンボイ)!マグナコンボイ様に栄光を(オールヘイルマグナコンボイ)!」」」」」」

「「「「「「女神様、万歳!騎神様に栄光を!女神様、万歳!銃士様に栄光を!女神様、万歳!騎神様に栄光を!女神様、万歳!銃士様に栄光を!」」」」」」

不安や恐怖も吹き飛んだようで、町の人々は皆一様に、希望に目を輝かせ畑山教師を女神として、私を騎神讃える雄叫びを上げた。

遠くで、畑山教師が顔を真っ赤にしてぷるぷると震えている。その瞳は真っ直ぐに私に向けられており、小さな口が

「ど・う・い・う・こ・と・で・す・か!」

と言わんばかりに動いている。まぁ、これまでの迷惑料として利用させてもらおう。

「オーダーヴァンガード、出動、戦闘開始だ(ロールアウト&アタック)

私の呼び掛けに応じて皆は魔物との戦いを始めた。

 

 

 

 

To be continue

 

 

 

 

メタルスダイノヴェインのベース(あくまでもベースなので色や形状を変えます)

  • ADブラックナイトグリムロック型
  • TLKダイノボットスコーン
  • メタルスメガトロン型
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