青き銃士と戦女神(ヴァルキリー)   作:衛置竜人

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一昨日、はいふり劇場版のBlu-rayが届きました。

はいふり劇場版は人生で初めて3回も観に行った(特典目当てで)作品だったり←時点でゴジラKOTMの2回、後は1回観に行くだけだったり


今週末にはジェネセレのゴッドネプチューンやHMMワイルドライガーも来て財布のライフが…!(改造用にメタルスメガトロンかアルマダプレダコンも欲しいんだけどどっかで安く売ってないかなぁ…)


第21話『蹂躙劇と乱入せし怪物』

 

 

先陣を行くマグナコンボイはENソードで切り裂いては左手に装備したコンボイガンや背面のイオンブラスターからの銃撃で魔物を撃ち抜いていき、更にイオンブラスターをエネルギーパックに変形させてコンボイガンと合体させるとそれを魔物の群れに向かって投げる。

コンボイガンは回転しながら魔物を撃ち抜いていく。

コンボイガンがマグナコンボイの元に戻ってくると、マグナコンボイはコンボイガンとエネルギーパックを分離させるとエネルギーパックをイオンブラスターに変形させて背面に装備し、マグナコンボイは魔物を切っては撃ち抜いていくのだった。

 

「錬成!」

一方のハジメは魔物の足元を錬成して動きを封じた後、ガンブレードランスで一突きし、零距離でエネルギー弾を放って魔物を着実に次々と葬っていく。

そんなハジメを死角から襲わんとする魔物だったが…

「喰らえ!」

優花がクナイに火属性魔法や雷属性魔法を纏わせて魔物に向かって投げる。正確無比にクナイは魔物達に命中、魔物達は炎で焼かれたり感電したりで次々と行動不能になっていく。

 

ティオは皆から少し離れた場所でキラービークに跨がりながら魔物達の相手をしている。

「吹き荒べ頂きの風 燃え盛れ紅蓮の奔流 "嵐焔風塵"」

少しでも魔力消費を抑えるため、敢えて詠唱し集中力を高め、そうして解き放たれた火炎の竜巻は魔物達を呑み込んでいく。

それを何度も行い、魔力を大量に消費した後は魔力タンク―魔晶石の指輪にストックされた魔力を取り出してまた同じ様に魔物を葬っていく。

 

シアはスパイクハンマーで殴ると共にそのスパイクで魔物を貫き、更に接近してくる魔物には宝物庫の子機から装備を瞬時にインパクトナックルに換装させる事で対応。インパクトナックルで殴っては拳を打ち出してで貫く…このスパイクハンマーとインパクトナックルは身体強化に特化したシアにうってつけな装備と言えるだろう。

 

更に皆から離れた場所にてユエもキラービークに跨がり、魔力弾で魔物達を牽制しながらも強力な一撃を打ち出す時間稼ぎをしている。

ミッドチルダ等の次元世界の魔導師やアデプトマスター等が習得している複数の思考行動・魔法処理を並列で行う"マルチタスク処理"をユエもマグナコンボイからの教授で習得し、合間をぬってトレーニングをしていたのだ。

強力な一撃を放つ準備を終え、魔法の使用範囲内にマグナコンボイ達がいない事を確認したユエは右手を掲げると魔法名を唱えた。

「"壊劫"」

重力操作を獲得したことによってユエが生み出したこの魔法は魔力の集束・練り上げとイメージの固定に長いタメを必要とし即時発動は困難な魔法である…魔法に関しては天性の才能を持つ吸血姫であったとしても、だ。

詠唱と同時に迫る魔物の頭上に渦巻く闇色の球体が出現した後、それは薄く薄く引き伸ばされ、四方が500メートルの正四角形を形作られると魔物達目掛けて一気に落下、大地を陥没させて深さ10メートルのクレーターを作り上げ、2000体以上の魔物が一瞬で圧殺され、術の境界線上にいた魔物達は体を寸断されていき、後続の魔物達は次々と巨大な穴の中へと落ちていくのだった。

 

オーダーヴァンガードの中でマグナコンボイの次に戦い慣れているのが嵐だ。

前世に於いて人間を改造して作り出す強化人間方式ではなく1からアデプトテレイターとして生み出された人造人間方式(デザイナーズベビー)として生を受けた嵐は元々インプットされていた戦術や技術に加え、この世界線では碧刃の養母の一人であるヴェルからの教導を受け、前世で死亡しこの世界線へ転生して碧刃達に出会うまでの計14年間も戦い続けてきた。

その中で彼女は使える物は何でも使うという事を学んだ。

遠距離から攻撃してくる魔物にはガトリングや連装砲で蜂の巣にし、接近してくる相手には刀で切り裂いては突き刺し、その魔物を盾にして飛びかかってくる魔物を防いでは至近距離で連装砲を放って飛びかかってきた魔物を仕留め、盾にしていた魔物の亡骸は他の魔物に投げ攻撃に使うのだ。

 

ダイノヴェインはビーストモード時はその牙で魔物を噛み砕き、その爪で魔物を切り裂き、その尻尾で魔物を叩き飛ばす。無論、それだけじゃない。

「ダイノヴェイン、変身(マキシマイズ)!」

ロボットモードに変形したらテールサーベルで魔物を突き刺す他に切り裂き、サイバーシールドで攻撃を防ぎつつも中央の砲門を発砲して魔物を撃ち抜く。

それでも接近してくる相手には回転しているサイバーシールドで弾き飛ばす。

 

魔物達が犇めきあう中で宮古は刀や薙刀で魔物を切り裂いては黒ローブの男を探していた。

「見つけたっ!」

宮古は視界の中に黒ローブの男の姿を捉えた。

「何だよ、これは……何なんだよ、これは!」

この件の黒幕たる黒ローブの男もとい清水幸利は目の前の惨状に体を震わせながら即席の塹壕を堀り、出来る限りの結界を張って必死に身を縮めていた。

清水はとある男との偶然の末に交わした契約により、ウルの町を愛子達ごと壊滅させることになったのだが、容易に捻り潰せると思っていた町や人は、全く予想しなかった凄絶な迎撃―オーダーヴァンガードによる蹂躙劇により未だ無傷であるどころか現在進行形で清水にとっての地獄絵図が生み出されていた。

「動かない方が良いよ」

清水が声のした方を振り向くと、其処には薙刀の刃先を彼に向けている宮古の姿があったのだ。

「碧刃、黒ローブの男を確保したよ

『分かった。そいつを動けないように手足を縛り、安全圏へ移動しろ』

「うん、分かった」

宮古はマグナコンボイの指示に従い、黒ローブの男―清水と共に外壁の中へ戻る。

 

この光景が映し出されたモニターを前に人々は現実離れした圧倒的な力と蹂躙劇に湧き上がり、町の至るところからと歓声が上がる。

愛子や親衛隊の面々や護衛騎士達は目の当たりにしたオーダーヴァンガードの"力"に対し呆然としていた。

彼らの前では自分達は敵ではない…そんな事を見せつけられ、彼らと敵対すれば命はない…それを理解させられたのだ。

そして、護衛隊の面々はこうとも思っていた。

"檜山はとんでもない相手を怒らせ、彼と天之河達はそんな連中を敵に回した"、と。

 

 

やがて魔物の数が目に見えて減って密集した大群で隠れていた北の地平が見え始めた頃

『むぅ、妾はここまでのようじゃ…もう、火球一つ出せん…すまぬ』

ティオは渡された魔晶石の魔力も使い切り、魔力枯渇で動けなくなり、跨がっていたキラービークにもたれ掛かった。

「いや、充分に頑張った。ご苦労様、後はゆっくり休んでいろ」

『承知したのじゃ』

ティオはキラービークに運ばれて外壁の中へ運ばれていった。

「残りは2000~3000くらいか」

マグナコンボイはそう呟く

「ユエ、魔力残量は?」

『…ん、残り魔晶石2個分くらい…重力魔法の消費が予想以上。要練習』

「一人で2万以上殺っているだろうから充分だ。残りはピンポイントで殺る。ハジメ、優花、綾波、嵐、シア、魔物の違いわかるな?」

『はい。操られていた時のティオさんみたいな魔物とへっぴり腰の魔物ですよね』

「そうだ。ティオの様な状態の魔物はおそらく群れのリーダーだろう」

『そっか、群れのリーダーを洗脳すれば他も従うから―』

「それだけ殺れば他は逃げるだろう。群れのリーダーを優先的に仕留めるぞ!」

オーダーヴァンガードの面々は残った魔物の中から群れのリーダー格を仕留めていく。

リーダーをやられた魔物は山脈の方へ逃げ出していく。

 

 

その頃、ある場所では…

「ほう、なかなかやるじゃないか。アデプトテレイターが混じっていた事や迷いこんでいた事は想定外だったが」

と創造神を名乗る欺瞞者はこの戦いの様子を見物していた。

「ならば、こいつはどうかな?」

と欺瞞者はある存在を地上へ送り、それは地中へと潜ってウルの町へ向かうのだった。

 

 

清水幸利は真性のオタクであるが、ハジメに対するクラスメイトの言動を間近で見て、自身がオタクである事を徹底的に隠した。

そんな彼に取って異世界召喚されて活躍する事は夢だったのだが、現実は甘くなかった。

 

チートなスペックを持っていたとしてもそれは他のクラスメートも同じで、更に勇者は自分ではなく天之河である為、女が寄って行くのは光輝ばかりで、あのハジメに関してはオタクでありながら勇者よりチートで男の娘な銃士もついており、自分はその他大勢の一人に過ぎなかった。

 

そんな状況で清水の不満が溜まるのも当然の事だった。

そしてハジメと綾波が奈落の底へ落ち、碧刃が優花の同行を許可して彼女を連れて離反した後、彼は自分の天職たる闇術師に関する技能・魔法に関する本を読んで過ごすことになったが、ふとあることを思いついたのだ。

 

バッドステータスを付加する魔法として知られる闇系統魔法は、極めれば対象を洗脳支配できるのではないか、自分の考えが正しければ誰でも好きなように出来るのではないか、と。

王都近郊での実験を終えた清水はどうせ支配下に置くなら強い魔物がいいと考えた時、畑山の護衛隊の話を耳にしたのだ。

勇者と同行する気はないし、護衛隊に付いて行って遠出をすれば、ちょうどいい魔物とも遭遇出来るだろうと考えた清水は畑山達とウルの町に来ることになり、北の山脈地帯というちょうどいい魔物達がいる場所で配下の魔物を集めるため姿を眩ませたのだ。

 

 

とある存在の助力と、偶然支配できたティオの存在によって効率的で四つ目の山脈の魔物まで従えることが出来たと同時に、そのとある存在との契約と日々増強していく魔物の軍勢に清水の心のタガは完全に外れてしまった。

そして遂に、やはり自分は特別だったと悦に浸りながら、満を持して大群を町に差し向けたのだが、結果はオーダーヴァンガードに魔物の軍勢は全滅させられたというものだった。

 

 

 

 

戦闘終了後、町の外れにてマグナコンボイ達オーダーヴァンガードと畑山達の姿があった。

マグナコンボイは念のため、碧刃としての姿にはなっていない。

「清水君、あなたに危害を加えるつもりはありません…先生は、清水君とお話がしたいのです。どうして、こんなことをしたのか…どんな事でも構いません。先生に、清水君の気持ちを聞かせてくれませんか?」

愛子は膝立ちで清水に視線を合わせる。

清水は視線を逸らして顔を俯かせるとボソボソと聞き取りにくい声で話し始めた。

「どいつもこいつも馬鹿にしやがって…勇者、勇者うるさいんだよ。俺の事を…気付きもしないで、モブ扱いしやがって…ホント、馬鹿ばっかりだ…だから俺の価値を示してやろうと思っただけだろうが…」

「てめぇ…自分の立場わかってんのかよ!危うく、町がめちゃくちゃになるところだったんだぞ!」

「そうよ!馬鹿なのはアンタの方でしょ!」

「愛ちゃん先生がどんだけ心配してたと思ってるのよ!」

反省どころか、周囲への不満を口にする清水に護衛隊の面々が憤りをあらわにして次々と反論し、愛子は彼らを抑えようとするが、そこへマグナコンボイは護衛隊の面々に向けて殺気を放った。

「おい、今はそいつが話している最中だ。意見を言うのは後にして今は黙ってろ」

マグナコンボイの殺気に怖じ気付いた親衛隊の面々は黙り、ヴェルは愛子に清水から更に話を訊くよう促した。

「そう、沢山不満があったのですね…でも、清水君。みんなを見返そうというのなら、なおさら、先生にはわかりません。どうして、町を襲おうとしたのですか?

もし、あのまま町が襲われて…多くの人々が亡くなっていたら…多くの魔物を従えるだけならともかく、それでは君の〝価値〟を示せません」

「…示せるさ…魔人族になら」

清水の言葉にマグナコンボイ達オーダーヴァンガード以外は驚愕し、清水は話を続けた。

「魔物を捕まえに、一人で北の山脈地帯に行ったんだ。その時、俺は一人の魔人族と出会った。最初は、もちろん警戒したけどな…その魔人族は、俺との話を望んだ。そして、わかってくれたのさ。俺の本当の価値ってやつを。だから俺は、そいつと…魔人族側と契約したんだよ」

「契約…ですか?それは、どのような?」

「…畑山先生…あんたを殺す事だよ。なぁ、自分が魔人族から目を付けられていないとでも思ったのか?

ある意味、勇者より厄介な存在を魔人族が放っておくわけないだろ…"豊穣の女神"…あんたを町の住人ごと殺せば、俺は、魔人族側の〝勇者〟として招かれる。そういう契約だった。

俺の能力は素晴らしいってさ。勇者の下で燻っているのは勿体無いってさ。

やっぱり、分かるやつには分かるんだよ。実際、超強い魔物も貸してくれたし、それで、想像以上の軍勢も作れたし…だから、だから絶対、あんたを殺せると思ったのに!

何だよ!何なんだよっ!何で、六万の軍勢が負けるんだよ!何で異世界にロボットとかあんな兵器があるんだよっ!お前は、お前達は一体何なんだよっ!」

「清水君…君の気持ちはよく分かりました。特別でありたい。そう思う君の気持ちは間違ってなどいませんし、人として自然な望みです。そして、君ならきっと特別になれます。

だって、方法は間違えたけれど、これだけの事が実際にできるのですから…でも、魔人族側には行ってはいけません。

君の話してくれたその魔人族の方は、そんな君の思いを利用したのです。そんな人に、先生は、大事な生徒を預けるつもりは一切ありません……清水君。もう一度やり直しましょう?

みんなには戦って欲しくはありませんが、清水君が望むなら、先生は応援します。君なら絶対、天之河君達とも肩を並べて戦えます。そして、いつか、みんなで日本に帰る方法を見つけ出して、一緒に帰りましょう?」

愛子がそう語った直後だった。

「ッ!?ダメです!」

未来視が自動発動したシアは一瞬で完了した全力の身体強化で縮地並みの高速移動をし、愛子に飛びかかると自分達を守るフリースタイルシールドを展開、飛んできた矢はフリースタイルシールドによって阻まれる。

マグナコンボイは矢の射線を演算処理で辿り、黒い服を来た耳の尖ったオールバックの男が、大型の鳥のような魔物に乗り込む姿を発見、コンボイガンを発砲して鳥型の魔物を撃ち落とすと黒服の男を捕らえ、皆の元へ連れていった。

マグナコンボイが黒服の男を降ろすと嵐の黒服の男にハンドガンの銃口を向けつつ被っているフードを取った。

「やはり魔人族か…」

愛子と清水を殺そうとした黒服の男の正体は魔人の男だった。

「何で魔人族が…」

と呟く宮崎はマグナコンボイは自身の考えを告げる。

「さしずめ、そこにいる清水の監視と…失敗した時に始末する為だろうな…畑山教師もろとも、な。

魔人族側としては清水を"勇者"という都合の良い道具として利用するつもりだったんだろう。

彼の持つ力は魔人族側からしてみれば利用価値の高い、使えるものだが、信用しているわけでもないし信頼もしていない…あくまでもその力だけがほしい。

手に出来れば良いという程度で手に出来ない…役に立たないならそれでも構わない。そうなったら始末すれば良い…元々の標的だった畑山教師もろとも、な」

「なかなか鋭いじゃないか…やるな。どうだ、我々の軍門に入らないか」

「断る。入る気など微塵もない」

「そうか…俺はお前達の捕虜になって情報を渡すつもりはない」

魔人族の男はある薬が入った注射器を自分の身体に刺し

「あの方に栄光を―」

と言い残して肉塊へと成り果てる…だが、それだけではなかった。

「っ!?皆さん此処から離れて!今すぐ!急いで!」

再びシアの未来視が自動発動し、シアは皆に呼び掛ける。マグナコンボイ達も地下からのエネルギー反応を感知し、畑山や護衛隊を連れて離れ、直後にビームが地面を突き破ってきて、清水は下半身に運悪くそのビームが直撃してしまい、一瞬で下半身を焼き消されてしまった。

ビームが終息した後、地面に開いた穴からそれを放った主が現れた。

その姿に宮古以外の地球出身組は驚愕していた。

「何故…ジーオスが此処に…」

「白いジーオス…」

綾波や嵐が呟いた様に現れたのは第46太陽系の地球にて人類が交戦している怪獣…ジーオスだったのだ。

 

 

 

 

To be continue…

 

 

 

 

 

メタルスダイノヴェインのベース(あくまでもベースなので色や形状を変えます)

  • ADブラックナイトグリムロック型
  • TLKダイノボットスコーン
  • メタルスメガトロン型
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