青き銃士と戦女神(ヴァルキリー)   作:衛置竜人

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昨日からの連続投稿で力尽きたよ…燃え尽きた…アリスギアとリステップのデイリーミッション/目標を達成した後に書いてたら日を跨いじゃった…仕事あるのに…


そして、思ってたよりも長くなってしまいました←




第28話『結界師の戦女神』

 

 

中村の魔法―降霊術によって動かされているジーオスパイダーとラプトル達はマグナコンボイに襲い掛かかる。

「どういうことなの…恵里!」

「僕はね、光輝くんが欲しいんだよ。そして、香織は南雲が欲しい。だけど、邪魔者がいる…君たちの事だよ。だから、僕達は欲しいものを得る為に魔人族と手を組む事にしたんだ」

「…光輝が好きなら…告白でもすれば…こんな事…」

八重樫の反論に、中村は一瞬無表情になるが、直ぐにニヤついた笑みに戻って理由を話した。

「ダメだよ、ダメ、ダ~メ。告白なんてダメ。光輝くんは優しいから特別を作れないんだ。周りに何の価値もないゴミしかいなくても、優しすぎて放っておけないんだ。だから、僕だけの光輝くんにするためには、僕が頑張ってゴミ掃除をしないといけないんだよ。

ふふ、異世界に来れてよかったよ。日本じゃ、ゴミ掃除するのは本当に大変だし、住みにくいったらなかったよ。もちろん、このまま戦争に勝って日本に帰るなんて認めない。光輝くんは、ここで僕と二人、ず~とずぅ~~と暮らすんだから。そして、香織は南雲と一緒に暮らすんだよね」

「そうだよ~ハジメくん、身の回りの世話は私がして上げるから安心してね」

「ある日、迷宮で降霊術の鍛練をしていたらたまたまオルクス大迷宮に潜入していた彼女―カトレアさんと出会ってね、話し合いの末に手を組む事にしたんだよ。私の能力は魔人族側にとっても興味深かったらしいからね。その後、香織とも手を組む事になった訳」

と経緯を話す中村に

「止めるんだ…恵里!そんな事をすれば…俺は…」

天之河はそう言う。

「僕を許さない?アハハ、そう言うと思ったよ。光輝くんは優しいからね。それに、ゴミは掃除してもいくらでも出てくるし…だから、光輝くんもちゃんと"縛魂"して、僕だけの光輝くんにしてあげるからね?他の誰も見ない、僕だけを見つめて、僕の望んだ通りの言葉をくれる!僕だけの光輝くん!あぁ、あぁ!想像するだけでイってしまいそうだよ!」

恵里は恍惚とした表情で自分を抱きしめながら身悶える―地球での穏やかで気配り上手な図書委員の女の子の面影など皆無だ。

「恵里ちゃん、私のハジメくんも縛魂してよね!」

「うんうん、わかっているよ香織」

「ありがとう恵里ちゃん」

クラスメイト達の殆どは思った…彼女達は狂っている、と。

縛魂は、降霊術よりも死者の使い勝手を良くしただけで術者の傀儡、人形であることに変わりはないのだ。

「嘘だ…嘘だよ!ぅ…エリリンが、カオリンが、恵里が…っ…香織が…っ…こんなことするわけない!…きっと…何か…そう…操られているだけなんだよ!っ…目を覚まして恵里!香織!」

谷口は悲痛な声を上げる。中村と白崎は谷口の自分達を信じる言葉とその真っ直ぐな眼差しにニッコリと笑みを向けると斎藤と中野だった肉塊を蹴る。

「私達は正気だよ、鈴ちゃん」

と白崎は答える。

「ねぇ、鈴?ありがとね?日本でもこっちでも、光輝くんの傍にいるのに君はとっても便利だったよ?」

「…え?」

「参るよね?光輝くんの傍にいるのは雫と香織って空気が蔓延しちゃってさ。不用意に近づくと、他の女共に目付けられちゃうし…向こうじゃ何の力もなかったから、嵌めたり自滅させたりするのは時間かかるんだよ。その点、鈴の存在はありがたかったよ。馬鹿丸出しで何しても微笑ましく思ってもらえるもんね?光輝くん達の輪に入っても誰も咎めないもの。

だから、"谷口鈴の親友"っていうポジションは、ホントに便利だったよ。おかげで、向こうでも自然と光輝くんの傍に居られたし、異世界に来ても同じパーティーにも入れたし…そして、香織とも手を組めてこうして今までバレずに魔人族と手を組めた。うん、ほ~んと鈴って便利だった!だから、ありがと!」

「…あ、う、あ…」

中村の衝撃的な告白と白崎の答えに、谷口の中で何かがガラガラと崩れた。

親友と築いてきたあらゆるものが、ずっと信じて来たものが幻想だった…その事を知らされてその瞳から現実逃避でもするように光が消えたのだ。

「恵里っ!香織!あなた達はっ!」

「ふふ。怒ってるね?雫のその表情、すごくいいよ。僕ね、君のこと大っ嫌いだったんだ。光輝くんの傍にいるのが当然みたいな顔も、自分が苦労してやっているっていう上から目線も、全部気に食わなかったよ」

「雫ちゃん、私はハジメくんが手に入ればそれで良いの。ハジメくんを手に入れる為なら何だってする!そう、魔人族と手を組んで敵を殺す事も!だから頼尽、死ね」

白崎はそう言いながら魔力吸収をマグナコンボイに行使し、魔力をジーオスパイダーに渡す。

一方、そのマグナコンボイはジーオスパイダーと交戦しながら背面アームに装備したイオンブラスターの銃口を中村と白崎に向けると発砲。中村は降霊術で操っているラプトル型達を盾にして直撃を防ぐと射線上から出る。

クラスメートの誰もが理解した…マグナコンボイ(碧刃)は白崎と中村を殺す気だと。

「良いの?君は人々を護るネストで働いているらしいのに僕達を殺しても」

「私が護る気のある者はハジメ達など私の仲間だけだ。お前達などどうなろうが知ったことじゃない。

だが、お前達の仲間(谷口と八重樫)を裏切るという行為を私個人としては怒りを覚える、それだけだ」

静かに怒りを見せるマグナコンボイに中村は

「お~怖い怖い」

とやれやれと言わんばかりに肩を竦める。

一方、カトレアはマグナコンボイ達と戦う上で戦力不足である事を理解していた…マグナコンボイの事は事前に白崎や中村からベヒモスを瞬殺した事などのある程度の情報は聞いてはいたが、彼らオーダーヴァンガードが此処で参戦してきたことなど想定外であり、こうして改めて目の当たりにしてこいつに勝つことは不可能に近いと察したのだ。

「魔人族の女、貴様にも聞きたい事がある。何故ジーオスが此処にいる?このジーオスは何だ?」

「こいつは私達の"神"から与えられた物さ」

マグナコンボイの言葉にカトレアはそう返し、予め白崎と中村に渡した念話石で2人に此処は撤退すると指示を出す。

中村と白崎は本当ならそれぞれ天之河とハジメを手に入れたかったが、マグナコンボイ達がいる事もあって自分達の方が不利な状況である事を理解しており、また天之河やハジメを手に入れる事は急がなくてもいい、時間をかけてでも確実に手に入れるべきだと考え、指示に従う事にした。

「それじゃあ、僕達はひとまず撤退するよ。じゃあね、雫。君との友達ごっこは反吐が出そうだったよ」

「またね、ハジメくん」

中村と白崎はカトレアと共に彼女が撤退用に残していた鳥形の魔物に乗るとジーオスパイダーでマグナコンボイ達を牽制しつつ、彼が開けた穴を通ってオルクス大迷宮を脱出するのだった。

 

 

カトレア、中村、白崎が撤退した後、マグナコンボイは視線をメルド団長に向ける。彼も神水のお陰で回復出来たのだ。

「碧刃…いや、マグナコンボイ。久し振りだな。ありがとう、助かった」

「こちらこそ。貴方には借りがあるからな」

「それでもだ」

「ひとまず地上に戻ろう。私の方でも1人、話をしなければならない人物がいるからな」

マグナコンボイはその視線を谷口に向ける。

マグナコンボイの言葉にメルド団長は従い、ジーオスパイダーの亡骸を宝物庫に仕舞うと彼らと生き残ったクラスメート達やメルド団長達を引き連れてオルクス大迷宮の第1層へと帰ってきた。

「宿に戻る前にお前には眠って貰う。面倒な事になるからな」

とマグナコンボイは碧刃としての姿になると問答無用で天之河の首筋に手刀を落とした。天之河はビクッと一瞬痙攣し、そのまま意識を落とした。

「谷口、まずはステータスプレートを見せろ」

碧刃の指示に従って谷口は暗い顔のまま自身のステータスプレートを碧刃に渡し、碧刃と嵐、ダイノヴェインとの一体化を解除した綾波は谷口のステータスプレートを閲覧し、3人はやはり、と呟いた。

 

『谷口鈴 17歳 女 レベル:???

天職:結界師・戦女神

筋力:12000+α

体力:12000+α

耐性:12000+α

敏捷:12000+α

魔力:12000+α

魔耐:12000+α

技能:金属細胞適合型不老生命体・毒無効・全属性耐性・物理耐性・威圧・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・結界術適性[+魔力効率上昇][+発動速度上昇][+遠隔操作][+連続発動]・光属性適性[+障壁適性連動]・言語理解』

 

各ステータスの数値と表記されないレベルに金属細胞適合型不老生命体(アデプトテレイター)を始めとする技能。それは谷口がジーオスパイダーの舌に刺されて毒を多少なりとも入れられた際、肉塊になる前に神水によって肉体が変質に耐えてアデプトテレイターになった事を示していた。

アデプトテレイター化の為に金属細胞を注入した際に肉塊になる事があるという事象はその肉体が金属細胞による変質に耐えられなかったから起きるのだ。

故に近藤、中野、斎藤は肉塊になったのだが、谷口の場合は肉塊に前述の通りに肉塊になる前に神水を摂取したという偶然によってアデプトテレイターになる事が出来たのだ。あともう少し遅ければ彼女も肉塊へと変わっていただろう。

 

碧刃はしゃがみ、谷口にこう言った。

「谷口、お前にはどうしても言わなければならない事がある。お前の人生に大きく関わる事だ」

碧刃の言葉にクラスメート達は人生に大きく関わるなんて大袈裟な、と一瞬思ったが、碧刃の真剣な表情に大袈裟でないと理解して黙った。

「谷口、お前はもう人間ではない」

碧刃から発せられた一言にクラスメート達は信じられなかった。

「頼尽君、どういう事なの…!?鈴が人間じゃないって…!?」

クラスメートを代表して八重樫は碧刃に問い、碧刃は谷口のステータスプレートを八重樫に見せる。

「何…これ…!?」

八重樫も言葉を失い、彼女に続くかの様に他のクラスメート達も谷口のステータスプレートを見てその数値と見たことない技能に言葉を失った。

「金属細胞適合型不老生命体…これがもしかして人間じゃないという事に関係しついるのか?」

永山の言葉に碧刃はあぁ、と頷いてこう解説した。

「金属細胞はジーオスなどの金属生命体の身体を構成する細胞の事だ。

この細胞は本来、有機生命体には毒で体内に入れば肉体は変質に耐えられず金属が混じった肉塊になる…近藤や中野、斎藤がその例だ。魔物肉を食らうと普通は変質に耐えられずに死ぬのとだいたい同じ理屈だと思えば良い。

だが、金属細胞に適合して変質に耐えた場合、その者は生殖能力の喪失と引き換えに超人的な身体能力と強度、殆どの毒を無効化し寿命が存在しない肉体を得る…その存在こそが金属細胞適合型不老生命体(アデプトテレイター)だ」

碧刃の解説にクラスメート達は信じられなかった…異世界召喚という事象も十分にファンタジーで信じられなかったのだが、碧刃から語られた事はそれ以上に信じられなかったのだ。

「信じられないのはわかる…だが、事実だ。私もそうだからな」

碧刃はそう言うと自身のステータスプレートを隠蔽なしで見せる。

「頼尽、お前もアデプトテレイターだったのか」

「そうだ、永山。あの時…ステータスプレートが配布された時はアデプトテレイターである事を隠す為にステータスプレートを擬装した。それでもそこの勇者(愚か者)とそれに流された者達を牽制する為に勇者(腰抜け)より高い数値にしたが、対して効果はなかったな」

碧刃の本来のステータスにクラスメート達は改めて驚愕を露にした。

「私だけではない。此処にいる綾波と嵐もそうだ」

「ねぇ、頼尽君…どうして鈴がアデプトテレイターだって分かったの?」

八重樫の言葉に碧刃はこう答えた。

「アデプトテレイターは互いの存在を関知できる。谷口が神水で回復し、変質した際にアデプトテレイターだという存在を感じ取れた」

クラスメート達の疑問に答えた後、碧刃はこの事は此処でこの話を聞いている者以外には出来るだけ他言無用で頼むと要求し、クラスメート達は頷いて要求を呑んだ。

 

その後、クラスメート達はこれまでのハジメに対するいじめやそれを見て見ぬ振りをしていたという行為を彼に土下座して謝罪、謝罪を受けたハジメはひとまずは許す、と言って一応はクラスメート達(裏切り者2名と投獄中の檜山、眠らされている勇者を除く)と和解した。彼らも白崎と中村の裏切りでショックを受けていた為、それにハジメも同情したといったところかもしれない。

更にメルド団長も八重樫達クラスメート連中に頭を下げて謝罪した。

「メ、メルドさん?どうして、メルドさんが謝るんですか?」

八重樫の言葉にメルド団長はこう答えた。

「当然だろ。俺はお前等の教育係なんだ…なのに、戦う者として大事な事を教えなかった。人を殺す覚悟のことだ。時期がくれば、偶然を装って、賊をけしかけるなりして人殺しを経験させようと思っていた。

魔人族との戦争に参加するなら絶対に必要なことだからな…だが、お前達と多くの時間を過ごし、多くの話しをしていく内に、本当にお前達にそんな経験をさせていいのか…迷うようになった。

騎士団団長としての立場を考えれば、早めに教えるべきだったのだろうがな…もう少し、あと少し、これをクリアしたら、そんな風に先延ばしにしている間に、今回の出来事だ。

私が半端だった。教育者として誤ったのだ。…申し訳ない」

メルド団長はそう言うと再び深く頭を下げ、クラスメイト達はあたふたと慰めに入る。

碧刃はメルド団長はこの世界の人間の中でもマトモな人物だ、と思った。

 

 

その後、一行は色々ありつつもオルクス大迷宮を出るのだが、外の入場ゲートを出た瞬間だった。

「碧刃お兄ちゃん!みんなー!」

商人達の喧騒にも負けない声を張り上げるミュウに、周囲にいる者達も微笑ましいものを見るように目元を和らげていた。

碧刃へと一直線に駆け寄ってきたミュウは、そのままの勢いで碧刃に飛びつき、碧刃はそれを受け止めた後、頭を優しく撫でて目線をミュウに合わせる。

「ミュウ、良い子に留守番していたか?」

「うん!それでね、ミコお姉ちゃんとティオお姉ちゃんが、そろそろお兄ちゃん達が帰ってくるかもって。だから迎えに来たの」

「そうだったか。その2人は?」

「妾達は此処じゃよ」

と人混みを掻き分けてティオ、宮古、ソニックバードが現れた。

「ご苦労様。だが、こんな場所でミュウから離れないようにな。迷子になったら大変だし誘拐されるかもしれない」

「目の届く所にはいたけど、ちょっと不届き者がいたからね。凄惨な光景はミュウには見せられないから」

「なるほど。それならしょうがない…その自殺志願者は何処だ?」

「碧刃、私達がきっちり締めておいたよ。ソニックバードに至っては奴等にトラウマを刻み付けたし」

宮古の言葉にソニックバードは得意気に短めに鳴く。

「そうか。よくやった」

碧刃は小鳥サイズのソニックバードの頭を優しく撫でるのだった。

 

 

碧刃はメルド団長と共にロア支部長の下へ依頼達成…と勇者パーティーの中村と白崎が魔人族側へ寝返った事を報告した。碧刃達オーダーヴァンガードはこのままVIPルームで一泊した後、明朝には出発する予定なのだが、碧刃は出発する前に寄る所があったのだ。

「谷口、私だ。頼尽だ。話がある」

「…どうぞ」

谷口の返答を聞いた碧刃は失礼する、と言って谷口が泊まっている部屋に入る。谷口はベッドの上に座っていた。

(まだ、立ち直れてないか…無理もない。仲間と思っていた者達に裏切られ、人外の存在になったのだからな)

碧刃は宝物庫から電気ボッドを出すと紅茶を淹れて谷口に渡し、自分の分としてブラックコーヒーを淹れる。

「…ありがとう」

と谷口は礼を言うと紅茶を一口飲んで碧刃に訊ねる。

「…何の用があって鈴の所に来たの?頼尽君は鈴達の事を善く思ってないんでしょ?」

弱々しく問う谷口に碧刃はこう答えた。

「そうだな。あの勇者(バカ)に流されて戦争に参加した事とハジメに対するいじめ等の行為もあってな。だが、今回はそれとは別だ。

谷口、気分を害するかもしれないが言っておく。私はお前に同情する…そうだな、1つ昔話をしよう、ある男の話だ」

碧刃の話に何だと思った谷口だったが、彼の話を黙って聞くことにした。

「昔々、ある所に宇宙の平和を守る青き鋼の戦士の軍団が存在していた。

そんな彼らの中に1人の男がいた。彼は金属生命体ですらない単なる戦闘支援ロボットとして作り出された意志無きロボットだったが、他の青き戦士達は彼を同格の仲間として接した。

だが戦いの中、仲間の一人の裏切りによってリーダーと仲間達は殺され、リーダーの証たる青き剣は奪われ軍団は壊滅した。しかし、その戦闘支援ロボットはリーダーの最後の力で命を得て金属生命体へと生まれ変わり、裏切り者への復讐を果たさんとした」

「それで、彼はどうなったの…?」

「彼は新たな仲間を得て、裏切り者への復讐を果たした。彼は新たな仲間と共に旅を続けて仲間を増やしていったが、ある戦いで重傷を負って最期は仲間達に看取られて死んだ…筈だった。

彼はある存在によってある世界へ転生した…アデプトテレイターとして」

「もしかして…そのロボットって…」

谷口鈴は碧刃が語ったロボットが誰なのか…そう、碧刃(マグナコンボイ)自身だと気づき、碧刃は肯定するかのように頷く。

「私も仲間と思っていた者に裏切られたという事がある身だ。だから、お前の悲しみや怒りといった気持ちは痛いほどわかる」

碧刃の言葉に鈴は涙を流し始めた。

「あれ、どうして…」

「泣きたいときは泣けば良い。それで気が済むのならな」

碧刃の言葉に鈴は感情をぶつけるかの様に泣き、碧刃はそれを受け止めるかの様に静かに泣き止むのを待ち続けた。

鈴は泣き止んだ後、碧刃に謝罪をした。

「頼尽君、ごめんなさい!鈴はあの時…召喚されて説明を受けた時、その場に流されて軽い気持ちで戦争に参加するって決めちゃって…それに南雲君の事も…」

と上手く言葉に出来ない鈴の頭を碧刃は優しく撫でる。

「過ちというのは誰にでも起こりうる事。大事なのはその過ちに気付き、どう変わるか、どう行動するかだ。お前はそれに気付けた。まずはそれだけでも上出来だ。あとどうするかはお前次第だ。友人と思っている存在を殺さず説得する事を目指すか、それとも殺してでも止めるか、だ」

碧刃の言葉に鈴は自分の決心を告げた。

「香織と恵里を止める…その為に鈴は戦う!」

「例え殺す事になってもか?」

碧刃の言葉に鈴は覚悟を決めて頷く。

「その為にも鈴は強くなりたい!まずはこの力を…アデプトテレイターの力を使いこなせるようにする!」

鈴の覚悟と決心を受け止めた碧刃は満足げに笑みを浮かべると真剣な表情で鈴に告げた。

「良いだろう、谷口鈴。お前を私達オーダーヴァンガードの一員として迎え入れよう」

碧刃は立ち上がると鈴に手を差し伸べ、鈴はその手を握り返す。

「宜しくお願いします!頼尽君!」

「碧刃、もしくはマグナコンボイで良い」

「うん、碧刃!」

 

 

 

 

こうして結界師の少女は"結界師の戦女神"へと生まれ変わり、オーダーヴァンガードの一員となるのだった。

 

 

 

 

To be continue next stage…

 

 

 

 

 

メタルスダイノヴェインのベース(あくまでもベースなので色や形状を変えます)

  • ADブラックナイトグリムロック型
  • TLKダイノボットスコーン
  • メタルスメガトロン型
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