あと天之河に対するアンチが割りと強目(今までもだけど)なので苦手な方は注意です。
惑星トータスの外、次元航行船"アクサロンMk-2"の艦橋では、聖教教会総本山の爆破を感知していた。
「ダイノヴェインの近くで大規模な爆発が発生!」
「ダイノヴェインは無事なのか!?」
「ダイノヴェインの反応、変わらず健在です!」
オペレーターの返答につばめは安堵し、あることを問う。
「結界の方はどうなっている?」
「結界の方は先ほどの爆発で僅かながらに綻びが発生しましたが、すぐ修復されると思います。投下のタイミングは今しかないかと」
「分かった。結界に穴を開けてトランステクターと物資を投下だ!」
惑星トータス、ハイリヒ王国。マグナコンボイはジーオスXイミテイトとの交戦を続けてはいたが、相手はあのあかりやヴェルですら苦戦を強いられた存在と同格の存在…しかも一人で相手をしているが故に苦戦を強いられ、イシュタル達の魔法で弱体化させられ防戦一方となっていた。
ジーオスXイミテイトは嘗てのジーオスXと同じく本体自体に機動力は殆どないのだが、厄介な事に複数の触手を武器としており、そこからエネルギー弾を放ったりできるのだ。
エネルギー弾はコンボイガンとイオンブラスターで相殺し、接近してくる触手はENソードで切り落とすことで応戦するが、触手は切り落としても再生するためにキリがない。
それでも戦い続けているマグナコンボイだったが、触手の中でも一際大きな触手がENソードの刃を掴み、それをへし折ったのだ。
「クソッ、折れたか!」
マグナコンボイは折れたENソードを投げ捨てイオンブラスターとコンボイガンだけで応戦するが、威力が落ちている事もあって決定打に欠け、マグナコンボイは一際大きな触手に殴られ、瓦礫の山に叩きつけられた。
「皆だって頑張って奮闘している…なのに私だけ此処でくたばる訳にはいかない…!」
迫り来るジーオスXイミテイトに対しマグナコンボイは立ち上がり、闘志を滾らせる。
「私はコンボイ…マグナコンボイ!嘗てプライマスヴァンガードとブルー・オーダーの一員だった存在にしてオーダーヴァンガードのリーダーだ!」
マグナコンボイの叫びと同時にメタルスダイノヴェインとティオは聖教教会総本山を爆破し、魔法を行使していたイシュタル達も爆殺された為、マグナコンボイ達の弱体化が解除された。
マグナコンボイは威力が戻ったイオンブラスターとコンボイガンで次々と触手を撃ち落としていっては距離を詰めて奥にコアがあると推測される胸部の装甲を破壊しようとするが、ジーオスXイミテイトも必死に抵抗し、マグナコンボイは大きめの触手で殴り飛ばされる。
「私はお前を倒し、神を名乗る欺瞞者を倒してハジメ達を故郷へ帰す!そして私も綾波達を連れてあの世界に帰る!」
マグナコンボイの不屈の心は神山の地下深くに封印されていた"あるもの"の封印を解除し、"あるもの"はマグナコンボイに向かって行ったのだった。
ライセン大迷宮にて解放者の一人たるミレディは自分達が作り、何時か相応しき者が現れた時に託す為に神山の地下深くに封印されて"あるもの"の封印が解除されたという報せを受け取った。
「やっと手にしたんだね…」
ミレディは感慨深そうに呟き、更にこう続けた。
「エネルゴンマトリクスの一部から作り出した"神殺しの剣"…その名は"マトリクスソード"」
一方、それぞれ交戦中だった宮古、嵐、鈴だったが、彼女達の元へある物が飛来してきた。
「戦闘機にヘリコプターにトリケラトプス!?」
坂上が言った様に空から飛来してきたのは戦闘機にヘリコプター、トリケラトプスだ。
宮古、嵐、鈴はそれが自分達のトランステクターだと理解し、宮古はティオの背中から飛び降りると戦闘機を、嵐はヘリコプターを、鈴はトリケラトプスを呼び寄せてこう口にした。
「「「アデプタイズ!」」」
「ニトロスクリーム―」
「ストームローター―」
「「トランスフォーム!」」
「トリケランダー、
宮古、嵐、鈴はそれぞれのトランステクターと一体化し、ロボットモードへと姿を変えると大型の白ジーオス達を次々と始末していき、ハジメ達は小型の白ジーオス達や傀儡兵に集中する。
「何故か分からないけど、空を飛んでると不思議と懐かしさを感じるね!
「まさか、アデプトマスターになれるとは思わなかったよ」
前世に於いて嵐は物資の不足などもあってアデプトマスターになれなかったのだが、転生して憧れていたアデプトマスターになれた事に感慨深く感じていた。
空でニトロスクリームとストームローターがティオと共にジーオス相手に無双していた一方、陸では
トリケラトプスの
そんなトリケラトプスに変身するトリケランダーは結界師たる鈴に打ってつけのトランステクターと言えるだろう。
右腕のトリケラトプスの頭の襟飾りや障壁を無詠唱で張っては攻撃を防ぎ、尻尾が変形したテールブラスターや前足が変形したレッグライフルから放つエネルギー弾でジーオス達を攻撃する。
「何だよそれ!反則じゃないか!」
と舌打ちする恵里に
「恵里を止めるのに手段なんか選んでいる場合じゃないから!」
とトリケランダーは答えるのだった。
ジーオスXイミテイトと交戦していたマグナコンボイの元に"あるもの"が出現する。
「まさか、この世界でも手にする事になるとはな」
"あるもの"は偶然にもマグナコンボイが知る剣と殆ど同じ形状をしていた。
マグナコンボイが知る剣は元々プライマスヴァンガードのリーダーたる
その剣はストラクサスが保有していたが、後に他ならぬマグナコンボイの手によって奪還されると同時に彼へと受け継がれストラクサスを討つ力となり、マグナコンボイは前世での死に際にその剣をコンボバットに託したのだ。
今マグナコンボイの目の前にある"剣"と彼が前世で使っていた青き剣は形がそっくりなだけの別物だが、マグナコンボイはその形状とそこに宿る力から敢えて青き剣と同一視する事にしたのだ。
マグナコンボイはその剣の柄を握り締め、こう口にした。
「"マトリクスソード"よ、私に再び力を貸して欲しい!」
その言葉と共にマグナコンボイがマトリクスソードを地面から引き抜いた時、眩い光が夜天の中にあるハイリヒ王国を照らした。
その輝きに誰もが目を奪われ、ユエやシアと交戦していたフリードすら
「美しい…なんて美しい光なんだ…」
と思わず呟いた。その輝きを見たフリードの中で何かが浄化された様な感覚があったのだが、その時のフリードはそれが何なのかまだ知る余地もなかった。
マトリクスソードを手にしたマグナコンボイはその剣を振るってそこから発生した鎌鼬でジーオスXイミテイトの触手を一気に切り落とす。
ジーオスXイミテイトは口からエネルギー弾を放つが、マグナコンボイは背面のイオンブラスター―否、マトリクスソードの力で強化されてベクターシールドブラスターとなった銃からの砲撃で相殺する。
早急に触手を再生させたジーオスXイミテイトはマグナコンボイに向けて攻撃をしかけようとしたのだが
「メタルスダイノヴェイン、
其処へ駆けつけてきたメタルスダイノヴェインがタイラントブレードで触手を切り裂いたのだ。
メタルスダイノヴェインはマグナコンボイに視線を向け、彼女の言うことが分かっているのかマグナコンボイは無言で頷き、メタルスダイノヴェインはレックスメイスでジーオスXイミテイトの胸部装甲を叩き潰す。
レックスメイスでジーオスXイミテイトの胸部装甲にヒビが入り、追い討ちをかけるかの様にメタルスダイノヴェインはスパイクシールドで胸部装甲を叩き、ジーオスXイミテイトの胸部装甲はとうとう砕け散り、コアが露出する。
マグナコンボイはコアを捉えるとマトリクスソードに魔力粒子を収束させる。
「
マグナコンボイはそう詠唱するとジーオスXイミテイトとの間合いを一気に詰めてコアを狙ってマトリクスソードを振るう。
「ディバインスラッシャァァァァァァァァァァァァー!」
マトリクスソードの刃から収束された魔力が束となって光の刃としてジーオスXイミテイトのコアをまっ二つに切り裂く。
切り裂かれたコアは爆散し、コアを失ったジーオスXイミテイトは静かに崩れ落ちる。更にジーオスXイミテイトの管轄下にあったコアなしのジーオス達も崩れ落ちる。
戦いが終わった、そう感じたメタルスダイノヴェイン―綾波は疲労が溜まっていたのかトランステクターとの一体化を解除した後に意識を失って倒れ、マグナコンボイはその掌で綾波と鶏程の大きさになったメタルスダイノヴェインをキャッチするとゆっくり降ろして自身も碧刃としての姿となり、メタルスダイノヴェインを宝物庫に仕舞うと両手で綾波をお姫様抱っこをする。綾波はすやすやと寝息を立てており、碧刃は笑みを浮かべて
「よく頑張ったな」
と彼女を誉めたその時、碧刃の前に人影が現れた。人影―男は碧刃が自身の存在を認識したことに察したのか、そのまま無言で踵を返し、歩いて移動するのではなく重量を感じさせずに滑るように瓦礫の山の向こう側へと移動し、姿が見えなくなる直前で振り返って碧刃に視線を向ける。
「ついてこい、という事か?」
碧刃は綾波をお姫様抱っこしたままその男の影を追って五分ほど歩き、男は目的地に着いたからか真っ直ぐ碧刃を見つめながら静かに佇み、何の変哲も無い唯の瓦礫の山の中を指差していた。
「其処に何かがあるという事なのか?」
男が指差した場所へ碧刃が足を踏み入れた瞬間、瓦礫がふわりと浮き上がり、その下の地面が淡く輝きだし、そこには大迷宮の紋章の一つが浮かび上がり、それを見た碧刃は男に問う。
「解放者か?」
碧刃が問うた瞬間、地面が発する淡い輝きが碧刃と綾波を包み込み、光が収まった後、碧刃は全く見知らぬ空間に立っていた。
それほど大きくはないが、光沢のある黒塗りの部屋で、中央に魔法陣が描かれており、その傍には台座があって古びた本が置かれている。
「此処は大迷宮の深部のようだな」
碧刃はその魔法陣へ足を踏み入れる。いつも通り記憶を精査されるのかと思った碧刃だったが、もっと深い部分に何かが入り込んでくる感覚がして、攻略者と認められたのか、頭の中に直接、魔法の知識が刻み込まれる。
「魂魄魔法…魂に干渉できる魔法、か…ミレディがゴーレムに魂を定着させて生きながらえていた原因はこれか…」
碧刃は脇の台座に歩み寄り、綾波をゆっくり降ろすと安置された本を手に取る。
本の内容は大迷宮"神山"の創設者であるラウス・バーンが書いた手記であり、オスカー・オルクスが持っていたものと同じく解放者達との交流や、この神山で果てるまでのことが色々書かれていた。
そして、その中にかのトランスフォーマー…オスカーオルクスにエネルゴンマトリクスを託したコンボイに関する記述もあった。
"彼"は偶然このトータスに迷い込み、解放者達と共に戦った事、そして"彼"は死に際に解放者達にエネルゴンマトリクスを託し、解放者達はエネルゴンマトリクスの欠片からマトリクスソードを作って神山へ、エネルゴンマトリクスその物はオスカー・オルクスが所持し、封印した事などが書かれていた。
「つまり、ラウス・バーンは封印されたマトリクスソードの守人でもあったという事か…」
碧刃は本を閉じると子機を通じて宝物庫の中に本を仕舞い、綾波を抱えて地上へ戻った。
ジーオスXイミテイトが討伐された後、ユエやシアと交戦していたフリードは自分達の敗北を悟ったのか
「香織殿、恵里殿、撤退するぞ」
と白崎と中村に指示を出し、二人はフリードの指示に従う。
「またね、雫ちゃん、ハジメくん」
白崎はそう言って、中村は何も言わずに去り、フリードと合流し、魔人族軍は空間転移魔法で魔国ガーランドへ戻るのだった。
地上へ戻った碧刃は綾波をお姫様抱っこしたままハジメ達が集まっている場所へ向かい、彼らと合流を目指した。
ハジメ達が王宮にいる事は彼からの報告で聞いているので探さずに済んでいる。
因みにハイリヒ王国の国王のエリヒド王を始め、彼の妻や息子は無事だったのは優花の調査で明らかになっている。ハジメはジーオス出現の騒ぎでリリアーナが王宮脱出に使用した気配隠蔽のアーティファクトが使用されている隠し通路に隠れたのが気絶しながらも生還できたのだろうと推測している。
また、畑山はティオの背中から爆破されて崩壊した聖教教会総本山を見て、自分が教会関係者達をまとめて爆殺してしまった原因である事に顔を青ざめさせ、ティオの背中で吐いたらしい。
更に嵐や宮古が碧刃合流までトランステクターを使って王都を軽く調査した結果、王都近郊に幾つかの巨大な魔石を起点とした魔法陣が地中の浅いところに作られていた事が判明し、それがフリードの対軍用空間転移の秘密だったのではないかと嵐は考えている。
また、傀儡兵化されていた兵士は600人規模に上り、広場にいてオーダーヴァンガードの面々によって血祭りにされた約300人を除けばフリードの対軍用ゲートで一緒に魔人族領に行ったのだというのが生き残った騎士達やオーダーヴァンガードの面々の見解である。
「碧刃!綾波は!?」
碧刃と綾波の姿を見るなり嵐は彼らの元へ駆け寄り、宮古と鈴もそれに続く。
「安心しろ、眠っているだけだ。己の前々世を知った事と神の使徒との戦いと
碧刃の言葉に嵐を始めオーダーヴァンガードの面々は安堵する。
仲間達の様子に安堵した碧刃はすぐに表情を変えて視線を天之河に向けると彼に向かって殺気を放ちながら
「嵐、宮古、鈴。綾波の事を頼む。私はあの
と綾波の事を彼女達に任せ静かに怒りを抱きながら天之河に近づき
「
と言って天之河の頬を殴ると胸倉を掴んだ。
「い、いきなり何をする―」
天之河が言いきる前に碧刃は殺気を放って天之河の発言を遮る。
「お前の発言など許可する気はない。お前が綾波に向けて言った事は嵐から聞いた。お前は随分とふざけた事を言ったんだってな。嵐、この愚か者は綾波に何と言った」
碧刃の言葉に嵐は天之河に軽蔑の眼差し…汚物を見るような眼差しをしながらこう答えた。
「"魔物と変わらない、また多くの人々を殺す前に始末すべきだ"って、其処の屑は言ったよ。流石に僕でもその屑を殺そうかと思ったさ」
「綾波がインドミナス・レックスだった事、多くの命を奪った事に変わりはないだろう。
だが、インドミナス・レックスは彼女を生み出した科学者達の手によって対人兵器運用を目的として生み出され、育てられた環境もあって結果として狂気に染まってしまった…つまり彼女は人間の傲慢が生んだ被害者だ。
私の養母達もアデプトテレイターでな、当時ジュラシック・ワールドで
そもそも前々世の
お前の言っている事は的外れで、綾波の前々世での行いを責める権利や筋合いなどお前にはない」
嵐と碧刃の言葉にオーダーヴァンガード以外の者達は何故碧刃が怒っているのかを分かっているかを理解し
「マジか…」
「天之河、最低…」
「いくらなんでも酷いわ…」
何も言わないどころか天之河に対し批難の眼差しを向けている…それは基本的に天之河を擁護している坂上ですら同じ様に天之河に批難の眼差しを向けるのだった。
To be continue…
・メタルスダイノヴェイン
金属細胞ベース:サイバトロン/
変化:インドミナス・レックスをベースとしたフューザービースト
リフォーマットプログラムが作動したダイノヴェインがジーオスの金属細胞を取り込んだ事によって強化再生され、トランスメタルス化した姿。
マグナコンボイを上回るサイズにまで巨大化しつつも機動力はトランスメタルス化以前にも匹敵する。
大剣のタイラントブレードに尻尾が変形したレックスメイスとスパイクシールドと接近戦に特化した装備となっているが、銃火器も必要に応じて装備可能となっている。
モチーフはトランスフォーマーロストエイジ公開時に発売されたムービーアドバンスドシリーズのブラックナイトグリムロック。
・ニトロスクリーム
金属細胞ベース:サイバトロン/オートボット
変化:戦闘機
ネストが開発した戦闘機型トランステクターで、飛行速度はストームローターを上回る。
左腕にはスラスターキャノンという名称があるが、アデプトマスターたる宮古は何故か戦女神砲と呼んでいる…というか宮古は他の武装も勝手に別名を付けて呼んでいる。
モチーフはトランスフォーマー最後の騎士王公開時に発売されたTLKシリーズのディセプティコンニトロ。
・ストームローター
金属細胞ベース:サイバトロン/オートボット
変化:軍用ヘリコプター
ニトロスクリームと同時に開発されたトランステクターであり、ヘリコプターであるが故に機動力はニトロスクリームを上回る。
ビークルモード時の2基のタービンはターボブラスターとなる他、ローターも接近戦用の装備たるローターブレードとして使用できる。
モチーフは2003年~2005年に展開されたトランスフォーマーユニバースのオートボットホワール。
・トリケランダー
金属細胞ベース:サイバトロン/
変化:トリケラトプス
テクノオーガニクスビースト(ビーストウォーズリターンズのビースト戦士)から派生(というよりは一種の先祖返り?)した
トランステクターとして比較的小柄だが、防御力は高く鈴に打ってつけの機体である。
モチーフはトランスフォーマーユニバースのトリケラドン。因みに初期案では宮古のトランステクターにする案もあった。
マグナコンボイの強化について(1の場合、マグナコンボイ自体の外見はそのまま)
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1:マトリクスソード進化
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2:G2バトルコンボイ型へリフォーマット