進化後のマトリクスソードの形状も決まりましたがアンケートはこの章が終わるまでやります←因みにG2バトルコンボイ型へのリフォーマットの場合、カラーリングはちゃんとマグナコンボイのカラーになります(仮に立体物を作るとなったらガッツリとリペイントする事に…)
そしてメルカリでかなり欲しかったTFが出品されてて給料やボーナスが入るまで残ってて欲しいと願ってたり…
―side:Magna Convoy―
「どうやら、あの魔物…フロストタートルの装甲を破って魔石を破壊するのが先か、魔物の群れに呑まれるのが先か、そういう試練の様だな」
私はそう言いながらフロストタートルとの交戦を開始、手始めにコンボイガンを連射し、片目どころかそのまま頭部の一部を粉砕されたフロストタートルは怒りもあらわに咆哮を上げ、口を開けると氷雪のブレスを吐き出した。
螺旋を描き、細かい氷片を紛らせた竜巻のようなその砲撃は呑み込まれれば、一瞬にして凍てつくか、寒さに耐えたとしても氷片に切り刻まれることになるだろう。
私はベクターシールドブラスターでそのブレスを相殺する。
「"聖絶・散"!」
詠唱をしてイメージと魔力を補強した鈴がエネルギーを散らす性質を持った聖絶を展開し、輝く障壁が全面に展開された直後、相殺しきれなかった氷雪の砲撃が衝撃と共に衝突した。
相殺された事に加え波紋を広げる聖絶を前に、氷雪の砲撃はそのエネルギーを分散させられてしまい突破することは叶わない。
「助かった、鈴」
私は鈴に例を言うと再びフロストタートルと対峙する。
「魔石がある限り無限に再生できるなら時間は掛けられない。一撃で決める必要があるな」
私はベクターシールドブラスターを背面に装備するとマトリクスソードを右手に装備し、フロストタートルの6本ある足の1つを切り裂き、ズルリと滑るようにして両断された足が地に落ちる。
「まだまだぁ!」
私は続いて片側にある足の2本目、3本目を断ち切っていき、フロストタートルは地響きを立ててバランスを崩すと長く首を伸ばし、私に向けて眼光と共に強烈な殺気を放つ。
私がその場から退避すると今までいた場所の地面からおびただしい数のランスのように鋭い先端の氷柱が突き出してきて、私はフロストタートルの頭部に向けて背面のベクターシールドブラスターを発砲、フロストタートルの頭部は爆ぜるが、直ぐに新しい頭が出現する。
そうやってコンボイガンやベクターシールドブラスターで攻撃している隙にマトリクスソードに魔力粒子を収束させていく。
収束が完了するとベクターシールドブラスターで再生したフロストタートルの脚を撃ち抜いて再びバランスを崩し、私はフロストタートルとの距離を一気に狭め、マトリクスソードを振るう。
フロストタートルは収束された後に一気に解き放たれる魔力粒子に危機感を覚えたかのか、眼をクワッと見開きながら魔力を分散させる為にか背中の甲羅を円錐状に変形させる。
「ディバイィィィィィィンスラッシャァァァァァァー!」
マトリクスソードから放たれた一撃がフロストタートルの背中に着弾し、空間全体を鳴動し凄まじい衝撃音が響き渡る。
「クワァアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!」
同時に、どこか焦燥感の滲んだフロストタートルの絶叫が響き渡った。円錐状にした背中の装甲は確かにその目論見通り魔力粒子を分散させはしたが、焼け石に水といった様子であり、早くも円錐の先端は溶かされて丸くなり、周囲の甲羅を模した氷の装甲も盛大に白煙を上げて消失していく。
壮絶な光の奔流が荒れ狂う中、フロストタートルは赤黒い眼を輝かせて周囲の氷を凄まじい勢いで吸収して再生し続けるが、やがてビキッというひび割れる音が明瞭に響き、その直後にフロストタートル全体に無数の亀裂が奔っていき、細かな氷片がパラパラと地面に散らばっていく。
そしてマトリクスソードから放たれた魔力粒子はフロストタートルの装甲を貫き、その巨体を背中から真っ二つに粉砕し、周囲の地面ごと消滅させ再生の暇を与えず、螺旋を描く光がフロストタートルの前部と後部をも引き寄せて呑み込んでいく。
「まるで、船体を真っ二つに折られて両端を天に向けながら沈んでいく豪華客船みたいだね」
とハジメが呟いた後
「クァアア…」
フロストタートルの断末魔の声が響き、その巨体は氷塊をばら撒きながら引きずり込まれていき、その眼から赤黒い輝きが消えた。マトリクスソードから放たれた魔力粒子の輝きも徐々に小さくなっていき、やがて虚空に溶け込むように収まった。
「やったか…?」
「龍太郎、それやってないフラグよ」
坂上の言葉に八重樫がそう答えた後、一体のフロストイーグルが、その鋭い爪の生えた両足にひびが入った赤黒い結晶体を掴んでフロストタートルの残骸が散らばるクレーターから飛び出して来た。
「なかなかの防御力だな。極振りでもしてたのか?」
私はそう呟くとベクターシールドブラスターとコンボイガンをそのフロストイーグルに向けて発砲して撃ち落とし、赤黒い結晶体を踏み潰して粉砕した。
それと同時に、この広い空間を満たしていたおびただしい数の魔物達が一斉にその姿を崩していき、部屋全体に唯の氷塊となった魔物達の崩壊する音が響き渡り、私は碧刃としての姿となった。
「碧刃さん、お疲れ様です」
と綾波は私に暖かい飲み物を渡し
「ありがとう、綾波」
私はそれを受け取ると綾波の頭を撫でる。
「皆もお疲れ様」
と私は皆にそう言う。
「ティオ、この迷宮のコンセプトについて何か考えはあるか?」
「ふむ、まず先の戦いじゃが…凍死しかねん寒さと無限に再生する魔物の群れ、そして要塞のような主級の魔物は確かに厄介じゃったが、ただ強力な魔物と戦うだけなら、オルクスで経験できるじゃろ?コンセプトがかぶるとは思えんし、おそらくじゃが、ここから先こそが、この氷雪洞窟の本番となるのではないかの」
「なるほど…確かにただ倒すだけなら大して難しくはないな。戦闘は重要視される試練じゃない、か…」
その後、暫くの休息を取った私達は再び大きな氷壁で囲まれた通路を行き、30分ほど歩いて、ようやく通路の先に光が見えた。長い通路から出た私達を待ち受けていたのは眼下に広がる、冗談のように広大な迷路だった。
壁で区切られ上が吹き抜けとなっている、アスレチックパークなどでよく見る迷路そのままだが、その規模は冗談のようだ。見える先だけでも確実に1キロはあり、そこから先は雪煙で見えなくなっているのだが、横幅が確実に10キロメートルはある為、おそらく奥行もそれくらいあるのだろう。
私達のいる通路の出口から階下に繋がる階段があり、その先にアーチ状の入口が設けられていた。
「なるほど、あのアーチから入り、迷路を踏破するのが第二の試練か」
「なんだよ。こんな馬鹿でかい迷路を通れってか?うざってぇなぁ」
「しょうがないでしょ、龍太郎。これも試練よ」
「だがよぉ」
細かいことは苦手な坂上は眼下の迷路を見やりながら心底面倒そうに表情を歪めた後、何かを思いついたのか不適な笑みを浮かべた。
「ああ、いいこと思いついたぜ。折角、上が開けてんだ。だったら、そこを跳んでいきゃあいいじゃねぇか!」
坂上は"空力"を使って飛び出し行ってしまい
「ば、馬鹿っ!戻って来なさい!」
八重樫が浅慮極まりない坂上の行動に焦りを浮かべた表情で制止の声を掛けるが、坂上の方が一歩早かった。
どんな時でもポジティブでアクティブなところは一種の長所でもあるが、行き過ぎれば短所となる…坂上の場合は後者の割合の方が大きく、その短所は大迷宮において致命的だ。
私は腕を組んでその無謀な行為を観察し、坂上は遂に大迷路の境界線上空に入ったが、その瞬間に空気がたわむような音が響いたかと思うと、実際に龍太郎の周囲の空間が揺らめき
「ぬわっ!?」
直後、坂上の姿が掻き消えてしまった
「ああ、もうっ!あの馬鹿っ!」
と八重樫が舌打ちした後、ハジメの魔眼石は空間がたわんだ瞬間、視界の隅に魔力反応が検出され、その方角に視線を向けると、いつの間にか天井から六角柱の氷塊がせり出ており、更に空間がたわむような現象が発生し、直後に件の六角氷柱の中に坂上が現れた。
「あそこか」
当の坂上は意外にも、氷中にもかかわらず意識があるようで必死の形相になっている。
まぁ、いきなり視界が暗転したと思ったら石の中ならぬ"氷の中"だからな。どうやら"金剛"を発動しながら頑張って脱出しようとしているようだが、僅かにも身動きが取れないようで息も苦しそうで、更にダメ押しとばかりに周囲の天井から鋭い切っ先を持った氷柱が無数に生えてきた。
「このパターンだと、絶対…」
「あわわ、今、障壁をっ」
その氷柱が誰を狙って出現したのか瞬時に察したのか八重樫は顔面蒼白になり、鈴があわてて障壁を展開しようとするが、天井の高さも500メートル近くあるので、直接、狙った座標に障壁を展開するのは難しいから聖絶・界のように作り出した障壁を飛ばすのが一番なのだが、それだと間に合うかどうかだろう。
「ユエ、空間転移のためのゲートを坂上の元へ開いて欲しい。ハジメ、キラービークで坂上を救出を」
「了解」
「…ん。"界穿"」
ユエはハジメの眼前に空間転移のためのゲートを開き、その出口となる対の光の膜を坂上を包む六角氷柱の手前に展開させる。
ハジメは宝物庫からキラービークを何機か出すとそのゲートに飛ばし、そのまま六角氷柱の破壊に向かった機体と周囲の氷柱を破壊する機体に別れる。
獲物を逃がされると判断したのか、周囲の天井から生えてきた無数の氷柱が坂上に向けて射出されるが、その前にキラービークの攻撃で破壊され、更に坂上を閉じ込めた六角氷柱は空間転移のゲートの中へ落ちる。
六角氷柱はハジメの眼前に開かれたゲートから出現し、キラービークもハジメの元へ撤退し、全機の撤退が確認されるとハジメはユエにその事を伝え、ユエはゲートを閉じた。
「ユエ、念の為に聞いておくが、上空の強制転移は何とか出来るか?」
私はユエに訊ねるが、ユエは首を横に振る。
「…難しい。私の展開速度より速い。それに連続してやると消費が無視できないレベル」
「そうなるか…。ならば、正攻法で迷路に挑まなきゃならないわけだが…」
私は
「フロスト系の魔物よりも尚早い再生速度だな。…どうやら壁を壊して一直線にゴールへ向かうという手も無理なようだな」
私は碧刃としての姿になる。
「あとは、迷路内でも羅針盤が正常に機能してくれるかだな…ハジメ、頼む」
そう言って迷路の入口であるアーチ状の門を躊躇いなく潜り、ハジメは特に何事もなく手元の羅針盤を注視している。
入口の通路はさっそく左右へ続く道と正面に続く逆T字路になっているのだが、羅針盤は薄らと輝くとその針をくるりと回して右の通路を指し示した。
「ふむ、どうやらこの迷路は問題なくいけそうじゃの?」
「うん、こいつのおかげで迷路が迷路じゃなくなっちゃったよ」
ティオの確認にハジメが苦笑する。
「もっと早くに手に入れることが出来ていればライセン大迷宮であれほど苦労しなかったのに」
「確かにこれがあればミレディさんなんて目じゃなかったのに」
「…ん。仕方ない。多分、わざとハルツィナに預けてた」
「簡単に迷宮を攻略されたらたまったもんじゃない、という感じね」
「…性格悪い、です」
と宮古、ユエ、シア、優花、綾波は感想を言う。
そんなことはさておき、横幅と同じだけ奥行があるとすれば、10キロメートル四方の迷路ということになり、道に迷うことがないと言ってもそれなりに時間がかかるだろう。
「普通なら、極寒の中をひたすら手探りで探索していかなければならないだろうから凄まじい精神力が必要になるだろう」
「確かにそうだね」
「しかし、中々に圧迫感があるわね」
「うん。それに、今までの壁より鈴達の姿がよく映るから、ほんとにミラーハウスみたいだよ」
高さ10メートルはありそうな迷路の氷壁を見上げながら呟く八重樫に鈴は不安そうに周囲の氷壁に映る自分達の姿を見ながら返した。
「さっき壁から魔物が出てきたばかりだからね。…それも狙いなのかしら?」
「ありうるの。唯でさえ広大な迷路の中、いつ魔物が出るかわからない状況で彷徨い続けるのは中々厳しいものがあるじゃろう」
「…ん、でも問題ない」
「ですね。私達には感知能力がありますから。もちろん私のウサミミも敵の奇襲を聞き逃したりはしませんよ!」
そうやって進んでいると私は魔物の反応を捉えた。
「鈴、頭を下げてろ」
私の言葉に鈴は従って頭を下げ、私は鈴の背後にいる存在…壁から音もなく生えてきた鋭い爪を持った腕に向けてハンドガンを発砲し、粉砕した。
「来るぞ。左右の壁だ」
私の言葉に誰もが先程までの浮ついた様子を一瞬で霧散させて戦闘態勢に入り、直後に周囲の壁から鋭い爪と一本角を持った筋骨隆々な見た目の氷の彫像が出現し始めた。見た目は日本で言うなら鬼といったところだろう。
「「「「「グォオオオオオッ!」」」」」
氷の鬼…フロストオーガは左右から5体ずつ出現し、咆哮を上げて襲いかかる。自然とハジメ達は右側を、私達アデプトテレイター組は左側を迎撃すべく別れた。
右側のフロストオーガ達は八重樫の斬撃で両断され、坂上の拳撃やシアのスパイクハンマーで胸元から粉砕され、優花の投げたドライデントスピアで貫かれ、ハジメの銃撃で蜂の巣となる。
今度は、魔石だけ別のところにあって無限に再生するということもないようで、両断された場所や粉砕された胸元から赤黒い結晶体が姿を現した。すかさず、ユエとティオがトドメを刺す。
一方の私達も銃撃や斬撃でフロストオーガを討伐し、鈴は残りの2体を結界で足止めした後、聖絶を爆破し二体のフロストオーガにダメージを与えながら私の方へ吹き飛ばし、私もその2体をトドメを刺した。
「強さは大したことないが、注意すべきは氷壁の何処から現れるかわからない奇襲性だな。総員、警戒を怠るな」
と私は皆に呼び掛けて先へ進む。突然、氷の槍が突き出すトラップや氷壁そのものが倒れてくるトラップなど様々な迷宮らしいトラップと奇襲をかけてくる魔物共を突破し探索を続けること12時間。
「もう、結構歩いたと思うのだけど…南雲君、距離的にはどうかしら?」
「う~ん、迷路だから直線距離はあてにならないけど、一応、入口から2キロくらいは来たみたいって所かな?」
「そう…」
「まぁ、適当な場所があれば少し休憩しよう」
と私は皆にそう伝える。それからしばらく歩いた私達は通路の先に大きな両開きの扉がある突き当たりに出くわした。
ハジメが持っている羅針盤はその扉の先を示している。
「これはまた壮観な扉じゃのぉ」
「…ん、綺麗」
巨大な扉は氷だけで作られているとは思えないほど荘厳で美麗であり、茨と薔薇のような花の意匠が細やかに彫られており、4ほど大きな円形の穴が空いている。
私は
「セオリー通りなら、この不自然に空いている窪みに何かを嵌めれば扉は開くということだろう。時間も15時間…此処で一旦休息を取る事にしよう。壁際は奇襲されるか可能性があるから部屋の中央に来い」
私達は部屋の中央で暖を取りながら休息を取るのだった。
―side out―
その頃、あかりとヴェルはネストの次元航行船であるアクサロンMk-2に乗船し、碧刃達が最後の迷宮を攻略して惑星トータスを覆う結界の外部への移動手段を確立させる時を待っていた。
現在、アクサロンMk-2はあかりやヴェル、つばめの他に3名のアデプトテレイターが救援部隊として乗船している。
「待ち遠しい?嘗ての
あかりはその内の一人にそう訊ねる。
「そうですね、待ち遠しいです。尤も会ったら会ったで何を話したら良いか分からなくなりそうですが」
と"彼"は苦笑いを浮かべる。
「まぁ、分からなくもないよ」
とあかりは"彼"に同意し、"彼"はこう呟いた。
「どうか無事でいてください…"マグナコンボイ"」
そう呟く"彼"の姿は瞳の色を除けば碧刃と瓜二つであったのだった。
To be continue
マグナコンボイの強化について(1の場合、マグナコンボイ自体の外見はそのまま)
-
1:マトリクスソード進化
-
2:G2バトルコンボイ型へリフォーマット