青き銃士と戦女神(ヴァルキリー)   作:衛置竜人

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予約していたメガミデバイスのバレットナイツのエクソシストが2月に延期となりましたが、思い返してみたら2月に予定している分に絞ってもジェネレーションセレクトのボルカニカスとかアースライズのアイアンハイド&プロールとかシグルリのDVD3巻とかWFCオプとか物量と値段がヤバい…

キングダムのビースト組とかシージのサウンドブラスターとかアースライズのストリークが3月で良かった…

シグルリのOP、滅茶苦茶カッコいいとは思ってたんだけど、絵コンテが大張さんという事でそりゃカッコいいよねと思ったり。


第6話『封印されし吸血姫』

―side:Magna Convoy―

 

 

「そう言えばパーティー名ってどうする?」

オルクス大迷宮の第125階層目にてハジメはふとそんな事を口にした。

「パーティー名か…考えてなかったな」

「…騎神と愉快な仲間達?」

「綾波、それは却下だ」

「"碧刃"は前世じゃブルー・オーダーとプライマスヴァンガードって組織にいたんでしょ?」

「あぁ、そうだ"優花"」

「だったらその2つから取ってオーダーヴァンガードとかどう?」

「僕は凄く良いと思うよ"優花"」

「異論なし…です」

「うむ…悪くない。それでいこう」

パーティー名は優花のお陰であっさり決まった。

「パーティーリーダーは…碧刃で良いんじゃないかな?僕達の中で一番経験豊富だし騎神司令官って天職もあるし」

「「異議なし」」

「…分かった。パーティーリーダーを引き受けよう」

 

 

ハジメと綾波に合流した私達はオルクス大迷宮の攻略を開始した。

その中で私とハジメは"園部"から

「私だけ名字呼びって…綾波みたいに名前で呼んで」

と言われ、私とハジメは優花と名前で呼ぶようになった。

 

それと、ハジメと優花だが、晴れて正式に恋人になった。

告白をしたのは優花からで、ハジメは

「ぼ、僕で良ければ…よ、喜んで…」

とその告白を受け止め、その日の夜にハジメは童貞を卒業し、優花は処女をハジメに捧げて女となった。

因みに優花はちゃんと避妊薬を飲んでいる。というか私が渡した。ネストから支給された物資の中に避妊薬が入っていたからだ。

というのも、急に人質救出作戦などに参加した際にその人質がもし強姦されていた時に備えて持たされているからだ。

 

そしてハジメと優花に触発されて綾波も私に甘える様になった。夜になれば私を求めて甘える様になったが、綾波の年齢は一応13歳…第46太陽系の地球の日本の法律じゃ綾波の年はまだ未成年だからそういった行為はやってはいけない筈だ。しかし…

「此処は"日本の法律?何それ美味しいの?"な異世界、問題ないです」

と確かにその通りな事を言われてやってしまった。

「だが私はお前の前世での亡くなった祖母より遥かに年上だぞ」

「でも、それさ碧刃さんにとっても前世での話ですし、想う事()に年齢なんて関係ない…です」

というやり取りもした。

まぁ、私達は生殖能力のないアデプトテレイターだから綾波が妊娠するという事はないのだが…まさかあかりとヴェルから教えられた"女を気持ちよくする方法"が役立つとは思わなかったな。

 

魔物肉は優花の調理―血抜きなどの下拵えに私や彼女が持ち込んでいた塩などの調味料によって普通に美味しく食べれるようにはなった。

何でも優花の実家は洋食店で、彼女自身も店を継ぐ気騎でいるらしい。

 

探索の合間にはちゃんと休息を取っている。その中でハジメは優花や綾波に自身の父親がゲームクリエイターにしてゲーム会社社長で母親が人気少女漫画家(その漫画の中には優花も読んでいた作品があった模様)である事を話したり、綾波が優花にも転生者である事や前世での祖母が伝説のスクールアイドル"μ's"の高坂穂乃果と園田海未である事を話したりした。

私も養母がμ'sと関わりがあった…どころか養母の内の1人がμ'sの幻の10人目と呼ばれているマネージャーで高坂穂乃果の従姉妹に当たるアデプトテレイターの頼尽あかりである事をあかり本人が以前に見せてくれた映像を踏まえながら話した。

「何というか因果というか…運命じゃないかな」

「そうね…別の世界線のμ'sのメンバー2人の孫とμ'sのマネージャーの養子って…」

2人が面食らったのも無理はない。

 

 

まぁ、そんなこんなで私達は攻略を順調に進めている。

ある階層ではタールの様な粘着く火気厳禁な泥沼に潜む鮫と交戦し、ある階層では迷宮全体が薄い毒霧で覆われている中で毒の痰を吐き出す2メートル程の虹色のカエルと戦い、またある階層では麻痺の鱗粉を撒き散らす蛾と戦い、密林のような階層では体の節ごとに分離できる巨大なムカデと戦った。

 

そして第150階層目にたどり着いたが、現段階でのハジメと優花のステータスはこうだ。

 

 

『南雲ハジメ 17歳 男 レベル:49

天職:錬成師

筋力:1650

体力:1850

耐性:1650

敏捷:1850

魔力:1700

魔耐:1700

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成]・騎神の加護・騎神の祝福・魔力操作・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地][+豪脚]・風爪・夜目・遠見・気配感知・魔力感知・気配遮断・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・言語理解』

 

 

『園部優花 17歳 女 レベル:49

天職:投術師

筋力:1600

体力:1850

耐性:1650

敏捷:1950

魔力:1700

魔耐:1700

技能:投擲術[+投擲速度上昇][+飛距離上昇][+遠隔回収][+遠隔操作]・火属性適性[+消費魔力減少]:+発動速度上昇][+効果上昇][+属性付加]・雷属性適性[+消費魔力減少][+発動速度上昇][+効果上昇][+属性付加]・騎神の加護・騎神の祝福・魔力操作・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地][+豪脚]・風爪・夜目・遠見・気配感知・魔力感知・気配遮断・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・言語理解』

 

 

かなりの成長率だ。もしかしたら騎神の加護と祝福が影響したのではないか?というのが私の推測だ。

尚、私と綾波は数値自体に変化はない…アデプトテレイターだからだろうか。相変わらず攻撃系の魔法も適正がないから使えない。

 

そんな私達はとある扉を発見した。扉の左右には巨大な石像が置かれており、扉自体も8メートル以上の大きさがあった。

「確実に何かあるな」

「そうだね…明らかに此処は人為的に作られた物だ」

ハジメは私の言葉にそう返した。

「開けてみる?」

「でも、どうやって開けるんですか?」

優花の言葉に綾波はそう訊ね、私は扉を押してみたり開いてみようとしたが、扉は一向に開かなかった。

「ハジメ、錬成で穴を開けられないか?」

「やってみる」

ハジメは扉に触れると錬成、と一言呟いて錬成を発動するが、バチっと弾く音が響き渡り、更に左右の石像が1つ目の巨人(サイクロプス)へと姿を変えた。

「なるほど、扉を開けたければ倒せという事か」

「まぁ、ベタと言えばベタだね!」

ハジメはそう言うとハンドガンよりも威力の強いフリースタイルガンでサイクロプスの一体の目を撃ち抜き、そのサイクロプスは頭を爆ぜさせられて絶命する。

「じゃあ、こいつらを倒せば扉は開く!」

優花は威力重視で三叉槍型の武器―トライデントスピアをもう一体のサイクロプスに投げ、サイクロプスは転倒。其処へ綾波が刀―サムライマスターソードで首を切り裂いた事によって巨人は動きを止めた。

「悪いが、空気を読んで待っている気などない」

サイクロプス達はこの扉を守るガーディアンとして封印か何かされていたのだろう。

サイクロプス達を倒したは良いが、扉は開かないし、ハジメの錬成を弾いたという事は正攻法でなければ開けられないという事だろう。

扉を見ると何かを嵌められそうな窪みが二つある。

「そういう事か」

私は巨人の亡骸を解体していき、体内から魔石を取り出し、それを扉まで持って行って窪みに合わせてみた。

魔石は窪みに嵌まった直後、赤黒い魔力光を発しながら魔法陣に魔力が注ぎ込んでいき、何かが割れるような音が響くと共に光が収まると魔力が流れ込んだのか周囲の壁が発光し、部屋が明かりに照らされ始める。

「総員、警戒を怠るな。これより扉の奥へ入る」

私の言葉に皆が頷いた後、私は扉を開けた。

 

扉の向こうの部屋は暗闇に包まれており、私達は手持ちのライトで部屋を照らしながら探索を行う。

 

部屋は聖教教会の大神殿で見た大理石のように艶やかな石造りで出来ており、幾本もの太い柱が規則正しく奥へ向かって二列に並び、中央付近に巨大な立方体の石が置かれていた。

 

そして、その石には金髪紅眼のやつれた外見は10代前半かは半ば辺りの女が上半身から下と両手を立方体の中に埋もれさせられていた。

恐らく封印されているのだろう。

「誰か…そこにいるの…?」

彼女は私達に気づいたのか掠れた声でそう訊ねる。

「お前は何者だ?」

「私、先祖返りの吸血鬼…すごい力持ってる…だから国の皆のために頑張った。でも…ある日…家臣の皆…お前はもう必要ないって…おじ様…これからは自分が王だって…私…それでもよかった…でも、私、すごい力あるから危険だって…殺せないから…封印するって…それで、ここに…」

「どっかの国の王族だったの?」

ハジメの言葉に吸血姫は頷く。つまり吸血姫とでも呼ぶべきか…

「殺せない、というのはどういう事なの?」

「…勝手に治る。怪我しても直ぐ治る。首落とされてもその内に治る…あと、魔力、直接操れる…陣もいらない」

優花の言葉に吸血姫はそう答えた。

「つまり無詠唱で魔法を放てる、ですね」

綾波の言葉に吸血姫は頷く。

「…助けて…私、悪くない…裏切られただけ…!」

裏切られた、だけか…

嘗て私が所属していたブルー・オーダーはストラクサスの裏切りによって壊滅した。

罠の可能性もあるだろうが、同じ様に裏切りにあった事がある私としては放っては置けなかった。

「助けよう、碧刃…このまま放っておくなんて後味が悪いし、それに碧刃も思うところがあるんでしょ?僕もそうだから」

そう、ハジメはクラスメートの"裏切り"によって奈落の底に落とされた。もし綾波がいなかったら、私達の到着が遅かったら無事でいられなかったかもしれない。

「バレバレか…ちょっと昔を思い出してな。ブルー・オーダーがストラクサスの裏切りによって壊滅した事を」

私は綾波と優花の方を振り向く。

「ハジメの言う通り、放っておくなんて後味が悪いわね」

「私は碧刃の判断に従う…それだけです」

皆の意見は一致した。

「嘗てあかりがこう言った。『あの時やっておけば、50年先に後悔しないように今行動するんだよ』…だから助けるぞ。

ハジメ、錬成で目の前の立方体の分解を、綾波と優花は私と共にハジメをサポートする。警戒を怠るな…何が起こるかわからないからな」

「わかったよ、碧刃。任せて」

ハジメはそう言うと立方体に右手を伸ばして錬成を始め、右手から濃い紅色の魔力が放電するように迸る。

私と綾波、優花はハジメの肩に手を置いて魔力をハジメに供給する。

しかし立方体はハジメの魔力に抵抗するように錬成を弾いたが、少しずつながらも侵食するようにハジメの魔力は立方体に迫っていった。

「ぐっ、抵抗が強い!…だけど、今の僕達なら!」

私達の魔力は立方体に浸透し始め、部屋全体はハジメの魔力光により濃い紅色に煌々と輝いており、4人ががりとはいえその魔力量は属性魔法なら既に上位呪文級、いや、それではお釣りが来るかもしれないレベルだ。

一方の吸血姫は目を見開き、この光景を一瞬も見逃さないとでも言うように見つめ続けた。

 

そして立方体がドロッと融解したように流れ落ちていき、少しずつ吸血姫の枷を解いていく。

まずは胸部が露わになり、次いで腰、両腕、太ももとその肉体を包んでいた立方体が流れ出した。

 

ハジメと優花は吸血姫を座らせる。吸血姫は小さい手を弱々しくふるふると震えさせながらハジメと優花の手を握って私達に向けてこう口にした。

「…ありがとう」

 

図書館で読んだ書物によれば吸血鬼族は300年前に滅んだとされるが、その生き残りたる吸血姫が仮にその頃から封印されたと考えても暗闇の中で孤独な時間を長い間過ごしたということになるだろう。

 

何百年どころかそれ以上は生きてきた私からすればそうでもなかったが、封印されている時間の3分の1程の時間を生きているあかりやヴェルですら100年は長く感じたらしい。

 

ただ、あかりやヴェルと違い、この吸血姫は何もできないまま3倍の時間を孤独に過ごしたのだから、声の出し方や表情の出し方を忘れるのも無理はないだろう。

「…あなた達の名前は…?」

「僕は南雲ハジメ」

「私は園部優花。ハジメの女よ」

「頼尽碧刃だ。このパーティー…オーダーヴァンガードのリーダーをしている」

「高坂綾波…です。碧刃さんの女です」

「さて、私達は自己紹介をしたから次はお前の番だ」

私の言葉に吸血鬼が何やら考えていた時、天井から気配を感じた。

「総員、上から来るぞ!」

私の言葉を受け、優花は咄嗟に吸血鬼を背負ってハジメと共には"縮地"で後ろに下がり、私と綾波も跳躍して回避する。

 

落ちてきたのは体長5メートル程、四本の長い腕に巨大なハサミを持ち、八本の足をわしゃわしゃと動かし、鋭い針がついた二本の尻尾の先端には鋭い針を持つサソリの様な魔物だ。

「部屋に入った直後、気配察知であのサソリの反応は捉えられなかった。しかし、彼女の封印を解いたら現れた…つまりこの吸血鬼を逃がさない為の仕掛け、かな」

「そうだろうな、ハジメ。3人はその吸血姫の護衛を頼む。私はあいつを殺る」

私はそう言うとトランステクターを顕現させ

「アデプタイズ!マグナコンボイ、トランスフォーム!」

本来の姿(マグナコンボイ)となり、ENソードとコンボイガンを装備する。ハジメはフリースタイルガンを、優花はクナイを、綾波は刀をそれぞれ装備する。

サソリは尻尾の針から紫色の液体を放ち、私はハジメ達に注意しつつそれを回避しながらサソリに向かってコンボイガンを発砲して相殺、相殺しきれなかった分はボディに付着して融解するが、この程度なら自己修復機能によって直ぐに再生するから問題ない。

 

サソリはもう一本の尻尾の照準をハジメ達に合わせ、尻尾の先端から凄まじい速度で撃ち出された針は途中で破裂、散弾のように広範囲を襲うが、ハジメはフリースタイルガンを発砲することで、優花はクナイを投げて正確に当てて相殺し、綾波は刀で切り落としていく。

「堅い殻で覆われているなら関節を狙えば良い」

私は4本のハサミで捕らえようとするサソリに対し、ハサミの一つと腕を繋ぐ節に向かってENソードを振り下ろして切断、怒り狂ったサソリは残ったハサミで私を捕らえようとするが私は咄嗟にENソードでサソリのハサミを弾く。

「"蒼天"」

そんな中、何かしらの手段で回復した吸血姫はサソリの頭上に直径6~7メートル程の青白い炎の球体を出現させ、サソリの頭から背中を焼く。

サソリの外殻は赤熱化し、表面は融解している。

「大丈夫?」

「ん…最上級…疲れる」

ハジメの言葉にそう返す吸血姫。

私はサソリのハサミの1つを両手で掴むとサソリの胴体を右足で抑えながらそのハサミを引きちぎる。

ハジメはサソリの足元を錬成で固定し、優花はトライデントスピアーに持ち変えるとサソリの右脚の節を狙って投げて右脚すべてを切断すると派生技能で手元に戻す。更に綾波が刀でサソリの左脚を節で次々と切断する。

私はその隙にサソリの背後に回ると右手に装備したENソードでサソリの尻尾を切断し、サソリの胴体を踏みつけると左手に装備したイオンブラスターを吸血鬼の魔法によって焼き爛れた頭部装甲に向けて発砲。外殻が砕けた後も撃ち続け、魔石もイオンブラスターの一撃で破壊されたサソリは完全に動きを止めた。

碧刃の姿となった私は地面にペタンとして座っていた吸血鬼の前に屈む。

「名前を聞きそびれていたな」

私の言葉に吸血鬼はこう返した。

「…名前は皆がつけて。…もう、前の名前はいらない…新しい人生を歩みたい…皆がつけた名前が良い」

うむ、名前か…

「ハジメ、綾波、優花…アイデアはないか?」

私の言葉に3人は考えた末にハジメがこう発案した。

「ユエ、なんてどうかな?」

「どういう意味なの?」

優花の疑問に私はこう答えた。

「中国語で月を意味する言葉だな」

「うん、金色の髪とか紅い眼が夜に浮かぶ月みたいに見えたから」

ハジメが言った理由に吸血姫は無表情ではあるが、どことなく嬉しそうに瞳を輝かせた。

「…んっ。今日からユエ。ありがとう」

 

 

 

 

To be continue

 

 

 

 

 




さて、今後の展開ですが、オルクス大迷宮攻略までの流れは割りと原作(というかヴァルキリーロンド:アナザー)沿いになる予定ですが、その後のライセン大迷宮までの流れは原作から変えようと考えてます。

谷口鈴の今後について最終投票(1の場合テレイター化で大幅強化&碧刃ハーレム入りで出番増加、2の場合出番は原作と同じ位か減少)

  • 1.オーダーヴァンガードへ正式加入
  • 2. 坂上とくっつく(坂上改心・和解)
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