始まりの森   作:月夜(つくよ)

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処女作です。


プロローグと第一話Apart

       

プロローグ

 

『ある所に広大な森があった。人々はそこを「神域」または「魔境」または「桃源郷」または「理想郷」と呼んだ。このように個人によって認識の違いが多々あるが、一つだけ全員が共通して知ることがあった。それは、一本の空に届くまでの巨大な木があること。故に、人々は畏怖を込めて呼ぶ。 

 

         

           「始まりの森」と・・・・・・(中略)  

 

 

 

「始まりの森」はまず、地形からして他の森とは一線を喫する。東、西、南に激流の大河、北に人外魔境の山々に囲まれ、侵入するには困難を極め、未だろくに調査は進まない。打開策として、転移魔法で侵入を試みるもののも、転移魔法を無効化すると思われる結界の存在が判明し、徒労に終わる。

 ところで、読者の諸君はここまで読み進め疑問ができたのではないだろうか。

    「どうしてそんなにその森に入りたいのか」と・・・・・・

理由は一つ。その森は「願いが叶う木」があるからだ。なぜこうも断言するかと謂うと、ある古代の書物にとある一文が載っていたからだ。

 

 

            全てが始まりし地一本の巨大な木あり

            それは願いが叶う木

            最強の剣を望みし者は枝を

            不老不死を望みし者は朝露を

            死者蘇生を望みし者は葉を

            世界全てを望みし者は幹を

            さすれば汝の願い叶わん

            されどゆめゆめ忘れるべからず

            奇跡は代償を要することを 

 

 

その書物には多少の誇張はあれど、正しいことが確認されている。だから、私たちは「始まりの森」へ赴くのだ。』

 

 

「ふぅー。やっと読み終わった。この本ありきたり過ぎてつまらないし、大袈裟にしすぎかな。そんな都合が良い物なんてないのに。それにし「ご主人様、食事の準備が整いました」分かった。すぐに行く」

 

「さて、おいしいご飯でも食べるかな」

 

           これは一人の青年と彼を慕う女たちの物語である。

 

 

 

第一話Apart

 

 

朝の日課である読書を終えた僕は、良い匂いが漂って来る部屋へ足を進めた。渡り廊下を進み、『襖』or『障子』(どっちかわかんないや)を開けると、そこには絶世の美女が佇んでいた。 

 百合の花がアクセントになっている紅色の和服に身を包み、黒色の艶やかな髪を簪で結っている。肌は雪のように白く、うなじが眩しい。前髪は俗にいう姫カット、そして見つめると吸い込まれそうになる漆黒の瞳。とんでもない美人さんだった。だけれども、僕は傾国の美女に動揺することなくあいさつをする。

 

「おはよう、『フェンリル』さん。今日も耳と尻尾がチャーミングだね」

 

「おはようございます、ご主人様。褒めても何もありませんよ」

 

 そう、なんと彼女は狼の耳と尻尾が生えているのだ。

 

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「はぁ~やっぱり、フェンリルさんの作った朝ごはんはおいしいなぁ~」

 

「うふふ、ありがとうございます。お世辞でも嬉しいです」

 

 この完璧でパーフェクトでワンダフルでエクセレントな和装メイドさんは、フェンリルさん。実は、彼女は神様でなぜか僕に仕えている、神様が普通誰かに仕えることはないから、彼女は変わり者である。どうして僕に仕えるのか聞いてみたら

「乙女の秘密です」

とはぐらかされてしまった。それにしても、乙女っていう年齢ではなくぁwせdrftgyふじこlp

 

「ご主人様、失礼なことを考えないでくださいまし」

 

「Yes,mom」

 

 むむむっ。どうして、女の人はこんなにも勘がいいのか。不思議だ。

 

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「ところでご主人様、そろそろ『ラミア』様のお誕生日ですが、プレゼントの用意しましたか」

 

「何・・・だと・・・」

 

「お忘れになられていたのですね。ちなみに、私はお手伝いしませんから」

 

「なんで手伝ってよ、フェリえもん。僕には君しかいないんだ」

 

「はぅ・・・そっそんなことだめです。あと、フェリえもん言うな」

 

「ごめんなさい、フェンリルさん」

 

「はぁ~いいですか、そもそも私がプレゼント選びに関わったらラミアさんに申し訳ないです」

 

「ぐぬぬ。どうしてさ」

 

「おだまりなさい。この鈍感様」

 

「ぶー仕方ない。フェンリルさん、僕プレゼント探しにいくよ」

 

「はい、それがよろしいかと。では、いってらっしゃいませ」

 

「うん、いってきます」

 

 




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