第一話Dpart
「ただいま」
「お帰りなさいませ、ご主人様。お夕食ですか、お風呂ですか。それとも『わ・た・し』?」
「わたしで」
「えっ・・・うそっ・・・もう、ご主人様ご冗談はよしてくださいな。フォーク刺しますよ」
「冗談なんかじゃない。冗談でこんなこと言えない。俺は君が欲しくてたまらないんだ」
「ごっご主人様」
「フェンリル、俺っもう我慢できない!!」
「ひっ人目がつくところではダメです。せめてベッドがある部屋に」
「大丈夫。すぐ終わる」
「・・・はい。優しくしてくださいね。でも私は長いほうがいいなぁ(はあと)」
「ああ、君の血を頂く」
「はい? ご主人様。ワンモアプリーズ?」
「だから、フェンリルの血を吸わせてもらいたい」
「・・・・・・まぎらわしいんだよ!! このバカぁぁぁ~~~~~~~~~」
「あべし~~~~~~~~~」
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(見せられないよ)
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「いっつーーー。ひどいめにあった」
「お兄ちゃん、どうしたの。フェンお姉ちゃんと喧嘩でもした?」
「そうだ。俺が『不死身』に近いからといって、あれは無い」
「あはは、でもフェンお姉ちゃんの気持ち分かるよ。だって、お兄ちゃんをサンドバックにするの楽しいもん」
「『アルラウネ』恐ろしい子・・・・・・」
フェンリルに折檻された俺を優しく心配してくれた、Tシャツにショートパンツのいでたちの女の子はアルラウネ。俺を兄と慕ってくれている・・・はずだ。
生命力に満ち溢れた輝きを放つ大きな翡翠色の瞳、尻尾のように揺れる艶やかな翡翠色の髪は彼女の快活さの源みたいだ。肌はよく外にいるため少しだけ日焼けしている。
誰もが元気を貰える天真爛漫な美少女である。
第一話Epart
「こんばんは。アルラウネは夕飯を食べにきたのか」
「正解。フェンお姉ちゃんにさそわれたんだ。だけど、お兄ちゃん何か忘れてない?」
「むっ・・・あはは冗談、今日はきれいな赤い薔薇だな。よく似合っているよ」
「えへへ。ありがとう」
彼女がアルラウネと呼ばれる所以は、彼女の頭に咲く大きな花にある。俺のセリフから分かるように、この花は彼女の気分で花の種類、色、大きさなどが変わる。今は、赤い薔薇だから機嫌が良いと思う。必ずしもこの花で機微を図れるわけではないのだが。
・・・それとは関係なく俺は彼女の花を見るのは好きだ。花壇で花を見るのも好きだが、それとは意味合いが違う。『アルラウネ』の咲かせた花だから俺は好きなんだ。だから、彼女と会うたびいつもこのやりとりを必ず・・・・・・
「ああっ、心ゆくまでくつろいでいくといい。客人ましてや、アルラウネなら大歓迎さ」
「もちなのだぁ~。ところでお兄ちゃん今日のお夕飯知ってる?」
「新鮮なイノシシを手に入れたから、豚汁は出る」
「イノシシかぁ~あんまり好きじゃないよ」
「フェンリルが作るから大丈夫。それに好き嫌いはダメだ。」
「うみゅ・・・じゃあ、お兄ちゃんが『あ~ん』してくれるならがんばる」
「それならお安いご用だ」
「本当? やったー」
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(食事中だよ)
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「ごちそう様」「ごちそう様でした」
「はい、お粗末様でした。ご主人様、ラミア様のプレゼント探しは順調ですか」
「全然。だが、方針は決まった。アクセサリー系統で攻める」
「無難ですね」
「お兄ちゃん、まだ準備してなかったんだ」
「・・・面目ない。なんとか間に合わせるさ。近いうちに山に行く。アルラウネも来るか?」
「う~ん・・・ドワーフおじさんの所に行くんだよね」
「アクセサリーを作って貰わないといけないから、そうなる」
「ドワーフおじさん苦手だから、遠慮するよ」
「了解。フェンリルは」
「お城を留守にできませんから、同行は無理です」
「分かった。・・・苦労をかけてすまない」
「いいえ。貴方のメイドの務めですから」
「ありがとう。明日も朝が早いから、風呂に入って寝るとしよう」
「お兄ちゃん、私も一緒にお風呂入りたいな(お兄ちゃんとフェンお姉ちゃん本当にお似合いだなぁ。)」
「いいよ。フェンリルはどう? 久しぶりに一緒に入る?」
「そうですね。お邪魔でなければ」
「邪魔なんかじゃないさ。アルラウネもいいね」
「もちろん」
「そうと決まれば、食器洗い手伝う」「私も」
「お気遣いは結構です。ご主人様の手を煩わせることではありませんし、お客様であるアルちゃんはもってのほかです」
「俺はただ三人で早く入浴したいだけ。決して気遣いではない」
「お兄ちゃんの言う通りだよ。だから手伝わせて・・・ねっ」
「(強引ですね)分かりました。では、てきぱきやっちゃってくださいな」
「分かった」「はぁ~い」
入浴シーンはOVAでやるかも?