ありがとうございます!
というわけでモチベ上がったので第1話です。
PLネームは絶賛色厳選40000連敗中のクレセリアから取って"クレア"にしました。
こんなの絶対おかしいよ!()
「…………はぁ。」
ひとしきり騒いだ後、ようやくいくらか落ち着くことができたので。
「ここ、どこだろ…………。」
そろそろ現実に目を向けようと思う。
まずは場所だ。
足元を見た。
青々とした草木がびっしりと生えている。
周囲を見渡した。
見渡す限り草原が広がっている。
「………………寝転がったら、気持ちよさそうだな~。」
やっぱりもう少しだけ現実逃避しようかな……
『……クレア、さっきから何してるロト?』
「ひゃうっ!?」
いきなり聞こえてきた耳元からの声に驚き尻餅をつく。
「……ロトム?」
『はいロト。』
目の前に浮き上がる図鑑を呆然としながら見つめる。
「……本当に、ポケモンの世界だ。」
『……?』
ようやく自分がポケモンの世界に来たことに実感が湧いてきた。
目の前に浮いている、前世で幾度となく見たそれは、間違いなくプラズマポケモンのロトムだ。
感慨深い気持ちになって見つめていると訝しげな眼を向けられる。
同時に形容しがたい感情が襲ってくる。
「えっと、ロトム。」
『……はいロト。』
「……元気?」
『当然、元気ロト。クレアはどうしたロト?さっきから様子が元気なさげロト。』
返事に詰まる。
当然だ、俺は彼が見てきた"クレア"ではなく、それを画面越しに見つめていたプレイヤーに過ぎないのだから。
少し目を上げればロトムと目が合う、きっと彼は心配して見つめているに過ぎないのだろうが、俺にはどうも問い詰められているような感覚があった。
『そうだ、せっかく
「…………はい?」
しばらくしてかけられた声に思考が停止する。
『……あれ、
…………どうやら少し認識が間違っていたようだ。
その後話を聞いたところによると、うちのポケモン達は皆自分のトレーナーが画面を隔てた先に居ることは分かっていたらしい。
「じゃあ、"こちらの世界のクレアの魂を乗っ取っている"とか、そういうことは一切ないってこと?」
『当然!ボクたちのトレーナーは後にも先にもクレアただ一人ロト!』
「そっか……」
嬉しさがこみあげてくる。
「これからはちゃんと触れ合えるわけだし、楽しみだな……」
『でも皆触れ合えないのは分かってて我慢してたんだから、しばらくは大変になりそうロト……』
「まあ、そうだね。でも別に嫌でもないというか、むしろ自分が育てたポケモンにもみくちゃにされるってなら大歓迎というか。」
『
「あ~…………うん。死なないよう、体重かけたり電気流したりしなきゃ大丈夫……だと思う、よ?」
――――――――――――――
「Hey,Rotom.ここから一番近い町は?」
『データ参照……適合なしロト。というか、ここもしかしてアローラじゃないロト?』
「あ~、そうだった…………。」
『取り敢えず地図アプリをアップデートしたいロト……。その為には、』
「『どこか町を見つけないと…………』」
話し相手はできたが状況は変わらず、迷子のままである。
どんよりしてきた空気を象徴するかのように、ぽつぽつと雨も降り始めてきた。
「取り敢えず棒でも投げてそっちの方向に真っ直ぐ突っ込んでみようか。」
『適当が過ぎると言いたいけど、周りに人も見当たらないし、それしかなさそうロト……。』
その辺にあった棒を拾って投げる。
『北ロト。』
「あ、方角は分かるのね。」
かばんに入っていたくすんだ色の布を合羽代わりに羽織り、小走りで棒の指し示した方向へ向かう。
「…………あ、ちょっと寒気が」
『…………れいかいのぬの。"おそろしく つよい れいりょくが こめられている ぬの"ロト。』
走りながらも今後について会話する。
「ロトム。多分さ、俺……いや、私ってこの世界だと異端だよね。」
『まあ、異端と言えば異端ロトね。』
「こっちの世界に来たばっかだから常識とかも全然知らないし」
『まあ、常識があったられいかいのぬのを合羽の代わりには使わないロト。』
「碌に育ててないけど禁止伝説もたくさん持ってるし」
『人前でカイオーガなんか出したら世界滅びそうロト。』
「だから私、記憶障害キャラで行こうと思うの。」
『………………………………すぐにボロが出そうロト。』
「……まあ、分かるけども。だからここに来る前のことだけ覚えてないことにして、あとは流れで……」
『…………一応、フォローはしてあげるロト。』
「ごめんね迷惑かけて……わっ!?」
突然横から高速で水塊が飛んできて顔を掠める。
その方向を見れば、青色の亀のようなポケモンがこちらを睨んでいる。
「確か……カジリガメだよね。」
こちらに向けられる眼は確実に敵意が籠っている。
少し後ろに目を向ければ先ほどの水塊で抉れた地面が目につく。
その光景を見て、恐怖で身が竦む。
先ほどのあれに当たっていれば、間違いなく怪我では済まないだろう。
『図鑑登録外ロト。それよりクレア、ボーっとしてないでさっさとポケモンを出すロト!』
「あっ、そうだね……えっと、ロトム、ボールってどこに……」
『バッグの一番手前のポケットロト!』
「わ、わかった!」
もっとも手前にあるボールを取り出し、投げる。
*いけっ! ゆたんぽ!
ボールが開くとともに視界に映る赤色。
色鮮やかな羽根を大きく広げ、カジリガメと対峙したのは。
「『………………………………あっ』」
ゆたんぽ : ファイアロー Lv.57
とくせい : ほのおのからだ
せいかく : すなお
わざ : アクロバット
ニトロチャージ
はねやすめ
おいかぜ
うちの元気な
「……………………ゆたんぽ!にげる!」
*うまく にげきれた!
――――――――――――――
「そうだよそういえばルカリオ作った後また厳選始めてた!」
*やせいの ヌオー が あらわれた!
*うまく にげきれた!
『じゃあ今の手持ちってどうなってるロト!?』
*やせいの カジリガメ が あらわれた!
*うまく にげきれた!
「ゆたんぽ1体にLv.1のフォッコが1匹、あと全部卵!」
*やせいの ヌオー が あらわれた!
*うまく にげきれた!
『嘘ロトぉぉぉぉぉぉぉ!?』
*やせいの ヌオー が あらわれた!
*うまく にげきれた!
*やせいの ヨルノズク が あらわれた!
*うまく にげきれた!
*やせいの カジリガメ が あらわれた!
*うまく にげきれた!
*やせいの ヌオー が あらわれた!
*うまく にげきれた!
*やせいの マッスグマ が あらわれた!
*うまく にげきれた!
*やせいの チラーミィ が あらわれた!
*うまく にげきれた!
*やせいの ……
――――――――――――――
『―――、――――?』
「あ~?どうしたフライゴン?」
ファイナルトーナメントの翌日……あるいは、
『―――! ――――!』
「ああ……いいんだよ、今日くらいは。残った業務はきっと、明日のキバナ様が何とかしてくれる!」
今までもダンテに負けた次の日はいつもこうやって抜け出している、今更止められることはないだろう。
『――――......』
「今度こそ勝つ、そのためにはさっさと次のリーグ戦に向けて特訓だ。終わったらカレー作ってやるから楽しみにしとけよ!」
『―――――!』
隣のフライゴンの表情にやる気が満ちるのを見て、一瞬罪悪感を感じ目を伏せる。
こいつらはいつか俺がダンテに勝てると信じてついてきてる。
だが、俺はダンテに一度も勝てていない。
ジムチャレンジの頃から、ただの一度もだ。
このまま挑み続けていて、いつか本当にアイツに勝てる日は来るのか。
時折訪れる不安を、悟られる前に首を振って追い払う。
「さて、キャンプ地はどの辺にすっか……ん?」
顔を上げると一人の少女が目についた。
「ジムチャレンジの期間外に人がいるのは珍しいな……」
ワイルドエリアは魔境である、これは言わずと知れた事実だ。
不安定な天候、突如襲い掛かる凶暴なポケモン。
ジムチャレンジ期間外にここに入るのを許されるのはこれに一人で相対できるトレーナーだけだ。
しばらく様子を見たが、野生のポケモンに寄って来られては逃げを繰り返している彼女はとてもじゃないがそのようなトレーナーには見えない。
となると監視員の目を盗んで勝手に入ったことになる。
「運が良ければ強い野生でも手に入るとでも勘違いしたクチか……」
それで敗走しているとすれば自業自得だが、ジムリーダーという立場上見捨てるわけにもいかない。
溜息をついて彼女の方へ歩む。
「おい、何してんだ?」
――――――――――――――
あ"っ"リ"ア"ル"キ"バ"ナ"さ"ん"だ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!!!!!!
ボーイ・ミーツ・ガール(TS)。
執筆ぐだってる間にカグヤがガラルに渡航しましたね……え、ダイマするの?ヤバくない?
クレアさんの初期スポーンは巨人の帽子です。
どこかわからない? キバナさんの本拠地の近くのワイルドエリアです。