皆さんからしたら余り意味が無いように感じるでしょうが、まあ、読んで行って下さい
それでは!どうぞ!
カノは、アジトがある路地とはまた別の場所で、『夜咄ディセイブ』とスプレーで書かれた壁を背にして顔を下に向けて座り込んでいた。
そして、カノに近付く影が一つ。
黒のローブのような膝くらいまであるフード付きマントを着て、目をまるで見せないように目深に被り、キドの様に長い茶髪の前髪(横の部分だけ)を出した小学三年生ぐらいの背をした子供がいた。
「・・・ん?やあ!また来てくれたんだね!」
「・・・ハァ、ええ。その通りよ」
今の会話の通り、この二人は初対面ではないのだ。
その子は、カノの隣に、いつも通り座り込んだ。
「それで?今回はどうしたの?」
その女の子はカノにそう問いた。
「・・・みんな、本当の僕を見てくれてるのかなって思っちゃって。それで、あの場に居ずらくて・・・」
「・・・」
女の子は、カノの悩みを聞くと、少し考え込み、こう答えた。
「・・・人は人の事を分からないよ」
「・・・」
「カノにとっての『本当』と、その人達にとっての『本当』は違う可能性があるよ。現に、皆分かってないかもって貴方は思ってるしね」
「いや、そういうわけじゃ・・・」
「ああ、カノが言ってる『能力』が関係してるの?」
「ああ、なんだ!あの法螺噺を信じてくれてたんだ!」
カノは驚きの表情を隠し、笑顔に欺いた。
「ええ。まあね」
そして、その女の子はそれに気付かずに話を続けた。
「だったら、貴方の能力を看板出来る人がいるんでしょ?そして、カノはその人の事が大好きなんでしょ?それなのに、どうしてそんな風に悩むわけ?悩みどころなんて見つからないけれど・・・」
女の子は、カノが以前話してくれた内容を言った。
「うん、そうだけど・・・」
「・・・信じられない?」
「・・・」
「・・・」
数秒の沈黙。そして、それを破ったのは
「・・・ハァ、カノは馬鹿だね」
その女の子だった。
「え?ば、馬鹿!?僕、馬鹿じゃないよ!?」
カノは自分は馬鹿じゃないと否定するが無駄である。
「いや、馬鹿だよ。その人の能力の内容を、私はカノから聞いてるだけで直接聞いていない。だから私は信じないっていうなら分かるけど、その能力を直接見たであろうカノが信じなくてどうするわけ?本当に一人になるよ?」
「・・・」
「それに、思い出して見たら?その人の行動、その人との会話を」
「・・・あ」
カノは、仲間であり、彼女でもあるサクラとの会話などを思い出し、何かに気付いた。
「・・・ね?」
「うん、本当に馬鹿だね。僕は。こんな事にも気付かないなんて。僕、彼女の彼氏、失格かもね」
「かもね。でも、だったら、合格になるまで頑張ればいいよ」
「そうだね!僕、頑張るよ!ありがとう!・・・あ、ねえ、前から名前を聞いても答えてくれなかったけどさ、今回は答えてくれるかな?」
「・・・ごめん。教えれない」
「・・・そっか。分かったよ」
カノは、その答えを聞くと、悲しそうな顔になった。
「‼︎・・・」
その女の子は、その顔を見ると、何かに耐える様な顔をした。
「・・・それじゃあ、もういいよね?カノ」
「うん。もう大丈夫だよ。ありがとうね!」
カノはそう言うと、その場から去って行った。
「・・・はあ、なんで欺くの?驚きの表情を笑顔に欺いたりさ・・・そんな事しても、自分が傷付くだけなんだよ?分かってるの?」
・・・どうやら、女の子は、欺いていた事に気付いていたようだ。
そして、その女の子も立ち上がり、女の子が来た道とは逆の方向へと歩き始め、その場から消えてしまった。
まるで、夜の闇に溶けたかの様に。
さて、皆さんどうでしたか?
カノ君が出て行っていた時のカノくんのお話でした
そして、多分、疑問を持つ方もいるでしょうが、今回出た少女は一体誰なのか?
これについては、話が先に進めば分かります
・・・まあ、正体が分かるまでまだまだ時間が掛かりますがね
それでは!さようなら〜!