〜茜side〜
「茜、コレ」
私は、お兄ちゃんから呼ばれたため、お兄ちゃんの部屋にいる
それで、今貰ったものだけど
「あ!ライブチケット!しかも、お兄ちゃんの!」
そう。お兄ちゃんが出演するライブチケットを私は貰ったのだ
「え?本当にいいの?」
「はは!茜は何時もそう聞くけど俺は別に構わない。むしろ、見ていてくれた方がやる気がでる。『失敗出来ない!』って気持ちになってさ」
「あ、ありがとう!お兄ちゃん!」
私がそう言うと、お兄ちゃんは一度、笑顔で此方を見てから近くにあったギターを持ち、ギターを持って練習しようとしていた
そして、私はルンルン気分で帰ろう・・・として、あることに気が付き、お兄ちゃんに聞いてみた
「ねえ、お兄ちゃん」
その声を聞いたお兄ちゃんは顔を上げてくれました
「ん?なんだ?茜」
「団長さん達にもチケット渡してあげないの?」
「・・・」
私がそう言うと、お兄ちゃんの顔は途端に嫌そうになりました
・・・お兄ちゃんは私以上に皆さんの事を信用していません
だから、こういう風にチケットを上げるのも私一人だけです
「・・・やるわけないだろ。なんで彼奴らなんかに」
「・・・そっか。ねえ、お兄ちゃん」
「?」
「チケット余ってないかな?私が直接渡して来るから」
「・・・」
「お願い」
お兄ちゃんは私のお願いを聞き届けてあげるべきかを悩んでいるみたいです
・・・お願い、お兄ちゃん
「・・・はあ、分かったよ」
「!お兄ちゃん!」
「ただし、今日はもうそれ一枚しかないから明日だ。いいな?」
「うん!ありがとう!お兄ちゃん!」
私は嬉しさの余り、お兄ちゃんに抱きつきました
「はあ、茜の頼みを余り無下にしたくないからな」
お兄ちゃんはそういいながら、私の頭を撫でてくれていました
私は抱き着くのをやめて、お兄ちゃんから離れました
「じゃあ、私、皆に言ってくるね!」
「ああ」
私は走りたい衝動を抑えて歩いて出ました
微かに見えたお兄ちゃんの様子は、ギターを抱えて練習している姿でした
***
私は、団長さん達にさっきの事を話しました
「ひ、人が一杯の所に行くの?セト」
「そういうことになるっすね、マリー」
小桜さんは人見知りが激しすぎる方なので、やはり、人が一杯いる所は苦手なようです。少し、悪いことをしてしまったような気がします
「ほお?私も、あのバンドの曲は好きだからな。行ってみたいな」
「ええ!サクラちゃん、僕は?ねえ!」
「いや、安心しろカノ。私はあくまで『曲』と『バンド四人組』が好きなだけで、『個人』の彼奴らを好きというわけじゃない。それに、私が男として好きなのはカノだけだ」
「さ、サクラちゃーーん!」
「うわぁ!その体制から飛びついてくるな!て、こら!何をしようとして、ん!」
・・・え、え〜っとですね、すみせん。皆さんが集まっているこの状態で、桜さんと鹿野さんが普通に、一目も憚らずにキスしています
こ、これ、私はどう反応すればいいんでしょうか?
「ああ、気にするなアカネ。アレは何時もの事だ」
「そうっすね。何時もカノがああやってるっすよ。だから、何時ものことっす」
本当に何時もの事のようで、団長さんと瀬戸さんと聖矢君の態度は変わりませんでした。ただ・・・
「ふふ、サクカノ、カノサク、ふふ、ふふふふふふふふ」
「ま、小桜さん?」
「ああ、マリーの事も気にしなくていいから、大丈夫。むしろ、アレが無かったらちょっと異常だから」
「え?いや、でも・・・」
「アカネ、マリーは腐女子なんだ」
「あ・・・(察)」
なるほど、なら、この対応は頷けますね。でも、腐女子って私のイメージですが、○Lとか○Lとかが好きなんじゃあ・・・(ちなみに、コレは私のイメージでもあります by主)
「まあ、兎も角だ。本当にそのライブに連れて行って貰ってもいいんだな?」
「あ、はい。大丈夫です」
「・・・そうか」
団長さんは最後に何か言いたそうにしていましたが、諦めたのかは分かりませんが何も言ってきませんでした
・・・団長さんが言おうとした内容は分かっています
敬語を外せ。団長さんは、これを言いたかったのでしょうね。けど
(まだ、私もちゃんとは信用出来ないでいるみたいなんです。我慢して下さい。団長さん)
こうして、その日は終わった