生きてましたよ!失踪もしてませんでしたよ!
それでは!どうぞ!
〜蓮side〜
俺はリビングで推理小説を読んでいる。
恋愛系の小説は合わないが……他のはまあ、読める。
で、その中で一番あったのが推理小説で、それ以来、暇な時は推理小説を読むか、ギターの練習するか、昼寝をするかのどれかだな。
「……なあ、蓮」
「……」
後ろから緑髮の団長の声が聞こえたため、仕方なく振り向いた。
「なんだ?俺に何か用か?」
「いや、聞きたいことがあるんだ」
聞きたいこと?
「何だ?聞きたいことっていうのは」
「茜の事だ」
「……」
まさかのそっちか。まあ良いんだが。
「茜は、紅と話が出来るんだったな?」
茜が紅と会話が出来る理由は至極単純だ。
あいつが、意識して作ったからだ。
だが……
「……ああ。それが何だ?」
俺は顔を顰めながら聞くと、あっちも俺の目をちゃんと見ながら聞いてきた。
「なら、闇倉とも会話は出来ないのか?」
……やっぱり、そういうことか。
「出来ない。紅が茜の過去を話したと思うが、闇倉は茜の無意識によって作られた人格だ。紅のように意識して作られたなら兎も角、無意識なら無理だ。そもそも、会話をするためには『そういう存在がいる』と認識……というより、意識する他ないんだ」
「……そうか。すまない、ありがとう」
「礼を言われるような事はしてないつもりだが?」
「それでもだ。さて、食器を洗ってくるか」
「……」
そのままキ……緑髪の団長は去って行った。
……はあ、自覚したくもなかったんだがな。
〜茜side〜
「そう……ですか」
私は瀬戸さんからお兄ちゃんと紅が隠していた『事実』を聞きました。
……私が、お母さんやお父さんを殺していたんですね。
「……」
「アカネさん。やっぱり、聞きたくなかったっすよね」
「!い、いえ!聞かせてくださって、ありがとうございました!」
瀬戸さんのそんな一言を聞いた瞬間、すぐに立ち上がって頭を下げながらお礼を言いました。
……確かに、この事実は私にとって受け入れがたい物ですが、『知りたい』と言ったのは私ですから、後悔はありません。
「……あの」
「?はい、なんでしょう?」
私が頭を上げたとほぼ同時に、瀬戸さんが話しかけてきました。
「いつ迄俺達に敬語を使ってるんすか?」
「……」
「……やっぱり、信じ切れてないからっすか?」
「!そ、そんな事は……」
……え?
今、どうして、私は『否定』したんでしょうか?
だって、事実ですから。私が瀬戸さん達の事を信じ切れていないのは事実なんですから。
だったら、どうして?
……いえ、まさかですね。
「……」
「?アカネさん?どうかしたっすか?」
「あ、いえ……。そうですね。事実です」
「……やっぱりっすか」
瀬戸さんはとても悲しそうな顔をしていました。
私はその顔を見た瞬間、
「!……」
「……え?アカネさん?」
何故か、瀬戸さんに抱きついてしまいました。
いえ、だって、さっきの瀬戸さんの顔を見たくなかったですから。
悲しそうな顔なんて、見たくなかったから。
だから……
「そんな……悲しそうな顔……しないで……」
「あ、アカネさん?」
……結局、敬語が外れちゃったな。まあ、嫌な気分でもないから良いんだけど。
「瀬戸さん……いや、セト」
「!アカネさん、敬語が……」
「ありがとう……教えてくれて……」
「って、またお礼っすか」
セトは苦笑していた。まあ、そうだよね。うん。
でも、さっき迄分かってなかった私の心は、今なら分かる。
だから、さっさと言ってしまおう。当たって砕けろだ!
「セト」
「?どうしたんすか?」
「好きです」
「……え?」
「セトの事が大好きなの」
「……」
あー、やっぱり、駄目だったかな。
でも、私の気持ちを言えたから、私に思い残すことは「俺もっすよ」ないって……
「え?」
「俺もアカネさんの事が好きっす」
「え、ど、どうして……」
「最初は笑顔を見た時っすけど、動物に優しいところや、皆に馴染もうとする努力を見てたら、どんどんと好きになっていってたっす」
「……私も、セトの優しい所に惹かれて……それで……」
「あはは!似たような理由っすね!」
「そうだね!」
私達はその後、キスをして、下に一度降りて、報告しました。
皆、祝福してくれましたが、お兄ちゃんがセトに……
「茜の心を開かせてくれたのは有難いが、もし悲しませるような事があったら、正当な理由でない限り、俺はお前を許さないからな」
殺気を向けながらそう言ってました。
さて、私の話は此処で終わりです。後は、お兄ちゃんが幸せになる番だよ?
はい、何だか最後の最後で一気に気力を持ってかれました……。
「キス」という二文字を書くだけだったのに、すっごく躊躇いました。
……恋愛書くの苦手ですから仕方ないかも。
さて!話の中でも言ったように、次回は蓮さんの話です!
もしかしたら、それで原作前の話は終わるかもです。
それでは!さようなら〜!