カゲロウデイズ〜もしもの世界〜   作:ルミナス

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三人称視点の方が最近、違和感がなくなってきましたので、三人称視点で書いていきます

ご了承ください

それでは!どうぞ!


*本編では既にアカネさんは誕生日を迎えてるので、アカネさんの歳は17歳です


束縛レジスタンス(Ⅸ)

蓮がアジトを去ってから一ヶ月経った。

 

季節は夏から秋へと移行してる最中の休日、アカネが久し振りにアジトへとやって来た。

 

「……本当に久し振りだね、ここに来るのも」

 

そして扉を開けると、まずやって来たのは見知らぬ二人。

 

「?誰?」

 

その内の一人である金髪で細い体をした男が話し始めた。

 

「俺は『壇ノ浦 柚子』だ。此処では『ユズ』って呼ばれてる。よろしくな、アカ子」

 

「あ、アカ子……?」

 

ユズから出た自分の呼び名に少し頬を引きつらせていると、急に体に衝撃が走った。

 

何事かと思い顔を下に向けてみると、先程までユズの隣にいた小さな女の子がアカネに抱きついていた。

 

「……えっと?」

 

「初めましてアカネお姉ちゃん!私、『瞬木 暦』!『コヨミ』って呼んで!」

 

「う、うん、分かった、コヨミちゃん」

 

アカネはタジタジながらも挨拶をすると、コヨミはアカネの隣に立ち、その手を握り、アカネに笑顔を向けた。

 

それを見てアカネも顔が少し緩む。

 

すると、奥から足音が此方に向かってくる音が聞こえ、ユズの後ろにある扉に顔を向けてみると、其処にはキドがいた。

 

キドはアカネの顔を見ると、直ぐに近寄り、顔を近付けた。

 

「⁉︎き、キド……顔近い……」

 

「アカネ‼︎レンは……レンの様子はもう大丈夫なのか‼︎」

 

「それを話す為に来たの‼︎だから一旦落ち着いて、そして顔を離して‼︎」

 

その反応にハッと我に返ったキドは少し顔を赤らめて顔を離した。

 

「こ、コホンッ。すまない……」

 

「大丈夫だよ……で、話だね。全員集めてもらってもいいかな?」

 

「ああ。分かった。ユズ、コヨミ。呼びに行ってくれ」

 

キドのその頼みに二人は頷くと、手を繋いで二階へと向かって行った。

 

「……あの二人、新団員だね」

 

「……ああ。お前とレンが出て行ったあの日に来たんだ」

 

「……そっか」

 

それを聞いてから、アカネは目を瞑る。

 

「キド、私、何方かというと説明下手だから、紅に変わるね。良い?」

 

「ああ、分かった」

 

キドの了承の言葉を聞くと、アカネは紅と意識を交代する。

 

そして紅が目を開けると、その目は赤色へと変わっていた。

 

それを見てからキドは一緒にリビングへと向かい、ソファに座って皆んなを待つ。

 

それから少しして、全員が降りて来たのを見ると、紅は話し始める。

 

「結論から言うと、まだレンは此処には来れない」

 

「……それは、仕事の事情だけじゃなく、か?」

 

「ああ。まだ、心が安定していないんだ。……別にお前の所為じゃ無いからな?キド」

 

アカネは少し顔を俯かせているキドを見てからそうフォローを入れると、続ける。

 

「キドから聞いてるという前提で話を続けるが、実は、まだある問題が残ってて、その問題からキド、お前を守る為にレンは離れたんだ」

 

「……問題?」

 

セイヤが顔を顰めてそう聞く。

 

「ああ……レンには以前、ヤンデレな彼女を持ってしまったわけだが、其奴は死んだ。だから、何の問題も無いと思うだろうが……その後から、レンに告白した女性は全員、無残に殺され、ゴミ置場に投棄される」

 

「……偶然じゃないのか?」

 

「同じ偶然が何度も起こると思うのか?」

 

紅のその問いに全員口を噤んでしまった。

 

コヨミに至っては既に涙目である。

 

「……でも、その人はもう死んでるんだよね?菫さん、だっけ?に家族は?」

 

セイヤの質問に紅は首を横に振った。

 

「……全員、亡くなってる。トラックとの衝突事故だったそうだ。これはレンが本人から一度聞かされた話らしい」

 

「そう……」

 

セイヤはそれを聞くと、顎に手を付け、思考を始める。

 

「……だが、死んだ奴がこの世界で犯罪が出来るのか?……其奴の遺体は見つかってるんだろ?」

 

「ああ。だが、起こってる事実は覆しようがない。……菫の所為だと断定する事も出来ないが、犯人らしき奴に心当たりもない」

 

その言葉を聞いて、全員イキナリ壁に当たってしまった。

 

レンを仲間に入れる為には、その障害を壊す他ないのだが、その方法が無い。

 

「……どうするべきか」

 

サクラが溜息を吐くと、紅がボソリと呟く。

 

「……手が無いわけじゃい」

 

「……今、なんて言った?」

 

その呟かれた言葉にキドが反応を示す。

 

それで紅は話し出す。

 

「……手が無いわけじゃないんだ。が、相当危険で、間違えば一人死ぬ」

 

「……その方法は?」

 

カノがそう問い返すと、紅は言う。

 

「キド、レンに告白しろ」

 

「……え」

 

その紅の言葉にキドは真顔で返すのだった。

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