カゲロウデイズ〜もしもの世界〜   作:ルミナス

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今回の話で原作前の話は終わりです!

長かったです‼︎とても長かったです‼︎

では!どうぞ!


束縛レジスタンス(XⅠ)

アカネが意識を取り戻し、最初に見たのは見慣れたアジトの天井。

 

それに少しばかり驚くと、お腹に重みを感じた。

 

お腹の辺りに顔を向けてみれば、セトがスヤスヤと寝ている姿がそこにはあった。

 

「……えっと……何があったんだったっけ?」

 

アカネはまずこの状況を知る為に記憶を遡ることから始めた。

 

(多分、日にちは変わってないはず……だから仮定として今日は確か、お兄ちゃんの幸せの壁となる人を見つけて、その人に説得する為にまずは隠れて……でも、その後から紅とのリングを一度切られて……)

 

結論として、結局は『分からない』ということ。

 

(……紅しか分からないし、紅に聞こう)

 

そう考えて、アカネは紅へと意識を向ける。

 

(紅、今大丈夫?)

 

(私はお前の人格だ。用事が出来るわけがない)

 

(あ、確かに)

 

そんな会話をしただけでもアカネは嬉しいのか少しだけ笑みを浮かべる。

 

(ねえ、私とのリングを切った後、何があったの?)

 

(蓮の障害となる者を見つけて、それから……殺した)

 

(……それは紅が?それとも、紅達が隠してた人格が?)

 

(後者だ)

 

(……そっか)

 

紅との会話はそれで終わり、セトの頭を優しく撫で始める。

 

すると、セトは薄く目を開けた。

 

「あっ……」

 

アカネがしまったとでもいう様な顔でセトを見るが、セトはアカネを視界に収めると勢いよく起き上がり、アカネを抱き締めた。

 

「⁉︎せ、セト⁉︎」

 

「良かった……無事で良かったっす!」

 

「せ、セト……心配させたのは悪いと思うけど、く、くるしい……」

 

アカネは本当に苦しそうな表情でセトに訴えかける。

 

事実、アカネの顔色は少し青白くなっている。

 

「あっ!ご、ごめんなさいっす!」

 

「いや、心配してくれのは有り難いけど、抱き締める力が強過ぎて……」

 

アカネは一度深呼吸をして息を整え、セトに質問を投げかける。

 

「ねえ、セト。私がこんな状況になってから日にちって経った?」

 

「いや、経ってないっす」

 

「そっか。じゃあ、此処まで連れてきてくれたのは誰?」

 

「レンさんっす。キドとサクラ姉さんは意識があったっすから。……で、アカネさん、何があったんすか?どうしてアカネさんが意識を落とすような事態に?」

 

セトがそう説明を求めるも、アカネは口を開こうとしない。

 

ただ、理由は『説明したくない』わけじゃなく、説明すれば曖昧になるのが目に見えてるからだ。

 

(あの時、意識があったのは紅とまだ会話したこと無い人格。或いは何方か。何方にしろ、私に説明は出来ないし……紅に代わってもらおう)

 

アカネはそう決めると、一度目を閉じ、紅と交代した。

 

「……で、説明だったな」

 

「そうっす。お願いするっす、紅さん」

 

「……まず、蓮の障害となる者が現れて、それがやはり菫だったから、問題なく闇倉に消してもらった。その後に……」

 

紅は其処まで説明した後、首を傾げる。

 

「?どうしたんすか?」

 

「……何があった?」

 

「え……覚えてないんすか?」

 

「ああ、全く。その後の記憶が無い……」

 

紅はもう一度記憶を思い出そうとするが、その時に酷い痛みを感じ、頭を抑える。

 

「うっ……」

 

「紅さん⁉︎大丈夫っすか⁉︎ち、ちょっと待ってて下さい‼︎今キド達を呼んでくるっす‼︎」

 

そう言ってセトが慌ただしく部屋から出て行くのを見て、紅は闇倉に話し掛ける。

 

(闇倉、お前は知らないか?あの後、何があったのか)

 

(残念ながら私も覚えてないな。ただ……誰かと会った……気がする)

 

(『誰か』、か……その『誰か』の所為で私達の記憶の一部が無くなってる、ということか)

 

(あくまで『気がする』だから、会ったかどうかも不明瞭。私の気のせいかもしれないしな)

 

そんな会話をしていると、ドタドタと慌ただしく階段を駆け上ってくる足音が聞こえ始める。

 

(……会話は此処で終了だな)

 

(そうみたいだな。ま、説明頑張れよ〜。私達の人格纏め役さん?)

 

(皮肉か)

 

その会話を最後に、その部屋の扉が開き、キド達が全員押しかけたのだった。

 

***

 

そこからまた数分経つと、キドとレンはレンの部屋で二人きり状態となっていた。

 

「……しかし、あの後、本当に何があったんだ?」

 

「さあな。俺にも分からない。菫が闇倉に殺されて、その後にそれが紅の考え通りだったって聞かされた以降から空白だからな……」

 

レンは天井を見ながらそう言うと、キドもそれに同意するように頷く。

 

そして、何かを思案するような顔をすると、レンの隣に座った。

 

「……レン」

 

「……何だ?キド」

 

「……不謹慎なのは分かってる。だが、もう……大丈夫な筈だろ?だから……」

 

「……なら、男のプライドを保つ為に、させてもらうな」

 

「え……」

 

そんなレンからの言葉に驚いた表情をするキドの視界は、部屋とレンの顔から一転、天井とレンの顔へと変わってしまった。

 

つまり、押し倒されてるのだ。ベッドに。

 

「⁉︎れ、レン⁉︎」

 

流石に顔を紅くするキドにレンは少し嬉しそうに笑顔を浮かべる。

 

「キド……お前はお前が好きだ」

 

「……」

 

「なんというか、オカン属性というか……」

 

「オカン属性とか言うな‼︎」

 

「それは流石に冗談だが、全員に優しい所とか、俺の冷たい対応に根気強く接してくれてたし、何より、俺の問題を解決しようと考えてくれたのもお前だろ?」

 

「……結局は、人を殺させてしまったが」

 

「アレは紅が勝手に考えてたことだからな。キド達にも知らせてなかったようだし……兎も角、俺はそういうお前が好きだよ、キド」

 

「レン……」

 

そうしてキドが目を瞑ろうとした瞬間、レンはキドから離れた。

 

「……え」

 

「いや、何期待してるんだ?俺19歳、お前まだ15、16ぐらいだろ?大の大人がそんな中高生襲うとか、事件じゃないか」

 

レンの最もな言葉にキドは項垂れるが、しかしその頭をレンは優しく撫でる。

 

「まあだが、この続きはお前がちゃんと大人になったらだ。二十歳前後ぐらいだな。その時までお預けだ。良いな?」

 

「あ、ああ……」

 

その言葉を聞いて、顔を紅くするキドだった。




まず最初に宣言しておきます。

オリキャラはまだまだ出てきます‼︎

東方キャラのあの二人も出てきます‼︎(ちゃんとタグも出てきた時に作る)

そして、終わり方もオリジナル‼︎独自解釈もありますので‼︎

あ、独自解釈はちゃんとタグにしておきますね

それでは!さようなら〜!
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