というわけで、始まりの話、どうぞ!
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黒ローブはまた暑い炎天下の中、ビルの屋上の柵に腰を下ろし、下を見下ろしていた。
其処には、公園から女の子の手を引き出てきた男の子の姿が見えた。
しかし、その歩いている方向にあるのは建設途中の建物。
其処にあるパイプ菅の束を纏めていた紐がなんの前触れもなく千切れ、ちょうど真下にいた二人に降り注ぐ。
それに気付いた女の子は男の子の背を押し、自分を犠牲にした。
男の子が血まみれで死んだ女の子の名を呼ぶ。
しかし、女の子は何処か嬉しそうな顔をして絶命しているだけ。
それにすら眉を動かさない黒ローブ。
そして、世界はまた、繰り返すーーー。
「……暑い」
『外に出て一言目がそれですか。本当にヒキニートですね〜』
暑い炎天下、熱中症を起こした人が何人も出たその日、パソコンを買うためだけに外に出てきたシンタローと、その付添人のリュウとエネ。
そのシンタローは外に出た瞬間には目が死んでおり、もう既にフラフラ状態。体力0が丸わかりである。
そんな幼馴染であり、親友の状態に呆れた様子で肩を竦めるリュウは、自分の傘を差し出す。
「なんだったら、これを日傘にするか?」
「……それ、雨様だろ?それに、お前のお気に入りなんだから、別に良いよ」
「そうか」
そんな会話をしながら公園を通り抜けようとしていたが、その公園をシンタローは視界の端に見たために、一度歩みを止めた。
「……しかし、この世界はなんだか……違和感があるんだよな」
「違和感?」
「ああ。まるで、別の誰かに、この世界が作り変えられてるような……」
そのシンタローの言葉に、エネは答える。
『それはそうでしょう。此処最近、近代開発が進められていますから』
「でも、名残も残ってるだろ?例えば、此処の公園とか」
エネに続いてリュウも答えると、シンタローは頷く。
「そうだな……」
その受け答えをした後に歩みを進める。
『あ!ご主人!次の角を曲がれば目的地ですよ!』
その案内のもと、角を曲がれば、大きなビルが聳え立っていた。
「うわ……こんなのが出来てたのか……」
「そうだ。俺も、何か用がない時なんかは此処に来ないが、今回のように機械が壊れた時なんかはよく此処にきてるぞ」
「へ〜」
『此処は『最先端』の設備とかあるそうですが、来年になったら『最先端』ではなくなるのですかね?』
「お前、中々エグいことをいうよな……」
そんな会話をしている間、リュウは静かにしていたが、ふと何かを感じたのか、斜め後ろを見た。
「?リュウ、どうした?」
「……いや、誰かに見られていたような気がしたんだが……多分、気のせいだな」
「そうか。とりあえず、入ろうぜ!此処でずっと立ってるのは無理だ!限界だ!」
シンタローはそう言って、そのヒキニート生活の何処にあったのかもわからないなけなしの体力を振り絞り、走って中へと入っていってしまう。
「……シンタローの奴、コーラを飲みに行ったな」
そんな親友の奇行にまた肩を竦めるだけの仕草をした後、リュウも入っていく。
……そんな彼らの後ろから、また別の集団がやって来た。
「ねえねえ!此処であってるん?」
「ああ、此処のはずだが……というか、テンション高すぎないか?」
「仕方ないね!此処に来たの初めてだし!初めてのみんなでの旅行だし!」
「……そのみんなでの初めての旅行で、誰が携帯を水没させると思ったか……」
「うぐっ……『黒羽』に言われると、胸にグサッとくる……」
「まあまあ、皆んなでの折角の旅行だし、こういうアクシデントもあって良いと思うわよ!楽しいから!」
「そうね。でも、そんな中でも、『蓮子』がいつも通りに時間に遅刻するとは思わなかったけれどね」
「め、『メリー』……」
「……はぁ、此処で話してても仕方ない。入ろう」
「そうだな。ほら、行くぞ」
『黒羽』と呼ばれた青年の後を追うように、金髪の髪の少女が二人と、黒髪の少女、水色の髪の少女が中へと入っていった。
ーーーこれから起こる不思議な出来事など、知らないままに。
京都弁難しい……翻訳機能使ってはいるのですが……
すみません、京都在住の方、京都民の方、寛容な御心でお許しください。
それでは!さようなら〜!