「主、どうした?」
いえね!良いことがあったんですよ!
「・・・そうか」
それでは!テンションと違いシリアス展開ですが、どうぞ!
〜紅side〜
私は、今から茜の・・・私の主の過去を、この三人に話すこととなっている。
この三人なら、きっと、茜の事を救ってくれる気がするからだ。
「初めに言っておくが、茜と蓮には両親はいない」
「・・・え?」
「いないの?え、だって、椅子の数が・・・」
「四人分ある、だろ?それは、残してるだけだ。それ以外に意味はない」
「そ、そうなんだ。それで?」
「・・・茜がまだ子供の頃の話だ」
***
私という人格は、まだこの時には出来ていない。私が語れるのは、茜と記憶を共有しているからだ。
ん?なら、今のこの状態もバレているだろって?それはないから安心しろ。記憶を共有しているとはいえ、共有したくない記憶があるなら、その部分を見れなくすることが出来るからな。安心しろ。そして、今のこの状況も普段なら、茜も知ることが出来るのだが、茜には聞かれない様にしているから問題ない。
さて、話を進めよう。
茜が小さな子供、幼稚園児ぐらいの年の頃。
茜は、両親から虐待を受けていた。
勿論、茜だけではなく、蓮も、そして、その頃にはもう一人、姉がいたんだが、そいつもだ。
姉の名前は蓮菜。蓮の双子の妹だ。
蓮と蓮菜は、食べさせてもらえないだけだったんだが、茜はそれだけじゃなかった。
茜だけ、暴力も振るわれていたんだ。
ただ、その両親は馬鹿ではなかった。
茜の暴力の件については、ちゃんと手当をされていた。
育児放棄についても、一週間に一回は、ちゃんと食べさせていた。
だから、周りは気付かなかった。
茜の、この家で起こっていたこの問題に。
それから、数年が経ち、茜は小学六年生となった年のことだ。
茜に友達が出来た。
それまでは友達が出来なかったのかって?出来なかったよ。
手当をしているとはいえ、何時も怪我をしているは、服も同じのしか着てこないは・・・そんな奴がいたらお前達はどうする?無視するだろ?同じ服を着ているということは、お風呂に入ってないんじゃないかと思うからな。
だから、誰も茜に近付かなかったんだ。
教師については論外だ。
教師は見て見ぬ振りをしていたからな。
だが、その友は違った。
ちゃんと、茜を心配してくれた。
何があったのか聞こうとしてくれた。
それだけでも、茜は救われていた。
・・・だが、その友達に心配させたくない為に、何も言わなかった。
だが、それ以外では幸せな日々だった。
しかし、世界は残酷だった。
八月十五日。時間までは流石に分からなかったが、午後なのは確かだ。
その日、茜とその友達は一緒に帰っていた。
だが、この日はまずかった。
その日の前に、茜は深夜に両親に強制的に起こされての暴力を受けた。
だから、寝不足だったんだ。
そして、そのせいでフラフラだった茜は、信号は赤だったにも関わらず、渡ってしまったんだ。
友達は茜を元の位置に戻そうとしたが、無理だった。
その行動が遅かったんだ。
青だったせいでもあるんだが、トラックが突っ込んできていた。
それに気付いた友達は茜を守ろうとしたが、一緒に轢かれて死んだ・・・筈だった。
だが、気が付けば茜だけが生きており、友達は行方不明。
そして、茜はそれを聞き・・・意識がとんだ。
***
「意識が、とんだ?どういう意味だ?」
「そのままの意味だ。茜の意識がなくなったんだ」
「?えっと、要領を得ないんだけど・・・」
「・・・茜の能力は、蓮とは違い人格も創れる。だから、その時に能力を得たとして、どうすると思う?」
「・・・?」
「・・・茜は、無意識とはいえ、別の人格を創ったんだ」
「無意識とはいえ?え?どういうこと?紅ちゃんだけじゃないの?」
「私だけではない。他にも沢山いる。・・・私以外は全部、無意識だがな」
「そうか。それで?その後はどうなったんだ?その状態だと、両親が死んでいることに納得が出来ないぞ?それとも、それについては、蓮が関係しているのか?」
「いや、関係があるのは茜だ。詳しく言うなら、茜の人格だが」
***
茜の意識がとんだ後、その体を操ったのはその無意識に創られた人格だった。
その人格は、そのまま何事もなく家に戻ったが、この後が問題だった。
「・・・」
そいつは家に入り、リビングを覗いた。そこには父親がいた。
それを見て、そいつは、母親がキッチンにいると考えて、キッチンへと向かった。
そして、キッチンに着き、覗くと、予想通りいた。
そして、そいつは足音をワザとたたせて近づいた。
勿論、母親はそれに気付き、
「あら?帰ったの?だったら、さっさと部屋に戻りなさい。そこにいられると邪魔よ」
母親は、そう言うと、そいつから目を離した。
それがいけなかった。
そいつは、それを見届けると、周りを見渡した。そして、見付けた。
包丁を。
そして、それを手に取り・・・迷いなく母親の腹に刺した。
「・・・え?」
そして、その後、何度も刺した。
勿論、母親は悲鳴をあげたが、それに怯まずに、笑いながら刺していた。
何度も何度も何度も・・・
そして、母親は絶命した。
しかし、今度は父親が来た。
「凛!何があった!?・・・お前、何をした」
「何をした、か。・・・殺しただけだが?^ ^」
「こ、殺した、だと!?」
「ああ、だから、お前もさっさと死ね。害虫」
そいつは、その後、父親を刺そうとしたが、父親はギリギリで避けた。
それを目にしたそいつは・・・能力を使用したんだ。
すると、父親は『何か』に肉を切られた。
「う、うわあああああ!」
「気持ち悪い悲鳴だな。さっさと死んでくれ」
「や、やめてくれ!茜!殺さないでくれ!死にたくない‼︎」
「ほう?お前達が茜を傷付けたのに、死にそうになったら命乞いか・・・笑える冗談だな」
「は?な、何を言っている?じ、自分の事を茜って・・・」
「私は、茜に危害を加える奴を許さない。そんな奴は殺してやる。そして、お前達は茜を傷付けた。だから、私が殺す」
「や、やめてくれ・・・」
「ああ、冥土の土産に名前を教えておこう。私の名前は・・・闇倉だ。まあ、もう死ぬから聞く必要もなかったがな」
そして闇倉は、心臓を刺し、首を切った。
「・・・包丁をじゃあ無理だったか。包丁が折れてしまったな。まあ、いいだろう」
「・・・ただいま」
と、そんな時に蓮が帰ってきた。
「ん?茜?どうし・・・‼︎おい、茜、お前、何を・・・」
「ん?ああ、蓮か。安心しろ、お前は殺さない。お前が茜の味方である限りな」
「・・・お前、誰だ?」
「ふふ、闇倉だ。茜の能力によって創られた人格だ。まあ、茜はその事を知らないがな」
「・・・」
「そんなに警戒するな。言ったろ?お前が茜の味方である限り、お前を殺す事はない。それじゃあな」
そして、闇倉は戻り、すぐに茜の意識が戻った。
「ん?・・・え?なんで、服が赤くなって・・・え?・・・き、きゃああああ!」
「!茜!落ち着け!」
「ち、違うの!わ、わ、私は、こんな事・・・」
「大丈夫だ。分かってる」
「わ、私、こ、こんな事・・・」
「大丈夫だから、落ち着け」
***
「・・・それから、数分後、茜は落ち着き、蓮が警察に連絡した。ただ、茜の服は血みどろだったからな。血を落とす為に風呂に入り、服については洗濯した。そして、警察がきて、事情を聞かれたが、元々から合わせていた話で乗り切り、今に至る」
「「「・・・」」」
・・・まあ、黙るだろうな。こんな話は。
「・・・紅ちゃんは、何時創られたの?」
「私は、そのすぐ後、蓮が茜に話し、創られた」
「つまりは、闇倉と違い、意識的に創られたのか・・・」
「ああ。だから、闇倉と違い、茜とも話すことが出来る」
「なるほど」
「・・・さて、お前達は、どうする?」
「決まってるっす!」
「うん、そうだね」
「ああ。気持ちは変わらない」
「・・・何時、闇倉に襲われるか分からないぞ?それでもか?」
私は、三人組に最終確認として聞いてみた、が
「ああ、それでもだ」
意見は変わらなかった。
「・・・そうか」
私は、嬉しかった。茜を、蓮を救える可能性の奴らに出会えた。
・・・茜には後で話しておこう。私が信用出来るといえば、分かってくれるだろう。
ただ、問題は蓮だ。
あいつは、一応、仲間にはなるだろうが、信用はしないだろう。
一体、どうすれば・・・
「ねえ?紅ちゃん?」
「ん?なんだ?」
いきなり猫目の奴が話しかけてきた・・・そういえば、名前を聞いていなかったな。
まあ、入れば分かるだろう。
「茜ちゃんのお姉ちゃんは?最後の最後にも出なかったけど・・・」
「・・・私は知っているが、私から話すべきではないだろう。蓮にでも聞け」
まあ、話してくれるかどうかは知らんがな。
そして、私は、三人組を家から出し、帰ってきた蓮に事情を話した。
「・・・」
「許せ。だが、私は彼奴らは信用出来ると思ったからした。それだけだ」
「・・・はあ、分かった。入ることになるんだろうが、悪いが、俺は信用出来ない」
「ああ、入るだけでもいい。すまないな」
「謝るぐらいなら入らせるな」
そう言うと、蓮は部屋へと戻った。
さて、この体を茜へと返さなければいけないな。
さて!どうでしたか!
「・・・テンションが変わってないね」
「だな」
だって、アニメですよ!メカクシティアクターズが放送されたんですよ!OP最高です!
「ああ、そうか」
キドさん!カッコ良かった!カノ君!愛してるよ!原作と違ってセト君もいたけど、それがまた良い!マリーちゃんの電気アンマアタック、マジ面白いwww
「・・・ウザすぎるから、これで締めよう。じゃあな」