「はあ、俺的には憂鬱だ・・・」
茜さんの為でしょう!?頑張って下さい!
それでは!どうぞ!
〜蓮side〜
「・・・」
「・・・」
俺と紅は朝から睨み合っている。
・・・いや、俺が一方的に睨みつけているだけか。
「・・・本当に、どうして彼奴らの所に行かなければならない様にした?紅。理由を言え」
「信用出来るからだ」
「その理由は?」
「彼奴らは、お前が能力を使っていたのに、引かなかった」
「そんなの、彼奴らも能力を持ってるからだろ?」
「それだけじゃない。この前の一件で溝が出来てもおかしくないことをお前は仕出かしたのに、彼奴らはまた現れた。だから、信用出来ると判断した」
「・・・」
紅の言ってることは当たっている。
実際、俺がこの前、彼奴らにしたことは溝が出来てもおかしくない。にも関わらず現れた。
その行動は、信用出来る奴に値するかもしれないが
「演技かもしれないぞ?」
「それはない。演技だとしたら上手すぎる。それに、アレだけしたんだ。人なら誰しも、またやられるかもしれないという考えが浮かんでくるだろう」
「・・・そうかもな」
「だろ?なら、もうこの話は終わりだ。もうそろそろ来る時間だろう」
「・・・」
「私は戻る。茜の準備はあっても私の準備はないからな」
そう言うと、紅は部屋へと戻っていった。
・・・仕方ない。茜も行くと言うなら行かないとな。
***
ピーンポーン
チャイムの音が響き、俺達は玄関へと向かった。
・・・ハジメ達には先に話している。分かってくれたから安心したよ。
そして、玄関を開くと猫目の男と、緑髪は同じだが、身長が違う女がいた。多分、姉妹なんだろう。
「・・・誰だ?」
「私は木戸 桜だ。昨日、此処に来た私と同じ緑髪の女の子の姉だ。よろしく」
「ああ、よろしく」
「僕の自己紹介はアジトでやるよ!それじゃあ行こうか!」
そう言うと、猫目の男が歩き始めた。
それを見た緑髪の姉も歩き始めた。
(・・・仕方ない)
俺達も、それを見て歩き始めた。
***
家から歩き始めて数分後。
猫目の男は、路地裏に入り始めた。
その路地裏は、入り組んでいて離れればアウトだろう。
・・・此処でワザと離れてもいいが、此処から出るのも一苦労するだろうからやめておく。
「ほら、着いたよ!此処が僕達のアジトだよ‼︎」
ようやく着いたらしい。
そのアジト(イタいな)のドア番号は107とあった。
・・・なんで107なんだ?他に無かったのか?
そして、猫目の男がドアを開けて入る。
それに続き、俺達も入っていった。
「帰ったか、カノ、サクラ姉さん」
「ああ」
「帰ったよー!」
「おかえり、兄さん。その二人がこの前から言ってた人?」
「うん!そうだよ!セイヤ」
今見ただけでこのアジトに住んでいる奴を数えると5人。
その中の一人がいないが、どうでもいいな。
「よく来てくれた。兎に角、そこに座ってくれ」
そう促された俺と茜はそのソファへと座った。
「さて、自己紹介をしていなかったな。俺はメカクシ団団員NO.1。団長のキドだ。よろしくな」
「改めて自己紹介をしよう。団員NO.2の木戸桜だ。よろしく」
「そして僕が団員NO.4の鹿野修哉だよ!カノって呼んでね!よろしくね!」
「俺は団員NO.5の鹿野聖矢。よろしく」
そう自己紹介された。No.が空いているが、それは昨日いたあの緑のツナギの男だろうな。
「本当は、昨日お前達が会った男の他にもう一人いるが・・・」
そう言うと、緑髪の女はすぐ近くにあるドアを見た。それに釣られて俺達も見たら。
「・・・」
白髪で髪がフワッフワした不思議の国のアリスのような服装の女の子がいた。
そいつは、ドアに身を隠す様にしてガクガクと震えていた。
そして、俺達が見ると
「・・・!」(バタンッ!)
・・・ドアを思いっきり閉めてしまった。
なんなんだ?あいつ。人見知りか?
「すまない。あいつは人見知りの究極系の様な奴なんだ。ちょっと待ってろ」
緑髪の女がそう言うと、あの白髪の女の子がいる部屋のドアを開け、そこで話していた。
多分、説得だろう。
そして、どうやら説得に成功したらしい。その女の子が出てきた。
だが、体はガクガクと震えたままだがな。
茜はその様子を見て苦笑している。
俺は睨みつけていたがな。
「ヒッ‼︎」
そんな俺を見て、悲鳴をあげていた。
・・・多少、罪悪感は感じるがそれを見て見ぬ振りをする。
「言ったろ?こいつは人見知りの究極系だと。だから、睨むのはやめてやれ」
「・・・お前達の事情なんて知ったことじゃないな」
「お前な・・・」
「俺は、茜が入ってみたいというから入るだけだ。だから知らん」
まあ、その答えを出させた元を辿れば紅の発言だがな。
「・・・」
緑髪の女は睨んできたが知らん。
「ま、まあまあ、落ち着いて下さい。お兄ちゃんも、睨むのはやめてあげて、ね?」
そんな剣呑な空気の中で、茜が割って入ってきた。
「・・・茜」
「ね?」
「・・・はあ、分かった」
茜に言われてしまえば仕方ない。
俺は、睨むのをやめた、が
「・・・何時の間に倒れたんだ?」
「お前が妹と話している時だ」
その女の子は気絶していた。
どうやら、本当に人見知りが激しすぎる子らしい。
まあ、対応を変えるつもりもないし、仲良しごっこをやるつもりもないからな、睨むのを辞める以外は気にしないでいいだろう。
「あ、そうそう、君達、ここの秘密を聞いたからもう返すことが出来ないよ?」
「だろうな。茜、どうする?お前が決めていい」
「え!?私が?」
「ああ。お前が決めた方に俺も従おう」
「・・・じ、じゃあ、入らせてもらいます」
「じゃあ、俺も入ろう」
「了解!それじゃあ、明日からでいいから此処に来てね!今日はもう帰っていいよ〜!」
「俺は仕事で来れない時の方が多いがな」
「それでもいいから、時々来てね!待ってるよ」
俺達は、その後、家へと戻った。
・・・これで、茜が幸せになるならいいんだがな。
それで、どうでしたか?
「なんか、俺がシスコンに感じるんだが?」
違います。シスコンではありません。ただ、茜さんの幸せを願ってるだけですから!
「いや、俺自身の事だから俺は大丈夫だ」
ならいいです。それでは!さようなら〜!