いやほんとすいませんでした。
書き方忘れてると思うので変なところがあっても見逃してクレメンス…ユルシテ…ユルシテ…。
Aクラスに入ると既にそこそこの人数が席につき、友人作りに励んでいた。ここに愉しみを求めてやってきたとはいえ、友人がいなければつまらないのは確実。綾小路と友人になれるならそれでいいのだが、クラスが違うという点は微妙にめんどくさい。
「オレの席は…あそこか」
ホワイトボードに貼られた紙に書かれた席に向かうと、ちょうど窓際かつ最後列に座れる位置だった。俗に言う主人公席というやつだ。幸先の良いスタートに口元が緩むが、さっさと席につくことにする。物語が始まれば引っ掻き回す予定なので別に変人扱いされても構わないのだが、好き好んで変人扱いされたい訳では無いのでとりあえず今のところは自重してカバンの中に入れてある本でも読んで時間を潰そうと思い本を取りだし開く。
「あら、随分と難しい本を読んでらっしゃいますね」
数分ほどそうしていると隣の席に座ったのであろう生徒から話しかけられる。鈴のように澄んだ少女の声だった。そちらを見てみると銀色の髪に整った顔つきの妖精のような少女が座ってこちらを見ていた。──なんだか面白そうなやつに話しかけられたな。それにしても難しい本か?ただのギリシャ神話だぜ?
「ヤハハ!そこまで難しい本でもねぇだろ?」
「確かにただのギリシャ神話であれば簡単でしょうね。しかし、それが全文英語で書かれているものだとすれば話は変わってくるでしょう?」
ああそうか、この肉体になってから言語を覚えるということに関して簡単になったから感覚が麻痺していたが英語ってのは難しいもんだったな。
「あ~確かにそりゃそうだ。けどよ、オマエも読もうと思えば読めんだろ?」
「さあ、それはどうでしょう?」
「やれやれ、つれないねぇ?ま、オマエなら読めるだろうよ。また今度貸してやろうか?」
「あら、よろしいのですか?では今度お借りしましょうか」
そんなことを隣の少女──坂柳有栖と名乗ったコイツと話しているとガラリと扉を開けて教師であろう男性が入ってくる。
「皆の者、席につけ。入学式の前に軽い説明がある。──うむ、全員揃っているようだな」
グルリとクラスを見回しながら話すおそらく担任であろう男性。随分と値踏みをするような目で見てくるなと目を細めながら見ているとまた話し始める。
「おはよう、Aクラス諸君。私はAクラス担当の真嶋智也という。私の担当教科は現国だ。予め言っておこう、この学校には学年ごとのクラス替えは無い。卒業まで私が3年間君たちの担任ということになる」
3年間クラス替えが無い?そりゃまた随分と思い切ったシステムだな?なるほど、やっぱり面白いことになりそうだ。眞島によって配られたその資料に目をパラパラと通していると、その資料は学校に関するルールブックのようなものだと分かる。へぇ?面白いじゃねぇか。
「あらかた目を通したな?では、次は学生証を配布する。この学生証は決して無くさないように。この学生証はこの学校内にあるものの購入などに使用される重要なものだ。まあ、早い話がクレジットカードだ。決して無くすなよ」
前から配られてきた端末──学生証を見てみるとオレの軽い情報が書かれたホーム画面が開く。ふぅん、スマホのようなもんか?…っと、この数字はなんだ…?10万ポイント?
「あらゆる施設にはその学生証を通す機械が設置されている。バスや電車のカードと同じ使い方で売店や娯楽施設での買い物や支払いが可能になっている。そして、その支払い方法、プライベートポイントと呼ばれるものになるが、そのポイントは毎月1日に振り込まれる。今月は10万ポイント君たちに振り込まれている。──そして、そのポイントは1ポイントにつき1円の価値を持つ」
そこ瞬間、周囲がざわめく。なるほど、今オレたちは10万円を渡されたことになるわけだ。──へぇぇぇ?オイオイなんだよ愉しくなってきたじゃねぇか。毎月1日に振り込まれるねぇ?
「静かに。この学校は前から聞かされていたとは思うが、実力ですべてを計る入学した時点で君たちはそれだけの価値があるということだ。…では、君たちの健闘を祈る」
そう言って出ていった眞島を見送ったオレは上がる口角を隠さずに笑みを浮かべる。
「おや逆廻くん、随分と嬉しそうですね?」
「ヤハハ、分かるか?」
「ええ、そんなに素敵な笑顔を浮かべられていれば誰でもわかると思いますよ?」
「そりゃそうだな!…ああ、嬉しいぜ?何せ生まれてから久しぶりに楽しい事になりそうだからな」
ああ、これからの生活が待ち遠しい。どんな波乱に満ち溢れた生活が送れるのかが楽しみだ。
いや、ほんとに書くの下手になったな!?