こんばんは。喧嘩騒動を生み出した癖に何も得られなかったおバカな龍園くんが電話で泣きついてきたので、反省点を優しく教えてあげようとしている浅井虎徹です。
「そもそも、今回の……なに、須藤事件?をでっち上げた理由は『学校が監視カメラ外での出来事をどれだけ把握しているのか』を知りたかったからで良いの?」
「あぁ」
ふと思ったけど電話で会話してる量、圧倒的に龍園が多いな……。伊吹とも電話だったらこれくらい沢山しゃべれたりするのかな……無理か……。
「だったら廊下にウンコすりゃ良かったじゃん。バットで窓ガラス破壊とか、全裸で廊下走り回るとかでもいいけど」
「……バカか?その場に監視カメラが無かったとしても、その場所に行った人間は他の監視カメラで把握されるだろうが。……このバカ」
「う、うるせぇわい!」
でも認めよう、今のは確かにバカだった。なぜか監視カメラの無い所に行く生徒が居て、その後ウンコだけ残ってたらバレバレ過ぎるな。
「あ~、だから他クラスも巻き込んで、喧嘩って形にしたのね」
「そういうことだ」
「なるほどね……。うーん、俺だったら……、そうだなぁ。まずどこかに何人か集めて、全員の端末をその部屋に置いとく。んで全員が同じ覆面と服装になって部屋から出て、それで誰か1人だけが犯行現場に行って、最後に全員同じ部屋に戻る。そうすれば犯人分からずに済みそう。……端末の位置情報が無いから誰が誰だか分かりようが無いだろうし。お前の力でCクラス全員、女子含め40人を一箇所に集めて同じ格好させてやれば……人を殺しても犯人特定できないんじゃないの?」
「…………。」
「Cクラスから殺人者出たってなったらCP減らされるかもだから、ABCD少しずつでも呼ぶだけで恐ろしいくらい面倒な事件に出来そうだね。……解決できんのかな?」
端末で位置情報を把握してるって言ったって、端末持たなきゃ良いだけだもんなぁ。別に脳や首にマイクロチップを埋め込まれてる訳でも無いし。マジでバレないんちゃうの?
「……。」
「あ、でもこれ監視カメラとか全く関係無いか」
監視カメラ外でどれだけバレないかの検証……難しいな。龍園がやった暴行騒動が割と最適解な気がする。
「う~ん、やっぱ龍園の方法で良かったんじゃないの。……敗因は石崎達ってこと?」
「あ、あぁ……そうなるな」
ん?なんか声に元気無くなってね?
「なに、謎の覆面軍団やってみたくなった?……人を殺すな!」
「……誰がやるかよ」
じゃあなんだその間は!死喰い人になるなんて許しませんよ!
「でもまぁ覆面全員を尋問すりゃバレるかも?……けど、犯人以外の誰も犯人を知らなかったら1人で隠し通せば良いだけだよね。結構使えそう」
「……。」
でもCクラス全員が覆面になってもアルベルトだけは確実にバレるな。あのムキムキ巨漢は覆面でダボダボの黒い服だったとしてもデカすぎてバレそう。
「まぁいいや。結局アレでしょ、今回しくじったのは龍園が三兄弟にちゃんと説明してなかったからじゃないの?」
「……事前に監視カメラが無いことは確認させた。今回の件は、アイツらクズ共が悪い」
「いんや、お前が悪いね。そもそも部下のせいにするのは上司として良くない。ちゃんと会話出来て、学校の授業も出れるほどの人間をクズ扱いは良くないよ。チンピラ界ではめちゃくちゃ優秀、ていうか一般人レベルじゃん。そんなコマも使えなくてどうすんの」
なんていうか、あまり言うことではないけど……底辺の知能は酷いもんだよ……。字がやっと読める、相手が挑発してると勝手に勘違いして殴りかかる、言われたことが理解できない、言われたことを曲解する、分かってないのに分かったフリをする、本なんて読めない、何もかも全部他人のせいにする……。そういう連中と比べたらどれだけ優秀だと思ってるんだ……?
暴力を使ってでも上下関係を体に覚え込ませて、性根を叩き直し、それで金もやって調教して、それでなんとかギリギリ使えるコマになるかどうかの無知能チンピラ共と比べて、部下が普通レベルというだけでどれだけ恵まれてると思ってんだと。
「は?この俺が悪いってのか」
「そう言ってんじゃん。どうせちゃんと説明してないんだろ?お前らは黙ってやってりゃいいんだよ~とかなんとか言ってさ。お前にこの言葉を贈るよ、『すべての責任は自分にある』と。日本の歴代最高経営者、松下幸之助の言葉だよ。リーダーならすべてのことに責任持て」
「……情報が漏れる可能性があるだろうが」
龍園帝国で誰が情報漏らすってんだよ、もうちょい自信持てよ、自分の恐怖政治に。俺達スリザリンだぞ、特に意味も無く漏らすわけ無いじゃん。
「知らんわい。アイツら相手ならちゃんと説明して納得させておけば上手くいったと思うけどね。『ここには監視カメラが無いだろ?ここで喧嘩を吹っかけて相手に殴らせろ。それで停学に追い込むんだ』くらいの説明でいいじゃん。現場を一緒に見ながら」
「まぁ……そうだな。今思えばそれくらいはして良かったかもしれない。……俺の関与が一切無いように立ち回ってたが、要らねぇ配慮だった」
反発されてもムカつくけど、素直に聞き入れられてもなんか違和感があるな。どうしようもないな龍園との会話。
「信頼不足でもあるかもね。『もし退学になった時に本当に龍園は自分を救ってくれるのか?』って。……そんな保証出来る生徒が居る訳無いけど。だからそもそも不安に思わせた時点で負けやね」
「……。」
「んで監視カメラの件はそれでいいとして……、須藤ってあのいつでもどこでも騒動起こしてる赤猿っぽいやつでしょ?」
「あぁ……」
「喧嘩に乗ってきそうだから選んだ相手ってこと?」
「そうだ」
「で、あわよくば停学させてやろう、グヘヘヘへ……って?」
「は?……まぁ、そうだ」
「だったら、喧嘩現場でもっと大きな怪我させられたって事にすりゃ良かったじゃん。俺達はこんなに殴られました、殺されかけました~みたいな」
「あぁ、それは俺も考えた。だが1対3で一方的に3人側がボコされるってのは怪しくなるからな……」
「じゃあなんで3人にしたのさ」
「そうでもしなきゃ相手が危機感持たず、殴りかかって来ないだろうよ」
「うーん……?そうかぁ?」
「何が言いたい」
「俺もそこまで詳しくないけどさ、須藤だったら相手が1人でも殴りかかってくれたと思うよ。だって図書館で『この不良品~』って山脇が煽っただけでキレてたぞ確か。絶対に口だけで喧嘩に出来たでしょ」
「……まぁ、そうかもしれない」
「これは意外と頭良い人間のミスかもね、『そう簡単にはいかないだろう』っていう相手の過剰評価。逆に過小評価して足元すくわれるよりはずっといいけど、今回はミスったかもね」
「……。」
「今もう事件が終わって反省してるかもってことで無理かもしれないけど、口で煽りまくって暴力振るわせたら良かったでしょ。例えば……今からやってみるから殴りたくなったら止めてね。それまで我慢してみて」
「やってみろ」
「それじゃあ……、この猿ぅ!そもそもなんでスポーツ特化の学校行ってねぇんだ?こんな学校来て勉強なんてしなくていいだろ?もしかして、頭が悪すぎて推薦取り消されたのか?」
「……。」
「なんだそのお前のキレやすさ、パパに似たの?ママに似たの?まともな人じゃないでしょ。っていうかパパとママは居るの?パパはホントのパパなのぉ~?ママは何人と寝てお前が出来たの……?」
「……。」
「なんだ、殴るのか?やってみろよクズ。親もクズだって図星をつかれたら人を殴るのか?流石クズだなぁ!」
「あー、もういい。十分だ」
もう?まだまだ言えたけど……。
「まぁ、須藤の過去がなんなのかは予想するしかないけど、それは仲良いフリを装って聞き出すなり、仲良いやつを買収してちょっと過去話聞いてみたりで情報集めれば確実性上がるよね。そこまですれば絶対に口だけで挑発出来たでしょ。……俺は面倒だから絶対やりたくないけど」
念の為、一線を引いておく。「それ良いなぁ!やってくれ!」とか言われたらたまったもんじゃない。俺は個人的に興味ある人間としか関わりたくないんじゃ。
「だが、完璧にお前から喧嘩売ってんじゃねぇかよ」
「ん?別にそれでいいじゃん、喧嘩でこっちが手を出さなければ。……現実、っていうか社会では『手を出したヤツが100%悪い』ってなるんだけどねぇ。だから正直今回の吹っかけたのはどっちからだ論争もアホらしすぎて意味不明なんだよな。石崎達が手を出さなかったら100%須藤の罪で終わってただけだと思うんだけど……」
「……。」
「『ほら殴ってみろよ~』って片方が言ってたとしても、手を出した方が負けのはずだぞ。……あれかね、半人前のガキンチョ共だから喧嘩売った方も怒ってあげますよ~的な先生ムーブなのかね」
「……知るか」
「おいおい、これ結構大事だろ。学校側が『被害状況に関わらず喧嘩を売った方が悪い』なんていう意味の分からん裁決を下すってなら、適当に会話してる最中に勝手にブチ切れてボコボコに殴りまくって『喧嘩を売られたんです!』とか言えば済むって話でしょ……。意味分からんわ。何をもって『喧嘩を売られた』の判断すんの?って事だよ。極端な話、『運動できて良いね~』って言われて『勉強出来ないのバカにすんじゃねぇ!』ってキレても喧嘩売られたって言い張れるじゃん、受け取り方は個人それぞれなんだから。それで喧嘩売った方が悪いって?もしそうなったらアホらしすぎるでしょ。殴り放題だし、殴られた側の方が悪いってなるじゃん」
「……原因はどうでもよく、結果だけが大事だと?」
「俺はそう思うけどね」
「フン……。まぁ参考にはなった。確かに、第三者から見て『結果がどう見えるか』に重きを置いておくべきだったというのは今回の反省点でもある。次はもっと上手くやる」
「あ、そう。……頑張って」
またやる気かい。
「……少なくとも、堂々とカメラの前、いや……観衆の前でやって、客観的に見ても相手が悪いという状況にしてみせる」
「まぁ、堂々と『相手が悪い』って主張して、それが認められる状況の方がラクだもんね」
「あぁ」
そりゃそうだ。
「今回の件で付け加えて言うなら……、殴られた所を痛がりながらめっちゃ押さえて、カメラの死角で自分でまた殴って怪我を大きくしたり、相手の勢いを利用して自分から地面や椅子に頭をぶつけて昏倒したフリするとか色々やりようはあるよね」
「自作自演ってか」
「そうそう。もちろんバレないようにね。目を手で抑えて失明しかけたフリとか。……頭はマジで危ないけど、それだけに意識無いフリして『殺されかけた』の演技もまぁ可能よね」
転んで軽く頭を打って、そのせいで脳に血が溜まってお陀仏、なんてことも別に珍しい事ではない。最近のスポーツ界では脳を打った選手を必ず休ませるべきというのが当然のルールとして設けられている。それだけ頭部は慎重になるべき危険性がある。俺は映画『コンカッション』を観てめちゃくちゃビビった、頭を打ちまくると脳が壊れて人格も破壊されてしまうと……。
「……なるほどな」
「なるほどな?……危ないからやんなよ!?」
「お前が言うな」
「はぁ?俺はやる気無いっちゅうねん。自分がマジで死ぬかもしれないリスク負ってまで潰したい相手も居ないっての」
「フン……。なら、なぜ堀北にはキレた?」
「はい?いきなり何?」
「お前の潰したい相手じゃないのか?」
「別に……そこまで恨んでないよ。ただキレちゃっただけ」
「……なら、お前がキレる条件ってのは何なんだ?」
何の話っすか……。もしかしてまた闇討ちされないかの心配してんの?今もう仲良しじゃん、やる訳ないでしょ。……仲良しではないか?
「そりゃあ、その時々としか言いようがないけど……。堀北の時はまぁ、あの偉そうでスカした『私が世界で一番偉いんですぅ』みたいな顔で相手のことを勝手に否定してたのに腹が立ったかな。意味無いじゃんあれ、誰も幸せにならない、ただ他人への嫌がらせでしかない害悪。プライド高いだけのゴミが偉そうにしたいから偉そうにしてただけのクソ。一瞬殺してやろうかと思ったけど、流石にそこまでやらないし、顔面に蹴り入れるだけでいいかな……とか思ったけど、ギリギリ理性が働いて怒鳴るだけで済んだって感じかな」
そう考えると俺もギリギリ停学寸前だったな……。流石に顔面蹴りは停学だろう。
「俺に対してはキレてないってか?」
「全然キレてないよ。龍園にはムカついただけで、やってることは『俺が上に立ちたい』っていう分かりやすい意味のある動機じゃん。んでもって他人を殴ってただけだし、普通に分かるよ。……あれは、俺が『奴隷のように使われてたまるか!』って男のプライド的に思っただけ。キレてはないよ」
「……他はなんだ?」
「他だぁ?うーん……。キレたのは堀北にだけかも。腹立つ事はあっても、あそこまで直接キレたのは相当珍しいね」
そもそも中学までは舐められる事自体が無かったし。キレ散らかしてる人間が何もしゃべれなくなっていく光景は何度か見てるけど、それは関係無いわな……。
「なら、仮定でいい。どんな状況ならまたキレると思う」
「どんな質問だよ……。でも、あ~、そうだなぁ……。伊吹がレイプされた、ってなったら、まぁブチ切れるだろうね……。多分、うん、犯人殺すね……」
「……そうか」
なんだこの会話!?嫌な想像させんな!
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気分転換がてら、せっかくの機会だからCPについて聞いておこう。
「関係ないけど、CP500ちょいじゃん?もうちょい増やせないの?金もっと欲しいんだけど」
「まだ特別試験は1回だけだろ」
「1回?……あの赤点で即退学テスト?」
「いや違う。4月に授業態度とかを見てたやつだ」
「なるほどそっちか。……って、だいたいお前のせいじゃねーか!CP500以上も消しやがって!」
「チッ……。いつまで言うつもりだ」
「は!?ボケ!何度も言ってるけど借金積み重ねてるくらいの話だぞこれ、もらえるはずだった収入を激減させたんだからなぁ!シノギの半分吹き飛ばしたようなもんじゃねーか!!」
「うるせぇ」
「はぁ!?うるせぇもクソもあるか!はよCP1000に戻した上で貰えなかったppを補填しろっつってんの!俺にだけでいいから払えってんだアホ!」
学校外で例えるなら、月1000万円のシノギを半分潰して詫びも入れてないクソカスみたいなものだろう。容赦する訳無い。場合によっちゃ殺されてるだろ普通に。
「ハァ……。来月からの夏休み中、かなりCPが大きく変動する特別試験があるらしい。まずはそこで勝つ。待ってろ」
「知らんわそんなん、関係ないよね?俺への借金をまず返せよ」
「チッ……、何に使う気だ。クラスから徴収してる金だって俺が遊びで使ってる訳でもねぇし、必要だから集めて、必要なものに使ってんだ。……お前は何に使う気なんだよ、オイ」
「そんなの関係ないじゃん」
「遊ぶ金として浪費されるのが分かってて金出すバカが居るかよ。他クラスを蹴落とし、俺達がAクラスになるための金だ。無駄に使えるか」
……まぁ、それはごもっとも。
「でも欲しいんじゃい!」
「このバカ……」
「うるせぇわい!」
「チッ……仕方ねぇ……。何に使いたいのか俺に言え、それが役立つなら考えてやる。……これ以上は譲歩しねぇ」
「うーん……」
考えようによっては月10万どころじゃない財布を手に入れた事になるか?
「てか、何に使う気だ」
「えっ……?」
そんなの、神室にタキシードとかバニー着せたい。伊吹には……チャイナ服やアオザイを着せたい。後は櫛田に2万払って抱かせてもらうとか……あれ?ウリやってないんだっけ?じゃあどこで女抱くねん。上級生のDクラスとか声かけてみるか。
「なんだその間は」
「ん……、言えるようなことが思いつかなかったんでね」
まぁ普通に良いメシ食いたいとか、財布気にせず遊びたいとかいう純粋な欲もあるけど。
「……。」
「クラスのために使う、か……。何があるかな……」
割とこういう所はリーダーとして立派だよな。他クラスからしたら嫌われ者の害虫だけど。
「やるかどうかは俺が決めるが、まぁ、何かアイデアがあったら言ってこい。聞いてやる」
なんでちょっと優しい雰囲気出してんだ。キモいな。
「なにその感じ。そりゃ言うでしょ、金使いたいんだから」
「……。」
「そうだなぁ……、今の所思い付いたのは、さっきの監視カメラの話かな。ダミーが設置してあったんでしょ?」
「あぁ。中身の無いハリボテだったがな」
「てかなんでそんなの売ってんの……?」
「本物に混ぜるとかいう用途じゃねぇのか」
「あっ、なるほどね。コスト削減的なものか。だったら本物もこの敷地内で手に入るんでしょ?」
「恐らくな」
「なら全クラスに設置しちゃえば?1年2年3年、ABCD、全部で12クラスだけだし。1個1万ppくらいで買えるんちゃうの?」
「フッ……。クク、おもしれぇ」
そうか?コイツの笑いのツボ良く分からん。笑えるならアズカバンでちゃんと笑えよ。まだちょっと根に持ってるぞ。
「夏休み明けで全クラスに設置してあったらバレないんじゃね?『工事したんだ~』みたいな。『模様替えかな~』って感じで」
「…………いや、生徒会が恐らく把握してるだろうから、9割バレるな……」
「ダメじゃん」
「だが良いアイデアだ。カメラじゃなくとも盗聴器、それも上の学年のDクラスとかにやっておいたら、生徒会員が居ないしまずバレないな。コンセントの工事等も、器物破損程度でppを支払う程度で済みそうだ。そして、情報としてこの上なく使える」
なんか声のテンション高いじゃん。
「そんな嬉しいもんか?」
「クク……あぁ、どうしたって上の学年からの情報は制限される。恐らく『下級生に試験内容をバラしたら退学』くらいのキツい罰則があるはずだ。その壁を突破するために相当額のppが必要だと思ってたが……ククク、盗聴すりゃあ丸儲けって訳だ。CPの100や200減らされても構わないほどのメリットだ」
「構うわアホ」
CP100減ったら1人がもらえるppが1ヶ月あたり1万減るんだぞ。クラス全体で毎月40万ppの損失。1年で480万相当。構うに決まってんじゃん。アホかね?
「……まぁいい。良いアイデアだ。一応言っておくが誰にも漏らすなよ?……坂柳にもだ」
「オーケーオーケー」
「これはマジだ。情報戦で圧倒的優位に立てるかもしれねぇんだぞ、絶対に漏らすな」
めちゃくちゃ本気やん。
「だったらこの件の口止め料くれよ。……そんなに負担にならないでしょ?」
なんだかんだ言ってロン毛がクラスのために動いてるのは分かってる。だから集めてる金を無意味に浪費するのは気が引ける……、けど欲しいもんは欲しい!くれくれくれ。
「まぁ……2万なら払ってやる。それだけの価値はあった」
「そう?やったぜ」
臨時収入として素直に嬉しい。
「……絶対に言うなよ?」
「分かったっちゅーねん!」
何回確認すんだよ!
「じゃあすぐ振り込んでやる」
「……それはありがたいけどさぁ、これ電話じゃん?」
「それがどうした」
「盗聴されてんじゃないの?坂上先生とかに。下手したら学校の運営側にも。……長電話だし」
「…………。」
「あんまり認めたくないけど、俺もそこそこトラブルメーカーかもだし、龍園なんて死ぬほど警戒されてるでしょ。お前とか学校で一番マークされてんじゃないの?学校側が無能じゃなければ絶対に盗聴くらいしてると思うよ。……いえ~い!坂上先生聞いてる~!?……今聞いてないとしても録音して確認とかはしてんじゃね?」
「チッ……。ありえるな……」
「まぁいいや。金よろしく!」
「……あぁ」
「おやすみ~!」
こうして龍園から金を巻き上げることに成功したのだった。
2万程度なら別に良いでしょ、CP500としたら全員が毎月5万ずつもらって、40人全体で200万円。そこから2割徴収してるとしたら毎月40万くらい増やしてるはずなんだから。
……そういや俺以外に龍園に上納金を出してないやつ居るのかな?聞き忘れちゃったよ。今度思い出したら聞こう。
上級生クラスの盗聴計画は気になるなぁ……。俺もちょっと聞いてみたいかも。てか、教室じゃなくて職員室に盗聴器、もしくはカメラの設置できたらすげぇ色んな情報得られそうだよね……。無理かな?
原作1巻部分:16話
原作2巻部分:2話!w