ようこそ邪悪な教室へ   作:マトナカ

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みんなで幸せになろうよ

まだギリギリこんにちは、南国のオレンジ色の夕日に照らされている、金色のサングラスが似合う俺は浅井虎徹です。

 

この綺麗な夕日、オーシャンビューが出来るホテルの一室で風呂やプールに入りながら眺める光景だったら最高なんだろうけど、食料ちょっとだけ、トイレもダンボールなんていう過酷なサバイバル環境だと素直に楽しめるもんでもないな。

 

「……龍園、いくつか確認することがある」

 

人型のタコ、ではなく頭が夕日で赤く光っているAクラスの葛城が来て龍園に話しかけた。ちょっとBクラスの方を見てた?

 

「よぉハゲ。なんだ?」

 

「その前に、一之瀬。お前たちは取引に応じる事にしたのか?」

 

「うん、契約することにしたよ。けど星乃宮先生が立ち会うっていうのも条件でね」

 

「そうか……。龍園、まず聞きたいのはリーダー確認の方法だ。お前が出した名前を信じることは出来ない、嘘の可能性が高すぎる」

 

「クク、俺が信用できないってか?」

 

「配慮せずに言うならば、その通りだ」

 

そりゃそうだろうな。同クラスの俺ですらあんまり信じてないし、他クラスからしたらまるで信用出来ないだろう。

 

「だったらどうする気だ」

 

「リーダー提示の方法、口頭では到底受け入れられない。なので『キーカードの提示』を要求させてもらう。その上で、Cクラス担任教師にそのカードが正しいと証言してもらう。これが条件だ」

 

はぇ~、キーカード提示しろまでは予想の範疇だったけど、教員にも証言させろってのは考えてなかったな。すげぇ慎重さだ。

 

「……カードの提示は受け入れる。だが教員が証言するかは知ったことじゃねぇな」

 

確かに運営側の試験への介入っぽくなりそうだもんな。

 

「教員への説明、双方からの同意があったとしても試験への関与と見なされ許可されない可能性は分かっている。だが、『キーカードの提示』は絶対条件だ」

 

「フン……。良いだろう」

 

「わ、わたし達も、キーカードの提示が条件で!」

 

2人のやり取りを見て、慌てて条件を追加しようとする一之瀬。可愛い。

 

「仕方ねぇ……条件飲んでやるよ」

 

龍園のこのイヤイヤ感、まったく損が無いし予想範囲内なのにグズる感じ、なんとなく相手に『譲ってもらった』と思わせる演技、上手い。当然の要求だってのにね。

 

 

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話が丁度まとまったタイミングで、先程のBクラス男子と担任と思われる女教師が来た。

 

「お待たせ~、一之瀬さん」

 

なんか頭が悪くなりそうな声を出す女だな。何度か見かけてたけど、近くで見るとすげぇ巨乳だ。この学校そういうのばっか集めてんのか?学校上層部は絶対にスケベオヤジの集まりだ。世界最高の学校だな。

 

「わざわざすみません、星乃宮先生」

 

「……彼が噂の龍園くんね?」

 

は?なんでこっちも見て少し考えたんだよ。俺も龍園もサングラスしてるだけだぞ、俺を龍園かもしれないと一瞬でも疑うのは失礼すぎる。

 

「はい。彼との取引に立ち会ってもらいたくてお呼びしました」

 

「全然良いわよ~。クラスのためだもんね!」

 

なんか仲が良いな、馴れ馴れしいとも言うかもだけど。Bクラスでは担任とも良い関係性を築いてるみたいだ。ウチとは正反対っぽい。

 

「おい浅井、坂上呼んでこい」

 

「……分かった」

 

くっそ、こき使いやがって。ムカつくけど、対外的な関係アピールで仕方ない……。

 

運営テントの方を見てみると、いつの間にか点呼時と同じ位置、同じ姿勢で坂上先生が待機していた。これ……盗聴されてたか?GPSの位置情報だけで話を把握出来るとは思えないぞ。もしくは龍園が既に話を通してたのかな。

 

「坂上先生、また他クラスと契約するみたいなので来てもらえますか?」

 

「分かりました。立ち会いましょう」

 

ほら、やっぱりちゃんと敬語で話せば敬語で返してくれる律儀な良い先生だ。何かとタメ口で命令口調の龍園はひたすらアホなんだよな、関係性とか何も考えてない。アホ。

 

 

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担任教師2人が立ち会いの元、契約が結ばれようとしていた。SP物資の引き渡し、pp交換契約の時は見てないからちょっとワクワクするな。

 

「それじゃあ龍園くん、取引です。『Cクラスは今回の試験のキーカードを提示して、リーダーが誰かをBクラスに明かす』さらに『A,B,Dの3クラスとリーダー情報の開示取引が成立したら、Cクラスは無人島試験での環境破壊活動をすべて辞める』そして『Bクラスは月々20万ppをCクラスに払う』に同意しますか?」

 

一之瀬が緊張してるのか敬語だ。契約だからかな。

 

「あぁ、同意する。契約しよう」

 

流石の龍園もちゃんとした口調だ。

 

「……星乃宮先生、坂上先生、よろしいですか?」

 

「はい、しっかり聞き届けました」

 

「契約の証人として問題ありません」

 

なんとなく立ち会わせたから確認を取った感じかな、ただ教師に眺められてるだけってのも無駄遣い感あるもんな。

 

「ふぅ……。それじゃあ龍園くん、キーカードを見せてくれるかな?」

 

「いや、まだ無理だ。3クラスと契約してから提示する」

 

「……了解です」

 

まぁ確かに『今すぐ提示する』とは言ってないもんな。あと一之瀬はもしかして引っかけようとした?そんなこと無いか、3クラスと契約しないと破壊活動やめない言ってたもんな。

 

 

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「龍園、他にも聞くことがある」

 

契約締結を近くで見届けた葛城がまた発言した。そういや確認することが複数あるって言ってたっけ?

 

一之瀬の前でキーカードの提示条件は確認したけど、それ以外はBクラスの契約後に聞くことにしたってか。ちょっとズル賢いかな?いやまぁ敵対クラスだしそんなもんか。

 

Bクラスの面々と、ついでに担任教師の星乃宮も話に興味があって残るみたいだ。

 

「なんだよハゲ」

 

「リーダー情報についてだ、俺達Aクラスは、お前らCクラスが『リーダーを変更する可能性』を危惧している」

 

「……だったら何だ?」

 

ギャー!気付きやがったな!ちくしょー!!もうダメだ……。

 

……と思ったけど、龍園があんまりにも冷静だから俺もあんまり顔に出さずに済んだ。多分。いや自信無いけど。サングラスしてるから大丈夫やろ。

 

「それゆえに、Aクラスが要求する条件は『Cクラスのリーダー指名に成功した場合』だ」

 

えーっと、それは無理だって拒否できるはずだ。龍園と昨夜話したやつ。

 

「それは無理だな。今回の試験で、学校側は最終ポイントしか公表しないらしいぞ。お前らがCクラスのリーダー指名に成功してようが、Aクラスが他クラスからのリーダー指名に成功されてたらポイント変動は無い。それを俺らの責任にされたらたまったもんじゃない」

 

「……。」

 

うん、その通りだ。参加クラスがAとCだけだったら証明出来るだろうけど、他クラスからのリーダー指名が関わる関係上、証明しようがない。

 

「まぁ変えるつもりもねぇけどな。島に今残してる数人は、破壊活動のためでもあるが、取引せずにリーダー指名させないためのダミーを増やす意味でもある。この取引が成立したらリーダー以外はほとんど船に戻すつもりだ、居ても仕方ねぇからな」

 

あら?初耳だ。嘘かもしれないけど、でもまぁ言われてみればそうである。破壊活動しないなら居ても何の意味も無い。……リーダー交代した後の違うリーダーのために数人居なきゃダメだけど。

 

「いや……それでもリーダー指名に成功したか証明する方法はある」

 

は!?マジで?

 

「……どうするってんだ」

 

流石の龍園もちょっと緊張してるかも?

 

「最終ポイントからの推測だけでは断定出来ないにしろ、Cクラス以外のA、B、Dの3クラスで試験終了後にどのクラスの指名をしたかを情報共有することで、リーダー指名に成功したか失敗したかの判別は可能なはずだ」

 

はー、なるほど……。でも、

 

「いやいや、その条件は無理だよ。A、B、Dがそれぞれ嘘で口裏を合わせるかもしれないじゃん」

 

思わず口に出しちゃった。でもまぁ、この取引の発案者は俺ということは言っちゃってるから不自然ではないはずだ。

 

「……Cクラスは、我々を信用出来ないと?」

 

「もちろん。だって嘘ついたら利益がある状態じゃん」

 

「だが、我々も龍園をそう簡単に信用することは出来ないぞ」

 

「……。」

 

何か言いたげに、けれど何を言っても逆効果になりそうだと思ってそうな龍園は不満顔だ。せっかくだし俺がもうちょい説得してみるか。

 

「同じCクラスの俺としても、龍園が信用出来ない気持ちは分かるよ。いきなり食料を無駄に燃やしまくったりしてるし」

 

「……?」

 

ただでさえ真剣だった葛城の顔が、さらに張り詰めた顔になる。俺のことめちゃくちゃ怪しんでるな。

 

「1回ちょっと取引のことは置いといて、もうちょい大きい視点でこの試験について考えてみて欲しいんだよね。……あ、ちょっと長くなるかもしれないけどいい?」

 

「……続けてくれ」

 

ちょっと取引交渉の邪魔した気がしたけど、話させてくれるみたいだ。良かった。

 

「ありがと。今回の試験ってさ、ABCDそれぞれのクラスが『どれだけCPを増やせるか』って形じゃん?」

 

「そうなるな」

 

「これ『何をしてもCPは減らない』とも見れて、今回はレアケース、ボーナス試験なんだと思うんだよ。この先もずっと同じような特別試験だと思う?他の試験はもっと減点されたりすると思うんだよね」

 

「……ありえる話ではある」

 

葛城もリーダーやってるなりに頭が良い人間で、普通に分かってくれてるみたいだ。

 

「絶対に、CPが減点されるだけの試験もあると思うんだよ。だって歴代最高でも確かCP2000に届いたクラスは無いらしいじゃん?それはクラスの優劣とかじゃなくて、学校側からの試験自体がそういう形になってるんだと思う。考えられるパターンは多分3つ」

 

なんか、Aの数人だけじゃなくBのまだ残ってるメンバーも割とみんな真剣に話聞いてくれてるな。ちょっと嬉しい。

 

「1つ目は、今回みたいに『どれだけCPを増やせるか』のパターン。全部これだったら嬉しいよね」

 

ただ、それだったら2年も経ったら1番上がCP2000くらいには届いてるはずだ。

 

「そして2つ目は『どれだけCPを減らさないか』という形。負けたらCP減点されるだけって形で、勝ってもメリットはペナルティが無いだけ。そんな最悪な形式もありえるでしょ。学校ふざけんな!と思える形式」

 

残念ながら絶対にある。龍園が集めてきた情報によると2,3年の今までのCP推移から100%あるらしい。『試験内容は難しくても過去のCPがどれくらいだったかは割と簡単に聞き出せた』とかなんとか。

 

「んで、3つ目。『どれだけCPを奪い合うか』っていう形。これは今回のリーダー指名と同じように、勝てば増える、負けたら減る、みたいな。以上が俺の考える試験の3パターン。『増えるだけ』『減るだけ』『増えたり減ったり』の3通りね」

 

この3つ目が一番なんか競争してる感あるから面白いけど、負けたらそれだけムカつくわな。

 

「だから……今回の試験は1番メリットが大きい、そしてデメリットが少ないパターンだと?」

 

冷静な葛城が相槌を打ってくれた。うーん話が早い。

 

「そうそう、その通り。ボーナス試験だね」

 

「もしそうだとして……先程の『大きい視点で考えたら』というのはどういうことだ?」

 

あぁ、今回の取引についての話ね。

 

「えーっと、今回の試験だといくら負けても、いくらルール破ってもCPが減らされないじゃん?」

 

「そうなるな」

 

「だから龍園は思い切って『SPゼロ戦略』を打てた」

 

「それで?」

 

「だからCクラスはA、B、Dの3クラスからリーダー指名されても、失うものは何もない。A、B、DはそれぞれSP、ってかCPを50ずつ増やせるだけ!」

 

「……理論上はそうなる」

 

「これはチャンスだよ、全員勝ちのチャンス!学校側からCPを巻き上げるチャンス!あえて言うなら俺らCクラスだけがCP増加から取り残されるけど、そこは龍園が考えるようにppで代用してくれれば良いだけ。DクラスにCP50追いつかれて、AとBにCP50ずつ引き離されちゃうけど、CP150相当のppが手に入るならまぁいいか……ってな感じ」

 

「なるほど。理屈は通っているな」

 

「作戦名は『みんなで幸せになろうよ』だね。これはSPゼロを許容する龍園のヤバイ発想あってこそ、そうじゃなきゃ成り立たない取引だよ。このチャンスを逃すな!」

 

割と本気で、この点に関しては龍園の頭が良すぎると思う。ついつい何度も思ってしまう。本来なら自分からSPゼロにするクラスなんて無いでしょ。

 

 

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「もしかして……この取引を思い付いたのって浅井くん?」

 

一之瀬が横から質問してきた。まぁこれは答えても良いはずだ、それくらい言わないと何でお前が居るの?みたいな話になっちゃうかもだし。

 

「そうだよ。良いアイデアでしょ!」

 

「うん、まぁ、そうかもしれないけど……」

 

あれ?反応が悪すぎる……。なんで?あ、もしかして食料処分とかも俺が考えたと思われてる?

 

「いや、破壊活動とかは龍園が思い付いたんだからね!?それは俺じゃないよ!?」

 

「そっか……」

 

いや?俺が言い出したんだっけ?まぁいいや、ロン毛も黙って見てるし問題無いだろ。

 

「アレは嫌がらせでしかないけど、『取引が成立しやすくなりそう』っていうのは事実としてあると思ったから、反対はしなかったけど……」

 

「うん……そうだね」

 

でもヘイト稼ぎすぎて『取引したくない』と思われててもしゃーないわな。どれだけ良い取引に見えても、嫌いな相手だったらちょっと拒否感が生まれても仕方ない。人間は感情の動物なんだから。嫌われすぎの龍園が悪い。

 

「焼却活動のせいで信頼できない、嫌いだわ~……って思うかもしれないけど、それは龍園が他人への嫌がらせが大好きな変態だからもう仕方ないと思う。あんまり真面目に考えない方が良いと思うよ。……変態なんだよ、龍園」

 

「殺すぞボケ」

 

うるさいな変態。なんで小声で言ったのに聞こえてんだよ。

 

「浅井と言ったか。お前にとっては善意しかない取引だと言うのか?」

 

「んん?どゆこと?」

 

ハゲが質問してきた。いきなり何?どういう質問?

 

「お前にとって、悪気は無く、善意での提案か?と聞いている」

 

そりゃあ……当然、

 

「当たり前じゃん、善意だよ。神に誓っても良いよ」

 

「……そうか」

 

『Cクラスへの善意』だけどね。

 

ついでに神なんて信じてないけど。

 

 

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「だからといって、俺達Aクラスはリーダー交代のリスクを許容出来ない」

 

うぉい!ハゲ!完全に取引成立する流れだっただろ今!

 

「えぇ……じゃあどうすんのさ」

 

「確かに、最終的なポイントだけでは、Cクラスのリーダー指名が合っていたかどうかの証明が出来ないのは認めよう」

 

「そりゃあそうでしょうとも。どこがどこのクラスを指名したか、誰を指名したか、成功したのか失敗したのか、そういうの自己申告されても証明出来ないでしょ」

 

学校側が『最終ポイントの公表のみ』と言ってるんだから、それに至るまでの指名相手、成功失敗の結果を後から教えてもらえるとは思えない。だから証明しようが無いんだよな。

 

「あぁ、そうだな。しかし、Cクラスがリーダー交代した場合に起こりうる最終ポイントというのは存在する」

 

「え……?」

 

なんだよハゲ、ほんの少しニヤリ顔しやがった。

 

「それは、『Cクラスの最終SPがプラス』になっていた場合だ」

 

「んん?……ごめん、分からん」

 

「説明しよう。Cクラスが他3クラスからリーダー指名を受けて、それが成功していた場合はSP150のマイナス、つまり何があろうと『CクラスのSPはプラス値にはならない』はずだ。リーダーを交代しなかった場合は、絶対に『CクラスのSPがゼロ』になるはずだという事だ」

 

もしA、B、Dの3クラスへの指名が成功して、SP150のプラスだったとしても、逆に3クラスから指名を受けて成功されてしまっていた場合、マイナスSP150。どうやってもゼロ以下にしかならないってことか。

 

逆に、CクラスのSPがプラスになっている場合というのは、他3クラスからのリーダー指名が失敗した場合のみだ。つまり提示したリーダーが交代している場合のみと言えそう。

 

「あー……なるほど?」

 

うん、確かにそうだ。しかしまぁ、良くそこまで考えたもんだな……。律儀というか、神経質というか。細かい作業めっちゃ好きそうな性格してるな。

 

「ゆえに、Aクラスは条件に『無人島試験でCクラスのSPがプラス値になっていた場合、この契約は無効になる』という文言を追加させてもらおう」

 

「まぁ……良いと思うよ。リーダー変えないし。……龍園はどう思う?」

 

ホントは嫌だけど、設定的には拒否するのもおかしいからね。

 

「フン。めんどくせぇハゲだ、別に構わねぇよ」

 

「そうか。ならばその条件にて俺達Aクラスも契約を結ぼう」

 

まぁここまで疑われてたらどうしようもないわな、さっさと何食わぬ顔して契約結ぶしかないや。

 

しかし、舐めてたつもりはないんだけど、流石Aクラスのリーダーやってるだけあるな……。CP50相当のpp逃しちゃったよ。

 

まぁ、他クラスのリーダー見抜けなかったらリーダー交代しないで、普通に儲かるんだけどね。いやけど見抜かれたのは痛いな……。

 

それにしても話を聞いていたBクラスの面々、特に一之瀬は中々に苦い顔をしている。リーダー交代の可能性まで気付けなかった恐ろしさみたいなのを味わってるっぽいな。

 

いやはや、めちゃくちゃ色々考えて疲れたよ。他クラスとしっかり話し合ったのも、俺個人としては初めてかもだし。疲れた。

 

……そういやDクラスまだだな。日も落ちてきたし、続きは明日になりそうだ。

 


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