ようこそ邪悪な教室へ   作:マトナカ

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龍虎論争

俺は石崎大地、Cクラスだ。

 

中学では俺も不良チームのリーダーをやったりしていたが、この学校では俺より圧倒的に強く、怖い人が居た……。とてもじゃないが『あの人』に勝ってボスをやるなんてこと出来ない……。

 

そもそも、この学校は頭を使うことが多すぎるんだよな。俺みたいな馬鹿には最初から絶対ムリだったって話だけど。

 

頭を使うという意味では、驚くことに龍園さんでも同格?のように見ることがあるクラスメイトが居た。虎徹ってヤツだ。

 

虎徹は見た目とかは割と普通のヤツだ。けど最初に話した時から俺みたいな不良っぽい人間にビビったりする様子は全然無くて、めんどくさそうにしながらもテスト対策のための勉強を教えてくれたヤツ、いいヤツだ。

 

不良に慣れてるのか、なんか度胸があるのか分からないけど、昔は不良だったのかな?くらいに思っていた。

 

俺は龍園さんの命令で動くことが多かったから、それこそ試験勉強の時くらいしか絡まなかった。だからあんまり一緒に遊んだりすることは無かったな。……俺も色々やらされてて、なんか忙しかったし。

 

クラスの中では珍しく『龍園さん』と呼ばずに『龍園』と呼び捨てにしてる生徒だったから、なんとなく龍園さんを嫌ってるのかな、こいつバレてシメられたりしないかな……とか心配するくらいだった。

 

そんな中、夏休みが始まり、虎徹のこと見ることがかなり増えた。

 

めっちゃデカい豪華客船での夏休みの旅が始まった時は、マジでこの学校に来てよかったと思えた。普通なら一生体験できないような高級レストランとかも沢山あって、夢みたいだった。とんでもない学校に来れたんだなと思えたし、なんとか3年間で頑張ってAクラスに上がりたいと思えた。

 

けど……客室で一緒だったのは、龍園さんとアルベルト、そして虎徹という4人部屋だった。正直困った。マジかよ、ずっと同じ部屋?休めないだろ……って。

 

虎徹もなんか不機嫌そうにしてたから、同じように部屋のメンツに龍園さんとアルベルトが居たから困ってるのかと思ったら「なんで女子が居ないんだ」とか言ってキレてた。いや女子と同部屋はムリだろって……。何にキレてんだよとビックリした。

 

とにかく、同部屋になっちゃって、虎徹がついつい何か言って、龍園さんがキレて酷いことにならないかと心配だった。

 

でも、驚くことが起きた。龍園さんが虎徹のことを『認めてる存在』と言って、敬語を使わなくても気にしないとか言ったんだよな……。えーっと、確か『裏で繋がってる』とか言ってたかな。だから、虎徹は龍園さんにタメ口でいいと。

 

さらに、俺とアルベルトは『何かあったら浅井の指示に従え』とまで言われた。いやもう、そんなに評価してたのか……ってただただ驚いた。

 

龍園さんと虎徹の間に何があるのか、過去に何があったのか、もちろん知りたいけど……聞いたらなんかヤバいかもって思うから聞けてない。

 

めちゃくちゃ驚いたけど、虎徹はそんな俺を放っておいて「恋バナしようぜ!」とか言ってた。その時は全然すごいやつだと思わなかったし、度胸がある変なヤツくらいにしか思えなかった。なんで龍園さんが虎徹の事を評価してるのかは、まだ分からなかった。

 

そして無人島での試験が始まった。

 

 

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無人島では、かなり早い段階で龍園さんが虎徹に意見を求めたりしていた。『部下』というより、『仲間』とか『相棒』的な存在だと思ってそうだった。……ちょっとだけ、龍園さんに信頼されてるのは羨ましかった。

 

龍園さんは、怖いし、恐ろしい人だけれど……クラスのために徹底して、ありとあらゆる方法でルールを探し出そうする力強さがあるし、手段を選ばない怖さ、誰にも負けないような強さを持った人だから。怖いけど、Aクラスになるためには最高のリーダーに思えるから。そんな人に信頼されてる虎徹のことはちょっと羨ましかった。

 

SPとかいう無人島試験でだけ使えるポイントの交換を何にするかも虎徹が決めてたっぽいし、Aクラスへの物資を引き渡した後に『リーダー情報を売る』っていうのを考えたのは虎徹みたいだし、島の食料を燃やしまくって他クラスを焦らせるとかも虎徹のアイデアかもっていう噂を聞いた。

 

そうだ、虎徹が『Aクラスを失格させた』ってのも後から山脇に聞いたな。それも入れるとめちゃくちゃ働いてくれてたのかもな……。

 

試験中はテントで龍園さんと虎徹は2人だけで夜遅くまで相談してたみたいだし、肉体労働とかしか出来ない俺らの代わりに深夜の偵察をしたりしてくれてたみたいだ。最終日にはA,B,Dの他3クラスのリーダーをすべて分かってたみたいだし、スパイの働きもあったんだろうけど、やっぱ龍園さんはすげぇ……と思った。あ、虎徹もかなり関わってたっぽいし。

 

虎徹に関して言えば、1番驚かされたのは、Dクラスの女……堀北?とか言うやつにキレた事だな。まぁビックリした。なんとなくすぐ思ってること言っちゃうヤツだとは思ってたけど、そこそこ人が居る前でいきなり全力で女に殴りかかるような凶暴さを持つようなヤツだとは思ってなかった……。アルベルトが素早く止めなかったら、あれ本当に殴ってたと思うし。即座に女に手を上げるヤツ、俺ですらあんまり見たこと無いぞ……。

 

それだけなら『切れやすいヤツ』ってだけなんだけど、堀北が色々と言ってたのを正面から受け止めた上で『だったら失格前提で破壊活動してやるよ』とか『死人が出るかもな』とかを冷たい声で、めちゃ怖い雰囲気で恐喝して、堀北を涙目にしてた。

 

俺には全然冗談に聞こえなかったし、実際に龍園さんがフォローに入ってたくらいのヤバい空気だった。その上さらに『全裸で土下座しろよ』とか言って追い打ちかけてたし、その後にまだ「謝れや!」的なことを、めちゃくちゃデカい大声で怒鳴りつけて、堀北はもう泣いちゃってた。

 

いやまぁ、偉そうで強そうな女だったけど、あれは泣いても仕方ないと思う。男でも泣くヤツ居ると思うよ。なんていうか……あの時の虎徹は『他クラスの生徒が怪我したってどうでもいいし、なんだったら死んでも知ったこっちゃない』みたいな事を思ってそうな雰囲気だった……。

 

この時、初めて『虎徹はちょっとヤバい』というのを知った。そりゃ龍園さんもある程度なんか気を使っててもおかしくないな、って納得もした。

 

とにかく、龍園さんに対してもめちゃくちゃ思ってるけど、虎徹も『味方で良かった』と思ったよ。同じクラスで良かったなって。

 

そんな2人だけど、普段はそれほど仲良くしてなくて、たまに「バカ」「アホ」「ボケ」「死ね」とか言い合ってるくらいの関係みたいだ。

 

今でも見ててちょっとハラハラするけど、喧嘩するほどではない……はず。多分。

 

お互いはどう思ってんだろうな……。仲間なんだし、出来たら仲良くして欲しいんだけども。

 

 

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夕方、16時くらい。スマホ持ってない組として虎徹と一緒に運動や水泳とかをひと通りした後、なんとなく客室で休んでいた。すると龍園さんが真面目な様子で虎徹に話しかけた。

 

「浅井、話がある」

 

えっ、なんだろう……。俺ここに居ていいのかな。

 

「ん?どしたの」

 

いつも通り、龍園さんが相手でもリラックスした様子で声を返す虎徹。伊吹でも龍園さんと居る時は少し身構えてるし、他女子なんて言うまでもなく当然緊張してるから、虎徹だけが本当にただ1人龍園さんを相手に緊張してない人間だと思う。男子もみんなビビってるし。

 

「全グループ『結果1狙い』の話だが、あれは無しだ」

 

「なんでだよ!?」

 

ホント、そういう態度取って殴られたりするの怖くないのかな……。もしかしたら虎徹だけは殴られてないのかもしれない。

 

「フン。俺らは既に優待者の法則を見つけてる」

 

「は?」

 

「えっ!?」

 

龍園さん流石だな……って、あ、思わず俺も声を出しちゃった。っていうか俺ホントに居て良いのかな、これ絶対に他クラスに漏らしちゃダメなやつでしょ。

 

「だからテメェは引き続き結果1狙いの話で、他クラスのアホ共の思考を邪魔しとけ」

 

「なんだそれ……。他クラスも気付かないように邪魔しろって?」

 

「あぁ。そういう事だ」

 

なるほど……。良く分からないけど、違う作戦を考えさせておけってことなのか。辰グループはやっぱ学年全体を動かすために色々やってるんだろうな、聞いた感じリーダーっぽいのを集められてるみたいだし。

 

「いや意味が分からん」

 

「……なんだと?」

 

「まぁ、俺は『所得倍増計画』がそこそこ上手くいきそうだったから、それを諦めるなら残念っていう気持ちがあるけどさ、それは別として法則が分かってんなら早く優待者の指名しろよ。何してんの?」

 

「フン。……言われるまでもなく、Aクラスの3人を指名して引きずり落とすつもりだ」

 

え、3人?

 

「はー?なんでAクラスだけなんだよ?アホなの?」

 

あっ、虎徹と居る時は普段からなんとなくテンションが低い龍園さんの顔が、かなり怖い感じになってる。めちゃくちゃ不機嫌そうだ。

 

「チッ……。不満ってか?」

 

「当たり前じゃん、石崎でもそう思うよ。ねぇ?」

 

俺!?

 

「えっ!?……いや、まぁ、その、分かってるなら、全員指名したら良いのかも?……です。いや、分かりません!」

 

「……。」

 

うっ、めちゃくちゃ睨まれてるな……。

 

「Aクラスしか狙わないって、もしかして一之瀬と出来てんのか?鈴音ぇ~、とか言ってたじゃんか。この浮気者!」

 

「ちげぇよ。クソボケが」

 

相変わらずだけど、虎徹は龍園さんのことバカにして怖くないんだろうか?……そういう頭のネジが外れてるような性格だから龍園さんも手を出さないのかもしれない。

 

それは仕方ないとしても、俺が居ない所でやって欲しい。口喧嘩に巻き込まないでくれよ……。

 

「じゃあ優待者の法則見つけたってのも嘘でしょ。アホくさ」

 

「黙れ。……かなり有力な、ほぼ間違いない法則は見つけてある。だが、裏切り指名の成否が分かるのは最終日の結果発表時だ。成功してるかの証明しようがないから、かなり危険性が高い。すべて外れてた場合、致命的な敗北になる」

 

えーっと……優待者は分かってるけど、指名して成功したかの結果が最後まで出ないから、正しいか分からない……だから困る、ってことなのか?

 

「あー……なるほどね。まぁ、そう言われるとそうだけど……。そっか、指名するには、よっぽど自信が無いと難しいってことか。普通なら」

 

それは分かる。指名して失敗するかもしれないんだから、指名したやつはかなり度胸のあるヤツなんだろう。俺は絶対にしないし『指示があるまで絶対に指名するな』っていう命令がCクラス全体に出されてるのは正直ありがたい。

 

「……だからこそ高円寺が本当に有能なのか、ただのバカなのかが分からねぇ。今回の試験結果を見て判断する」

 

「ん、そりゃそうなるか。……んでどうすんの?惜しい所までいってんなら別に協力してもいいよ。一之瀬とかには申し訳ないけど、まぁ流石にCP全取りの方が儲かるかな、とは思うし」

 

「お前は話し合いでは引き続き『結果1狙い』だけ考えとけ。……俺は他クラスの優待者から情報を引き出す。大金使ってでもな」

 

「なるほす。うん、まぁ良いんじゃない?」

 

「……ここからが本題だ。1人でもいい、優待者を見つけ出して、法則が正しいかどうかの検証材料にしたい。せめてもう1人居ないと危険過ぎる。そのために見つけ出す案を出せ」

 

「危険って、指名外すことが?……まぁ確かに。残り11グループ、いやC以外のグループだったら最大9グループ、全部外したらCP450のマイナスってことか。んははは!やっべ!」

 

なんで笑ってるんだ?あんまり笑い事じゃないと思うんだが……。

 

「……笑い事じゃねぇだろ」

 

あ、龍園さんも同じ意見みたいだ。

 

「んはは、まぁええやんけ。逆を言えば450のプラスとかなんだろうし。……いや、Cクラスが逆に見抜かれて指名されたら、どうやっても300止まりってとこなのか。うーん……大きいっちゃ大きいけど、それだけなら全クラスで『結果1狙い』した方が良いような気もするね……。わざと他クラスに指名失敗させるってのも難しいだろうし」

 

「……浅井、お前はとにかく金が優先か?」

 

なんだか少し呆れた様子で龍園さんが虎徹に聞いた。

 

「いやー、ハゲにも言った気がするけど、別にCクラスの邪魔をするつもりは無いよ。後は、そうだね……ここでAクラス昇格ってのも嬉しいっちゃ嬉しいんだけど、せっかくこんなに金使ってくれる学校なんだから、同学年で潰し合って貧乏生活するのなんてアホもアホでしょ。それだったら、ある程度の利益を捨てて『協力した方が美味しい』みたいに思わせた方が良い、とは思うかな~」

 

「フン……。ぬるい事言いやがって。また仲良しごっこってか」

 

「は?このボケ……。お前こそ『検証』とか偉そうなこと言って、他クラス舐めすぎだろ。どう考えたってお前より頭良い人間は居るだろ、それなのに余裕ぶっこきやがって。他人を見下しまくってるお前の脳みその方がぬるいんだよ、バーカ。『世界で1番ぼくが頭良いんだ~』とでも思ってんのか?クソだろ、アホ」

 

えぇ……。虎徹が軽い悪口に対して10倍くらいの悪口で反論しやがった。絶対に言いすぎだろ、俺は知らねぇからな……。

 

「んだと……?テメェこそ、他クラスにヘラヘラ何も考えず近付いてどういうつもりだ。アイツらと俺らは敵対関係だぞ?このバカが」

 

「バカはテメェだよクソボケ不良野郎。平和ボケした脳みそトコロテンのクソバカのゴミめ」

 

「は?……俺が平和ボケしてるだと!?」

 

あっ、流石の龍園さんもキレちゃったかもしれない。声が大きくなった。

 

「お前こそ日本育ちのクソボケだから考えた事無いんだろうけど、もし仮に全員が武力を持ってて、暴力性があったらどうなると思ってんの?お前はそんな環境でも『よ~このザコども~』なんて楽しく言えるか?あ?」

 

「……。」

 

「お前の挑発的な態度は、ひたすら『相手が良い子ちゃん』な状況しか知らない、脳内が花畑のアホの思考なんだよ。ただひたすら偉そうに、相手をバカにして。すっげぇアホじゃん、言葉が出ないほど、底抜けにアホだよ。……まぁ平和ボケ日本人だから仕方ないのかもしれないけどね」

 

「……だからお前は友好的な態度を取ってる、ってのか」

 

「程々にそういう理由はあるよ、『敵対しないために仲良くしておきたい』っていう考えでね。結局、世界は人と人で作られてんだから。『どんな敵に勝つ』より『どんな相手とも敵対しない』の方が賢いに決まってんだよね。……お前の真逆だね!バーカ!」

 

「チッ……」

 

あれ、これ龍園さんが言い負かされてるのか……?

 

「まぁ普通にこんな良い子しか居ないような学校でそこまで考えなくても良いのかもしれないし、俺も気に入ったヤツと仲良くするのが好きなだから交流してるってのもあるけどね」

 

「だったら……お前が一番評価してるのは誰だ」

 

「なんじゃそりゃ?いきなりだね……。うーん、やっぱ一之瀬、そして櫛田かな。『仲良くしておきたい』と思わせる能力がもう歴史上の偉人レベルでしょ。やべぇよ。協力したくなるという点では、圧倒的にBクラスが優秀だし」

 

「フン。……それで、結局お前は優待者の裏切り指名に賛成なのか?反対なのか?」

 

「え?うーん……悩むなぁ。なんだろ、俺もその法則ってやつを見て『絶対これだよ!』くらい納得いくやつだったら指名に賛成かな。利益が相当大きいし、それだけ大きな結果が得られるなら、まぁ仕方ないかなって」

 

「他クラスを裏切ることになるぞ。仲良しごっこはどうすんだ」

 

「いやまぁ……別に良いよ。全部龍園が勝手にやった事にすりゃ良いんだし」

 

「えぇ……」

 

あ、思わずまた声を出しちまった。いやだって、全部龍園さんのせいにすればいいって……。

 

「フン、まぁいい」

 

「えっ」

 

いいのか……。

 

「……引き続き、お前は同じような形で試験に参加しておけ。そして俺は優待者候補に対して情報収集をする。せめてあと1人、出来たら2,3人の確証が必要だ」

 

「オッケー、了解。……考えてみると、高円寺が気付いたくらいだし、もし坂柳が居たら同じように瞬殺で気付くだろうね。坂柳だったら状況によっては迷わず即座に指名させまくる気もする。……そう考えると、今ここで勝ちまくっても、どうせ後で負けるのかもしんないね。だったら今ちょっとボロ勝ちしてもいいんじゃない?鬼の居ぬ間にってね。んはは!」

 

「……そうかもしれねぇな」

 

龍園さんも虎徹に対してだけは、やっぱりテンションが低いよな……。

 

途中ヤバいくらい龍園さんをバカにしまくってた虎徹に本気で焦らされたけど、なんとか協力体制が続くということでまとまってくれたらしい。

 

いやぁ、無人島のテントでなんか言い合ってるっぽいのは聞こえてたけど、みんな気を使って距離取ってたし、直接この2人の言い争いを見たのは初めてだな。

 

うーん、2人共かなり本音でぶつかってるようにも見えたし、結局は協力してるみたいだし、仲悪いってことではないのかな……。

 

まぁ分からない。仲良いと思いにくいけど、仲悪いとも言いにくい。不思議な2人だ。

 

なんにせよ、Cクラスが勝利に近付いてるみたいでありがたいな。




そうだ、この作品に限らず『完結したら評価付けてやるよ』の精神はやめてあげて欲しいですね……。
低評価を付けて消えていく人が居るので……(悲)

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