感情欠落者は本物を知る 作:ちゃむこ
ピピピッピピピ
ケータイのアラームが部屋中に響いていた。しつこくなる電子音を止めようと、もぞもぞとベットから手が出ては、慣れた手つきでケータイを止めた。
止めた主は、まだ起きたくないのかケータイを止めた手を、毛布に引っ込めようとしたその瞬間、パシッと誰かに手を掴まれた。
「
「…ん〜………今何時?」
「7時丁度です。ほら家に戻って着替えますよ。…隣の方はどうしますか?」
「りょ〜かい。…あーまだ寝てるなら、放っておいて良いよ。どーせ
雪は、隣で眠る女に視線を移した。女は一糸纏わぬ姿で静かに寝息をたてていた。雪は、彼女の整った唇、そして綺麗な肌を順に見ては昨晩、身体を重ねた事を思い出すも、特にこれと言った特別な感情は全く湧くことはなく、淡々と脱ぎ散らかしていた服を着ていた。
「わかりました、それならすぐ行きますよ。下に車を待たせているので」
「はいよ〜。いつもありがとね黒」
黒と呼ばれた男はこれまた美青年。少し女の子らしい顔の雪とは違って、黒はシュッとしたイケメンのような顔だった。黒もその名の通り黒髪で、右目の泣きぼくろがセクシーさを出していた。そんな黒は、きっちりとしたスーツ姿で雪が着替えるのを待っていた。
「これが私の仕事ですから。それよりも、これからはこう言った
「はいよ。ま、俺は他人の恋愛はともかく、自分自身の恋愛とかは興味ないしね。今まで好きとか愛してるとか愛を囁く子たち全員、ただ俺の顔とか金しか見てなかったしね。アハッ、ほんとただのゲームだよね恋愛って」
「それを、皆さんの前で言わないようにして下さいよ。教師として皆さんを見守るとしても、フォローには限界がありますからね」
「それは言わないよ。だって
話しながらも着替え終わった雪は、黒と共に部屋を出た。
「それももうすぐ分かりますよ。仕事と学業で大変だと思いますが、人生の中で限られた学生生活です。楽しんでください。私たちも仕事の方は、できる限りのフォローはしますし、まぁ、雪様ほど完璧ではないでしょうけどね」
「そんなことはないよ。ただ少し、俺は他の人よりも色々できるってだけ、それに俺を完璧って言うなら黒も完璧だよ。まぁそうなるように教育を受けてきたんだし当然っちゃ当然だけどね。……あ、そう言えば、なるべく早めに向かって、シャワー浴びたい」
「はぁ…そうなると思いましたよ…だからあれほど朝には強くなって下さいってお願いしたんです」
「まぁまぁ、これからは先生と生徒の関係になるんだし、手のかかる生徒って可愛いでしょ?」
「あまり調子に乗るとぶっ殺しますからね、あなた」
「あはは!それもそれで楽しそうだけど、今はやめとくよ。せっかく
「なら、もう少し自重してくださいよ。わかりました?」
「わ・かっ・た!だからはい、出発!」
2人はホテルを出て、目の前に止まっている黒いロールス・ロイスへと乗り込み、自宅へと向かった。
(約1年と半年ぶりかーみんな元気にしてるかな)
久しぶりに会う友人たちは、一体どんな表情をするのか楽しみで仕方ない雪だった。
読んでくれてありがとうございます!
こんな感じで書いて行きます!
ダンまちの方も同時で書いているので、もしよかったら読んでみてください!
それではこれからもよろしくお願いします!