韋駄天が織り成す野球物語   作:銅英雄

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この小説……覚えている人おる?まさかの2年ぶりに投稿……。奇しくも球詠の最新刊の発売日である。


第2話 クールな韋駄天は新越谷高校野球部の初打席を任される

今日はいよいよ練習試合当日……。そういえばまだオーダーがまだ決まってないわね。

 

「練習試合の相手は柳川大附属川越高校……通称柳大川越!以前は弱小だったけど、去年は1年生エースの朝倉さんを中心に1、2年のメンバーを中心に県ベスト16!秋はベスト8の今年の夏一押しのチームだよ!」

 

総合的に見ると、シードクラスはあるチーム……という事ね。

 

「しょ、初心者の相手じゃないわよ……」

 

「よく試合を引き受けてくれたわね……」

 

恐らくは藤井先生の人脈でしょうね。調べてみると先生は新越谷のOG……それも4強時代を築いていた内の1人みたいだし、相手の監督と何かしらの交流があっても可笑しくはないわ。

 

 

ズバンッ!

 

 

「ナイスボール!」

 

今投球練習をしているのがエースかしら?左のサイドスローね……。

 

「あの今投げてる人が朝倉さん?」

 

「違うよ。あの人は大野さんだよ」

 

大野さん……。柳大川越の3年生ね。

 

「朝倉さんは怪我でもしてるのか、最近見ないね……。代わりに春大で投げてるのは大野さんだよ。28イニングを投げて5失点!春はベスト8……。今のエースは大野さんだよ!サインくれるかなぁ……?」

 

つまり朝倉さんと合わせてWエース……。見た感じ球持ちは良さそうだし、リード次第で大きく化ける投手ね。あとは芳乃がミーハーだという事もわかったわ……。

 

「1番か……。ユニフォームは芳乃ちゃんが発注してくれたんだよね?」

 

「そうだよ。これは練習試合用だけどね。気分一新という事で、『新』の字を僅かに大きくしてみた!」

 

「本当だ……。気付かなかった」

 

「細かい仕様ね……」

 

こんなの中々気付かないわよ……。

 

「けどベースは全国に出た時と同じデザインだよ!」

 

「これは情けない試合は出来ないな……」

 

下手なプレーをすると、全国に出たOG達の顔に泥を塗る事になるのかしら?そう聞くとプレッシャーを感じるわね……。

 

「さあ!お待ちかねの打順発表だよ!」

 

「待ってました!」

 

ようやくオーダー発表ね。目に見えて楽しみにしているのはヨミと稜かしら?

 

「1番はライトで咲ちゃん!」

 

…………。えっ?

 

「わ、私が1番で良いのかしら?私はこの中では1番の新参者よ?況してやベンチスタートも視野に入れていたのに……」

 

「この5、6日で咲ちゃんの練習を見る限りは文句なしだと思ってるよ!」

 

「足も速いし、ミートも抜群に上手く、一発も狙える……。私から見て適任だと思ってるぞ」

 

芳乃だけでなく、主将も私の事を認めているみたいね。他の皆も反対していないみたいだし……。

 

「……わかったわ。新越谷高校野球部の初打席、お受けするわ」

 

「うん!頼んだよっ!」

 

ますますプレッシャーね。私にとっては試合自体が1年以上ぶりなのに……。

 

「オーダーの続きを発表するね!2番セカンド菫ちゃん、3番ファースト希ちゃん、4番センターキャプテン、5番キャッチャー珠姫ちゃん!」

 

上位の打順は妥当ね。菫の打撃は安定しているし、希は福岡の強豪中学で成績を残しているし、主将と珠姫もガールズで活躍している……。

 

「6番ショート稜ちゃん、7番サード理沙先輩、8番ピッチャーヨミちゃん、9番レフト息吹ちゃん!」

 

ベンチスタートは白菊ね。とっておきの代打……という意味では息吹よりも向いていると思うわ。あの長打力は魅力的だもの。その代わり現状のミート力は絶望的だけれど……。

 

「練習した事は全部出せるようにして、声を出して楽しくやっていこうね!」

 

「キャプテン、何か掛け声を!」

 

「そうだな。……新越、絶対勝つぞ!!」

 

『おーっ!!』

 

主将の掛け声に私達は応え、いよいよプレイボールね。

 

『1番 ライト 田口さん』

 

「お願いします」

 

左打席に立ち、ベンチを見る。サイン確認ね。ボールを見ていくべきかどうか……。

 

(サインは……)

 

(なし!自由に打って良いよ!)

 

どうやらサイン出しは芳乃がやっているようね。先生は芳乃に任せているのかしら?それとも芳乃を試している……?

 

(何にせよ自由にやって良いのなら、好球必打でいきましょうか)

 

大野さんの1球目……。内に来るクロスファイヤーね。

 

(投球練習で大野さんから投げられるクロスファイヤーのイメージはある程度出来ている……)

 

このコースなら初球打ちね!

 

 

カキーン!!

 

 

「なにーっ!?」

 

「やった!長打コース!」

 

打球はライトオーバー。外野は前進していたのか、打球を必死に追っているわね。なら……。

 

(ランニングホームラン、もらうわよ!)

 

加速……!

 

「三塁を蹴った!?」

 

「まさかのランニングホームラン狙い!?」

 

「くっ……!行かせるかっ!!」

 

大野さんが中継に回り、バックホーム。良い送球ね。でも……。

 

「その程度なら、スライディングもいらないわね」

 

『セ、セーフ!』

 

スライディングなしでホームまで帰還。これで1点先制ね。

 

(高校初打席はランニングホームラン……。中々に良い箔が付いたわね)

 

敵どころか味方も驚いているみたいだけれど、これくらいならエクスリーグでも散々やってきたのよ?ちなみに私が過去に打ったホームランの9割以上がランニングホームランね。

この小説の主人公の田口咲は今後どうするか……。

  • 代打、代走、守備要因
  • がっつりレギュラー狙い
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