とある館でハウスキーパーして住み込みで働く同僚の2人。
チセが朝食の準備をしていると、涙目のアールが飛び込んで来て……?
性転換や、名前を演者様のものに変更OKです。
アール
「助けてチセちゃん!! あ、えと、遅刻してごめんなさい」
チセ
「おはようアルくん。まだ大丈夫だよ、寝坊でもした?」
アール
「してないよ! ねぇ、なんでスルーなの!僕の格好を見て? メイド服じゃん!!」
チセ
「うん? 気づいてるよ、可愛いね」
アール
「う、あ、ありがとう……いやうれしくないけども!」
チセ
「えぇ? どうして? 似合ってるよ」
アール
「う、そうとこだよチセちゃん……ねぇ、きいてぇ!」
チセ
「はいなぁに。あ、手は動かしてね。もうすぐ火が通る頃だと思うから鍋見てくれる?」
アール
「はぁい。あ、ポトフだ。あのね!だっておかしいじゃんか! いや、うちの旦那様はいつもおかしいけども!朝起きたらね、僕の給仕服全部メイド服になってたの!もうね、びっくりしちゃって、どうしたらいいかわかんないし」
チセ
「うんうん。それでも、遅れないようにちゃんと着てくるから君はいい子だよね。よーしよしよし、えらいねぇ」
アール
「もぉーチセちゃんはいっつもそうやって! 流されないからね!!」
チセ
「えー?」
アール
「ん、人参もうちょいかも。……ねぇ、チセちゃん」
チセ
「んー?」
アール
「知ってたでしょ」
チセ
「はいアルくん、味見」(ちょっと被せ気味に)
アール
「んぁぐ(口に突っ込まれる)…!おいし! チセちゃん天才!」
チセ
「んふふ。天才でした」
アール
「ふふふ。あっ!もーっ、チーセーちゃんっ!」
チセ
「だめかぁ」
アール
「だめだよ! 誤魔化せるわけないじゃんっ、僕そこまで阿呆じゃないんだけど!!」
チセ
「おかしいな。前は騙されてくれたのに」
アール
「それ、いつの話さ!マフィンに釣られる安い僕は、もういないからね!」
チセ
「そう。こうして人は反抗期を迎えるのね、お姉ちゃんさみしい」
アール
「ひとつとちょっとしか変わらないじゃんか! あっ、チーセぇちゃん! 話を逸らそうとしてるでしょ!」
チセ
「あらバレちゃった。……黙っててごめんね。知ってたよ、それ発注したの私だもの」
アール
「んえっ」
チセ
「ほら、私たちの給仕服は奥様が中世のフランスを参考に特注されたでしょう。でも最近ね、旦那様がクラシカルメイド服に興味が出たらしくてね。あ、ポトフにそろそろソーセージ入れて、味見て足りなかったらコショウで適当に誤魔化してくれる?」
アール
「わかったよ。……旦那様が女性の給仕服をクラシカルメイドにしたくなったなら、なんでボクが着ることになったのです?」
チセ
「ほら、旦那様が女性従業員の部屋に入って服を漁ってすり替えるのはちょっと色々とね、セクシャルな問題がね、あるでしょ」
アール
「僕にするのも同じぐらい問題だと思うよ!! セクハラだと思います!! というか、普通に女中の皆さんに配ればいいじゃん!!」
チセ
「……とても似合ってるよ」
アール
「……(ジト目で睨む)」
チセ
「う、ごめんなさい。私がひらひらフリフリを着たくなかったのと、似合うだろうなと好奇心に負けて君を推薦しました……旦那様がほんとに実行するとは思わなかったけど」
アール
「すいせん」
チセ
「しました」
アール
「なんで、なんでさぁ!!」
チセ
「思った通り可愛いよ!! ごめんね!!」
アール
「ちーせーちゃんっ! 嬉しくないよ!! チセちゃんのせいで僕に暫くこの格好で仕事しなきゃいけなくなったんだけど!!」
チセ
「あっあーっお嬢様を起こしに行かなくちゃ!!じゃ、あとは頼んだ!!」
アール
「あ、逃げた! ってわぁぁっ沸騰しちゅう!!あっあっえとえっと……チセちゃぁぁん」