台本置き場。   作:就鳥 ことり

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掛け合いとして読んでも良し、片方だけ読めばシチュボシナリオになるように書きました。

大体合わせて7分くらいです。


兄:高校生くらい
妹:小学生の中学年


ちぃちゃい妹を看病するお兄ちゃん、または看病される妹ちゃん

「けほっこほっ。……さみしぃ。お熱やだなぁ。にぃに、お兄ちゃんまだかなぁ」

 

「ただいまっ、兄ちゃんが帰ったぞ」

(靴を脱ぐのも適当で、とにかく合わててバタバタと妹のいる部屋に入ってくる)

 

「にぃに……?」

 

「あぁ、良かった。悪化とかはしてなさそうだな」

(息切れしながら)

 

「んふふ、いそいで帰って来てくれたのねー。息が切れてる。おかえりなさい」

 

「えー? そりゃ、急いだよ。当たり前だろ、ちっちゃな妹が熱出して、家で待ってるんだから。くそ、なんでよりによって今日が学期末テストだったかな」

 

「んふふ。テストは仕方ないねぇ。大事、大事。そんな日に私もお風邪こんこんしちゃうとは、不覚です」

 

「1人にして悪かったな、寂しくなかったか?」

 

「うん、寂しくなかったよ。平気。私ももう立派なお姉さんなので……!お留守番ぐらい平気なのです」

 

「そうかぁ、寂しくなかったか。お前は偉いなぁ。兄ちゃんは今でも、熱出したりするとちょっと心細くなっちゃうよ」

 

「うぅ……うそです。さみしかったぁ。お兄ちゃんおそいんだもん」

 

「嘘だったかぁ、可愛いなぁ。そうだよな、寂しかったなぁ、ほんとにごめん1人にするしかなくて。よしよし、泣かないで。遅くなってごめんな、もういっぱい甘えていいんだよ」

 

「ぐすっ。ちがう。お兄ちゃん悪くないもん、しかたないもん。それより、わたしはがんばったので、ほめてほしいのです。いっぱい甘やかしてくれるなら、ごめんねじゃなくて、いい子いい子ってして……!」

 

「そうだよな、がんばったら褒めてほしいもんなぁ。兄ちゃんは気が利かなくていけないなぁ。うんと褒めてやらなくちゃな。よしよし、お前は頑張り屋さんでえらいよ。寂しいの我慢してくれてありがとう、いい子いい子。早く元気になれよ」

 

「ふへへへ。撫でられるの好き。んふふ。わたしはいい子です」

 

「撫でられるの好き? そうだなぁ、ほんとにいい子だよ、お前は……いくらでも撫でてやるよ……あぁ可愛いなぁ、よしよし。そうだ、帰りにゼリーとかプリンとか買って来たんだけど、食べたいのあるか? アイスもあるよ」

 

「なんとっ。いい子で待ってた私にご褒美ですか。プリンに、ゼリーに、アイス!! なんと豪華なっけほっこほっこほんっ」

 

「あーあー。興奮しないの。咳き込んだ時は背中さすればいいんだったか……こうかな。大丈夫か、よしよし。ほら、お水飲んで」

「コホコホっ……おみず……? うん飲む……ふぅ。つい豪華なおやつのラインナップに興奮しました……」

 

「落ち着いたか? 良かった。いや、待っててくれたご褒美というか、食欲無さそうだったからさ、何か少しでも食べて欲しくて」

 

「なるほど、確かにあんまりご飯はたべたくないけれど、プリンは食べれるかもです、お兄ちゃんてんさいです。うん、プリンたべたい」

 

「そうかぁ、良かったプリンは食べれそうなんだな。待っててスプーン持ってくるよ。……よし、ほら食べれるだけでいいからな」

 

「……? 食べさせてくれないのですか」

 

「なんだ、食べさせてほしいの? 」

 

「……甘えていいってお兄ちゃんゆった」

 

「そうだな。もちろん、いいよ。いっつも頑張ってるから、今日は兄ちゃんがいっぱい甘やかしてやろうな。……食べたくなくなったら言うんだぞ。はい、あー」

 

「あー……ふふふ美味し。お兄ちゃんがあーんってしてくれるならいくらでも食べれる」

 

「んふ。ほんとに、これならいくらでも食べれるの? じゃあ夕飯も食べさせてあげような」

 

「ひゃぁ。うそです。いくらでも食べれるのはプリンだけです。夕飯は自分でたべます」

 

「えー、夕飯はダメなの?」

 

「んぅ、ダメぇ。さすがに恥ずかしいゆえに……」

 

「そっかぁ、恥ずかしいかぁ。……可愛い。じゃあちゃんと食べて、寝て元気になろうなぁ。じゃないと兄ちゃんは心配でまた、手ずから食べさせたくなるからなぁ」

 

「なんと。じゃあ、はやく治さなくちゃですね、小学生にもなって、ご飯をあーんしてもらうのは人権が無くなります。あれです、社会的な死というやつです。己の人権を守るために、頑張って治します。おやすみなさい」

 

「……そこまで嫌がられると兄ちゃんは悲しいんだけどなぁ。早く治るといいな、おやすみなさい」

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