不老不死転生オリ主が色々する話   作:七節蒸

4 / 5
3話

その日、人々は神秘の存在を知ることとなった。

二十一世紀初頭、大西洋の上空に突如として出現した浮遊都市、その名は

―――星間都市山脈オリュンポス

何の脈絡もなく突如出現したそれは、同時に全世界へと宣戦布告、侵略を開始した。

後に『星誕戦争』と言われることとなる戦争の火蓋はこうして切られることとなった。

 

 

アメリカ大陸東部

「くそっ、戦力が違いすぎる」

「無駄口叩いてる暇があったら少しでも撃て!」

戦況は酷く一方的なものとなっていた。

宣戦布告の後、かの星間都市から送られてきた機械兵器群はアメリカ大陸東部に展開していた軍をいともたやすく殲滅せしめ、今やその脅威は大陸全土へと広がろうとしていた。

「援軍はまだ来ないのか!」

「もう間もなく来るはずで「隊長!」」

「どうした!」

「南部に配置されていた第6大隊が……壊滅しました……」

「馬鹿な! 一体何が起こっているんだ!」

「わっわかりません、通信ログも慌てていたようで全容が把握できず……」

―――次の瞬間、地面が揺れた。

それも一度や二度ではなく断続的に。

そして振動は徐々に大きくなってくる、それはまるで何か、巨大な何かが近づいてくるようであり…

そしてそれは現れた、山の斜面に手をつき、山々の間からこちらを見つめていた。

それは全長100メートルを優に超す青銅の巨人であった。

「馬鹿な……何だ…何なのだこれは!」

「うっうわぁあああ!」

一人の兵士が動揺して咄嗟にロケットランチャーを巨人に向けて発射する。

巨人は動じた様子もなく、それを棒立ちのまま受け周囲に硝煙が舞う。

「や、やったのか」

そうして幾許かの後、煙が晴れたそこには―――

無傷の巨人が変わらずこちらを睨視していた。

「あ、ああ」

戦意を喪失した兵士たちが逃げ出そうとするが青銅の巨人はそれを許さなかった。

その指先を彼らに向ける―――次の瞬間、その指先から無数の銃弾が発射され、周囲の地面ごと彼らの存在を抉り取った。

そうして巨人は、そこに残ったのが先ほどまで兵士たちだったものの残骸だけなことを確かめると、再び地鳴りを響かせながら、敵の反応に向かって進撃を開始するのであった。

 

 

 

グレートブリテン島西部

「強化魔術が切れた者は下がれ! 左翼が押されているぞ、援護部隊急げ!」

ここイギリスではアメリカ大陸と同じく機械兵器群による侵略を受けていたものの、それでもまだ善戦し、戦線を維持していた。

というのも、この未曾有の危機に対しイギリス全土は魔術サイドも科学サイドも一時的に権力闘争を止め早期に協力することができたというのが大きい。

そして何より幸いだったのが、

「幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)!!!」

サーヴァントの存在だろう。

彼らは、どこぞの愉快犯(主人公)が世界中でばら撒きまくった聖杯を起因とした聖杯戦争で優勝、あるいは生き残った者の一部であり、そんな彼らは今英雄としての本懐を存分に果たしていた。

青銅の巨人―――タロスが宝具の一撃によって両断される。

「「「おおおおお!!!」」」

歓声が響き渡る。

サーヴァント―――ジークフリートも嬉しそうにそんな彼らを一瞥する。

「あら、随分と嬉しそうね」

そんな彼に声を掛けたのは、同じくサーヴァントの一人であるエレナ・ブラヴァツキ―であった。

「……そうだな、こんな時に不謹慎であるのかもしれないが、それでも頼りにされるというのは単純に嬉しいものだ」

「貴方ほどの大英雄が謙虚なものね」

彼女は呆れたようにいうが、彼は気にした様子もなく視線を西へと、そしてその先にあるであろう星間都市へと向ける。

「しかし…オリュンポスか」

「この西暦に復活して何をしようってのかしらね、ギリシャの神々は」

「さて、俺のような男に神々の意図など計りようもないが……っ!」

彼は即座に剣を構え直して戦闘態勢に入った。

「どうしたの?」

「……来る!」

訝しげに彼を見ていた彼女であったが、彼女も何かに気がついたのか即座に魔力を励起させ警戒の目を西へと向けた。

それは空からやってきた。

球体のようなボディに、頂上に翼が生えており、また下部にはこちらを睨視する目のような機関が付いていた。

その神聖さは、まるで天使のようであった。

しかしそれには語弊があろう、なぜならその神聖はもはや神性と言った方が良いほどのモノであり、なればこそそれはもはや『神』と言うのが正しかろう。

そう、彼女こそはオリュンポス十二神の一角である―――

『△HMHTHP』降臨

 

 

 

星間都市山脈オリュンポス

「さて、計画は順調か」

都市の中心にその男はいた。

「西欧が善戦しているようだが……」

「中身が空とはいえ紛れもない神体だ、サーヴァント程度ではどうにもなるまい」

「懸念があるとすれば穴倉の連中と二十七祖の一部だが……まあ穴倉の方は世界が滅ぼうと引きこもってる連中だ、今回も大した介入はしてこないだろう」

「祖の連中も個別に対処してやれば問題あるまい」

男は自分に酔ったかのように手を大きく広げると高らかに宣言する。

「さあ、星の再誕だ!」

「鋼の大地など認めるものか! 人類を滅ぼさせなどせんぞ!」

「待っているがいい! この俺が! 必ず! 救ってやろうじゃないか!」

「ハハハハハッ、ハハハハハハハ!!!」




主人公→星の寿命問題を解決するために動く
アメリカ→現代兵器中心で対抗してるけど正直きついっす
イギリス→最も善戦してる
ジークフリート→とある聖杯戦争で勝ち残った後、イギリスのとある一族の護衛として雇われていた。
エレナ→聖杯戦争で優勝後、隠遁生活をしていたが今回の事体を静観できずに時計塔に協力する。魔力供給問題は優勝時に手に入れた聖杯で賄っている。
デメテル→ガワだけ、魂がない。ただしスペックは在りし日に劣らない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。