相手にサソリが居ると聞いて、むしろ大蛇丸の巧みさを感じた。奴の目的が大筋では変わって居ないのだとしたら、暁への貢献を果たすために自ら囮になると見せつつ、邪魔なサソリの手駒を削る事ができる。もし大きな『損傷』を受けて、パートナーがイタチに変更されれば万々歳だろう。
ただサソリが関わったにしては関与の規模が小さいので、術名は忘れたが他者に自分のチャクラを分け与えて能力を貸し出す術を使っているのかもしれない。その場合はサソリ自身の損害はなくなるが、その場合は大蛇丸の功績だけが残るので何の問題も無いと思われた。
「そういえばカンクロウの傀儡が見えなかったが、破壊されたのか? 奪われたのなら影分身だけを送り込んでる可能性はあるな。傀儡使いの技には影響少ないだろうし」
「可能性はあるな。実際どうなんだ? オレとしちゃそっちの方が楽でいいが」
「……確かに奪われた。口惜しいが仕込み情報や毒の知識は可能な限り伝えよう」
移動しながらの会話だったこともあるが、テマリの返事は何故かシカマル経由で伝えられた。やはり試合での印象が悪かったのだろう。なんだか二人の仲を取り持ってるみたいで釈然としない。
とはいえサソリ本人では無い可能性が高いのはありがたい。昔造った傀儡を再利用する程度なら、カンクロウも知らないバックドアがある程度だろうしな。最新型の毒とか喰らったら目も当てられない。
「改めて確認するぞ。目的はナルトとガーラの二人を助け出す事。敵を倒すのは二の次だ! サスケを追ってる音忍に関しちゃ一度スルーして横槍を入れて済ませる。時間と最終戦に残す余力が何より重要だからな」
「当然です!」
「了解した」
「同じく」
テマリが俺に隔意を抱いている事もあり、シカマルが仕切って指示を出す。頭脳に関してはこの中でピカ一なので申し分はない。必要アナら俺の方から情報を出してきゃいいしな。
そういう訳で移動しながら情報を受け渡し、簡単に対策を練りながら攫われたお姫様たち……というには物騒な二人を追い掛けていく。
「音忍の三人に関しちゃ、最後に幾つか見れたから何とかなりそうだ。特殊なチャクラで一時的に底上げをするタイプで、結界忍術のエキスパートっぽいから、後は自分の所の家系忍術で手いっぱいだと思う。その上で、音の下忍やカブトの仲間みたいな肉体改造をしてた」
「そろそろ追いつくはずだ。手短に頼む」
これに関しては異論が出るようなことでもないので、かいつまんで説明をして行く。基本的に特別上忍級で、中忍だが特殊なチャクラで一時的に上忍以上に成れる。八門遁甲の陣をリーが使っていた事もあり、この情報に関してはおおよそ把握したようだ。
その上で結界術と肉体改造によって、大蛇丸を守る護衛のエリートであると説明した。
「一人目は腕が六本あって蜘蛛みたいなチャクラの糸を使ってた。重い物を支えていたのでおそらくは隠遁を流せば粘着、土遁を流せば硬化くらいの変質は出来ると思う。二人目は頭が二つあって明らかに複数人で掛ける術を一人で担当していた。おそらくは実は二人で一人を装っているとか、傀儡に封じてるタイプだな」
「なるほどな。肉体改造たあ古臭いが、流石に考えてやがる。三人目と四人目は?」
忍は混血や薬物などで地味な肉体改造を行っているが、昔はもっと強烈な事をやっていたらしい。そういう意味でダイナミックに肉体を改造する音忍は、昔ながらの方法で一代で大幅な力を手にしたタイプだと言えた。
「四人目は倒したはずだが……。三人目は見た目だけなら体格が大きく異様な怪力の持ち主。スタンダードなタイプなのか、ちょっとした改造で特殊能力を得てるのかは分からない。もし持ってるとしたら大蛇丸を守り易いように、チャクラの吸収とかじゃねえか? ガーラと戦ったあいつみたいな」
「ありえるな。高い基礎能力を他人のチャクラで強化するタイプか」
ひとまずこれで試験会場で見た限りにおいては全員分の説明はした。状態2に関して説明するかは迷うが、八門遁甲を例に考えている時点で段階性強化くらいには想像しているだろう。
「だいたいそんなところだ。四人目には火遁を浴びせて倒したが、特殊なチャクラを暴走するくらいの危険水域まで上げてたら生きてるレベルだと思う。とはいえベタな幻覚系だと思うから音や光に注意してりゃあ問題ねえと思う」
「おーけー。おおよその見当は付いた。それじゃ作戦を説明するぞ」
念のために状態2に関して臭わせつつ話を締めると、どうやらシカマルの方は移動しながら作戦を考えていたらしい。簡単な作戦だと期待したいが、どれだけ切れる頭なんだよと突っ込みそうになった。
「大前提はさっき言った通りナルト達の救出だ。その為にはテマリさんとサスケの二人は無事に送り届ける必要がある。二人は大規模攻撃くらいで後は突破に専念してくれ」
「テマリで良い。こいつと二人と言うのは不満だが我慢しよう」
「俺の方に異存はねえよ。二人とも無事に救出しようぜ」
相手にサソリとカブトが居ることもあり、戦力温存の観点から俺ら二人が突破するのはまあ当然か。テマリが居なきゃ仕込み傀儡や毒の知識は得られない。風遁あれば傀儡ごと火遁で燃やせるしな。
「音忍の方は横槍入れて負傷退場ってのが一番だが、無理な場合はヒナタ中心に足止めを行う。これは傀儡使いに柔拳が向かないのと、音忍の特殊なチャクラ対策でもある」
「筋は通ってますね。悔しいですがナルトさんの事はサスケくんに任せます」
「オレはどうする? 何をすればいい?」
シカマルの案に今のところ穴は見られない。ヒナタも不承不承ながら納得し、逆に期待するような目でシノは自分の役目を尋ねた。これまで組んだことも無い相手への理解度を見たいのだろうか? 確か原作と違って無痛症で自分を感じられないと言っていたしな。
「シノ。あんたが今回の作戦の肝だ。あんたの虫で起爆札とか忍具に紐付けて運べるか?」
「造作もない。巻き込むような使い方は困るがな」
虫に寄る分身……いや、単純に運ぶだけか。それでも多角的に爆発や閃光を起こせるのは大きい。特に閃光はシカマルの影真似の術を飛躍的に伸ばせる。単純な防御担当のデブを引き離せるだけでも大きいだろう。
「なら何とかなりそうだ。まずは大まかな作戦の概要を説明するぞ? 逃げながら変化で姿をシャッフルして相手の認識を撹乱する。後は足止めを装って間違った方向へ誘導する」
「「了解」」
白眼があれば相手のルートはおおよそ把握できる。向こうも化けている可能性があるが暫く観察すれば何とでもなるだろう。その上で斜めに駆け抜けて、向こうに発見されるという手順らしい。機動戦で撒く様に見せておいて、虫たちと忍具を各所に潜ませるという算段だとか。
こうして音忍の接近に合わせて作戦を練り、各自可能な限りの詳細を詰めて迎え撃つことになった。
シカマルの作戦そのものは上手く行った。実際にシノとシカマルが自分の姿で虫や影真似を使って足止めを行って見せて、途中で連中に見切らせる。後は二人に変化した俺とテマリが連中に置いていかれるだけだ。
「はっ! オレ達は大蛇丸さまを護衛するエキスパート。その程度は既に見切ったぜよ!」
「鬼童丸! さっさと片付けて来いよ!」
「くっ……」
人数の問題があるが連中は自分の腕に自信があるから平気で分散行動を行う。俺ら二人に対して残るのは一人だけ、しかも誰が残るかは想定済みだ。
「大したものだな……」
「あん?」
「てめーの事じゃねえよ。俺らの仲間が頭良いってだけだ」
この鬼童丸とかいう蜘蛛野郎が残るのはシカマルの予想通りの流れだった。粘着性の糸で動きを止め、何かあっても固くした糸の結界でクナイや手裏剣は簡単に弾けるから適任ではある。糸だけなら奇襲性もあるしな。
「糸で絡めるだけで向こうに行ってくれた方が楽だったんだが、そこまで都合良くはいかないか」
「……こいつまで向こうに行ったら連中が危険だろう。お前は仲間が心配じゃないのか?」
テマリがガーラを心配しているから合わせてやったら、冷血野郎扱いされてしまった。解せぬ。ここは俺の方が大人になってテマリの隔意が融けてないからなと思っておこう。
ともあれ戦闘態勢を整えるべく、偽装を兼ねて預かっている虫たちに少しずつ粘着する糸を解除してもらった。
「大した余裕ぜよ。とっ捕かまった獲物の癖してくっちゃべってる暇があるとはよお!」
「実際余裕なんだよ。お前の力で捉まる事までこいつには予想済みだ」
「あんまり派手にするなよ? それこそ戻って来ちまう」
テマリはニヤニヤした鬼童丸に対して、シカマルに変化した自分の顔を指しながら応える。付き合う前から惚気るとか良い加減にして欲しいんだが。
「問題ない。この距離ならば扇を使わずとも届く。忍法……」
「っ!? コイツたしか……砂の忍か!」
テマリは変化を解いて風遁にチャクラを回すのだが……。トーナメントの本戦に上がってないとはいえ、一応味方になったりガーラを捕まえる際には護衛になったりする相手だ。流石に顔くらいは覚えているのだろう。鬼童丸は咄嗟にキョロキョロと周囲を見渡した。
それまで足元を確認していた事を見ると影真似に注意を割いていたのだろうが……ここで風遁で虫を運ぶという事に警戒対象を切り替えたのだろう。まあさっきまで虫で物を運び、影を造りながら影真似中継とかやってたしな。そうなるのも仕方ない。
「風遁・カマイタチの術!」
「はっ! その程度!」
「……」
鬼童丸は風遁の直撃を躱しながら間に合わない場合のみ、硬質化させた糸で自分を守る。原作では確か柔拳を防ぐために使ってた奴だ。
「俺はナルト達の援護に向かう」
「問題ない。ここはあたし一人で十分だ」
さりげなくテマリに任せた風を装いながらその場を去る。ここでやっておかねばならない事と、やってはならない事がある。もちろんやってはならない事とはサスケであることを悟られてはならない。シカマルたちが仕切り直しの為にばらすのアリだが、ここでバレると追いつ追われつの有利不利が変わってしまうからだ。
そしてやっておかねばならない事とは、テマリにフォローを入れて鬼童丸を倒して駆けつけられる程度の援護をせねばならない。でなければ傀儡戦で面倒なことになるからな。サスケとして行えば簡単でもシノのフリをしたままだと少し手間が掛かる。
「少し置いていく。気を付けろ。奴は決して弱くはない」
「さっさと行け!」
「チっ! 羽虫如きが!」
相変わらずこちらを見ているので、役目を終えた虫たちの大半を離すことで、鬼童丸の注意を反らしながらシノのもとへ合図を送った。
これで向こうのチームに俺の脱出が知れると同時に、もし土遁で捕まっている場合でもデブに奇襲できるはずだ。場合によっては変化を解くことで、探さねばならないと焦らせることもできるだろう。最低限のフォローを追えた事でさっさとコイツを倒して追撃する為の態勢を整えよう。
(……あの女……多由也だっけか? 居ないな。本当に倒せたのか?)
連中の会話を思い出すことで、なんとなく名前の以外も思い出して来た。口汚い女で音を使った幻術や、口寄せ召還を行ったと思うが……。追撃回避のために隠れて追っていないので、安心して行動ができる。
姿を隠しながら連中が誰も見ていないことを、通常の写輪眼だけONにして確認。その後は起爆札を仕掛けながらナルト達を追い掛ける。テマリは一体時間が経過した所で、奴をこちらに追い込みながら戦闘することになっている。虫も含めて注意が多重にそがれることで戦い易くなるだろう。
(鬼童丸は遠距離戦も得意だから、矢は風を貫通して相殺にはならない。だが相殺にはならないからこそ削り合いになる)
こいつらに関しては忘れている事も多いが、蜘蛛男が弓でネジを攻撃したり、頭二つある奴は一人がもう一人に寄生しているのは覚えている。それだけ印象深かったので、忘れても思い出し易いとも言うが。逆にデブの方は吸収能力が原作で増えたために忘れてたくらいだ。ツルギというのが使ってなかったら思い出さなかったかもしれない。
そして弓矢での攻撃は風を貫通するだろうが、風は風で普通に当たる事になる。矢にチャクラを集中させねばならない状態で防御にも回せるだろうか? まして虫や起爆札にも注意を割かねばならない状態で。
(これで全員が相当有利な状態で戦えるはずだ。唯一の懸念はキレて最大風速で拭かせるために扇を使う事かな? まあこれから危険地帯に飛び込む俺が心配する事でもねーか)
寄生する能力はヒナタの柔拳に相性が悪いし、逃げながら戦えば土遁でいきなり取っ捕まる事も無いだろう。音の連中はシカマルとシノが居ないと思っている事もあり、虫での奇襲を浴びせたらまず勝てる。影真似でデブの動きさえ固定すればまず負けることもないだろう。
よって懸念事項はいきなり状態2になって力尽くで突破されることだ。少々の被害を無視して強引に迫られると、シカマルの様な策士タイプは手が打てなくて困ることになる。もっとも……その状況で仕切り直すために、『最優先の獲物であるサスケが居ない』という状況があるわけだ。
(あの短時間で良くここまで思いついたよ。やっぱシカマルはスゲーわ)
俺はどっちかというと転生したサスケのスペック頼みといっても良い。原作に無い能力を鍛えはしているが、本物のサスケも同じくらいの事は出来るはずだ。その意味で知略を武器に影真似は脚色とすら言えるシカマルは、ある意味で俺が目指すべき場所なのかもしれない。忍の中の忍と言える卑劣様の思考や技術に至っては、足元すら及んでいないだろう。
木の葉の地形はカブトが知っているとはいえ……、人や傀儡を抱えて移動している分だけサソリたちは歩みが遅い。もちろん火の国の外に抜けるだけなら間に合わない可能性はあった。だが奴らはここで儀式をするつもりで準備を整えていたのが逆に幸いしたのだ。
具体的に言うと時間稼ぎをする為に、四方に札を張って同時に剥がさねば入れないタイプの結界を仕掛けている所だった。間に合った事にホッとする分、ここまで来て四人目の音忍お出逢ってな事に嫌な予感を覚える。
「……おや? もう追いついてきたんですか? それも単独で。これは想定外ですね」
「そうか? どっちかと言えば『飛んで火に居る夏の虫ですね』と言われるんじゃないかと思ってたんだが」
カブトの表情に焦った様子はない。むしろこのくらいでなければ計画に支障が出るとでも言わんばかりの表情だ。その策士ぶりに原作で見た幾つかの構図が思い出された。
そういえばこいつダブルスパイで大蛇丸の部下だが、サソリのダブルスパイであるように装っている。とかいう面倒くさいポジションだったような気がする。となれば単純に協力しているのではなく、サソリの戦力を削る為に頑張って欲しいという所か?
「しかし四人衆は役立たずですね。もう少し時間稼ぎをしてくれるものだと思いましたが。どうしたものか……」
「知ってるか? 時間稼ぎすれば……なんて後ろ向きな策は大抵失敗するんだ。やるなら叩いて倒す気じゃねえとな。さっさと大蛇丸なりサソリに泣きついたらどうだ?」
俺の視点でどっちの部下か判るはずもないので、話の筋を見つけるために誘導してやる。もしカブトがその気なら、何らかのアクションを見せるはずだ。
それに対してカブトは兵糧丸を口に含み、四肢を縮めて姿勢を低くした。
「そうしても良いんですが、何もしないで逃げ帰るとサソリ様に殺されてしまいますからね」
「へえ……。お前は大蛇丸の部下かと思ってた……よ!」
写輪眼をONにしながら接近戦から遠ざかることにした。カブトは手の先に長い爪を造って戦っていたが、実際にはメスでの暗殺向きの筈だ。もちろん原作知識との差でこいつのタイプが完全に違う可能性もあるが……医療忍者の息子ってのは変わってなかった。タイミングや考え方が多少違うだけで、やることは殆ど同じだと思う。
そのまま距離を空けたのでは嘘くさいので、足にチャクラを溜めて反発作用で飛びのきながら、一気にナルト達が捕まっていると思わしき場所に走った。するとカブトはフェイントも交えずに素直に追いかけて来る。
「どうしたんですか? 試合での貴方はもっと直情的だと思いましたが」
「言ってろよ。任務……いや忍としてやるべき忍務であれば、優先度は感情よりも上だって決まってんだろ。それともお前がイタチの事を教えてくれんのか!?」
距離的に土遁で隠れるのは不可能だろうが、普通の上忍どころかカカシ級のこいつなら他にも手段は色々あるだろう。影分身である可能性もあるが……あえてやられて退場する気ではないだろうか? もし暁から抜けるつもりならば真の使い道が変化しているかはともかく、人柱力を渡さない方が良いのは確かだろう。
サソリの戦力を削るか貢献度を高めてイタチと組みたいから……という程度の狙いだと思われる。あくまで本命は三代目を倒して木の葉崩しをやってみたいのではないかと思われた。
「少しくらいならば知ってますよ? まあボクに勝てたら教えてあげても良いですが」
「あくまでお前程度が知ってる事だろ? それじゃあ上層部に掛け合って聞けるほどじゃねえな! 火遁・鳳仙花! 連弾!」
二連射の火遁・鳳仙花を放ち、後から放つ方には手裏剣を合わせてアレンジの爪紅として放つ。ここからカブトの動きに対して手裏剣を増やして本命に見せた牽制を放つ。
カブトはさきほどまでの直線的な動きが嘘のように、軽快な動きでカーブを描いて回避。手裏剣影分身をしたとしても追いきれないほどの冴えを見せる。無駄使いするのも惜しいので影分身は中断。代わりに足にチャクラを回して適度な距離を空けた。
(おかしいな。原作の動きだともっと突っ込んで、その身と引き替えにするくらいの……。いや、ソレはこの後に使う気なのか)
曖昧に成ってウロ覚えの原作知識でもこいつの再生力が強力なことくらいは覚えている。何度もやられては出て来るからだが、それにしては今のは細心の動き過ぎた。やはり普通に戦って見せた後で適当にやられて、御自慢の再生力で『実は死んでなかったフリ』をする気なのではないだろうか?
(ああ、そうか。こいつ……俺の眼が万華鏡ってのを伝心か何かで知ったってのもあるかもな。天照とは言わねえでも、流石に直撃したらヤバイくらいは判るか)
俺は細心の動きで回避して見せたことに、あえて笑って見せた。こいつが適当に退場する気なら……こっちの上限を見誤らせた方が良いだろう。コイツとしても戦っている姿や切り札を見せて、貢献している様に見せたいだろうしな。
「時間がねえ。てめえ程度に使うのは惜しいが……。見せてやるよ! これが俺の切り札。炎の形状変化に特化した加具土命だ!」
「それが!
風魔手裏剣を取り出しその周囲に炎を灯す。その一部に炎の糸を付け、威力を向上させると同時に三の太刀に使う為の制御用に変える。
「うちは流。写輪眼・手裏剣操風車。その加具土命バージョンだ! 死にな!」
「流石は
風魔手裏剣は勢いよく飛んで、その途中で不規則な軌道に変わる。これはまとわせた炎の勢いで巻き込んだ気流ごと変化する為だ。加具土命によって形状も途中で帰られるので、軌道操作そのものが行い易い。
そして途中で一度上に軌道を変えて、即座に降り注ぐ動きに変える。そこで手裏剣影分身を行使しして、無数の炎の弾丸を降らせることにした。
「天より墜ちよ! 炎遁・火狐雪崩」
「こっこれは!? どこにも逃げ場がない!?」
名前を付けるならば炎遁・天津甕星とでも言うべきか? とはいえ既に原作にありそうな名前だったので適当な名前を付けておいた。どこかの地方でオーロラを火狐と言ったのと、雪崩のように降り注ぐという程度でしかない。もし原作に無いなら天津甕星の方が好きな名前だしな。
「流石は……
「……天の意思は避け切れまい? 土遁で逃げれるような速度じゃねえよ。まあ生きてるならジっとしてるんだな。サソリが勝てば治療してもらえるかもだぜ」
普通ならばトドメの必要ないダメージの筈だ。慌てて地に潜っても間に合わない速度で放っている。最初から影分子ならば別として、『普通』ならばこれで死亡するはずなのだ。
そして生き残れるならば『普通』ならばここで立ち上がって挑んで来るだろう。そうして来ないという事は、やはり見逃してサソリを倒させるつもりだと思われた。
「じゃあな」
俺を見逃したカブトの策略に免じて、俺の方もあえてカブトを見逃して移動する。サソリ相手にこれ以上の消耗はしたくないしな。
四人衆とカブトを退けて次回にサソリ戦です。
多由也ですが……死んでませんが偽のサソリ追っているので登場しません。
シカマルたちが合流できるならば語られるでしょう。
●火狐雪崩
写輪眼操風車の加具土命・手裏剣影分身を混ぜたバージョンです。
天津甕星の方が好みなのですが……このサスケ君は原作知識が中途半端。
特に後半の方はうろ覚えなのでマダラが使ったような 気がする……。
と名前を使ってません。烈火の炎の『雪崩』がモデルというのもありますが。
このシリーズに限らず、複雑な状況・行動を説明する図解はあった方がよいですか?
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一枚絵くらいなら見る
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戦闘前など、タイミング毎に見たい
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むしろタイミング毎に一話使って説明が必要
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図解は要らない・読まない