モンハンの世界に来たけど思っていたのと違う!?   作:暇人のお話

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どうも暇人のお話です。
一ヶ月で1~2つあげたいとかいってましたが暇じゃなかったので遅れました。毎日投稿している方たちってすごいなーと感じる今日この頃です。
基本方針として暇になったら少しずつ書くというスタンスなので気長にやっていこうと思います。
後気がついたらお気に入り登録を二名の方にしていただいたので頑張ろうと思います。KIRA1122様、ミスターマタタビ様、ありがとうございます。
それでは時間あった割に拙い内容ですが、どうぞ。 


01 絶望と始まり

 

 

前世の超絶人気漫画にこのような台詞があったことを思いだした。

『幸せが壊れるときはいつも血のにおいがする』という台詞をなぜか思い出した。

今のこの状況をなんて表現したらいいのだろう。ただ漫画の場面とは比べものにもならない。そしてこれだけは言える。

「地獄だ」

俺は業火に焼かれて辺り一面に血と肉の焼ける匂いを漂わせている村を眺めながらそう呟いた。

ゴシャアーーーーー!!!!! 

そこには不吉な羽音で羽ばたく一頭の黒き龍がいた。

そう。あの伝説の龍が来た

 

~数時間前~

 

今日は一段と暑い。今は温暖期の後半のため前世日本の残暑のような暑さだった。こんな日に畑作業はなかなかきついな。ちなみに作っているものは普通の麦とか芋などの作物だ。薬草は作らないのかだって?そんなもの狩り場くらいにしか生えていないから取りに行くことすら出来ないのだとか。

十三歳になってはいるがなにせこの国では成人は十五からなので相変わらず子ども扱いをされてしまう。はぁ、これで前世込みの精神年齢三十代だから悲しくなってきた。魔法使いになったよちくしょう。

そして今俺は畑作業をしながら体を鍛えている。お母さんには反対されているけど諦めていない。成人の時に職業選択をするからその時のために準備をしている。勿論無断ではならない。自分がなぜ冒険者になりたいのかの理由も考えた。さらに体も村で一番強いくらいには鍛えた。内容として、まず毎日走り込んで体力をつけている。他には筋トレとして腹筋、背筋、スクワット、腕立てを各二百回して走り込み大体十キロと某ワンパンできる人よりやっているけど現代人のマッチョな人と同じくらいにしかならなかった。何でだろうね?

武器はあいにく何もなかったから鉈と木の盾を自作して片手剣を練習し始めた。動きとしてはモンハンの動作を中心に派生させている。といっても片手剣は大して使っていなかったから2Gまでの動きがメインにはなっているけどゲームとは違って飛ばなければ動きの変更は出来るようには出来るようになった。これでなんとか戦えるだろう。他の体の動かし方は毎日の農作業で身につけているから大丈夫と信じたい。しかしお母さん。いくら租税とか考えても二人で畑三枚のイシ麦の収穫は多すぎませんかねぇ?

「お疲れ様。もうお昼過ぎているし、ご飯にしようか」

「っしゃあ休憩だー。ご飯何?」

「ふふっ。今日はイシパンとスープよ」

「おおっ!豆じゃない!」

「ええ。あなたこれ好きだものね。」

「よっし!午後も任せてよ母さん!」

そう。俺はこのパンが好物なのだ。名前から分かるようにイシパンとはイシ麦から作られるパンのことで非常に栄養があるのだ。なので普通は冬越えとかに少しずつ食べるためわりとごちそうだったりする。ちなみにいつもは豆が主食なのだがこれはとにかくまずい。糸豆という名前なのだがこれは糸みたいに細い豆で味はいまいちおいしくない。そしてこれはある方法で保存をしている。それは発酵させて保存している日本の伝統食。すなわち納豆である。前世で納豆が嫌いだったわけではないがこの豆はダメだった。味はいいのだがなぜか匂いがくさやみたいになってしまっている。これが毎日出てくるのでさすがにきついものがあったためこれは非常にうれしかった。ちなみにこの納豆もどきも人によって好みが分かれるらしい。母さんは普通に食べているけど村長や村の子どもは嫌がっていた。スープは芋と少しの野菜を塩と貝で煮込んだもの。冷めていてもまあまあおいしい。

「いただきまーす!」

「はい、召し上がれ」

バガギッ…ゴジャリッ…

「あ~やっぱりイシパンは最高だな~!」

何の音?と思うことだろう。そうこのパンは確かに味もそこそこいけるし栄養もあるのだが一つだけ弱点がある。それは…アホほど固いことだ。そもそも名前の由来が石みたいに固いからイシパンでイシ麦という名前がついている。だからスープに浸して食べるのがこの村での伝統とも言えるべき食べ方になっているが俺は前世から固いパンが大好物なので関係なく食べれている。

「ふふっ、慌てなくても大丈夫よ」

「いや、今日中に麦畑は収穫したいから頑張らなくっちゃ」

「もうっ。無茶だけはしないでね」

「おう!勿論!」

食べ終わり午後の作業を開始しようとしたその瞬間、突如空が暗くなった。

「ど、どうして空が急に?!それにこの感じ・・・」

「母さん!大丈夫?!」

「え、ええ」

「とにかく村に戻ろうよ!早く知らせないと!」

「そ、そうね。急ぎましょう」

俺たちは村に向かって急いだ。

 

~村~

 

「なんなんだよだこれ?!急に空が暗くなったぞ?!」

「知るかよ!」

「神の怒りだ!なんとかするしかない!」

「なんとかってなんだよ!」

「知らねーよ!」

「皆のもの!落ち着け!落ち着くんじゃ!」

村長の声も届かないほど村はパニックだった。この場所以外でも子どもが不安そうにしたり大人たちの慌てふためきように恐怖し泣いている子どももたくさんいた。そんな中に俺たちは村に到着した。

「村長!」

「おお…マ、マリアさん。それに坊主か・・・。マリアさん、村の外はどうなっていますか?」

「はい。村の外もこんな感じで暗雲が立ちこめています」

「そ、そうか。どうすればいいだ?」

いや、村長さん。それ俺らが一番聞きたいことだし慌てて欲しくはないけどこんな事初めてだから仕方ないけど何で母さんに聞くんだよ!分かるわけ…

「とにかく今は避難準備を。これがモンスターの影響かどうかは分からないけど何かあってからでは遅いから。だから生き残るための準備をしましょう。」

ん?

「あ、あぁ、そうだったな。聞いたか皆!逃げる準備だ!男どもは槍を持って女子どもを囲って守るぞ!」

んん??

「「「はっ、はい!」」」

「い、急げ!逃げる準備だ!」

「マリアさんの手順道理にやるぞ!」

はい?うちの母さん何者!?なんで避難の時判断求められてんの!?

いや確かにたまに村の柵とか罠の修理とかやってたけど何でだ?

「坊主!おまえもこっち来い!」

「え?」

「まだガキだろ?こっち来て逃げる準備だ!」

「やっ、お、俺も戦う!俺だってもう十三だ!子どもでも大人だ!」

「そんな訳あるか!子どもは逃げるんだよ!」

「いやだ!」

「ダメだ!」

「そうだぞ!ここは大人に任せろ!」

大人たちはそう言っているが実際どうなるのか分からない。相手がもしモンスターだったら村人なんて何も抵抗できずにやられる。ならまだ少しは動きを知っているであろう俺の方がまだなんとかなる。それにもし知らないモンスターでも俺の方が一番体力や力もある。だから俺の方がなんとかすることが出来る。だから!

「頼むよ!」

「ダメよ」

「っ・・・母さん・・・」

「確かにあなたは他の子どもたちよりも落ち着いているしとてもいい子よ。でも・・・だからこそあなたに頼みたいことがあるの」

「頼みたいこと?」

「そうよ。あなたには逃げる人たちを守って欲しいの」

「結局逃げろって事じゃんかよ」

「ええ、そうね。でもとても大事な事よ」

「だけどっ・・・」

「いい?」

「・・・・・・っわかった・・・」

「村長さん。この子を頼みます。私は最後に行きます」

「ああ。気をつけてな」

取りあえず今はできることをしよう・・・・・・うん??

「って!なんで母さんが行くんだよ?!」

「ん?坊主知らんのか?」

「え?何を?」

「そっか・・・言っていないのか。まぁ、気にすんな。おまえの母ちゃんなら大丈夫だ」

「お、おう??」

何が大丈夫なんだ??体弱いのに大丈夫なのか??

「ほら、とっとと行くぞ」

何が何だか分からないまま村の皆の護衛についた。

 

 

~村の入り口~

 

「いいか皆!モンスターかどうか分からんが何かあったからじゃ遅い!だからいったん地下室に避難をする!村は惜しいが何より命だ!皆、すまない」

「気にしないでくださいな村長。誰も責めませんよ」

「そうだぞ村長。命あっての物種だからな!」

まだ何も起きていないのに避難は早いと思うけどそれで実際に逃げ遅れてモンスターに襲われた村が多数あったから何かあったら直ぐに逃げろというのが国の決まりらしい。まぁ、国から何かあるのって最低でも一週間くらいたってから連絡とか来る。だから取りあえずそこまで生き延びることが大事だな。聞いたところだと出てくるモンスターはランポスくらい(名前が決まっていなく、青い小竜だそうだから多分)だから素人でも追い払うことは出来ると思う。ちなみに避難場所は村の近くに洞窟があってそこはモンスターがいないからそこが避難場所になっている。そういえばここってどこの国なんだ?そもそも国って概念があったのか。

「ねえ村長。この村ってどの国に入るの?」

「ん?ああ。この村は一応シュレイド王国に属しているぞ。といっても国の端だからいくら王国で騎士が優秀でも来るには二週間くらいかかるかもな。でも安心しろ。中には一ヶ月たっても残った村もある。大丈夫だ。」

「よかった~シュレイド王国か~確かにあの大国なら・・・・・・え゛??今なんて??」

「どうした?国の端だから二週間かかる」

「いや、そのちょい前」

「シュレイド王国に属している」

「シュ、レイド、王国・・・・・・」

「ん?そうだけどどうした?顔色悪いぞ?」

「い、や・・・うん・・・何でも、ない」

マジで?マジなのか?!シュレイド王国なんて死亡フラグビンビンの魔境じゃん。え?あれなの??ミラボレアスとか来んの?!来たら死ぬ未来しかないんだけどどうしたらいいんだ?・・・・・・・・・・・・いや待て落ち着け。ゲームだと来るのはシュレイド城だ。ここは外れの方だから大丈夫。絶対だいじょ

ゴシャアーーーーー!!!!! 

あ・・・・・・・死んだ。2Gやってたときにいやなほど聞いた声だ。

「な、なんだこの声??」

「ど、どうするんだ?」

「分かるかよ!」

「落ち着け皆!とにかく地下室に行くぞ!慌てずに移動するぞ!」

「そ!村長!」

「どうした!」

「モ、モンスターです!」

「なにぃ!」

謎のモンスターの咆哮にあわせて茂みからモンスターが現れた。それは、

「イーオス・・・!」

「子どもたちを中心に囲むぞ!」

「よし。狩るか」

今、転生して初めてモンスターとの交戦が始まった。

 

イーオス。鳥竜種の毒を持つ赤い小型の肉食竜のモンスターで、ゲームだと元祖四大かませ中型鳥竜種モンスターの一つでその中で一番強いモンスター。こいつは溶岩の上でも生息可能なチート皮膚を持つモンスターで小説の中だと駆け出しから少し進んだハンターが身につけることの多い防具の素材となる。つまり何が言いたいかだって?簡単だよ。ハンターでもなく、ちゃんとした武器でないただの木の槍で倒せるわけ無いんだよ馬鹿野郎!

 

「だ、だめだ!槍が刺さらない!」

「う、うわぁー、た、助けてくれー!」

「ああ、ど、毒が・・・・・・だ、だれか・・・・・・ああっ」

あちこちから悲鳴が聞こえてきてとっくに防衛線のほとんどが壊滅した。八百屋のおじさんや仲のよかった友達の父親が噛みつかれて、あるいは毒で死んでいった。そしてついには、

「お、お父さん助け、て・・・」

「?!ケ、ケンヤ?!」

「くそっ・・・子どもたちにまで・・・」

崩壊した場所から次々にモンスターが流れ込み子どもたちまで襲われ始めた。

「チィ、動きをよく見て噛みつく瞬間を狙うんだ!そこなら狙える!」

「わ、わかった!」

「はあああっ!」

ギャアッ

俺はひたすらカウンターを仕込んでイーオスを倒し続けた。イーオスの数は十匹程度だったがもう半分程度にまで減らすことが出来た。このままなら・・・

ギョエエ!ギョエエ!

「この声の重さは・・・」

茂みの奥からイーオスたちの親玉。ドスイーオスが現れた。

「くっそ、この状況でか・・・やれるか?・・・いや、やるしかねえだろ!」

 

~数分後~

ドスイーオスはゲームで何度も倒した、始めたとき以外何事もなく倒した。だから余裕だと思った。だけど・・・

「ハアッ、ハアッ、ハアッ」

全く敵わなかった。

動きがイーオスのそれとは比べものにならなくらい早かった。ドスイーオスは噛みつき、飛びかかり、毒吐き、回転攻撃だと思っていた。だがそれは甘えだった。イーオスはゲームより少し機敏なだけだったがドスイーオスの方が脳が大きいのかより実際の生き物に近い動きをしていた。だから隙が無く、手強すぎた。少し攻撃を当てることも出来たがイーオスの鱗や皮なんて比にならないくらい硬く、槍が折れてしまった。そして村の人がイーオスに襲われ半分近くにまで減った。

「くそっ・・・何も出来ない・・・」

俺は仰向けになりながら呟いていた。痛みで体が動かない。これで俺の新たな生は終わるのか?いやだ。死にたくない。何のために生まれたんだ?俺は、何をなすためにこっちに送られてきたんだ?

イーオスが口を開けてゆっくり歩いてきた。弱った獲物を刈り取るように・・・

「や、やめろ・・・来るな・・・」

シャーーーー

「うわーーーーーーーーー」

その時、後ろから風が吹いた気がした。

「もう大丈夫よ」

「え?」

刹那。何かが一閃された瞬間ドスイーオスの首が飛んだ。

そして瞬く間にイーオスが討伐されていった。

「一体誰が・・・」

そこには黒い髪をなびかせ銀の剣を握る人がいた。

「遅くなってごめんなさい。大丈夫?リオ?」

「かあ、さん?」

いつも通りの笑みを浮かべながら母がそこにいた。

 

悲劇まで後一時間・・・

 




いかがでしたか?
何か思った事があったら是非コメントなどください。
次回予告は未定です。決まったらこちらに修正します。

一狩り行こうぜ!
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