真剣で剣聖に恋しなさい!   作:槍槓

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第六話 水上体育祭~中編~

さて、この学園の行事の中で行われる『水上格闘戦』がただの競技の範囲で収まるか?否である。毎年特殊ルールなるものが付与されるこの競技、去年は『両手使用禁止』ルールで必殺技がドロップキックの南條会長と両手が使えなくても関係ない武神、足技ならば十八番ですの榊原の三人による無双という名の蹂躙劇が執り行われた、ちなみに優勝したのは当然の如く武神だ。

 

そして今年発表された特殊ルールは『ハチマキ争奪』、選手は全員体の何処かにハチマキを巻いて本来のルールである足場からの落下、気絶、戦闘不能に加えハチマキを奪われても敗北という事だ。今年は源氏トリオもいれば燕さんもいるし黛もいる、武神が敗北するに十分な状況が出来上がっているわけで。

 

予選はブロックごとに別れてバトルロワイヤル、A~Lの12ブロックに別れ各ブロックで生き残った代表十二名が決勝の舞台に進めると言うわけだ。ちなみに予選の振り分けは以下の通りである。

 

Aブロック:風間翔一 他19名

Bブロック:島津岳人 他19名

Cブロック:和泉恭也、武蔵小杉、不死川心 他17名

Dブロック:九鬼英雄 他19名

Eブロック:川神一子、クリスティアーネ・フリードリヒ 他18名

Fブロック:川神百代、井上準 他18名

Gブロック:源義経 他19名

Hブロック:武蔵坊弁慶、榊原小雪 他18名

Iブロック:南條・M・虎子、マルギッテ・エーベルバッハ 他18名

Jブロック:黛由紀江、矢場弓子 他18名

Kブロック:松永燕 他19名

Lブロック:直江大和 他19名

 

見どころはE・Hブロックだろう。他に実力者がかぶっているところもある事はあるが武神、マル公が相手ではロリコンと南條会長が手練でも無理と言うものだろう。そして一番疑問なことがある。

 

「なぁ、なんで出場してんだ?直江」

 

頭脳労働担当を自他共に認めている直江が水上格闘戦に参加していることだ。

 

「姉さんが・・・・」

 

ちなみに直江のいう姉さんとは武神の事だ、幼少時に舎弟契約を結んだらしいが・・・・なんという詐欺商法に引っかかってしまったんだろう直江は。

 

「格闘戦に参加の上で本戦まで来ないと黒歴史と裸の写真バラ撒くって・・・・」

 

直江の眼からハイライトが消えている、うん。直江よ、強く生きるんだ。

 

―――

 

そんなこんなで本戦・・・・え?予選?ムサコッス?ああ、全員投げ飛ばした。まぁともかく本戦の実況は予選で水切りさせられていたロリコン。アイツよく無事だったな、実は耐久度すんごいんじゃないか?

 

『さぁ水上格闘戦も本戦に入りました!!ここからは実況は予選でモモ先輩に水切りの石代わりにされた2-Sのハゲこと井上準と!!』

『フハハハハッ!!我顕現である!!』

『よろしく頼むで候』

『我らが紋様と!!三年の矢場先輩でお送りするぜぇ!!』

 

おぉ、実況らしい事をやっている。

 

『さてさて!!それでは早速、本戦出場選手の入場だぁ!!』

 

水上に設置された円形の舞台に12艘の小舟が包囲を縮めるように寄せていく。

 

『まずはAブロックから!!疾風怒濤!疾風迅雷!疾さを極めつつあるこの男を捕らえられる奴はいるのか!?2-F!風間翔一ぃい!!』

「行くぜぇー!!」

 

『続いてBブロック!!パワーならば誰にも負けない!力こそ正義!力こそ全て!2-F!島津岳人ぉお!!』

「俺様!頑張るぜぇえええ!!」

 

『さぁさぁCブロック!!予選で全ての選手を千切っては投げ千切っては投げ!最後に残ったムサコッスと不死川心をお姫様抱っこしてから投げ飛ばすと言う荒業を成し遂げた男ぉ!!2-F!和泉恭也ぁあ!!』

「一応女の子相手だったしな」

 

『続きましてDブロック!!燦然と輝く金色!天上天下唯我独尊!我が前に敵無し!2-S!九鬼英雄ぉお!!』

「フハハハハッ!!我、降臨である!!」

 

『さぁさぁ盛り上がって参りましたEブロック!揺れるポニーテールは元気の証!その笑顔は太陽のよう!2-F!川神一子ぉお!!』

「オスオース!!頑張るわよ!!」

 

『そして満を持してのFブロック!学園最強にして最恐!誰もが恐れ憧れる美女にして武神!3-F!川神百代ぉお!!』

「ふふふふふふっ、楽しみだなぁ♪」

 

『Gブロックからは話題のあの人!源氏の英雄のクローン!真面目で素直で優しくて!今を生きる若武者!2-S!源義経ぇえ!!』

「義経は頑張るぞ!」

 

『Hブロックからはこの人ぉ!!学内最高ランクのパワーはその名に違わず!川神水を愛飲する酒豪にして女傑!!2-S!武蔵坊弁慶!!』

「川神水のためだ、全力で行くよ」

 

『さぁIブロック!!予選で敗北したお嬢様の仇は私が取る!!ドイツが誇る優秀な軍人!2-S!マルギッテ・エーベルバッハぁあ!!』

「眼帯も外します、最初から全力だと知りなさい」

 

『Jブロックからは唯一の一年!!想像以上の身体能力!ストラップとの腹話術による不思議なマイペースに巻き込まれた奴も数知れず!1-C!黛由紀江ぇえ!!』

「ま、松風は九十九神ですよ!?」

「おぅコラハゲ!なめとんのかアァ!?」

 

『Kブロックからは今話題の納豆小町!!予選では納豆片手に立ち回り!海に相手を突き落とす寸前に口に納豆を突っ込むと言う大技をやってみせた!!3-F!松永燕ぇえ!!』

「納豆ー!納豆はいらんかねー!!」

 

『そして最終Lブロックからは意外性のこの人!二年の二大軍師の一人にして!武神の舎弟としても有名で!想定外の回避性能でここまで進んできたぁ!!2-S!直江大和ぉお!!』

「勝ててよかった、本当に・・・・」

 

これで12人が出揃った、てかロリコン。すごいノリノリで実況出来てるじゃん。

 

「ふふふふふっ、あーっはっはっはっは!!」

 

何だ、突然武神がラスボスみたいな笑い方したぞ。

 

「あー楽しみだなぁ♪義経ちゃんに弁慶ちゃん、燕にまゆまゆ・・・・そして和泉・・・・♪」

 

やばい、背筋がゾクゾクと・・・・すさまじい寒気を覚えた。

 

「和泉恭也、ようやく・・・・」

「和泉君と戦える・・・・」

「ふふふふふふっ、和泉君の実力。見せてもらうよん♪」

 

おかしい、視線が増えた。ゾクゾクを通り越して痛みを感じるレベルだ。

 

『さぁ!!既に決勝の舞台では異常な盛り上がりを見せている模様です!!』

 

一部だけな。

 

『それでは水上格闘戦決勝ラウンド!!試合・・・・開始ぃいいいっ!!!』

 

俺にとって地獄のバトルロワイヤルが今、始まる――――――




水上格闘戦参加選手の紹介だけで終わってしまいました。次回!水上格闘戦・・・・と言うか水上体育祭編の大一番になります!!
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