成り代わりナルトちゃんリターンズ   作:飴の川

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三人一組って三角関係になるよね

 

 

 

「あたーらしいーあっさっがきたー」

キンッ! パリンッ!ガシャン!

 

 

おはようございます!窓ガラスに迫るクナイを弾き返したら前の方の家の窓ガラスが割れリビングが滅茶苦茶になったのを目撃してしまったナルトちゃんです!

まあよくある日常だから気にする必要なんて何一つ無いけど。嘘、お金の問題があります。あっちは窓ガラス代だけど万が一にでも私の所為にされたらプラス料金とかが発生する。

これはさっさと身支度して逃げるは勝ちだし身を守るをしよう!お金の流出ダメ絶対!!

というわけでいってきまーーーーす!!!!

 

 

 

 

「サスケくんに馴れ馴れしいのよ!」

「サスケくんが優しいからっていい気に乗ってるとかそれでも忍ぃ?」

「あんたみたいな奴、アタシらもサスケくんにも迷惑なのよ」

「無視してんじゃねぇよビッチが」

 

早く来たら校舎裏に呼び出されて絶賛罵倒されているとか聞いてないです。

いやまさかさ? 教室行くじゃん? 女子に呼び出されるじゃん? 行くじゃん? 校舎裏じゃん?女子に囲まれるじゃん? 主語サスケくんの罵倒リンチじゃん?

えぇ~~ナルトちゃんが何したっていうんですか~~~~~????

 

『喋って手合わせして奴の家に行って飯を食ってる』

 

九喇痲さんだいせいかい~~~~~!!!! さては天才だなぁ!?

嘘です、変なテンションにならないとやっていけないんですよ。だって罵倒リンチされてるんですから。

でもまあ原作通りじゃないからいいか。説明会で原作通りになったらサスケとキスするからな、多分初めてのキスはトマト味になる。アイツは小腹が空いたらトマト食べるからさ...

にしてもどうやって教室に行こうかなぁ。五分前になったら行けるし手を出して来たら一発殴られて正当防衛発動して行けばいい。確実に教室に行けるが問題は今どうやって行くか。

全員殴って行けるし無視して行けばいい。だが穏便に感情の波を立てずに行く方法が無理難題過ぎる!

集団ヒステリーおこしかけてる奴は何やったってヒステリーおこすから。

 

そんなことを考えてたら第三者が現れた。

桜色の髪の顔の整った女の子。Yes,みんな大好きサクラちゃんです。嫌われてるけどさ。

サクラちゃんは何故か知らんが来てめっちゃ見下したような顔するわ鼻で笑って何してるのって聞いてきたよ。

 

「なによデコリン、あんたも混ざりに来たわけ?」

「はあ? どうしてわたしがアンタ達の馬鹿に付き合わないといけないわけ」

「頭良いだけのデコ女が偉そうにしてんじゃねーよ」

「あ、もしかしてサスケくんへの媚売り? やだぁヤラシ~、女狐ってヤツゥ?」

 

女狐は私じゃね?

 

「てかさ、マジで何しに来たわけ?」

「いやいや良い子ちゃんなんだから止めに来たんじゃないの」

「何を止めにきたわけ? これはお話合いでーす!」

「まあ何がしたいかわかんないけど空気ぐらい読めよ、それでも忍?」

 

さすが卑劣隠れの里の忍、良い感じにクソですわ。

でもそのまま言い争っていてほしくてよ。その間にお隠れしますので。

 

「はぁ、本当に馬鹿と話すと頭が痛くなるわ」

「・・・あのさぁデコリーン、マジで調子乗ってるよね」

 

 

とこんな感じで女同士の静かなる戦いが始まったが危機察知能力が優秀なナルトちゃんは逃げました。

多分今日はイヤな予感がしたら逃げるべしなんだよ。急いで教室に行ってサスケの隣に座ったよ、そんでサスケの顔みたらなんか安心したよ。

そうだよお前って女に好かれながらもそれに本当に気づかずに呑気にトマト食ってるような奴だからさ。

でもサスケは何故か驚いたように目を見開いたと思ったらホットケーキに練乳をぶちまけたような笑みを浮かべてトマトを差し出してきたんだよ。

ヤメロォ! 何があったかわかんねぇけどそんな顔したら私が周りの女に殺される!!!

 

 

「腹減ってるんだろ」

 

朝食抜いてきたからそうだけどさぁ!?

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

私、春野サクラはうずまきナルトが嫌いだ。

 

 

「第七班、春野サクラにうちはサスケ」

 

担当教師でもあったイルカによって読み上げられる班員の組み合わせにサクラは背筋を正す。

この後が大事なのだと、次に呼ばれる名前次第で自分の計画は大きく変わるのだ。

しかし憧れるサスケ君と同じ班になった事で彼に想いを寄せる馬鹿なくノ一達に嫉妬のクナイを向けられるのはたまったものでは無い。

何故そんな目で見られるのか、ただただ自分達の実力が無いから選ばれなかったというのに。サクラは出そうになるため息をぐっとこらえながら最後の名前を待った。

 

「うずまきナルト」

 

名前を読み上げられた女子、うずまきナルトは稀代の悪女とされている。

里から嫌われ悪戯というには悪質過ぎる、むしろ犯罪という悪しき行為を喜々として行う最悪な人物。だというのに周りは止める事が出来ないでいる。いや、逮捕出来ないのが正しい。

芸術担当の教師を幼児性愛者として逮捕されたときも、暗号担当の教師が不貞行為をしたという噂が流れた時も、潜入担当の教師が殺害されかけた時も、真っ先に第一容疑者としてうずまきナルトの名が上がり事情聴取やアリバイ確認がされる。そして決まったように証拠不十分だからと大人達の憎しみで染まった瞳で睨まれながらもケラケラとした笑みを浮かべてアカデミーに戻ってくる。

噂では尋問部隊総出で調べ上げてもナルトが犯人であるという証拠を見つけ出せなくて大人達は気が狂ったのか子供染みた嫌がらせをしているらしい。

その嫌がらせはどうやら窓ガラスを割る事らしい。あまりにもみみっちいが朝早くナルトの家の近くを通れると運が良ければ窓ガラスが割られる瞬間を目撃出来る。

朝早くに出ると親に怪しまれるからあまり行けないが84回は割られていた。

 

しかし里に住まう人間に嫌われていると言っても過言ではないナルトは極僅かな人達には好かれ信頼されているのだ。まるで籠絡されているように。

頑張って調べ上げても彼女を好いて信頼を得ているのは二人。

サクラ自身も信頼しているアカデミー教師の海野イルカと同期の中では一番の実力者であるうちはサスケ。

海野イルカはまだ分かるが何故サスケがナルトと仲が良いのかは、未だに解らない。

 

 

(親も親戚もいない天涯孤独の子供、里の大人達から犯罪者として認識されている彼女をイルカ先生なら庇護しようとして仲が良くなるのは理解できるけどね)

 

 

ずっと見ていたというのに、気づいたら兄妹のように絡み食事を奢る程に親密になっていた事に諜報能力が足らないと心のノートに書きながら視線だけで殺せるのではと思えるような目で見られているナルトを見た。

 

サスケ君を奪った阿婆擦れ、股を開いてイルカ先生に世話してもらっている売女、用無しになった男に罪をなすりつけるビッチ、癇癪持ちの男に飼われてる女狐、山を支配している動物と寝ている。

なんて尊厳を徹底的に踏みつぶそうと見える馬鹿げた噂を流されているというのにも関わらず変わる事無く日常を過ごす彼女はケラケラと笑って隣にいるサスケによろしくなんて言っている。

 

 

 

 

「他の皆は行っちゃったけど私らまだだから先に自己紹介しようぜ! うずまきナルト、好きなものは平和で嫌いなもの窓ガラスが割られることだってばよ♡」

 

正午前には担当上忍のお迎えによって第七班以外が何処かへ行った中でナルトは猫を被っているのが丸見えな笑みで自己紹介を始める。

ナルトとサスケならそんな事をしなくてもいいけどサクラは二人と会話らしい会話をしたことが無い。

授業の一環で最低限、親しくなろうと近づけばサスケの場合は親衛隊に阻まれナルトは弱みでも握られたのかと遠ざけられる。だから知っている情報が見てきて分かったことと皆が知っているような内容だけ。

だから少しでも相手の事を知れるのは嬉しいのだ。

 

 

 

「・・・うちはサスケだ」

「好きな何かと嫌いな何かぐらい言えよ」

「好きなのはナルト、嫌いなのは里の人間だ」

「過大解釈で監視されるようなこと言うなってば...」

 

 

見下すような瞳のサスケと呆れた瞳のナルトは交わらない。

哀しいかな、二人は里にいる誰もが考えるよりも親密でサスケに至っては恋と呼ぶには捻くれた想いをナルトにぶつけているというのにナルトはそれに一切気づいていない。

それどころか担当教師のイルカの想いも気づいていないだろう。

サスケと対等の場所にいようが、イルカと疑似兄妹の関係になろうがナルトは一切自分を想う二人の気持ちに気づくことは無い。

例え気づいたとしても変わることは無いだろう。

心の柔い部分に入り込み、根を張って堂々と居座ろうと、変わらずに褪めた瞳で見る。

うずまきナルトにとって他人とは自分が決めた役割をこなすだけの存在だから。

 

 

 

「じゃあ次はサクラちゃんの番だってばね」

 

 

 

きっと、そうしないと生きていけなかったんだろう。

大人はみんなナルトを憎んでいる。何時だって早く死ねと願っている。

化け狐と蔑み、忌むべき敵として追いかける。

そして大人を見て育った子供は理由も分からず大人がそうだからと一緒に蔑み嘲笑う。

自分達の娯楽の為に、嫉妬から、辛い現実の八つ当たりの為に見下す。

うずまきナルトにとって愛すべき木の葉の里とはいつ自分の命を奪いにくるか分からない敵地同然。

信頼も信用も無い、生きるか死ぬかのどちらか。

少しでも生きやすくする為に役割というカテゴリーを作り、そのカテゴリー次第で対応を変える。

対応を変えるといっても、周りは気づかない些細なもの。

ほんの少し、何かを挟む。何かを重ねる。何か加える。

見破ろうと思えば何時でも見破れる、まるでオブラートのような些細なもの。

ナルトにとってオブラート一枚で円滑に事が進む人間関係と環境。

そんな中で生きれば情緒という情緒は育たず、自分を心配する気持ちも好きだという気持ちも理解できないまま大雑把な認識でカテゴライズして、そのカテゴライズされた人間に用意した対応で済ます。

 

 

どれだけ心の中で深く根ついても、本人は一線を引き、さらに一歩下がって俯瞰するように。

 

 

 

 

だから私はうずまきナルトが嫌いなんだ。

勝手に人をカテゴライズして、勝手に決まった対応で想いを踏みつぶすんだから。

 

 

 

 

 

「・・・私は春野サクラ、好きな人はこの髪の毛を綺麗だと言ってくれた人」

 

 

「嫌いなのはこの髪の毛を綺麗だと言ってくれた人を貶した山中いのよ」

 

 

 

 

だから覚悟して。

私は踏みつぶされた想いを貴方に渡すから。

 

 

 

 





・ナルトちゃん
「円滑に事を進める為に一肌脱ぐか!」
・サスケ君
「俺を見てくれた、そのまま俺を見て...おい俺を見ろ」
・サクラちゃん
「ずっと見て来たので攻略開始します」



成り代わりナルトちゃんリターンズ、久しぶりの更新だけど見てる人いる? 飴の川さんです。
実は半年以上書いてるのを放置していたのですが偶然TSナルト作品を見かけたのですがまあ面白かったんですよ。
でも消えてて悲しかったです。そして思い出しました、彼の者は消したがワイは更新してないと。似たような事じゃねーか。
なので書きました、褒めてくれ。
ノープラン行き当たりばったりで書いてますがカカシ先生がナルトちゃんに向ける感情と堕ちるシーンは決まっています。
なのでカカシ先生のところは書けたらいいなーって思っています、まる

Q.何故いの嫌われたんすか?
A.性別による授業の変更と気づいたら... 本当はガチでナルトちゃんを嫌うサクラちゃんのはずだったんや......


それでは多分次は銀髪カカシちゃんを投稿したいと思います。
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