成り代わりナルトちゃんリターンズ   作:飴の川

7 / 8
鈴取り任務の下準備

 

 

 

(鮭の後味がしたし割と満たされてる感がある)

 

でも滅茶苦茶お腹減ってるんだよな~~~~~!!!!

ちょっとした拷問に使えるな、使お。

という訳で影分身に飯食わせたら後味と満腹感がフィードバックされるという結果が得られた午後五時過ぎ。

夕焼け空を見ていると聞こえない筈のあの音楽が頭の中で流れる。うーん、ノスタルジック。

 

 

 

「いや遅すぎ」

「先生達も帰り始めてるね」

「帰るか?」

 

原作だと昼飯食べ終わった後だから遅くても二時ら辺なのになんで夕焼け小焼け日が暮れるんだよ!

墓参りか!? 墓参りしてるから遅れてるのか!?

いや原作だと無断家庭訪問してるから普通に来るな。

じゃあなんで遅れてる? 私がナルトちゃんなのでそれを考慮して考えてみよう!

 

 

 

 

「・・・里にいない?」

「里にいないってどういう、任務ね」

「だとしたらかなり期待できるな」

 

おー原作のままだったら絶対納得出来ない二人が爆速理解で納得してるけどサスケなら分かるけどなぜサクラまで?

でも任務で里にいないは割とありえるんだよな。

原作だと任命日に遅れたのは三代目と無断訪問してたのが原因だから。

だけどこちらではそれをする必要は無い、暗部に監視されていたから。

ミズキの一件で数日は暗部の監視が入っていたから私の最新生活環境は報告済み、私関連でサクラとサスケも調査はされている。そうじゃなければ無能。

まあこれは世界の修正力が結構働いた場合だけど。

 

自分がうずまきナルトになったと気づいてから早九年、重要なのとか好き話や個人的に気に入っている解釈とかは覚えているけど全体を通すと穴が大きい。

ましてアニオリは暗部編以外はまともに見てない、劇場版は第二部からしか見てないし薄っすらとしか思い出せない。

プリズンは茶番とサスペンス仕立てと球体の鳥が柱間クラスのヤバイ奴、火の意思はカカシ先生に淫紋が刻まれたでキャッキャしてて、空忍の奴は零尾とかいう初期の二次創作でアホみたいにあって、IFは良い曲で味方暁は最高にテンションが上がってラストは有名外人のスン顔の記憶しかない。

まあ何が言いたいかと言えば転生物でよくある原作の流れを最初から最後まで細かく覚えているって奴が私には通用しないってこと。

劇場版はIF扱い出来てもアニオリが正史扱いされたら私は原作知識使って俺TUEEEEから一気に俺ASHIDEMATOIに早変わり、やってらんねー。

でもよかったのは今の私にとって必要なアニオリ知識はカカシ暗部編だけなので他のアニオリは蹴り飛ばしてよろしい。

 

といってもその暗部編も大雑把な話の流れしか覚えていないのだ。

そもそもアニオリが正史扱いされた場合の時系列や今の私の行動で原作とのズレがどれほどなのかの認識をサクラちゃんのカミングアウトまで一切気づいてない。

何も気づいてない状態で原作突入すれば最悪原作崩壊、私は監禁√なんてありえる。それぐらい私は自由気ままにナルトちゃんしていた。

一番のやらかしは暗部の眼を盗んで集めまくった材料で自家製起爆札を窓に張って爆破した事だ。

被害を最小限に抑えながら爆破規模を調べる為にやったんだけど何を勘違いしたのか盗んだ扱いされて当時は怒ったけどよく考えれば専門知識無い幼児が起爆札作れる訳無いから盗み一択だろになる。

まあその場合は暗部がクソ間抜け集団になっちまうんだがな、ハハハ。

 

 

「でも担当上忍が遅れる程の任務を回すと思わないけど」

「・・・なにかしらのアクシデントがあったんだろ」

 

 

暗部編も長期間の話だけど私にとって大事なのは写輪眼略奪事件が九尾事件から何年後かだ。

サスケとイタチが五歳差でイタチの暗部入りを決める任務がサスケの入学式と被っていてその時の年齢がサスケ六歳でイタチ十一歳、その三年後にイタチが一族殺して里抜け。

サスケとカカシ先生の年齢差が十四歳だからイタチとは九歳差。

カカシ先生が二十歳の時にイタチがろ班に入ってくるけどその時にはヤマトがろ班に馴染んでるから一年は既にいる。

カカシ先生がイブリ―おじさんにリョナられた時の年が十三歳、いや十四歳か? まあそこら辺から数年後に略奪事件だから十六~十八歳の時に起きたって考えると一番都合がいいのは十七歳前に略奪事件が起きてれば原作通りに事が進んで私はこれから慎重に生きていけばいい。

だけど十七歳以降、つまり私が自我った時にダンゾウが今までのうずまきナルトと違うと知ってしまえばアイツはカカシ先生を徹底的に利用する。

 

(時期が時期だからな)

 

私が自我ったのは三歳、その時に起きた木の葉のイベントは日向宗家の長女誘拐未遂事件だ。

宗家の娘を誘拐しようとした結果使者を殺害し宗家当主の遺体を渡す事を持って不問とするというクソ対応は木の葉が全盛期なら中指立てながら爆速で戦争仕掛けるレベルのやらかしも九尾事件で四代目筆頭に多くの中堅が死亡し里の弱体化、更には火影の死による政治的混乱で木の葉全体がかなり揺らいでいる時にやったのは賢過ぎて花丸大満開。

木の葉は戦争する体力も力も無いからこのクソみたいな要望に答えなければならず、結果宗家当主の弟を殺して引き渡す事でクソ要望に答えながら白眼流出阻止したのだ。

・・・てか時系列的に日向事件後に自我ってるじゃん、そりゃ殺気立って警備厳しくしたりするわぁ。

 

 

「これ以上待っていても来ないだろ」

「そうね、来てもあっちが悪いんだし」

 

 

里の弱体化に政治混乱、うちはの対応をしながら日向事件の対処に外交問題と警備体制の見直しに周囲への牽制。

上層部から下忍まで全力稼働して「え、なんすかうち等いつも通りっすよ?」を他国他里にアピんないと途端に「ちょっと木の葉く~ん、あんさぁ」とダル絡みされるのだ。強国の意地を見せないといけいないのだ、へけ。

とそんな時期に四代目の遺児で九尾の人柱力の様子が変だからって理由で保護監視の為に回す人員の余裕は暗部に無いから自我った私を知ったダンゾウならそこをついて監視体制を敷きに全力で手を出してくる。

三代目を丸め込むのは簡単だ、根を使って私の警備体制を強固にする為と言えば了承する。渋ったとしても任務に出すにはまだ実力が足りないけど警備としてなら役に立つって言える。

自我ったのを知った上で略奪前なら手元にキノエがいるからキノエを交えてカカシを丸め込む作戦が出来るし暗部所属だけど移動自体は本人の意思で出来るし相手がダンゾウだからカカシが分岐点だ、最悪を想定しなくては。

ああ、面倒だ。

 

 

「じゃあ途中まで一緒に帰ろうってばよ」

「そうね、ナルトは東で私は南東だけどサスケ君は?」

「今は西側の方だ」

 

 

考えていたけど流石に夕焼け空に黒が混じり始めたからには帰らないといけない。

私とサスケの二人なら来るまで待ち続けられるがサクラちゃんやアカデミーにいる職員を思えば帰えらないといけない。

時間つぶしで使っていた娯楽品を三人で片づけたり戸締りをして扉に開けたところで二人が動きを止めて教室を見渡した。

まるで何かを探している様子だ。

 

「ねえ、今なにか動かなかった」

「微かだが音もした気が」

 

キョロキョロしていて可愛いな、でも何も変化は無い。

まあこういうのはよくある、特に夕暮れ時なんかは誰もいない場所から視線を感じたり変な音が聞こえたりっていうのが。

 

「気のせいでしょ」

 

 

 

 

ただ外にいる暗部がこっちをジッと見ているだけだ。

人はそれを監視というけどね。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

夕暮れ時、アカデミーを出たナルト達は行き交う大人達を避けるように人気の無い道を選んで歩く。

遠回りになるが誰も文句は言わずだらだらと今日来るはずの担当上忍はどういう人だとか卒業しても下忍になっていたい奴らがいるから何かしらの試験があるんだと的を得た話をした。

 

「下忍になれるかの試験なら合格条件は毎年同じのはずだ」

「毎年同じなら答えが何処かで流出するけどそういうの聞いたこと無いわね」

「当たり前すぎて誰も答えだと分からないってやつじゃないの?」

 

答えを知っているナルトは自分も分からないような顔でさらりと嘘をついた。

だが合格条件がチームワークだと応えたらアカデミーでの態度を言及される。ナルトの態度では例え答えを教えてもハブられても文句は言えないほどのものだから。

しかしここでサクラとサスケのどちらかに答えを見つけてもらわないと試験対策が練れない。

練れないと最悪を想定した鈴取り試験で落第される可能性があり、原作崩壊待った無しだ。

二回目の試験に合格しても波の国での依頼が取れなければ後々厄介な事になる、それを避けたいというナルトはそれとなく誘導する。

 

 

「でもさー、イルカ先生が班は力のバランスが均衡になるように調節してるけど八班と十班は異例じゃん」

「猪鹿蝶は里が出来る前から組んでる木の葉としてもそっちのが都合が良いだろ」

「十班は猪鹿蝶だから分かるけど八班って異例かしら?」

「お前が異例というぐらい変なのか」

 

 

首を傾げる二人にあれと首を傾げた。

犬塚も油目も日向も木の葉の名門一族、同じクラスならまず目に入る人物であり体術の授業では必ず上位に入る実力を持っている。日向に関してはその特徴的な眼もあるが裏側では度々名前が上がる。

ナルトはやらかしている事が事なだけに一般悪ガキ代表のキバとつるむことは無く、シノとの接点は無いが観察していればある程度の情報は手に入るしヒナタに関してはカースト上位の溜り場近くにいればラジオ感覚で噂を聞けるからそれなりに知っている。

だからといって他の二人が知っているかと言えば違う。

サスケはナルト以外のクラスメイトとあまり関わらないからナルト以外については成績上位者や筋が良い奴がいるぐらいのふんわりとした認識しかしていない。

サクラも勉学に集中しているから噂等に耳を傾けていないしいのと言う友人がいないから伝手からの情報も無い為に意外な事に第七班で情報を持っているのはナルトになっている。

 

 

「もしかして知らない感じ?」

「キバは授業放棄する悪ガキでシノは大人しいけど虫が苦手だからちょっと避けててヒナタはオドオドしててちょっと面倒だなぁって思ってて...」

「日向は同じ瞳術使い、犬塚は忍犬使い、油目は秘伝忍術の一族で虫を使役してるぐらいだ」

 

念のためにと尋ねてみると二人とも最低限の情報しか持っていないことにナルトは冷や汗を流す。

流石にここまで知らないとは思ってもいなかった。というよりはサクラがここまで他人に無関心だとは想像していなかったが原作とのズレを今日知ったばかりなのでそこは仕方ない。

だがこうなると今後の情報収集にかなりの制限が掛けられるとナルトは少しばかり不安になる。

全く持ってこの班に所属する班員は他のコミュニティに所属していないから流れの情報や噂といった皆が知っているような信憑性に欠ける情報すら一切入ってこない異常状態に陥りやすい忍として致命的な班になってしまうことだ。

情報が戦況を大きく揺るがす世の中なのにまさか命より重要な情報が入らないのは忍以前に社会で生きる人として危険なことだからナルトはどうやって軌道修正しようかと少しばかり悩みながらとりあえず今はと鈴取りに向けて話を持って行く。

 

「班のパラメーターが均一になるように調節してるけど第八班と第十班だけ固まってるじゃん」

 

イルカは班の成績でバランスを取っていると言うが実際は三代目によって決まっているがそれを知っているのは上忍師以外はナルトだけなのでナルトは平然と嘘をつきながらヒントを出して少しずつ鈴取りの答えにたどり着くように仕向ける。

回りくどいことをするのはチームワークという種を芽生えさせて対カカシに集中するため、つまりは面倒ごとを先に終わらせるためというナルトの我が儘だ。そのことに誰も気づいていないが。

 

 

「感知タイプの八班と伝統的に協力体制が築かれてる十班、となれば最初から班員が決まっているってことか」

「それに落第者が多く出ているから担当上忍師との試験でわざと仲間割れが発生するようにされている、とか?

例えば提示された勝利条件がどう足掻いても二人しか合格できないようにされてたら即席の班じゃ必ずといっていいぐらい仲間割れするでしょ」

 

でも十班と八班はチームワークが簡単に取れる編成だから、もしかしてこの二つだけは最初から合格するようにしていた?サクラは満点に近い疑問を口に出した。

ここまでいけばもうどうすればいいか分かるなとナルトはカカシ先生の対処はどうしようかと考えながら笑みを浮かべ二人の方に向く。

 

「ってことで皆がなに持ってどんなこと出来るか共有しようってばよ」

 

私は影分身を主軸にした爆破戦術♡と太もものホルスターから取り出した起爆札を二人に見せびらかしながらにこやかに笑うナルトにサクラは深いため息を吐いた。

 

「最初から分かってたのね...」

 

ニコニコとした笑みを浮かべるナルトにサクラは頬を引くつかせながらもこれがナルトなんだと今まで見てきたことを思い出して無理矢理何かを飲む込み、それでも腹が立つからとナルトから起爆札を取ろうとした。

起爆札は安全装置として微量のチャクラを流さないと起爆札として使えないように設計されている。そのため乱暴に扱っても大丈夫なように作られているがナルトの持つ起爆札は自作の起爆札で、その安全装置がついていない。

安全装置がついていないということは、割と些細な衝撃で爆破するということ。

サクラの指がナルトの持つ起爆札に衝撃を走らせ、爆発の兆候である強い光を放った。

 

「え?」

「ッはぇ!?」

「お、あ?」

 

三種三様の驚きを見せるもそんな悠長なことが言える状況では無い。

ナルトは咄嗟に自分の後ろに放り捨て、サクラはナルトを強く引っ張り、サスケは二人に覆いかぶさるように床に伏せ熱波から二人を守りながらなんとか最小限の負傷で済ませた。

 

 

これが意味する事はたった一つ、第七班は住宅街で爆破事故を起こしたという事だ。

爆破の影響で地面は少し陥没し瓦礫が周囲に飛び散り、爆破の衝撃波で人々はなんだなんだと慌てふためきながら発生源は何処だと探すように近づいてくる。

衝撃波で少しボロボロになった三人は近づいてくる人達にこれバレたら上忍師が来ない以前の問題になると察し、忍として素晴らしい速さでその場を去った。

少しでも自分達だと気づかれる可能性を減らす為にわざと地面を走りながら路地裏まで全力疾走し薄暗く少し複雑な構造の路地裏を縦横無尽に飛び回りながら爆破地点と距離を離し、どこまで行けばいいかもわからないまま飛んでいると何故か笑いがあふれ出てしまい我慢もせずに笑った。

最低な事をして逃げているというのに笑ってしまうことに三人はなんの抵抗もせずにナルトが悪いだのサクラちゃんが悪いだの二人が悪いだのと言い合いながら街を駆け巡る。

 

 

これはある意味チームワークと言えるが、あまりにも最低な初めてのチームワーク。

それでもサスケとサクラにとっては第七班らしい始まりの瞬間だと思い。

ナルトにとっては始まりにもならない、ただの日常の瞬間だった。

 

 

 

 

 

 





Q.ナルトちゃん監視されてるのになんでこんなことしたの?
A.サスケといる時にはもう頭の廻る奴だと知られてると考えてるので二面性として使い分けてるって奴よ
有象無象の前では馬鹿なクソガキやってるけど仲間の前では本性だしてるナルトちゃんてきな
まあそんなところまで考えてないんだけどさ

寝る前の心境
ナルトちゃん(うーん、カカシ先生の動きが読めないけど原作にはならないな)
サスケ(影分身と起爆札による戦術ならナルトがある程度情報を引き出した後にサクラが分析して)
サクラ(起爆札は上忍同士の戦闘でも使われるから戦力の要としてサスケ君を戦力だと思わせて)



どうも四ヶ月ぶりの更新です飴の川です。
リアルの四ヶ月はまあ色々ありました、色々ありすぎてシン・ウルトラマン見てなかったら終わってました。
ありがとう、シン・ウルトラマン。出会っていなかったら潰れていたよ。
皆さんもヤバイと思ったらさっさと逃げましょう、内外のフォロー体制完璧でも潰れたら前と同じ生活送るのに最低でも1年はかかりますので。
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