PleyRoles:observer   作:米山:招来

1 / 1
世界中探しても不老不死の人はいないし、全知全能なんてありえない。でもずっと世界を見続けられたらその人、いや、もはや人ならざる領域かもしれない存在は何を思い何を考えるのか。それを限りあるライフスパンの我々に想像し得るか。本書は様々な世界を見てきた存在のある意味ドキュメンタリー小説を目指して書き始めたものである。


プロローグもプロローグ

やや、客人かな。先刻やっとのことで訪問者(ウォーカー)を帰したところであるのに。ハハハ、いや失敬、君が気にすることでもなかろう。ここに来たということは私の話を聞きたくてやってきたのだろう、嬉しいものだね。ん?さっきはやっとのことで訪問者をと言っていたではないか、かね?いやはや申し訳ない、私は嫌に卑屈なところがあってね、この癖はこの後嫌になるほど飛び出してくるから慣れてくれたまえよ。と、この話はいつでも出来よう。

 さて、ここは私の部屋であり、言い換えると私の物語の一部でもある。それはこの部屋の事象ほとんどは私の意志の管理下にあるということ。そして私━━仮に観察者とでもしておこう━━はここの管理をしつつ、君のような訪問者に自分の過去(パスト)物語(ページ)の一部を教えている、というわけだ。過去物語とは私がありとあらゆる物語の中に這入りこんで、与えられた役割をこなしたりこなさなかったりしながら、そこで起こったことを随筆のようにまとめたものである。だから、語る時には私の一人称になることを許してもらいたい。自己紹介ついでに私のことをもう少し伝えておこう。先ほど言った通り、私はここの事ならほとんど把握していると言ったね。もちろんこれは私自身も含めてのことなのだが、このほとんどというのが厄介だ。というのも、私は自分の名前がわからない。だから、毎回訪問者には観察者と名乗るほかなく、君にも例にも漏れずそう名乗った次第だ。名前がないのでは無い。現に数々の物語の中で何度も私は名前らしきものを呼ばれているようなのだ。しかしそれらを認識することは一度も無く、したがってこの部屋にも私の名前を自分で認めることはできない。それともう一つ、私には過去物語はあっても過去が無い。わかりやすく言えばここにいる自分自身についての過去物語を知らない。これから話す過去物語の中に本当の私がいるかもしれないが、例によって私はそのことを認識できないらしい、自分が自分の過去の宛先ですらないことはとても寂しいものだ。だから、君が私の謎の一つでも解き明かせそうならば是非そうしてもらいたい。

 おっとつい喋り過ぎてしまったね。ううむ、普段から他人事のような経験をしてそれを考える、考える、考える。その繰り返しだから、話す相手がいるとどうしても思いついたことを口からペラペラと出してしまうね。さて、では本編に行こう。確かこれは異常な学生たちの物語━━━




なーんかかっこいいこといってますけど、正味初投稿ですし?続けられるかわかりませんし?まぁ生暖かい目で見てやってください。構想としては、ある程度の話を一つの世界を舞台に書いて、終わらせたら(終わってなくても途中からでも)また異なる世界を舞台に話を書いていこうかなと思っております。ですので、このシリーズは全て語り手となる(主人公?)は同じです。聞き手は読み手ですから皆さん読者の方々に向けて「私」が喋っていくわけですね。
というわけで、よろしくお願いいたします。
米山:招来
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。