地球防衛軍は宇宙軍のみある訳では無い。陸軍や海軍、海兵隊、空軍が規模は宇宙軍ほどではないが地球全体を統括できるほどの規模を保有している。それぞれの軍でやはり今まで通りそれぞれの役割があった。海軍は主に救難船の救出など、陸軍や海兵隊、空軍は騒動の鎮圧などもある。
現在第5艦隊は当初、2週間あった休暇を予定よりも早く集合したためか4日程繰り上げて太陽系のパトロールに向かった。その4時間程だった頃に第5艦隊に救難信号が入った。この救難信号は宇宙で航行する場合の艦艇は全て設置されており、緊急時に自動で発せられる仕組みになっている。
救難信号の内容は地球艦隊に所属していない艦艇から攻撃を受けたということだった。
攻撃を受けた船は冥王星や海王星、天王星~地球を行き来する民間の貨物船すみれだ。民間の船に武装を装備するのは禁じられているため武装はない。抵抗ができずに破壊されたと考えるべきだな。
乗組員全員は既に船外へ退避済み。その中の1人が暗号通信を送ることができる高性能カメラを持っていたらしく、ある文と共に添付されている画像があった。
どうやら"すみれ"は撃沈されまいと輸送船ならではの速力で逃げ回ったようだった。結果少数だが敵艦が同士討ちをして片方が当たりどころが悪かったのか撃沈したようだった。その撃沈した艦艇の画像が送られてきた。その容姿はあの星系連合の艦艇とデータベース上でほぼ一致していた。すみれが星系連合から攻撃される前に航行していた場所は土星と天王星の丁度間でやられた。敵の斥候はもうそこまで来ているということだ。敵はまだ数隻しか発見出来ていないことからまだ大部隊がいると踏んで第5艦隊に出動要請が来た。
流石に全艦艇で行くわけに行かないため、第九分艦隊からフォレッサル級超弩級戦闘母艦を1隻、それ以外は第九分艦隊の残りと新造艦を残し出発した。
第5艦隊はワープを終え目的中域到着した。そこには情報にあった通り、貨物船すみれ がいた。
外からだけでかなり損傷しているのが見てわかる。ただ外傷ははエンジンのみで火薬なども輸送していないことが分かり、爆発の危険はないと判断した。
だがそれでも危険なのは未だ変わりないため慎重に船外にいる乗員を回収した後、貨物船を戦闘母艦で最も装甲が分厚い空間に入れた。この空間はの大きさは、すみれの船体の長さは90m。この空間は300m程ある。すみれはすっぽり入り、まだお釣りが来るくらいの大きさだ。
ちなみに搬入の指揮をしているのはこのフォレッサル級艦長のライナス中尉だ。あとはすみれを固定すれば終わりだという所で・・・・・
「ソン中将より緊急通信です」
戦闘指揮所(艦橋)のオペレーターがそう言った。
「司令。失礼します。たった今、エリア29-5の位置に不明艦隊を確認」
「規模は?」
規模が分かれば対策が取りやすい。
「はい。規模は推定1000万隻。ガトランティスの機動艦隊の2個分ぐらいです」
「想定以下だな」
「はい」
「報告ご苦労。引き継ぎ頼む」
「ハッ!」
まだ相手が分からないが敵であれば当初想定していた数よりもかなり数が少なかった。
その時副長が、
「司令。どうしますか?」
「そうだな・・・・・」
今考えている作戦は2つ。殲滅か即現中域を離脱して一刻も早くすみれと乗組員を地球に送りと届けるかだった。
「私は撤退することに1票です」
とは作戦参謀長が、
「私もその考えに同意見です」
どうやら心の考えを読まれていたらしい。
本当は今ここで敵を殲滅するのが得策だが、今はに民間人もいる訳で彼らを無事地球に送り届けるという任務が我々にある。
つまり・・・・・・
「よし。全艦離脱準備!逃げるぞ!」
「了解です」
結局逃げることになった。
無事逃げることは出来たものの多少の戦闘はあったが、こちら側の損害は軽微。謎の艦隊は星系連合と断定した。その際星系連合の艦艇を数隻持ち帰ることに我々は成功した。地球に持ち帰り調査/解析することも決まった。
星系連合の艦艇の調査/解析をしている間に・・・・・
第四~第六分艦隊、第九分艦隊の新造艦がアステロイドベルト付近で試験航行していた。新造艦であるアストラーデの艦長は、アルデンヌ・アンスバッハ准将。そしてアストラーデβの艦長はグランツ・エルドリッヒ准将だ。試験航行の内容は新造艦の全火器使用などで、火力に関しては第5艦隊主力のみで見るとアンタレス改2に次いでTOP2、TOP3に入る程だ。
ー第5艦隊主力艦隊ー
第1位 アンタレス改2
第2位 アストラーデ
第3位 アストラーデβ
第4位 春蘭型
第5位 アンドロメダ級
となる。
ちなみにアストラーデ、アストラーデβはアンドロメダ級とは容姿は似ているものの派生艦ではない。
その頃、地球に残された第5艦隊主力と他分艦隊はそれぞれで考案したメニューに沿って訓練に励んでいた。
今回のメニューは"上陸降下作戦及び降下部隊援護"というものだ。この作戦にはいくつものパターンが存在する。このパターンを慎重かつスピーディーに行うことが目的だ。そして今のところは順調である。
話を主力艦隊に戻す。逃げることとなった第5艦隊主力艦隊は現在まで逃走中だった。ただ単に逃げているだけではこちらが不利や、損なので攻撃を加えることにした。もちろんフォレッサル級は地球に向かってる。
攻撃を行うのは第5艦隊所属D級大隊のみん中将と第一分艦隊のキュー中将だ。元々みん中将だけではあったが、そこにキュー中将が「私も!」と名乗りを上げたため急遽決定した。理由は不明だけど・・・・・。
後退しながら随一攻撃を加えているが個体差で後退速度が大幅に違う面がある。最も早いのは駆逐艦などの小型フリゲート艦等、最も遅いのは弩級戦艦などの大型戦艦に分類される艦艇等。だからそんな個体差のある艦艇を一定の速さに保つために考えられた策が量産型A級の牽引ビームによる牽引だ。駆逐艦は小回りなどあらゆる動きができるため、巡洋艦クラス以降から牽引を行うことになった。万が一A級が被弾した場合を想定し、1隻の艦艇に対して2隻以上が対応することとなった。また、牽引を行っていない駆逐艦がもし被弾し、航行が難しくなった場合にすぐ対応ができるようA級及び同じく量産型のD級が主力後方で待機していた。
「キュー及び主力司令部に通達。
"我敵艦隊に拡散波動砲の発射をする"」
「ハッ!
"こちらD級大隊から第一分艦隊及び主力へ。波動砲を発射する。攻撃範囲には入らぬようしろ!"」
という通信を行いすぐD級大隊が敵艦隊に向かって波動砲を発射した。まだみん中将の量産型D級は波動砲を撃つと何もできないでいたが、今は牽引ビームという画期的なもので引っ張られているため、何回撃っても大丈夫なわけだ。
ちなみに波動防壁も波動砲を発射する場合消失するが一時的にA級から流用することが出来るため防御も万全だ。
みん中将とキュー中将の活躍により敵艦隊の半数を撃破。敵艦隊ら撤退を開始した。こちらの被害は小破が多少という戦果で集結した。第5艦隊は本来の目的であった"貨物船すみれ"を地球に送り届ける任務に戻った。
すみれの乗員は無事に地球に到着。一度検査で病院に行った。そして各々の家に戻った。アステロイドベルト付近で試験航行を行っていた艦隊も戻ってきて、その後の戦闘記録などの整理をし、新造艦は即第5艦隊に配属された。アストラーデ及びβの艦長は引き続き両准将となった。両名はかなりの奇策家で、以前から他艦隊より転属希望もでていたのでこれを機に配属された。アストラーデは主力、βは第九分艦隊に配置。
地球連邦防衛宇宙軍には最大の敵国家である星系連合のことを極秘で調査していた部隊がある。
『武蔵』
これは第二次世界大戦時、大日本帝国が建造した史上最大の戦艦の2番艦から取った名前だ。
???「司令。例の調査結果が帰ってきました」
???「そうか。見せてくれ」
???「はい。やはり司令が予想していた通りでした」
???「そうか...、直ちに総司令部と第5艦隊にこの調査結果を報告しろ」
???「ハッ!」
この武蔵は大和型戦艦の3番艦だ。史実では武蔵は2番艦であるが、1番艦は大和、2番艦は銀河とあるので3番艦となっている。
1番艦の大和は現在第一時間断層工場にて大幅改修工事を行っている。
そして、銀河はガトランティス戦役時にガトランティスはアケーリアス文明の力を使って活動していたことを既に調査結果で分かっていた。そしてその力の源を調査する役割を今回担っている。ちなみに大和も改修工事が終了次第こちらに合流することとなっている。
3番艦の武蔵は、先程説明したように星系連合について調査をしている。先程話していた2人の正体は・・・・・
武蔵艦長/地球連邦調査諜報機関第三課将校
リアム・ローガン少将 42歳 189cm
武蔵副長/地球連邦調査諜報機関第三課将校
カーター・グレイソン准将 31歳 185cm
大和と銀河の艦長は・・・・・
大和艦長/地球連邦調査諜報機関第一課将校
ジャック・ノア少将 45歳 175cm
銀河艦長/地球連邦調査諜報機関第二課将校
アルロ・ルイス少将 46歳 181cm
つまり大和型の乗員は皆、地球連邦調査諜報機関の将校ということだ。
彼らは地球連邦の中でもエリートであり、周りからは調査/諜報しかできない無能共と思われているが、中身は全員が特殊部隊上がりの超エリート集団。そこらの普通の部隊では簡単に太刀打ちできないほどに。
地球連邦調査諜報機関第一課は総勢200名程。
第二課と第三課も同様だ。
話が逸れてしまったが第三課が発見したことは第一~第八分艦隊の彼等がいかにしてこの世界に来てしまったのかの原因を発見したからだ。まだ100%確証はないと言っていたがほぼそれで間違いないと思う。
ちなみに第一課は第1艦隊と第2艦隊が、第二課は第3艦隊、第4艦隊、第三課は第5艦隊が裏で指揮をしている。
"第5艦隊総司令部"
「司令、彼等がこの世界に来てしまった理由がわかったのですか?」
「あぁ、三課が発見した」
「どうやってですか?」
先程説明したが、三課は星系連合のことを調査していた。そこで発見したのは星系連合の艦艇は我々第5艦隊同様一定ではない艦艇で構成されているということ。つまり奴らの "連合" という意味の理由はその星だけに限らず、星間国家なのだ。だから艦艇が一定のものでは無い。それぞれの星の個性があったのだ。ただこれは、この重要な情報が入る前の我々の仮説に過ぎない。今回情報が入ったことによって我々の仮説が一気にひっくりかえった。
そして、その情報を聞いて我々は驚愕した。
"他空間から引きずり込める"
奴らのこの力の使い所は本来、味方に引き込むのが奴らの狙いだと我々は仮設した。そして、ここ数ヶ月奴らはまたその力を使い彼らをこちらの世界に引きずり込んだが、ことごとく我々第5艦隊がこちらに引き込み恨まれていると仮説した。
ただこの仮説が有力だとして我々はかなり幸運だったことが分かる。それは今までの戦闘結果でよくわかる事だった。
「今度は我々が反撃する番ですか」
「そうだな。倍で返して痛い目を見せてやろう」
ー次回へ続くー
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