彼らの世界   作:タビラプターの小説

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第17話目再投稿版です。そして最後の再投稿です。次回から新作です!





補給艦隊

初日の新兵訓練が終わり第5艦隊各分艦隊の面々はいつもの喫茶店に集まって反省会をしていた。ただみん中将はとても疲れてるような雰囲気を出していた。結局中将に質問したい人があまりにも多すぎるため配属された各艦で1人のみということになった。スプレマシーの時は5000人ほどいて、そこからそれぞれの艦隊に約1250人。1隻に50人が搭乗している。つまり有人艦が25隻ある。たった25人に質問されただけで中将にはかなりこたえたらしい。これを機に少しは反省と成長をしてもらいたいものだ、とキュー中将は思っていた。

 

自分の行動に後悔し疲れきっている奴は放ておいて早速今日あったことを共有会と反省会の2つを始めた。皆当初の予定よりも上手くいったようで満足行った様子だった。

 

明日のカリキュラムは午前中は座学、午後は実習ということになっている。

実習の内容について我々はあまり気乗りしていないが先程主力艦隊から通信があり、どうも星系連合の基地攻略が思いのほかあっさり終わったということで急遽こちらに合流することとなったのだ。そして地球防衛はガミラス軍及び秘匿艦隊に任され主力艦隊には5日間の休暇を貰っていた。

その中の1日を返上して新兵訓練に参加するということだった。大方座学と実習になると思うが、まぁ、新兵もいい経験になるだろう。そしてみん中将の二の舞になるだろう。それをニヤニヤ見てやろうと思ったが、それは難しそうだ。何故かって?我々が第5艦隊の参謀長殿に任されたら1日で全員分の質問に答えられると思うからだ…。

 

「ということで、明日は午前中が座学、午後が第5主力艦隊の実戦形式の模擬戦ということになってしまいました」

 

「いい経験になるといいですね」

 

とソン中将が言った後に私は補足説明で

 

「それとみん中将は明日の午後の模擬戦にも参加してもらいます」

 

「えっ?!」

 

「異論は認めません!とのことです」

 

「そうだ!模擬戦の相手は決まってるのですか?」

 

「バラカス中将、いい質問です。実はもう決まってるんですが・・・・・」

 

「それで相手は?」

 

オリンス中将が嫌な予感しかしないという目でこちらを見てくる。

 

その予感多分的中してるよ...

 

「我々全分艦隊と新兵合同艦隊です・・・」

 

それを聞いた瞬間一同「ですよね」って苦笑いをしていた。

 

「はぁー…」

と、どこからともなくため息が聞こえる。それはそうだ、また質問攻めにあうのは目に見えてるからだ。一同少しうんざりしたような顔でこちらを見てくる。

 

「(その顔でこっちを見ないでくれ、俺も好きでこの話をしてるんじゃない...)」

 

もうこの話は決まっていて、どうすることも出来ないので諦めるしかないのは現実なのだ。

 

「もう諦めて、明日どう主力に立ち向かうかを考えましょう!」

 

「お前は前向きだな」

 

「(いやいやみん。何を言う。俺だって嫌だ!めんどくさいよ!)

やるしかないんだ。もう決まってるんだからよ」

 

この作戦会議はいつものより長くいつの間にか時計が夜の3時を指していた流石にこれ以上は明日にも響くのでお開きになった。ちなみにこの演習はいつも通りの実践ではなくシミュレーターを使用する。

 

 

4時間後・・・

 

いつも通り朝礼が始まるが、いつもと違うのは新兵全員合同朝会ということだった。今日の予定を伝えた。午前は通常の反応だが、午後の話を始めた辺りで新兵たちが少しざわつき出した。それもそうだ。

今日行われる第5主力艦隊との演習の話は新兵たちが聞くのは今日が初めてだからだ。

 

「・・・・・・以上だ。解散!」

 

午前の座学をやっている時に感じたことだがなんというかどの新兵も上の空だ。

「まぁ、無理はないか...」って1人で納得して座学を続けた。

テストでここの範囲を満遍なく出そうかな・・・・・

 

そしていよいよ午後になった。新兵達はお昼休憩を終えた。新兵達はワクワク。俺たちはイヤイヤしながら模擬戦を開始した・・・。

 

「状況開始!!」

 

今回の模擬戦の監督官がそう合図を出した。

 

 

 

 

 

 

結果としては我々の負け。ただ周りから見ればほぼ互角だったのかもしれない。戦争には時間制限などはない。しかしこのシミュレーションには時間制限がある。今回はそれに助けられ全滅せずに済んだがもしなかった。

 

模擬戦が終わった直後にまたもや新兵達から質問の嵐だった。

 

これで一日がまた終わり、そして2日目も終わった。今日もまた反省会と明日の予定の確認だ。

 

「今日もお疲れ様でした!」

 

と乾杯の合図を出すが、まだ仕事中でもあるし明日もまだまだあるので珈琲だ。

 

「今日も一日大変だったがご苦労様でした!少し一息したら明日の確認に入りましょう」

 

といい周りを見て確認した。

 

 

 

一息・・・・・

 

「明日は確か第九分艦隊の佐竹准将がメインでしたよね?」

 

と言ったのは第六分艦隊副長のリアム准将だった。

佐竹准将とは同期でタメ口で話してることにかなり印象に残ってる。

 

あぁ、そうそう。どうでもいいかもしれない情報だけど主力艦隊の面々は何か上層部と話があるとかで帰っていった。ここに居たら多分面白がって明日も参加しかねない。

 

こんな事をふと一瞬思っていると佐竹准将が、

 

「えぇそうですよ」

 

と言った。言葉からは張り切ってるようにも聞こえるし少々緊張してるとも取れる。

 

「実習内容はどんなのなんだ?」

 

「実習内容は第九分艦隊が戦場でどのような立ち回りをしているかを見せる予定です。流石に実戦で行うことを全て見せるとなると2日~3日もかかりそうだから一部絞って1日でおわれるようにする予定です」

 

(第九分艦隊が元々なにか分からない人に簡単に伝えると第九分艦隊は元々第5艦隊の大規模補給艦隊だったのだ)

 

「確かに、残った我々は座学か?」

 

「その考えも視野に入れてるけど座学で言うのはちょっと難しいところもあるんですよね...」

 

今は2人で話してる。周りはそれを聞きながら各々の報告書や調査書、課題などを作成したり書いていた。

ちなみに私はみんな分の明日の朝食の準備をしていた。

みんなの朝食を作るのはその日毎に決まっており、3日目の今日の担当が私で、2日目はみん中将が、1日目はゴイル中将が請け負ってくれた。ゴイル中将はその見た目とは裏腹に滅茶苦茶豪華な美味しい料理がラップをしてでていた。なぜラップかは、ゴイル中将が先に出ていた為出す人がいないからだ。そして、その横には1枚の紙があり、 "頑張れ!" という文字がそれぞれの席に紙で書いてあった。

みん中将はこう言ってはなんだが、ゴイル中将を先に見てからだが結構普通だった・・・・・。

 

かなり脱線したが話を戻すと明日は第九分艦隊がメインの演習。第九分艦隊は主に補給がメインで、戦闘は二の次で、応戦ができないことがしばしばあるので、補給中の防御などはガイジ中将(第七分艦隊)が今回担当することになった。

ちなみに私たちは観戦艦(第一分艦隊艦艇内)で、敵役はバラカス中将(第五分艦隊)とオリンス中将(第六分艦隊司令)が担当することとなった。この人選内容は明日になればわかることだろう。

 

 

そうこうしている内にいつの間にかこの日はお開きになってた。

 

 

そして3日目・・・・・

 

新兵達は統合作戦本部の発着場から大型輸送艦で宇宙桟橋へ行く。そこにいたの・・と、言おうとしたら新兵の1人が言ってくれた。

 

「あっ?!あれって!!デス・スター!?」

 

「(まぁ、その反応を待ってたんだけど笑)」 

 

そして近くにいたもう1人の新兵が

 

「あれって第2か?」

 

「で、でも第2はまだ未完成じゃなかったけ?だから第1だろ?」

 

「でも大きさが違うような・・・・・」

 

とここで新兵達がみているデス・スターの後ろにワープアウトした艦艇が出てきた。そのワープアウトしたものを見て新兵達の顔は驚愕の顔に変わってた。なぜなら第1デス・スターがワープアウトをしたからだ。新兵達は呆然と何を言えずにただ突っ立ていた。

 

そう新兵たちが最初に見たのは第2デス・スターで、後にワープアウトしたものが第1デス・スターだ。何故新兵たちは第1と第2を見分けられなかったかと言うと第2デス・スターは我々地球防衛軍の協力の元、未完成だったものを3基の時間断層をフル稼働させようやく完成させたからだ。

そして、その横にいるのは・・・・・

 

「あっ!あれはエグゼクター級スター・ドレッドノートか?!」

 

「そっ、それにあっ、あれはメガ級スター・ドレッドノートなのか?!」

 

「あそこにはゼネラル・レビルもいるぞ!」

 

「なに!」

 

「お、おい!あれはヴェネター級のウォースパイトじゃないか?」

 

もしかしたらこの回をお読みいただいている方の中にはもう気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが実はこの宇宙(そら)には第5艦隊の全総力が集結しています。そして新兵達は数ヶ月前までは一般市民だったわけであって、第5艦隊各分艦隊の船は初めて見ることになるので動揺や驚愕などがあるんでしょう。

(ちなみに秘匿艦隊は、名の如く全世界、他艦隊には秘匿なのでいません。そもそも戦場です)

 

 

 

そうこうしている内に輸送艦は目的地に到着した。

 

~スプレマシー艦内~

全新兵の前で第九分艦隊司令の佐竹准将が挨拶をした。

 

「新兵教育期間をとうとう3日目を迎えました。皆さんは今の環境に慣れてきましたか?今回は艦隊戦で最も重要な補給線に関することを実践及び座学で学んでもらいます。この内容は2日にかけて行います。皆さん心してかかってください。以上です」

 

佐竹准将が新兵達に挨拶を終え、早速実戦形式の戦闘を行うことになった。

 

そこからの流れは早かった。まず第九分艦隊の直援である第七分艦隊は防御配置に、今回の敵役である第五、第六分艦隊は艦隊攻略要陣形にて第七、第九分艦隊を演習弾で攻撃を開始。

 

第七分艦隊は第五分艦隊と第六分艦隊に全力で応戦。数の差もあり今回の敵役には補給艦隊の通常の半分の編成となった。が、その半分の補給艦隊の面々は元は内乱の際に解体、再編成された艦隊の補給兵だった。つまり第5艦隊の補給艦隊の面々に引けを取らなかった。戦闘はなんと12時間にも及んだ。12時間では流石に新兵も退屈だろうと考え任意ではあるが数時間だけ補給艦の中に入り見学も可。休憩も可。仮眠も可ということにして放置した。中に入り見学できるのは滅多にないことなので行動するものも多かったが、中では実践と同様の動きをしているので相当罵声=「邪魔だ!」や、「そこを退け!」などかなり新兵にはきつい言葉を発せられたのだろう帰ってきた時の顔がかなりやつれていた。

 

結局最後。第九分艦隊は第七分艦隊の補給を全て完了し、戦闘に参加。元補給艦隊とは思えないほどの練度で敵役を圧倒し、

「戦闘もできる元補給艦隊」という言葉の意味を他艦隊から参加した補給兵や新兵に知らしめた。

 

最後に終わりの挨拶をし、3日目が終わった。質問などは明日受けつけることになった。

 

ただ正直驚いたことが1つある。それは主力の面々が一切顔を出さなかったことだ。あんなに大々的に尚且つ主力艦隊補給基地の目と鼻の先で行っていたのに一切こちらに干渉しないのは不自然だった。が、今回はなにもかんがえないことにしようと思いやめた。

 

しかしまだ我々は知らなかった。

 

5日後に知るとんでもない出来事に・・・・・

 

そして明日起こる出来事に……

 

 

~次回へ続く~

 

 

 




いかがでしたか?良ければ評価や感想をよろしくお願いします。

次回は新作です!お楽しみに!!
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