彼らの世界   作:タビラプターの小説

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軍事クーデターから時間が経ち、復興が進む地球。そんな中、ガミラス、ガトランティス艦隊からなる特別支援艦隊に一報が入った。

その救援に応えるため地球連邦政府は第5艦隊主力の出せる限りの艦隊の派遣を決定。

ガミラスと星系連合の戦闘はお互い1歩も引かない攻防戦になり、地球艦隊の戦力も加わり、総力戦に突入しようとしていた。


ガミラス救援 総力戦

 

ガミラス星より10万㎞の宙域。

 

戦線より一時離脱した第5艦隊。

第5艦隊は先程到着した特別編成の増援艦隊とガミラス艦隊、ガトランティス艦隊と合流。部隊の再編成を行っていた。

ここまでの戦闘で少なからず第5艦隊にも損害が出ていた。

 

「救援感謝する」

 

「お気になさらず」

 

「すまない…。」

 

「如何しましたか?」

 

「来てもらって早々で申し訳ないのだが火星沖艦隊、第1増援艦隊、第3増援艦隊は地球に即帰還してくれ」

 

「何故です?」

 

「つい先ほど本国より緊急非常事態宣言が下命された。どうやら星系連合のクソ野郎共は太陽系にも本格侵攻を開始したらしい」

 

「?!」

 

「任せていいか?」

 

「お任せください」

 

「頼んだぞ」

 

 

 

数時間前。

 

-地球-

 

ガミラスの防衛作戦遂行の為火星沖艦隊以下数艦隊を送り出した連邦軍だったが、その直後、超大量のワープアウト反応を月面裏にて確認された。

 

「月面裏にワープアウト反応を確認!」

 

「なんだと?」

 

「ワープアウト時の連邦規定手順を踏んでいません」

 

「光学でですが艦影を識別!

これは?!・・・星系連合軍の艦艇です!」

 

「敵旗艦から通信です」

 

「!?………繋げ」

 

『(私は星系連合軍地球侵攻艦隊司令官のダガーム)』

 

「星系連合主要アウスグライヒ語と一致。同時翻訳を開始します」

 

『地球人に告げる。速やかに降伏せよ。さすれば奴隷として命だけは助けてやろう。断れば貴様らは滅ぶことになるだろう』

 

「断れば?」

 

『死のみ』

 

「とても魅力的なお誘いだったが今回は辞退させて頂こう」

 

『よく分かった。我らは先陣。本体が貴様らを葬るだろう』

 

「通信途絶」

「敵艦隊がワープを開始。引き上げるようです」

 

 

「首都防衛艦隊及び各恒星艦隊、各方面防衛艦隊を招集せよ直ちに!」

 

「了解」

 

 

〈現在の戦力比〉

地球連邦宇宙軍

・首都防衛艦隊 約2億隻

(現在新造艦含め約三分の一はアステロイドベルト艦隊と演習中)

・防衛ライン艦隊 2億隻

(5つの防衛ラインを防衛する)

 

 

各駐屯基地艦隊

・第1艦隊 8000万隻

・第2艦隊 8000万隻

・第3艦隊 8000万隻

・第4艦隊 8000万隻

・月面沖艦隊 1000万隻

・木星沖艦隊 2000万隻

・土星沖艦隊 1500万隻

・天王星沖艦隊 1000万隻

・アステロイドベルト艦隊 500万隻

・北部方面艦隊 3000万隻

・東部方面艦隊 3000万隻

・西部方面艦隊 3000万隻

・南部方面艦隊 3000万隻

・第2増援艦隊 2000万隻

・第4増援艦隊 2000万隻

 

 

ガミラス防衛戦線より帰還中

・火星沖艦隊 1000万隻

・第1増援艦隊 2000万隻

・第3増援艦隊 2000万隻

 

ガミラス救援艦隊(帰還不能)

・第5艦隊 3億隻

・海王星沖艦隊 1000万隻

・冥王星沖艦隊 1000万隻

・補給特別編成艦隊 1000万隻

 

 

現在星系連合の本隊は冥王星外縁に集結中。

その為地球の各防衛ラインは土星沖に第一防衛ライン艦隊。

土星、木星の中間に第二防衛ライン艦隊。

木星沖に第三防衛ライン艦隊。

火星沖に第四防衛ライン艦隊。

月軌道上に最終防衛ラインの5つで防衛を行う。

首都防衛艦隊は地球軌道上を防衛する。

 

 

防衛ライン艦隊には有人艦数隻を筆頭に大多数の無人艦で構成されることとなった。

 

 

「大統領。作戦の立案ができました」

 

「分かった。見せてみろ」

 

統合作戦本部の新島大将が大統領執務室に今回の防衛作戦書を持ち込んだ。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「この作戦で本当に防衛は可能なのか?」

 

「8割は戦術面では可能です。残りの2割は前線の指揮官の力量です。

しかし、このような大規模な作戦は過去に前例がありません。そして地球艦隊の主力でもある第5艦隊がガミラス本土防衛で出払っている為どうなるかは定かではありません」

 

「博打だな」

 

「申し訳ありません」

 

「別に責めてるわけでは無い」

 

 

 

「・・・分かった。作戦実行を許可する」

 

「ありがとうございます!」

 

「だが、もし突破された場合に備え各方面艦隊や前線に出ている艦隊も呼び戻せるだけ呼び戻せ」

 

「ハッ

(前線ってのは第5艦隊の事だろうな……)」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

『・・・私だ・・・あぁ・・・大統領の了解は取れた・・・あぁ、そうだ。決行だ』

 

 

 

「こちら統合作戦本部・・・お疲れ様です。いかがでしたか?・・・そうですか!では決行ですか?」

 

「准将!新島大将より大統領の下命を確認しました!」

 

「よし!直ちに決行だ!」

 

「「「「「「ハッ!」」」」」」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

-ガミラス-

 

「総統!本星を挟んだ裏に新たな敵艦隊出現!」

 

「なんだと!?一体何が目的なんだ?」

 

「ッ!・・・敵本土に向け降下を開始」

 

「まさか、奴らの目的は・・・首都の攻撃!

第5艦隊に暗号通信だ!」

 

「ハッ!」

 

 

-第5艦隊-

 

「デスラー総統より暗号通信です!」

 

「繋げ」

 

 

 

 

「久しぶりだなデスラー。連合の地表降下の件でか?」

 

『何故分かった』

 

「お前の事だから何かない限り他に頼らないだろ?」

 

『あぁ、そうだな。話が早くて助かる。奴らの事頼まれてくれないか?』

 

「いいが、我々が受け持っている前線の一部に穴が空くがそれはどうするつもりだ?」

 

『それに関しては問題ない。つい先ほど我が全艦隊が到着した所だ』

 

「分かった。地上に降下した奴らは我が艦隊が始末する」

 

『ありがとう。すまない』

 

「気にするな」

 

通信終了。

 

 

「第七分艦隊に通信!」

 

 

-第七分艦隊-

 

「総旗艦から通信です」

 

「直ちに繋げ」

 

「ハッ」

 

 

「司令。いかがなさいましたか?」

 

『現在星系連合がガミラス本星に降下中なのは知っているな?』

 

「はい。こちらもとらえました」

 

『その迎撃を第七分艦隊に頼みたい。作戦内容はそちらに一任する。ただ一度参謀本部に一報しろ』

 

「了解しました」

 

『また敵輸送艦隊は第五分艦隊の第251中隊が始末する』

 

「了解しました」

 

『ガイジ大将!』

 

「ダッ」

 

『降下した敵の戦力を抽出。手段は選ばず、武力を持ってガミラスを開放せよ』

 

「ハッ!」

通信途絶。

 

「作戦参謀をブリッジに呼べ」

 

ガイジ大将は通信終了後、即作戦参謀をブリッジに呼び今後の作戦の打ち合わせを開始した。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「司令官。バラカス大将より通信。準備完了。作戦合図を待つ との事です」

 

「参謀本部も作戦内容確認。問題ないため許可します」

 

「第五、第七分艦隊に返信。作戦内容を承認。行動開始」

 

 

-第五分艦隊-

 

「総旗艦と参謀本部から第五、第七分艦隊に向けて作戦開始の通信です」

 

「第251中隊に通達。作戦行動開始」

 

第五分艦隊司令バラカス大将はすぐさま第251中隊に連絡を行い行動の開始を命令した。

その際、第22中隊及び第212中隊に後方支援及びバックアップを命じた。

 

 

 

-第251中隊-

 

「旗艦から作戦行動開始の合図です」

 

「わかった。通信。中隊各艦行動開始」

 

遅まきながらここで``第251中隊``の編成をご紹介しよう。

 

第251中隊の編成は、

 

・インペリアルⅠ級スターデストロイヤー 6隻

 

・アーキテンス級司令クルーザー 4隻

 

・レイダー級コルベット 4隻

 

・ゴサンティ級クルーザー 8隻

 

・インペリアル・インターディクター 1隻

 

 

にとなる。

ただし今作戦にはインペリアル・インターディクターは不参加。

 

第五分艦隊内には中隊、小隊とわけられそれぞれに合った任務を行っていた。

 

中隊は、戦艦、護衛艦、クルーザークラスなど計22~24隻で作戦行動を行う。

また、小隊は、中隊の半分程度。

 

 

「隊長。まもなく敵輸送艦隊がいると想定される宙域です」

 

「よし。中隊各員第一種戦闘配置にて待機。戦闘機要員も乗機にて待機」

 

ウーーーーーーーン

 

ウーーーーーーーン

 

この合図を皮切りにけたたましいサイレンが鳴り響き、中隊各員に緊張感が走った。

 

『``総員第一種戦闘配置、繰り返す。総員第一種戦闘配置``』

 

第251中隊の各員は来る戦闘に備え、戦闘配置に入った。

 

「隊長!敵輸送艦隊を目視にて確認しました」

 

「全艦全速前進!」

 

「ハッ!」

 

第251中隊が敵輸送艦隊に全速で突撃を開始した。

 

-星系連合 輸送艦隊-

 

「ドウシ。ショウメンニフメイカンタイデス」

 

「ナニ?アホカ、アレハドウミタッテチキュウノフネダ」

 

「デスガトリトンニハアリマセンガ?」

 

『チキュウカンタイ!ワガホウ二ムケトツゲキシテキマス!』

 

「!?....ハ、ハンゲキダ!」

 

星系連合輸送艦隊司令がそう指示を出した。

だがしかし、誰かが答える間も無く旗艦が轟音をたてながら轟沈した。

 

数刻も経たずに輸送艦隊は第251中隊の攻撃によりほぼ壊滅した。辛うじて動ける輸送艦は撤退を開始。地上に同胞を残したまま。

 

 

 

-第七分艦隊-

 

「司令。第251中隊がやってくれました!敵輸送艦隊壊滅を確認!」

 

「司令!周辺に脅威はありません」

 

「わかった。全艦に通達。ただいまより軌道爆撃を行う。周辺宙域及び高度等に注意せよ」

 

『``分艦隊旗艦より全艦へ。これより軌道爆撃を行う、繰り返す。これより軌道爆撃を行う。全艦爆撃高度等に注意。各艦の奮戦に期待する。以上``』

 

「全艦。行動開始!」

 

 

第七分艦隊が合図とともに行動を開始した。

 

既にガミラス地表の民間人の退避は完了済み。

 

無人の建物に入念に攻撃を加える星系連合地上部隊は、なにも成果がないことに焦りを見せてきた。

 

『ナゼコンナニガミラスドモガダレモイナインダ』

 

「ニュウネン二タテモノモコウゲキシテマスガ、ハンゲキガアルダケデホカハナニモナイデス」

 

「ボ、ボス。キドウジョウノユソウカンタイガ、テキノコウゲキヲウケカイメツシマシタ」

 

『?!』

 

「ボス?・・・ボス!」

 

『ッハ!?』

 

「キョダイカンガキドウジョウニシュツゲン」

 

『!?』

 

 

-第七分艦隊 軌道爆撃隊-

 

「司令。地上の敵の正確な座標がきました」

 

「その情報をもとに攻撃を行う。全艦照準よーい!」

 

『照準よーい!!』

 

 

「・・・攻撃開始!」

 

軌道爆撃隊の火の矢がとうとう放たれた。

 

この軌道爆撃は地上に降下させた無人偵察ドローン(ウルフマン)が正確な敵の位置を割り出し攻撃を行う。

 

通常は攻撃範囲の地盤がえぐれるぐらいまで攻撃を行うが、デスラー総統以下将兵やガミラス市民の願いもあり出来るだけ被害を留め、敵の殲滅を行う事となった。

 

突然ながらこの軌道爆撃を行う艦艇をご説明しよう。

 

第七分艦隊所属艦艇 軌道爆撃隊

 

リサージェント級スターデストロイヤー 10隻

 

 

この攻撃は、1度のみに留まらず反復的に行う。

第一陣で打ち漏らしがあった場合、第二陣が残党の狩りを行う予定だ。だったが、

 

 

「司令。軌道爆撃の第一陣。攻撃終了いたしました。現在ウルフマンが残存勢力がいないか確認中です」

 

「副長。敵の数人を捕虜に出来ないだろうか?」

 

「あの爆撃で生存者がいれば、可能かと思われますが。」

 

『失礼します。ウルフマンからの情報が来ました』

 

「状況は?」

 

『複数の熱源を探知しました。座標は、A2、G5、AS5、DF8、ER2の5ヶ所です』

 

「本当にそれだけか?」

 

『いえ、未だ確信は持てません。今後敵発見の続報が続くと思われます』

 

「分かった」

 

 

『A2をα。

 

 G5をβ。

 

 AS5をγ。

 

 DF8をὲ。

 

 ER2をζ

 

 と呼称します』

 

「このγの部分以外をピンポイントに攻撃してくれないか?」

 

『どいうことでしょうか?』

 

「あぁ、敵の数人を捕虜にしたいと思っているんだ」

 

『なるほど。では特殊作戦部隊を向かわせるということで宜しいでしょうか?』

 

「そうだ」

 

『タイミングは如何なさいましょうか?』

 

「第二次攻撃直後だ。撤退時刻は第三次攻撃隊攻撃開始10分前までだ」

 

『わかりました。特殊部隊に説明し、いつでも行動できるように準備させます』

 

「特殊部隊がもし緊急脱出をする際にはTIEファイターとAT-M6を使用する。そちらも準備させておけ」

 

『わかりました』

 

「では各員、かかれ」

 

 

 

数十分後…。

 

「司令。第二次攻撃隊攻撃開始します」

 

「特殊部隊と後方支援部隊は?」

 

「既に準備は整っております」

 

「よし」

 

 

数分前。特殊部隊待機部屋。

今回作戦に投入されるのは、ダークリパルサー。

総員85名を有する特殊作戦コマンドー部隊だ。

 

『諸君。今回下された命令は、敵地上部隊の鹵獲だ。また敵位置はウルフマンよりリアルタイムで逐一報告される。周辺も同様だ』

 

「大佐。もし予定時刻に脱出ポイントに迎えない際、緊急脱出対応部隊はあるのでしょうか?」

 

『無論あるとも。対応部隊はTIEファイター数機とAT-M6 3機、AT-ST 6機だ』

 

「安心しました!」

 

『他に質問は無いな?まもなく降下時間だ。装備の最終点検をしろ』

 

「ハッ!」

 

降下開始10秒前。

『降下開始まで 3、2、1……降下!』

降下開始の緑のライトが点灯し、降下の合図が出された。

 

「降下!降下!降下!」

 

隊員が次々と降下をしていく。

その中でも軌道爆撃は絶え間なく続く。が、

 

「爆撃最終弾着!」

 

 

「司令。第二次攻撃終了。また特殊部隊がγ方面に向け降下中です」

 

「わかった。何かあれば逐一知らせるように」

 

「はい」

 

「降下完了予測時間よりタイマーをセット。時間は45分だ」

 

『了解しました』

 

 

 

地上γ方面付近

 

『こちらウォッチャー1-1。全隊員降下終了。目標座標へ向かう』

 

「全員タイマーを起動しろ!」

 

「時刻規制!」

``44:59``

 

 

``45:00``

「今!」

 

 

 

-アンタレス改Ⅱ-

 

「司令、第七分艦隊の特殊部隊降下終了。目標座標へ行動開始しました」

 

「分かった。このことを敵に悟られないようにこちらも始めるぞ」

 

「ハッ!」

 

「ウイングマン2-1に繋げ」

 

「了解しました」

 

 

 

『こちらウイングマン2-1 感度良好』

 

「ウイングマン2-1 こちら司令。ウルフ1-1が行動を開始。こちらも動くぞ」

 

『ハッ!!』

 

 

 

-第5艦隊主力艦隊直属特別強襲大隊-

 

この特別強襲大隊はこの作戦の為に編成された各艦隊、分艦隊から集めたエリート揃いの集団だった。

 

作戦内容は、

 

敵旗艦の破壊工作及び無力化である。

 

大隊を乗せた小型船は高速で敵旗艦の真下に出現/侵入を試みる。

 

ただそれでは、見つかってしまうが、陽動作戦を行う。

 

 

~陽動作戦~

 

作戦は、大隊のワープアウトと前に陽動艦隊が敵目前にワープアウト。旗艦周りの小物艦を攻撃する。

 

攻撃は、第五、第六分艦隊の主力艦隊であるインペリアル級スターデストロイヤーが行う。

 

 

 

-第七分艦隊-

 

「司令。主力艦隊の別働隊も動き出しました」

 

「分かった。"ダークリパルサー"の様子は?」

 

「現在目標座標へ移動中です」

 

「どのぐらい進んだ?」

 

「3/2です」

 

 

「もう間もなくだな」

 

 

 

``32:11``

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

-強襲部隊-

 

「ウイングマン2-1より総旗艦へ、全隊員 敵旗艦に侵入完了」

 

「了解。ウイングマン2-1。健闘を祈る」

 

 

敵旗艦内強襲部隊。

 

『ここから三手に分かれる』

 

『ブリッジ、メイン/サブ制御室、格納庫制御室の三つだ。わかったか?』

 

全員が頷く。

 

『行くぞ』

 

 

第5艦隊旗艦。

 

「強襲部隊が予定通り目標に移動を開始しました」

 

「分かった」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

-第七分艦隊 特殊部隊-

 

「ウォッチャー1-1から分艦隊旗艦へ」

 

『こちらこちら旗艦』

 

「上から見えているだろうが現在敵が潜伏していると思わしき建物付近にいる」

 

『あぁ、潜伏中の敵はそちらに気づいてはいない模様。突撃を許可する』

 

「了解。突撃する」

 

 

目標γに到着した特殊部隊は、旗艦からの突撃許可を得て突撃を敢行した。

 

激しい銃撃戦の末、敵味方1人たりとも損害を出さずに捕虜として5人とらえることに成功した。

 

 

「こちらウォッチャー1-1。制圧完了。損害無し。捕虜5名を確保。救出ポイントに移動する」

 

『ガイジ大将よりウォッチャー1-1へ。貴官らに向けて敵の生き残りが接近中。所定の救出ポイントを放棄。別ルートを指示する』

 

「分かった。どこに行けばいい?」

 

『正面ゲートから5ブロック先を右に』

 

「わかった。よし全員移動を開始するぞ!既存の救出ポイントは放棄」

 

 

旗艦。

「敵がまだいたとは・・・」

 

「救出部隊を向かわせろ」

 

「了解です!」

 

「救出部隊に繋げ」

 

「繋がりました」

 

『こちら救出部隊です』

 

「現在パッケージはAS3地点を移動中、3ブロック先で右に曲がる。そこは開けた部分がる そこで救出しろ」

 

『わかりました』

 

「敵部隊に重装甲車両と戦車、航空部隊を観測した」

 

『予定通りAT-M6、AT-ST等とTIEファイターを投入します』

 

「よろしい。任せたぞ」

 

『ハッ!』

 

 

 

特殊部隊

 

「間もなく右折ポイントだ!!待ち伏せに警戒しろ!!」

 

「「「了解!」」」

 

特殊部隊が角を曲がったと同時に銃を構えた。待ち伏せをしているかもしれない敵部隊に向けてだ。

しかしそこに向かいに居たのは。

 

 

「ウォッチャー1-1、救出部隊だ」

 

「来てくれたか!」

 

「こちら救出部隊。大将聞こえますか?」

 

『こちらガイジ大将。電波良好 よく聞こえる』

 

「パッケージ及び特殊部隊と合流。脱出する」

 

『了解。だが、現在もそちらに敵部隊接近中だ。用心しろ』

 

「了解。援護は?」

 

『ネガティブ。艦砲ではどの位置に着弾しようが近すぎて味方にも被害が及ぶ恐れがある』

 

「分かった。こちらで何とかする」

 

『こちらも増援を送るそれまで持ちこたえてくれ』

 

 

通信が途絶した。恐らく敵のジャミングであると思われている。

 

 

「特殊部隊及び救出部隊との通信途絶」

 

「幸運を・・・・・救出部隊に増援を送れ!」

 

「ハッ!」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

-特別強襲大隊-

 

三方に分かれていた特別強襲大隊は各班の隠密行動によりそれぞれの監視室を占拠。

 

見張り等を排除しつつ誰にも気づかれることなく各班の目標にたどり着いた。

 

「ウイングマン2-1からウイングマン2-6、ウイングマン3-1へ」

 

『こちらウイングマン2-6 どうぞ』

 

『ウイングマン3-1 感度良好 』

 

「現在艦橋付近に到着 そちらの様子は?」

 

『こちらウイングマン2-6 準備ヨシ』

 

『こちらもいつでも行けます』

 

「タイミングを合わせていくぞ」

 

『『ハッ』』

 

 

ウイングマン2-1はこの時、激しい恐怖感に潰されそうになっていた。

 

死ぬかもしれない恐怖ではなく、何もかもがうまくいきすぎているからだ

 

(道中予想よりも敵が少なかった。絶対に何かある)

 

「隊長。司令部からです。突撃を許可」

 

「ウイングマン2-1から各班へ。突撃を用意

 3・・2・・1・・突撃」

 

 

ウイングマン2-1の合図で各班それぞれ突撃を行った。

 

その瞬間ウイングマン2-1の勘が最悪な結果で当たってしまった。

 

 

ドォォォォォォォォォォォォォンン

 

 

「!?」

 

「ウイングマン2-6!?応答しろ!こちらウイングマン2-1!応答しろ」

 

「ウイングマン2-1からウイングマン3-1 そちらは無事か?」

 

『・・・・・ウイングマン3-1から2-1へこちらは全員無事だ。爆薬を仕掛けたのち2-6の援護に回る 2-6アウト』

 

「了解した。こちらも目標物奪取次第そちらの援護に回る 2-1アウト」

 

 

 

-総旗艦-

 

「艦内格納庫制御室付近に爆発を確認。ウイングマン2-6が突撃した直後です」

 

「・・・どうなった?」

 

「現状不明です」

 

「現在艦内はかなり混乱してます」

 

「そうか・・・」

 

「特別強襲大隊の回収急げ、増援をもっと送れ!敵旗艦の周囲にいる小物はさっさと殲滅しろ!」

 

「はい」

 

 

 

「司令、大隊の現在の状況がわかりました」

 

「状況は?」

 

「格納庫制御室に突入したウルフ3-1以下8名の内、中に入った5名と外を見張っていた1名が重症。他2名は軽傷で済みました」

 

「そうか。しかし、かなり大規模な爆発に見えたが?」

 

「どうも敵さん相当焦っていたのか爆発の元が入口からかなり遠いい位置に設置していたということがわかりました」

 

「わかった。とりあえず無事だったからよかった」

 

「現在輸送機に向け後退中とのことです。増援の部隊も合流しました」

 

「よし、ウイングマン2-6を下がらせ、増援部隊が作戦を引き継げ」

 

「はい」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

-地上 特殊部隊・救出部隊-

 

「あのビルに上れ!!そこで輸送機が拾ってくれる!」

 

「どうしてそんなに焦っているんだ?」

 

「まもなく作戦終了時間。つまり軌道爆撃の開始時刻なんだ!オマケに全方位から敵の残党も押し寄せてきてる」

 

「ぜ、全員!急いで登れ!」

 

 

残り作戦時間 ``09:27``

 

残り5分ちょいのところで、特殊部隊及び救出部隊は無事にビルの屋上に到着した。

 

AT-M6は既に専用の回収機にて撤収済み。

 

「1時の方向輸送機だ!」

 

『TIEファイター部隊 援護しろ』

 

 

ーTIEファイター部隊ー

『了解。全機行くぞ。輸送機を援護する』

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「司令、増援の部隊からです。``救出完了 パッケージは無事`` 以上です」

 

「そうか」

 

『全部隊艦砲爆発範囲からの撤退を確認!』

 

「これより第三次、第四次攻撃時刻を繰り上げる。敵地上部隊を一兵も残さず殲滅しろ」

 

 

味方部隊の撤退の報から直ちに敵地上部隊に向けて艦砲による軌道爆撃が始まった。

 

この攻撃により捕虜になった5名を除いた星系連合の将兵約280名は死亡と確認された。

 

地上の損害はイレギュラーな事態が発生した為、当初の予定通りとは行かなかったが、そこそこの被害で食い止めることには成功した

 

 

『大将、特殊部隊帰還しました。ご命令通り捕虜5名を収容管区にバラバラに入れました』

 

「ご苦労、ゆっくり休め」

 

『ハッ!』

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

-アンタレス改Ⅱ-

 

「司令、第七分艦隊による軌道爆撃及び捕虜確保作戦はこちら側の損害を出さずに集結しました」

 

「あぁ、ありがとう。敵の様子は?」

 

「敵増援艦隊が後退して以降動く様子はありません」

 

「地球の現状が気になる。早急に作戦を終了させる必要がある。こちらから仕掛けてみるか?」

 

「分かりました。作戦参謀と作戦案を検討します」

 

・・・・・・。

 

 

「司令。作戦参謀と話し、以下の作戦案ができました。いかがなさいましょうか?」

 

「そうだなー」

 

作戦参謀から提出された作戦案は3つだった。

 

・中央突破の後、背後に回りこみ殲滅

 

・隠れている敵艦隊をおびき出し、少数精鋭艦隊が背後に小ワープにて挟撃

 

・隠れている敵艦隊をおびき出し、波動砲艦隊が交互撃ちを行い殲滅

 

「(消耗は多少あるが、これで行くか、)これで行こう」

 

元帥が出した回答は、最後に提示された作戦案だった。

 

「防衛司令部の許可は無用だ。直ちに艦隊を招集しろ。それとすぐに行動できるよう第一分艦隊艦船は直ちにフォレッサル級へ」

 

「「ハッ!」」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「司令、第一分艦隊。フォレッサル級へ積み込み完了」

 

「全宙域にいた波動砲搭載艦全艦集結しました」

 

「了解。ミサイルフリゲート艦に通達。作戦第一段階 陽動開始」

 

 

『``こちらミサイルフリゲート艦隊長了解。ミサイル撃ち方用意・・・テェェェェェェェ!!``』

 

ドォォォォォォォォォォン!!!

 

第一段階攻撃合図とともにミサイルフリゲート艦隊が人工惑星の裏に隠れている敵艦隊に向けてミサイルを発射した。

 

『ミサイルフリゲート艦隊 ミサイル全弾発射』

 

「弾着まで、3・・・2・・・弾着」

 

 

ー星系連合艦隊ー

 

『ナ、ナンダ??!』

 

『ミサイルガダンチャク!テキカラノコウゲキデス』

 

『ミサイルダイ二ジンキマス』

 

『ゲイゲキダ、ゼンカンイクゾ』

 

 

 

 

「敵艦隊動き出しました」

 

「陽動成功です」

 

「フリゲート艦隊を後方へフォレッサルの直援に回れ、波動砲艦隊前へ」

 

敵艦隊が動き出すと同時に波動砲艦隊も行動を開始した。

 

波動砲艦隊が第5艦隊の艦列より前に出る。

 

「第二段階開始。攻撃を許可する」

 

「第一陣攻撃開始」

 

ドォォォォォォォォォン!

 

波動砲が人工惑星から出てきた敵艦隊に向けて発射さ、結果は敵前衛艦隊の壊滅。

 

「第二陣攻撃開始」

 

ドォォォォォォォォォン!

 

間髪をいれず第二陣、第三陣、第四陣と敵の抵抗が無くなるまで攻撃が続いた。

 

「敵艦隊の抵抗弱まりました。」

 

「まだ応射してきている艦がある徹底的に殲滅しろ」

 

「ハッ!」

 

各艦が各個攻撃を開始した。

 

 

星系連合艦隊は、抵抗するものの抵抗むなしく破壊される艦、逃げ惑う艦、逃げ遅れ破壊される艦など多々であった。

 

中には降伏する艦も出始めたころ敵旗艦と思われる艦からの発光信号があった。それは無条件で降伏するというものだった。

 

 

第5艦隊以下は地球へ急ぐ為、星系連合艦隊の後処理をガミラスとガトランティス救援艦隊に任せ、地球へ向けて進路を取った

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

-地球-

 

『だ、大統領!第一次防衛ライン突破されました!!』

 

ガタッ

 

「?・・・?!」

 

次回 本土防衛反攻作戦 来たる第5艦隊

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