嗚呼、「黄泉の艦隊」が往く   作:影鴉

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今回も鎮守府サイドがメインとなります。
新しく仲間にした艦娘は一瞬だけ登場します。
尚、独自設定が色々と出ているので苦手な方はご注意下さい。


お知らせ
葛城少将が所属している場所を舞鶴鎮守府から大阪警備府に変更しました。


 提督

南西諸島海域 カムラン半島近海

 

 

 雲一つ無い快晴の青空の下、鴉が飛び立つ姿を白丸の中に描いた黒い艦隊旗を靡かせながら、静かな海を1隻のホバークラフトが進む。移動用に特化し、最低限の武装と装甲しか無いが、最大船速を出せば敵艦載機の追撃をも振り払う事の出来る軍事用ホバーボートだ。

 本来は戦車や装甲車といった兵器を揚陸させる為に用いられるホバークラフトであるが、深海棲艦との戦争が始まってからは艦娘を目的地まで輸送する為に利用される様になり、輸送用モジュールを搭載する箇所には艤装の整備及び艦娘が搭乗する空間が設けられている。

 カムラン半島近海を進むホバークラフトには操舵や敵襲来を警戒する見張り等のクルー他、重巡洋艦妙高型1番艦 妙高・改二、2番艦 那智・改、3番艦 足柄・改、軽空母千歳型2番艦 千代田・航改二、駆逐艦白露型1番艦 白露・改、2番艦 時雨・改二、そして彼女達『鴉艦隊』を率いる提督、御堂 蒼真大佐が搭乗していた。

 

 提督が艦娘達の指揮を取る場合、本来2つのケースに分けられる。

 1つは提督は鎮守府に留まり、大まかな指示を旗艦となる艦娘に告げるのみに留め、実際の戦闘に関しては艦娘に委ねるケース。

 もう1つは提督自らが船に乗り込み、戦闘海域の外から艦娘達の指揮を取るケース。

 基本的には前者のケースが大半であり、出撃する艦娘達の戦意向上や別視点からの状況判断が必須な作戦に挑む際に後者のケースが取られる事がある。

 

 しかし、蒼真の同行はこのどちらのケースにも当て嵌まらない。

 

 

「しかし驚きました。まさか提督も御出陣なさるとは…」

 

 

 妙高型の長女である妙高はトラック泊地を出撃してから大分の時間が経過しているにも拘らず、未だ驚いた様子で蒼真に声を掛ける。

 そんな彼は海軍で支給される白い制服姿で無く、紺色の艦艇戦闘服に黒色のプロテクターとスコープバイザーを付けた戦闘衣装を着ており、腰には2本の鉈の様な刀にマシンピストルが下げられていた。

 

 

「今回の作戦は特殊だ。状況判断及び戦力として俺も参加する」

「ふふっ。第2次海洋大戦を生き残った実力を遂に見せて貰えるのだと思うと、胸が高鳴るな」

「ここずっと鍛錬だけしかしてこなかったがな。なに、腕は衰えてはいないさ」

 

 

 妙高型の次女、つまり妙高の妹である那智も嬉しそんな表情で蒼真に期待しているぞと声を掛けた。

 そう、蒼真は艦娘と共に出撃するのだ。

 提督になるには適正が必要であるが、それは艦娘と同調出来るかどうかの適正であり、それ以外は全く普通の人間である。霊装化した武装を使用すれば深海棲艦とも戦う事は可能であるが、近接武器ではその圧倒的力で捻じ伏せられ、銃器の様な遠距離武器を使っても避けられて接近され様ものなら忽ちの内に肉片へと変えられてしまう。唯の人間が深海棲艦と戦うのは無謀な行為なのである。

 

 では何故、蒼真は出撃するのか?

 それは彼が第2次海洋大戦時に強化兵として志願し、強化手術を受けた為である。

 

『強化兵』とは、

 第1次海洋大戦にて深海棲艦達の呪術的防御の前に全く歯が立たなかった人類は対抗策として魔術・呪術の研究を開始。結果、艦娘の誕生前に兵器の霊装化が成功し、これにより深海棲艦達の呪術的防御を破りダメージを与える事が出来る様になる。

 更に人類はこの霊装化技術を人間自体に付与し、深海棲艦と同等の身体能力を引き出せないか実験を開始した。暫くは失敗が続いたが、強化手術は遂に成功し、深海棲艦の様な防御的強靭さは再現出来なかったものの、瞬発力や筋力は普通の人間を大きく超える強化兵が誕生した。

 その後、強化兵は艦娘の前身と言うべき『海洋歩兵』として、深海棲艦達に奪われた海域を奪還すべく行われた『第2次海洋大戦』で世界の海軍と活躍し、海域の奪還と深海棲艦達を太平洋中央部に追い詰める事に成功する。

 しかし、後は追い詰めた残党を殲滅すれば全てが終わるだろうと思われたところで解放した筈の海域に軍団規模の深海棲艦が出現。各海域の港を抑えながら、太平洋中央部に集結していた人類軍に挟撃という形で襲い掛かって来た。これによって戦局は逆転、戦線は崩壊し敵に囲まれた状態で多くの仲間を犠牲にしながら命からがら脱出する事となる。

 この際、強化兵達は戦艦等のクルー達を逃がす為に自ら囮となり敵の追撃を引き受け、殆どが戦死する事態となる。

 蒼真はその際の数少ない生き残りであり、深海棲艦達と直に戦った経験のある戦士なのだ。

 

 

「まぁ、俺もまさか出撃する事になるとは思っていなかったがな」

 

 

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数時間前

 

トラック泊地

 

 

「「失礼します」」

「入れ」

 

 

 執務室前の扉をノックし、入室の許可を貰った蒼真と優梨子の2人は宗一郎が待つ室内へ入室する。

 

 

「指令については読んでいるな?」

「はっ、”カムラン半島海域にて、ノーマルクラスでありながら未知の武装を持つ新種のワ級が出現した”とありました」

「そのワ級の調査をすれば良いんですよね?」

「そう言う事になる。今回の指令はパラオ泊地の連中と合同で行う様に言われている。向こうは葛葉の奴が来るそうだ」

「葛葉大佐ですか」

「辰巳おじさんなら心強いね」

 

 

 葛葉 辰巳(くずは たつみ)大佐はパラオ泊地の最高司令官にして、パラオ泊地にて2人しかいない提督の片方である。海洋大戦には参加していないが、家系が京都出身の陰陽師一族であった為、第1次海洋大戦終結後に始まった呪術研究の技術者として参加した。彼等の研究によって、式神術を利用した艦載機の複数所持が可能となった。第2次海洋大戦終結後は提督の適正が高かった事から提督に転向し、パラオ共和国の要請によって建てられたパラオ泊地にてトラック泊地と並ぶ重要拠点の守護を務めている。

 

 

「てっきり村神少佐が来ると踏んでいたのですが」

「彼奴が来たら深海棲艦を見付け次第、沈めるだろう? 今回の指令には例のワ級を可能なら捕獲する様、記されている。ならば葛葉大佐が適任だ」

「確かに…」

「此方からは御堂、お前に行って貰う」

「俺ですか…?」

「むぅ…私じゃないの?」

 

 

 調査任務に自分が指名された蒼真は驚いた表情になり、逆に指名されなかった優梨子は若干拗ねた様な態度を取った。

 

 

「今回の任務は調査でこそあれ、相手は未知の存在だ。情報ではスタン効果の砲撃や機雷を使い、艦娘を殺さない様にしたとあるが、今回も同じ様にしてくれる保証など全く無い。寧ろ、未知の兵器によって対応が遅れた調査部隊を皆殺しにする可能性もある。ならば連中と直接戦った事の有る御堂が適任だ」

「了解しました。御堂 蒼真、カムラン半島における新種ワ級の調査任務を引き受けます」

「可能な限り捕獲を試みろとの事だが、一瞬でも危険と感じたら撤退しろ。良いな?」

「はっ!!」

 

 

 宗一郎の命令に蒼真は敬礼して応えた。

 

 

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「提督の強さは気になりますけど、無茶はしないでくださいね?」

「勝手に突っ込んで行くなんて無しだよ、ていとくぅー?」

「そうそう、私達に任せてって♪」

「提督がいてこその僕達なんだからさ?」

 

 

 久々に出撃する事を聞いたからか、上から順に足柄、白露、千代田、時雨の4人が気遣いの言葉を掛けてくれる。そんな彼女達に蒼真は微笑み返す。

 

 

「なに、お前達を残して死ぬ気は更々無いさ」

 

 

 それは蒼真にとって本心からの言葉、第2次海洋大戦で自身が体験した目の前で仲間達が次々と死んでいく地獄。あの時感じた無力感や悲しいを自分の艦娘達に体験させる気など、彼には毛頭無かった。

 

 

【御堂大佐、間もなく目的の海域に到着します】

 

 

 乗組員から連絡が入り、任務開始が近い事を知る。蒼真は立ち上がり。艦娘達へ口を開く。

 

 

「良いか? 任務は葛葉艦隊が到着後に開始される。各自、何時でも出撃出来る様に準備を整えておけ!」

「「「「「「了解!!」」」」」」

【御堂大佐! 敵影を感知、数は5隻で単縦陣形で接近中!!】

「ふむ、座っているだけで固くなった体を解すのに丁度良い。葛葉艦隊が来る迄に潰すぞ、出撃!!」

 

 

 既に双剣を抜き、獰猛な笑みを浮かべながら蒼真は海へ立った。

 

 

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大阪警備府

 

 

 本舎の執務室で葛城 蓮少将は頭を抱えていた。

 というのも、彼の友人で呉鎮守府に勤めている十大佐から気になる話を聞いたからだ。

 

 

「霊装化に成功したミサイルやと……?」

 

 

 ”深海棲艦を撃破したミサイルを放った潜水艦がカムラン半島海域に出現した”十大佐からの連絡で聞いた話である。何でも、輸送船の護衛任務に就いていた彼の艦娘達は道中で深海棲艦と遭遇。途中から軽空母と駆逐艦のはぐれ艦隊が加わって囲まれた上に、はぐれの戦艦まで現れ絶体絶命だったところを謎のミサイルが飛来して来て軽空母を一撃で撃沈させる。直後、男性の声で秘匿通信が掛かり、残りの深海棲艦達を魚雷と思われる雷撃で全滅させたのだ。しかも接近中だった戦艦はUSMと思われる潜対艦ミサイルで沈めたと言う。

 深海棲艦を全滅させた後、機密任務の為に口外しない様、艦娘達に告げて去って行ったと言うが、蓮が繋がりを持つ上層部へ密かに内容を暈かして確認したところ、その様な計画は立てらていないと返事があった。

 

 

「ハイテク兵器の霊装化はまだ成功しておらへん、それにそのミサイルを使ったのが男? いや、潜水艦か潜水艇から発射した? 無理や、霊装化した武装は同じく霊装化した道具を併用せんと不可能。艦艇レベルの物体を霊装化するのもまだ不可能やってのに…」

 

 

 蓮が言った通り、武装の霊装化技術には限界がある。

 まず霊装化可能な武器は第2次大戦頃迄に使われたレベルしか出来ないのだ。

 理由は不明であるが、白兵戦用の刀剣やライフル等の小銃、機関砲や爆弾、艦娘が装備する砲塔や艦載機位しか霊装化出来ず、以降造られたコンピューター制御のハープーンといったミサイルやジェット戦闘機、イージス艦等の近代兵器は霊装化する事が不可能であった。

 次に霊装化出来る武装のサイズは一定の大きさを超えると霊装化が解けてしまい、深海棲艦に対し使用する事が出来ない。これが原因で人間を超える身体能力を持つ艦娘が使用している砲塔のサイズも等身大となっている。

 最後に、霊装化した武装は同じ霊的付加を行ったモノを併用しないと使用出来ない。艦娘や強化兵であればそのまま使用出来るのだが、それ以外の一般兵が使用する場合、霊装化した装置を併用しないと扱う事が出来ず、コストが大きく掛かる問題があった。

 

 

「霊装化したUSMにそのミサイルを使ったと思われる男の声……アカン、どれも有り得ん事態や。でも理論上は不可能で無い筈の事態ではある……。しかもその出来事が起きた海域はカムラン半島……一体、あそこに何が有るというねん?」

 

 

 新種のワ級に霊装化したミサイル兵器を使った謎の男、男の方は十大佐率いる双龍艦隊を助けた事から少なくとも敵では無い筈だ。

 

 

「カムラン半島海域の何処かで誰かが近代兵器を霊装化する研究を行っているんかいな? んでもって、その研究の副産物で男性適合者や深海棲艦も従わせる事に成功して実験を行っている?」

 

 

 蓮は現状である情報を繋ぎ合わせ、考えられる仮説を頭に受かべてみる。もしこれが本当なら世紀の大発明であり、世界中が血眼になって欲しがる技術だ。

 

 

「でも技術欲しさにどっかの国のスパイが連れ去って監禁されるのが怖いから世界に公表せず隠れて研究を続けてていると? アホくさ」

 

 

 蓮は考えた内容を一通り言うと、馬鹿らしいと吐き捨てた。

 そんな都合の良い話があって堪るか、この2つの事態は同じ海域で起きただけであり、何の共通点も無い。

 

 

「せやけど、これでカムラン半島海域は更に注目海域になるのは確かや。蒼介はん、いや、天龍ちゃんには感謝せぇへんとな」

 

 

 蓮に蒼介から送られて来た情報は元は現場で遭遇した天龍達、双龍艦隊が見付けたモノだ。通信越しの男性から機密の為に提督にも内密にと言われたから暫くは黙っていたらしいが、蒼介と会話中に天龍がうっかり漏らしてしまった事から詳しい話を蒼介が聞き、他者には内緒で蓮に伝えたのだ。

 

 

「空いとる艦隊を総動員して調べたいもんやけど、本土組は無理やろしな…」

 

 

 そう言って蓮は溜め息を吐きながら机の上に置かれた指令書を見た。

 最近になって、深海棲艦が鎮守府近海に出現する様になったのだ。嘗ての様に海岸近くまで進攻し、陸地の街や工場といった施設を攻撃するのでは無く、潜水艦カ級、ヨ級を主力に使って輸送船を攻撃し、通商ルートの破壊をし始めたのだ。

 上層部は直ぐ様、鎮守府と警備府の提督達にこの敵通商破壊艦隊を全滅させる様に指示。斯くして敵通商破壊艦隊の殲滅作戦が開始された。

 その後、殲滅作戦は順調に進み、通商ルートに待ち伏せする敵通商破壊艦隊を各個撃破していくのだが、何度撃破しても新たな艦隊が増援として現れ、膠着状態が続いていた。

 ところが、最近になってその増援が現れなくなったらしい。これで敵通商破壊艦隊も壊滅したかと思われたが、ボス艦隊である敵通商破壊主力艦隊だけが依然として撃破しても増援が現れ続けていた。まるで何か来るのを待っているかの様に。

 この事態に対し、上層部は近い内に大反攻が起こるのではないかと予測し、本土にいる提督達に警戒を促す指令を下したのだ。

 

 

「まぁ、何か分かったら辰巳はんに連絡する様、頼んどるし問題は無い筈や。取り敢えずはこの連絡をウチの提督達に伝えんと…」

 

 

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大阪警備府 食堂

 

 

 大阪警備府の本舎にある食堂にて、葛城艦隊所属の艦娘である川内と神通、飛鷹がお茶とお茶菓子を楽しみながら談笑していた。

 

 

「いや〜、やっぱり十六夜亭の料理は最高だね♪」

「料理もそうだけど案内された座敷から見える景色も綺麗だし♪」

「…とっても良かったです」

 

 

 調査任務から帰って来た日の夜、蓮がお祝いとして連れて行ってくれた料亭の素晴らしさについて語り合い、話に花が咲く。

 

 

「提督も太っ腹だよね〜、十六夜亭に連れて行って貰った艦娘って私達位じゃない?」

「それだけ提督が私達に期待しているんだよね?」

「ふふっ、もっと頑張らなくっちゃね」

 

 

 蓮の期待に応えようと3人で決心し合う中、ふと声を掛けられる。

 

 

「おや? 誰かと思えば、ワ級だけの艦体に撤退した臆病者艦隊の艦娘達ではありませんか」

 

 

 声の方を向くと、そこにはニタニタと厭らしい笑みを浮かべた眼鏡の男が立っていた。

 

 

「げ……」

「内蔵提督……」

 

 

 川内と飛鷹はあからさまに嫌な顔をし、神通も余り嬉しく無い表情で男の名前を呼んだ。

 内蔵提督と呼ばれた男、名前は内蔵 公義(うちくら きみよし)、階級は中佐で呉鎮守府所属の提督である。

 公義は黒縁メガネから覗かせる瞼が吊り上がり気味の瞳で舐める様に川内達を眺め、彼女達はそれに嫌悪感を覚える。

 尚、彼の後ろには秘書艦の艦娘がいるが、悲しい事でもあったのかその表情は明るく無い。

 

 

「こんな所で呑気に御喋りしていて宜しいのですか? 演習也出撃でもして鍛錬した方が有意義では? 特に貴女はワ級如きに気絶させられたのでしょう? ノーマルクラス相手に恥ずかしい」

「な───────ッ!!」

「こいつ……!!」

 

 

 礼儀正しい言葉遣いとは裏腹に、明らかな嫌味を込めて言い放つ公義に川内は顔を真っ赤にし、飛鷹も不愉快極まりないといった表情で公義を睨みつける。

 この公義という男、戦果こそ挙げてはいるがその方法等から悪評ばかりが目立つ提督で、周りからは提督はおろか艦娘達からも忌み嫌われている男であった。

 

 

「全く、上層部も何を考えているのだか。ワ級相手に撤退する艦隊の提督なんぞを少将にするなんて、お門違いにも程があります」

「「「!!?」」」

「どうせ親の七光りなだけのボンボンです。賄賂やらでおべっかを使って昇進してきたのでしょう?」

 

 

 川内達どころか遂には彼女達の提督である蓮の悪口まで言い始めた公義に、堪忍袋の緒が切れた川内と飛鷹は彼へ飛び掛かろうとするが……

 

 

「止めてください!!」

 

 

 300人はゆうに入る広い食堂に響き渡る大声を出したのは普段、控えめで大人しい筈の神通。

 その目に涙を浮かべながらも公義をキッと睨み付けていた。

 

 

「私達はしっかりと任務を熟しました。あの時は追撃したら危険だと判断したから撤退したんです! 貴方なんかに何かと言われる筋合い等ありません!!」

「ふん! ワ級共は碌な攻撃を仕掛けてこなかったのでしょう? ならば追撃して沈めるなり捕獲すれば良い事。危険? 与えられた任務を達成してこその艦娘でしょう? 兵器なら命令に従えば良いのです。でなければ存在価値等有る訳が無い」

「───────────ッ!?」

 

 

 艦娘は唯の兵器、命令を聞いて従うだけが当たり前だと言う公義の言葉に3人は絶句する。公義の後ろに立っている秘書艦は相変わらず黙り込んだままであるが、その顔には苦渋の怒りが浮かんでいた。

 

 

「やれやれ、貴女達の提督は随分と甘い様ですね。兵器を甘やかして何になるn「……今解りました。貴方と葛城提督との違いが」…はい?」

 

 

 神通は震えながら、しかし力強い声で公義に言い放つ。

 

 

「葛城提督は何時も私達のコンディションに気を配って、任務を考えてくださっています。御蔭で今迄、任務が失敗した事は一度もありません! そんな葛城提督を、艦娘達の気持ちを少しも理解しようとしない貴方なんかが馬鹿にする資格なんかありません! 貴方は葛城提督の足元にも及ばない、ろくでなしの屑です!!」

「き、貴様ぁああ!!」

 

 

 化けの皮が剥がれたか、豹変した公義は絶叫に近い怒鳴り声を上げながら右腕を振り上げ、神通に殴り掛かろうとする。

 

 

しかし、

 

 

「おう、人の可愛い部下に何する気や?」

 

 

 蓮が公義の右腕を掴む。普段糸目である彼の眼は少し開かれ、怒りの表情で公義を睨み付けている。

 

 

「か、葛城ぃ!?」

「何する気やと聞いとるんや、このタコが」

 

 

 蓮から放たれるプレッシャーは重く、公義は冷や汗を掻く。

 

 

「ふ、ふんっ! 貴様の艦娘共の躾がなっていないからこうして私が直々に指導してやろうとしたまでだっ!」

「なぁにが指導や、オドレの耳が腐りそうな猿芝居は我慢してずっと聞いとったんや。神通に本性を指摘されて逆ギレしただけやないか、このボケナス」

「き、貴様……、媚び諂って昇進しただけの親の七光りが…」

「まだそう言う奴おったんか……。つぅか、オドレこそ昇進したいなら気ぃ付けた方がええんやないか?」

「な、何だと?」

「財界と癒着した阿呆の下に就いてコソコソやっとるそうやな? 鼠の様に」

「鼠……!?」

「深海棲艦によって多くのシーレーンが断ち切られた今、シーレーンの復活や海底資源の再開発は国にとって必須やからな。一部の財界の阿呆は鼠に資源が眠る海域の攻略を優先させて、その海底に眠る資源開発とそこから得られる利潤を求めておる。オドレは将来の出世と甘い汁という報酬が欲しいのやろ? 艦娘の消耗を度外視にしてでも?」

「…………」

 

 

 蓮が睨み付けながら弾劾する様に迫るが、公義は顔を顰めたまま答えない。まるで言われた事実を認めたくない様に。

 

 

「調子に乗り過ぎやで、オドレ? あんまり調子こいとったらな……」

「へぶぅっ!!?」

 

 

 蓮は懐から扇子を取り出し、公義の頬を思いっきり引っ叩く。引っ叩かれた公義は間抜けな声を上げながら床に倒れる。

 

 

「潰すで? ホンマ」

「き、貴様───ッ!」

 

 

 冷たく見下ろす蓮を、公義は引っ叩かれた頬を抑えながら睨み付ける。

 

 

「とっとと失せろや鼠が、さもないと踏んづけるで?」

「お、覚えていろ!!」

 

 

 公義はそそくさと逃げる様に食堂を後にし、彼の秘書艦も後に続く。只、彼女は食堂の扉を過ぎる際に此方を振り向き、一礼してから去って行った。

 

 

「全く、阿呆な奴が提督になると艦娘も気の毒や」

「提督、今の話が本当なら……」

「残念やけどな飛鷹。さっき言った事はそれを立証するモンが無いんや」

「でも彼奴は認めていたよ!?」

「審議の場で白を切ればそれまでや、財界と癒着しとる阿呆も中々尻尾を見せんしの。そ・れ・よ・り」

 

 

 悔しそうな川内達に、仕方ないと肩を竦めた蓮は神通の方を向く。

 

 

「神通、有難うな。格好良かったで?」

「そ、その……私は提督を馬鹿にされたのが悔しかったので…」

「あんな風に思ってくれてワイは幸せモンやな」

「はぅあう……」

 

 

 公義に断固として立ち向かった神通を蓮は褒め、その頭を撫でる。

 彼に頭を撫でられる神通は自分が言った言葉を思い返し、恥ずかしさで顔が真っ赤になる。

 食堂には笑い声が溢れた。

 

 

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呉鎮守府

 

 

「くそ、くそくそくそくそぉっ!!」

 

 

 呉鎮守府に戻った公義は秘書艦に溜まった雑務を押し付け、本舎の裏でドラム缶などを蹴飛ばして当り散らしていた。

 

 

「あの良いとこ出だけのボンボンがぁ、親の七光りがぁあああああ!!!」

 

 

 普段の丁寧な言葉遣いは何処へやら、蓮に言われた事を思い返していた公義は彼への悪口を叫びながら本舎の壁や木箱を蹴って鬱憤を晴らそうとする。

 

 

「こらっ! 何やってるんですか?」

 

 

 そこへ公義の行為を咎める声が聞こえ、彼は一瞬ビクッと縮み上がる。憲兵に見られたかと恐る恐る振り返ると、そこには提督が着る白制服を着た少女とラフなセーラー服姿の艦娘が立っていた。

 

 

「…………織川少佐ですか」

「公義中佐? こんなところで何をしてたんですか?」

 

 

 先程まで暴れていた公義を不思議そうに眺めるのは、織川 姫乃(おりかわ ひめの)少佐。元女学生で、呉鎮守府の提督の中では一番若い。新任提督である為、まだ色々と危なっかしいところはあるが、正義感が強く、努力家である事が周りから評価され、期待の新人提督と言われている。

 

 

「いやですね、少し不愉快な出来事があったので壁やドラム缶を蹴っていたのですよ」

「駄目ですよ、物に当たったりしたら! 此処にあるのは国から皆が使うために支給されている物なんですから」

「…そうですね、私も大人げなかったです(っち、ガキの癖に偉そうに)」

 

 

 年下の少女に当然の事を言われ、内心苛立つ公義。そんな彼は姫乃が連れている艦娘に気付く。セーラー服の艦娘は金髪で頭に海兵帽を被っており、眼鏡を掛け、その手には本を持っていた。

 

 

「…その娘、もしかして伊8ですか?」

「この間、建造したら出て来たんです♪ ほら”はっちゃん”、この人も提督だよ?」

「グーテンターク、”はち”と呼んで下さいね」

「態々どうも。それで、何故潜水艦なのにセーラー服を着ているのですか?」

「スクール水着だけだったら周りの目が集まって恥ずかしいじゃ無いですか! だから特別に支給して貰ったんです♪ 可愛いでしょ?」

 

 

 そう言って伊8を抱きしめる姫乃。伊8は恥ずかしそうにしながらも、満更では無さそうに微笑んでいた。

 そんな2人を眺めながら、内心で面白くないと感じているのは公義である。伊8は潜水艦の中で中々、御目に掛かれない艦娘であり、レア艦とも呼ばれている。そんな艦娘を新米の小娘如きが建造で当てた姿は先程の件も加わって、一層彼を苛立たせた。

 

 

「? 公義中佐、何か御気分でも悪いのですか?」

「いえ、御心配無く(テメェのせいでイラついてんだよ、このガキが!!)」

 

 

 苛立ちが募っていく公義。

 一刻も早く気分をスッキリさせるには如何すれば良いか模索し、最悪の案が思い浮かぶ。

 

 

「織川少佐、横須賀から送られてきた指令は読まれましたか?」

「いいえ、先程遠征任務から皆と一緒に戻って来たので確認していませんよ?」

「そうですか…(ふむ、これは丁度良い)」

 

 

 公義は内心ほくそ笑み、姫乃に向かってこう言った。

 

 

「私も詳しくは確認していないのですが、どうやら最近鎮守府近海にて通商ルートを攻撃している深海棲艦を殲滅させる様、指令が来ているそうですよ?」

「殲滅ですか?」

「はい。他の提督や艦娘達の活躍によって、後はボス艦隊である敵通商破壊主力艦隊を撃破すれば良いそうです」

「ボス艦隊だけなら十大佐達が片づけるのでは?」

「それが連中は艦隊を警戒して隠れているらしいんですよ。だから指令では4隻以下の編成で相手に弱い艦隊だと思わせて誘き出し、仕留めろとの事です」

「4隻まで……、それなら私も出来るかな?」

「囮となる艦隊は多い方が良いそうなので是非とも出撃すべきです」

「そっか……よぅし!」

 

 

 姫乃は決心したらしく、気合を入れる。

 

 

「はっちゃん、行くよ!」

「出撃ですか?」

「うん。私達で海を荒らす悪い奴らをやっつけるんだ!」

 

 

 伊8の手を引き、姫乃は駆けて行った。

 その姿が見えなくなるまで、公義はさも愉快とばかりに不気味な笑みを浮かべながら見送っていた。

 

 

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カムラン半島近海

 

 

「さて、はて、さて、と…」

 

 

 五芒星陣が描かれた艦隊旗をはためかせるホバークラフトに備え付けられた監視台の上で、白髪の男が双眼鏡を使って周囲を見渡していた。

 白髪の男こと葛葉 辰巳(くずは たつみ)大佐はパラオ泊地から艦娘達と出撃中、合同で作戦を行う鴉艦隊が目的海域であるカムラン半島海域に到着後、敵艦隊を発見し戦闘を開始したと連絡が来た事から、自分達の所にも出現しないかと自ら調べていた。

 

 

「ざっと、見渡どしたが敵ん影は無し、と」

 

 

 その口から流暢な京都弁を漏らしながら、辰巳は双眼鏡を下ろす。

 

 

「提督、出撃はまだしないの?」

 

 

 そこへ監視台の下から声が掛けられる。艦娘用の搭乗室から現れた声の主は正規空母雲龍型1番艦 雲龍・改。雲の様なふわふわした癖っ毛のある白髪に青と白を基調とした露出度多めのセクシーな艤装服、そしてその手には飛行甲板の掛け軸を括りつけた錫杖を持っている。

 

 

きずつない(済まない)ね、今から偵察を出すからようちびっと(もう少し)待っていてくれへんかいな?」

「分かったわ。でも早くしないと駆逐艦の子達がお昼寝を始めているわ」

「出撃しいやから船ん中で揺られへんや(揺られるだけ)けやったからね、準備が整ったら起こすから雲龍も寝ていて構へんよ」

「ならお言葉に甘えるわ。でも何かあったら直ぐに起こして?」

 

 

 ふわふわした穏やかな表情の雲龍は辰巳に微笑むと搭乗室へと戻って行った。

 

 

「ほな、始めようか?」

 

 

 搭乗室へ戻る雲龍を確認した辰巳は、ポケットから晴明紋と呼ばれる五芒星の描かれた1枚の霊符を取り出し、その霊符を空へと投げる。

 

 

「行け、式神」

 

 

 辰巳がそう命じると、霊符が黒い一眼の鳥へと姿を変え、飛び立っていった。

 

 

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カムラン半島近海域

 

 

「よ~しっ、これで設置作業は終わりや!」

「お仕事終了~♪」

「ワ♪」

 

 

 岩と数本の木しかなく、誰も寄る事の無い小さな島に小型レーダー潜水ブイを設置した龍驤達は、作業が終わった事から仕事達成の歓声を上げた。

 ここ3日間、水野・函南連合艦隊は解放した各海域に小型レーダー潜水ブイを設置する作業と鎮守府海域で不審な行動をとっている深海棲艦達の動きの監視、東部オリョール海に残存する敵艦隊の殲滅兼資材集めという3つの作業を分担して行っていた。

 

 

「これで誰が何処の海域にいるか分かる様になるのです」

「侵入者が来た事が分かれば直ぐに退避する事が出来るし、今後見付かる事も無くなるだろう」

 

 

 電と木曾もやり遂げたという表情で笑顔で答える。小型レーダー潜水ブイの設置作業を行っていたのは龍驤を旗艦とした電、木曾、那珂そして発信機を運ぶ係として桜が同行していた。因みに別働隊で羽黒を旗艦とした隼鷹、夕立、秋月、牡丹達が別の海域で作業している

 

 

「お、どうやら出撃していた提督達も帰って来た様やで?」

 

 

 龍驤が飛ばしていた艦載機が此方へ向かって来る、2つの艦隊を発見する。東部オリョール海へ出撃していた艦隊で、ブラスを旗艦としたヴァーチ、コーバック、ハク、鬼灯、山茶花の元深海棲艦組と芳彦を旗艦とした、雷、ヨハム、ヴィル、向日葵、柊の混成組だ。

 仕事を終えている龍驤達はそのまま帰って来る芳彦達を迎える為に彼等の元へ向かった。

 

 

「提督、お疲れさんや。ヘマはしとらんよね?」

「唯今……って、いきなりそれかよ!?」

「大丈夫よ、龍驤。司令官が変な事しないか、ちゃあんと私が見ていたから!」

「……俺の扱いって一体…」

「ワ級狩りなんかするのが悪いのだろう?」

「全クヨ。智明ニ迷惑ヲ掛ケタンダカラ当タリ前ジャナイ」

「oh……」

 

 

 帰って来て早々、前回のヘマを周りから突っ込まれる芳彦。

 

 

「そういや、ヨハムの奴がキタっぽいぞ?」

 

 

 気を取り直した芳彦はヨハムの方を顎でしゃくる。進化の予兆が来たらしく、黙りこくったまま向日葵と柊に支えて貰っている。

 

 

「おぉ、遂にヨハムも進化するんや」

「何に進化するのかな?」

「戦艦なら戦艦棲鬼だろ?」

「ブティクやブラスの例があるからな、未知の鬼に進化するかもしれん」

「何に進化するにせよ、艦隊が強くなるのは良い事なのです♪」

「そうね…!?」

 

 

 突如、龍驤達が持っていた警報アラームが鳴り響く。小型レーダー潜水ブイが範囲内に侵入者がいる事を探知した際に知らせる受信機から鳴るアラームだ。

 

 

「早速お出でなさったか…」

「作業が終わった後で良かったです」

「場所は………、此処から近いで!? しかもこっちに向かっとる!!」

「急いで基地まで退避するぞ、急げ!」

「待って、司令官! 動けないヨハムを抱えたままじゃ追いつかれるわ」

「偵察機を飛ばされたら直ぐ見つかるぞ?」

「……ちょっと待て、現状ピンチか?」

 

 

 急いで基地まで撤退しないといけないが、ヨハムを牽引しなければならず、彼女は戦艦故に重く速度が出ない。このままでは向かって来る艦隊に追いつかれるのは確実だ。

 

 

「仕方ナイワネ、私ガ足止メスルワ」

「ブラスさん!?」

 

 

 ブラスの突然の発言に誰もが驚く。

 

 

「芳彦ヤ貴女達、艦娘ガ私達ト一緒ニイル姿ヲ見ラレル訳ニハイカナイワ。龍驤、向カッテ来ル艦隊ノ編成ハ?」

「レーダーの反応から艦娘6隻に人間の7名や」

「人間ガ同行シテイルノハ気ニナルケド、ヤルシカ無イワ。非殺傷用ノ電撃弾薬ヲ用意シテオイテ正解ネ」

 

 

 何時、鎮守府側の艦娘と出会う事になるか解らない為、ブラス達には艦娘を気絶させる為の専用弾薬を持たせていたのだ。

 

 

「私トう゛ぁーち、こーばっく、はく、う゛ぃるハ残ッテクレルカシラ?」

「レ!」

「カッカ!」

「ヲヲー!」

「トトット!」

「有難ウ、相手ヲ沈メテハイケナイカラ大変ナ戦イ二ナルワヨ?」

 

 

 ブラスと同行すると声を上げるヴァーチ達にブラスは再確認するが、返事は変わらなかった。

 

 

「行キナサイ、芳彦。艦載機ガ飛ンデ来タラあうとナンダカラ」

「…分かった。ちゃんと帰って来いよ?」

「当タリ前ヨ。智明ヲ残シテ沈ム気ハ無イワ」

「ブラスさん、皆、気を付けてなのです」

 

 

 別れを告げ、芳彦達は最大船速でその場を離脱していく。その姿を見ながら、ブラスはレーダー潜水ブイから送られて来る情報を確認する。向かって来る艦隊は艦載機をまだ飛ばしておらず、此方に気付いていない様で、安堵する。

 

 

「良イ? 相手ノ実力ハ未知数ヨ。デモ負ケル気ハ更々無イワ」

「レレ!」

「カ!」

「ヲ!」

「トト!」

 

 

 人間を遥かに超える身体能力を持つブラス達は、その視線の先に向かって来る艦隊の姿を確認する。

 

 

「サァ、すてるす戦艦ノ厄介サヲ教エテアゲルワ!!」

 

 

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カムラン半島近海 葛葉艦隊がいる海域

 

 

「どないな事や、こら?」

 

 

 式神を飛ばしてカムラン半島海域の偵察を行っていた辰巳は信じられない光景を目撃する。式神と精神を同調させ、式神が見た光景を自身の眼に映している辰巳が見たモノは……

 

 

「なんで深海棲艦と艦娘が親しげに会話したはるんや?」

 

 

 辰巳の眼には見た事が無い鬼クラスの深海棲艦が戦艦扶桑型1番艦 扶桑と仲睦まじげに笑いながら会話している姿が映っていた。




現状報告
・解放した海域にレーダー装置を設置した!
・ブラスを旗艦とした艦隊が敵と思われる艦隊を発見した!


という事で仲間にした艦娘は扶桑でした。話の都合上、名前だけしか登場させる事が出来ずに申し訳ありません。
因みに辰巳大佐の京都弁は翻訳サイトを利用しております。


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