夜中3時枠ですが、必視聴アニメになりそうです♪
今回は双龍艦隊と智明達の接触及び、南西諸島へ侵攻してきた深海棲艦を迎え撃つ蒼真達の話になります。
桜達にお茶を御馳走になりながら天龍達がこの海域へ来た事情を話す事1時間。
無線で連絡をしていた鬼灯から智明達が此方に向かって来ると返事が来たと言われ、灯台跡の仮拠点では狭いと云う事で浜辺で待機する事になった天龍達、双龍艦隊。
待つこと数分、水平線から幾つもの艦影が見え始めた。
「来マシタネ」
徐々に大きくなってゆく艦影。シルエットだけで無く、その姿がハッキリと見え出してきた。
先頭を進むのは駆逐艦 雷と電。良く見ると装備している艤装が自分達が見た事の無いモノであると気付く。
その後ろから付いて来るのはダイバースーツを着た青年と軍用コートを着込んだ青年だった。2人のどちらがが自分達を助けてくれた男性なのだろうか?
他の艦娘の姿は先頭を進んで来る青年と艦娘達に重なって見え無いが、艦娘達が囲んでいる小型ボートが見えた事から、そのボートに司令官が乗っているのであろうと予想出来る。
残りの詳しい編成は浜辺に上陸して並んだ事によってその全員を知る事が出来る様になったので、改めてその編成を見てみる。
駆逐艦
雷
電
不知火
夕立
浜風
軽巡洋艦
夕張
木曾
那珂
重巡洋艦
羽黒
軽空母
龍驤
隼鷹
水上機空母
千歳
航空戦艦
扶桑
潜水母艦
大鯨
遠目で確認した雷と電以外の艦娘も見た事が無い艤装を装備しており、その中でも天龍は木曾が背中に背負っている大剣が何より気になった。しかし、それ以前に彼等が引き攣れている艦娘は何れも深海棲艦との戦闘中に艦隊と逸れたり深海棲艦に捕まってしまい、行方不明扱いになっていた筈の艦娘である事に気付く。
艦娘が轟沈、つまり戦死した場合、艦娘に宿っていた艦としての魂は黄泉へと帰る。そして再び艦娘を建造する時に憑代となる少女へ魂が召喚されて宿るのだが、艦娘が死なない限り同じ艦の艦娘は建造する事は出来ない。この事から建造の際に魂が召喚出来ない艦は艦娘として現世に存在している事が判るのだ。
深海棲艦達に捕まっていた所を彼等が助けてくれたのだろうか? そう考えている所で、ボートの操舵席から誰かが降りてくる。1人は銀髪ロングで眼鏡を掛けたダイバースーツ姿の女性、背中に見た事が無い艤装を着けている事から艦娘だと想像出来るが、天龍達の記憶にある艦娘のデータに当てはまらない。
そして次に現れた海軍制服の少女を見た時、天龍達は思わず声を上げてしまった。
《織川提督!!?》
「あ、天ちゃん達だ!!」
驚愕する天龍達へ姫乃は駆け寄って飛び付き、銀髪の艦娘が慌てて後に続く。
「如何して姫ちゃんがこの人達と一緒にいるのかしらぁ~?」
「そうだって! 呉じゃ死んだって大騒ぎなんだぞ!?」
「心配かけて御免ね、あの時智明さんに助けて貰ったんだ。それから今迄お世話になってたの」
「今迄って……、何で直ぐ帰ってこなかったんだよ?」
「それはこっちの都合なんだ」
天龍の疑問に答えたのは智明だった。
「初めまして。僕が彼女達、新生海人のリーダーの一人である水野艦隊指揮官、水野 智明です」
「同じく函南艦隊指揮官、函南 芳彦だ」
「! アンタの声……まさかあの時に助けてくれた奴じゃ?」
「あの時の艦隊だね? 無事で良かった」
天龍の問い掛けに微笑む智明。あの時の事務的な、ぶっきらぼうな話し方では無く優しい言葉遣いだった。見た目は優男の様に見えるが、本当にあの時と同じ人物なのだろうか?
しかし、自己紹介する智明達の姿を改めて良く見た天龍達は驚く。智明と芳彦と名乗った男性と共に有り得ない筈のモノを装備していたからだ。
「なぁ…、それって艤装だよな?」
「はい。僕と芳彦さんは貴女達と同じ存在なんだ」
「ベースは架空艦だけどな」
「はぁっ!?」
艦娘のセオリーを無視する内容を2つも言われ、天龍は思わず声を上げる。男性で艤装を装備し、果てはそのモデルが架空艦なのだ。艦娘である自分達の常識が覆された瞬間だった。
「色々と聞きたいだろうけど、まずは君達の用を済ませてからだね。既に鬼灯から無線で聞いているけど、親書を持ってきたんだってね?」
「え、ああ」
智明の問いに天龍は頷きながら、腰に下げているバックに入れていた親書入りの封筒を手渡す。
封筒の封を切り、智明と芳彦は目を通していく。
「俺達の提督……というか、横須賀鎮守府の神宮寺提督が接触したいからなんだけど…」
「ふむ……一部の提督を募って会見を行いたい訳ですか…」
「場所はそちらに任せる……か、大分譲って貰えてるな。俺達を鹵獲するぐらいの事をやってのけると思っていたが…」
芳彦の言葉に雷他、共に来た艦娘達の表情が険しくなり天龍達が若干たじろぐ。自分達のリーダーが捕まるかも知れない事態に成れば相手が人間や艦娘だとしても抵抗をするだろう。
「僕達もだけど、桜達も十分な鹵獲対象になるだろうね。でもそれ以上に霊装化されたミサイル兵器なんかが魅力に見えた様だね」
「ミサイル兵器さえ配備すれば強力な戦艦相手だとしても駆逐艦で倒す事が可能だからな」
親書に書かれた文章には膠着状態となっている人類と深海棲艦との戦いに終止符を打つ為の布石を置きたいと書かれていた。
「まぁ、僕達の現目的も同じだから助かるね」
「それは如何言う事かしらぁ?」
「俺達も日本海軍…まぁ人類勢力へコンタクトする予定だったって事さ」
「姫っち、織川少佐にはパイプ役になって貰うつもりでな。だから色々と準備をしていてそっちに帰らせるのが遅れていた訳だ」
「…って事は、俺達が来たのはタイミングが良かったのか?」
「そうだね。まぁ、増援の深海棲艦達に襲われてしまった訳だけど…」
「増援?」
智明の意味深な言葉に文月が首を傾げる中、芳彦が手に下げていたジェラルミンケースを天龍の前へ出す。
「このケースには俺達が日本国と協定を結ぶ為の親書とデータが入っている。丁度、交渉したい場所も書かれているからこれを持って帰れば良い」
「データって何だよ?」
「交渉カードとして俺達が出しても良い情報だ。因みにさっき智が言った増援ってのは俺達が沖ノ島海域を攻略する際、俺達艦隊の侵攻を危惧した深海棲艦共が他海域から呼び寄せたであろう艦隊の事だ」
「!? ど、如何言う事だよ!?」
「それに沖ノ島海域の攻略ってのも気になるわ~?」
芳彦の発言に驚く天龍達。沖ノ島海域はその海域を守る深海棲艦の強さから日本海軍が南西諸島攻略の際に頭を抱えているエリアであり、奪還する、再び奪われるを繰り返していたからだ。そんな海域を正体不明の彼等が攻略するのはいささか問題になるのではないかと天龍は考えた。
「まぁ、言葉の通りなんだが、俺達は今迄に日本国近海から南西諸島海域の沖ノ島海域手前まで完全に制圧した。最近、深海棲艦の姿が碌に見られないから調べに来ていた筈なんだが?」
確かに、南西諸島海域所属の提督へは周辺海域の調査が命じられていた。そして、大阪警備府の葛城艦隊のメンバーが調査の際に桜達の艦体と遭遇し、逃げられたのだ。
「俺達の手によって完全制圧された事を危険視した連中は、これまでも周辺エリアの警備担当艦隊を集めて大艦隊で俺達を迎え撃ってきたからな。南西諸島海域の最後の制圧エリアである沖ノ島海域では増援だけで無く、上位体や鬼まで導入した」
「鬼がこの海域に!?」
「撃破したけどね、後は残党を殲滅すれば南西諸島海域は完全に制圧した事になるね」
「!!!」
「俺達が完全に制圧出来る理由もこれに書かれているから、渡してから聞けば良い」
そう言って芳彦はケースを開いて中身を確認させる。中には親書と智明達が提出できるデータが纏められた書類と沖ノ島海域での戦闘を撮影した映像がDVDが入っている。
「それで、君達はどうするかい? 親書を渡したらそのまま帰還かな?」
「姫乃少佐はこのままボートで返す事も可能だが?」
「俺達は問題無いけど……そういえば、姫乃。横にいるヤツは誰なんだ?」
ふと、天龍は気になっていた事を姫乃に尋ねる。先程から姫乃の横に立っている銀髪眼鏡の女性は傍から見たら秘書艦の様に彼女に寄り添っている。
「れーちゃん、紹介してあげて」
「
「!!?」
「ま、架空艦になるから貴女達は知らない事になるけど、
不敵に微笑むレクイエムを前に天龍達は再び驚愕するのだった。
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その後、予定通り姫乃は双龍艦隊と共に呉鎮守府へ帰って行った。
「ご苦労さん、桜」
「そして彼女達を救ってくれて有難う」
ボートから手を振っている姫乃を見送りながら、芳彦と智明は桜に感謝の言葉を告げた。
「ソンナ、マスター達ノオ役ニ立テテ嬉シイデス♪」
「桜の御蔭で此方の親書を送り、向うからの親書を得る機会が出来た」
天龍達が持って来た親書から、智明達と友好的に交渉したい者がいる事が判った。これだけでも智明達には十分な朗報と言える。後は自分たちの持つ交渉カードを上手く使って日本国海軍と協定を結んでいく事が課題となる。
「後はブティク達、新生海人を向うがどう見てくるかですが…」
「脅威と見るか、心強い仲間と見てくれるか…」
近い内に行われる事になる会見・交渉に向けて準備を進める為に、智明達は基地へと帰投した。
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南西諸島海域 沖ノ島海域
とあるエリア
智明達が撤退した後、沖ノ島海域では残存していた深海棲艦達と進撃してきた日本国艦隊とが激しい戦いを繰り広げていた。
「妙高、那智! 主砲で援護砲撃を始めろ!! 足柄、時雨、白露は俺に続け!!」
「「「「「了解!!」」」」」
「千代田は艦載機で周囲を警戒、近くまで敵艦載機が飛んできたら即座に墜とせ!!」
「了解! 攻撃隊、発艦開始よ!!」
蒼真が鴉艦隊のメンバーへ号令を掛け、妙高と那智が20.3cm(2号)連装砲による砲撃支援を行う中、足柄、時雨、白露を引き連れて蒼真は敵艦隊へと斬り込んでいく。
「優梨子は周囲を警戒しろ!! 潜水艦が潜んでいるかもしれん」
【任せて、御堂君!】
胸に着けているピンマイク無線で優梨子へ指示を飛ばす蒼真。すぐさま元気良い返事が帰って来たのを確認すると、並んでいたヌ級とヘ級の間へ身体を割り込ませながら双剣で一閃する。船体が両断されたヌ級とヘ級は轟沈。艦娘では無い蒼真に沈められた事に動揺する深海棲艦達へ足柄の砲撃と時雨、白露の雷撃が襲い掛かる。
【さぁ、皆! 潜水艦がいないか周囲を警戒、発見次第撃破するよ!!】
「了~解~。スーパー北上様の実力を見せてやるよ!」
「発見次第、海の藻屑にしてやるわ!!」
「任せてください。綾波が、守ります!」
「雷撃戦、準備するよっ!」
「負ける気はありません! 戦いなんですから!」
「対潜警戒、って…うあぁー。ちょっと面倒…」
【空は宗一郎おじさんがいるから無問題、ガンガンいっちゃってー!!】
優梨子達の周辺上空では艦載機達が入り乱れ合い、激しい空中戦が行われていた。
敵艦載機を撃墜していくのは正規空母飛龍型 1番艦、飛龍(改二)と蒼龍型 1番艦蒼龍(改二)から発艦した零式艦戦21型(熟練)飛行隊だ。
【飛龍、蒼龍。状況は?】
「敵艦載機被害甚大、此方の損害は軽微です!」
「敵空母艦隊へ御堂大佐、他3隻が近接戦闘を開始。次々と撃沈しています」
【斬り込み癖は相変わらずか、空の防衛はしっかりしておけ】
「「了解!」」
優梨子と同じく戦場から離れた海域で司令用ボードに乗った男性提督が自身の艦娘達へ司令を飛ばす。
彼の名は
今回、南方、西方海域から南西諸島へと進行し、各海域滞在の提督・艦娘達が取り逃がした深海棲艦の殲滅を行うべく出撃していた。
【伊勢、10時方向から新手が接近中だ。朧、子日、阿武隈を連れて海深くへ帰してやれ】
「飛龍と蒼龍の護衛は大丈夫ですか?」
【斑鳩の雷撃艦隊が囲んでいるから心配は要らない。思う存分暴れてやれ】
「解かりました。皆、提督が言った通りよ。10時方向から接近中の敵艦隊を殲滅します!」
「「「了解!!」」」
宗一郎の指示の元、航空戦艦 伊勢型1番艦 伊勢(改)が駆逐艦 綾波型 7番艦 朧(改)と初春型 2番艦 子日(改)、軽巡洋艦 長良型 6番艦 阿武隈(改)を引き連れて敵増援艦隊を迎え撃つ。
(戦況は良好と……)
戦況を確認しながら宗一郎は他海域の状況を無線で確認していた。
(中部海域の深海棲艦共が全く動かないのが不穏だが……)
日本国海軍が設置している基地や泊地の中で一番中部海域に近いのはトラック泊地である。従ってトラック泊地の提督達には中部海域に潜む深海棲艦の動きを見張る任務が度々下されている。
本来ならトラック泊地で勤めている提督全員が出撃する事は無いのだが今回、南方海域より侵出してきた深海棲艦達を追って来た提督・艦娘達が中部海域の深海棲艦達を見張る且つトラック泊地の留守番をしてくれる為に宗一郎達は沖ノ島海域の深海棲艦殲滅に集中出来ていた。
(今は殲滅するのが先か…)
飛龍が操る九七式艦攻(友永隊)が敵艦載機を掻い潜り、ヲ級改フラッグシップを旗艦とした艦隊へ魚雷を命中させ、蒼龍の九九式艦爆(江草隊)が爆弾を叩き込んでいく。
蒼真達の方も最後の戦艦を蒼真本人が斬り捨てて轟沈させたところであり、敵艦隊の全滅は時間の問題であった。
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南西諸島海域 沖ノ島海域
宗一郎達が戦っている場所とは違うエリア
「雲龍、戦艦に攻撃を集中。あきつ丸は雲龍ん爆撃機達ん援護、出来はるな?」
「了解。第一次攻撃隊、発艦始め」
「提督殿の御命令と在らば、このあきつ丸。全身全霊を尽くすであります!!」
辰巳の指示の元、雲龍の彗星(六〇一空)と天山(六〇一空)が発艦し、あきつ丸の震電改が迎撃する為に飛んで来た敵艦載機を迎え撃つ。
「最上、三隈、4時方向から潜水艦が接近したはる。爆撃機を飛ばしなはれ」
「「了解!」」
最上、三隈が水上爆撃機 瑞雲12型(六三四空)を接近中の敵潜水艦がいる方向へ発艦させる。
「睦月と如月はうちん合図といっぺんに魚雷を放ちよし」
「にゃん、りょうか~い♪」
「如月に任せて♪」
「さて、始めようか?」
睦月と如月に雷撃の準備を指示し、辰巳はポケットから晴明紋の描かれた霊符を何枚も取り出すと、両手に構えて叫ぶ。
「悪しきモノ共を迎え撃て! 式神!!」
辰巳の叫びと共に霊符は光となり、幾つもの閃光となって敵艦隊へと飛んで行く。やがて光は巨大な鷲の形に成り雲龍達の艦載機を撃ち落とそうと躍起になっている敵駆逐艦や軽巡洋艦へと襲い掛かる。
「今や!」
「てぇえええ~い!!」
「魚雷って太いわよねぇ♥ さあ、いくわよっ♪」
合図と共に睦月と如月が61cm五連装(酸素)魚雷を発射する。
青い海に白い筋を残しながら進んで行く魚雷は式神に気を取られた敵艦隊へ吸込まれるかの様に着雷し、水柱を高く上げながら敵駆逐艦達は木端微塵になった。
「最上、三隈、思いっ切りぶち噛ましい」
「いっけー!」
「砲撃戦です! ミ……クマ!」
前方を陣取っていた駆逐艦と軽巡洋艦が尽く轟沈していき、戦艦だけとなった状態へ最上と三隈の20.3cm(3号)連装砲が火を噴く。既に爆撃と雷撃によってボロボロだったタ級改フラッグシップは降り注ぐ砲弾に為す術も無く撃破された。
「水上爆撃機ん
「爆撃成功、敵潜水艦は全滅したよ」
「航空部隊の皆さんは皆無事。現在帰投中です♪」
「そら良かった。後は、司郎ん方やけやな……」
ピースサインで答える最上達を前に、辰巳はパラオ泊地で共に勤めている提督の事を思うのだった。
(無理をしいやいなければええが…)
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南西諸島海域 沖ノ島海域
宗一郎達、辰巳が戦っている場所とは違うエリア
「遅い! 全然遅い!」
「五十鈴には丸見えよ?」
「あたってくださ~い!」
敵戦艦が放つ直撃すれば大破確実であろう砲弾を掻い潜り、軽巡洋艦 長良型 1番艦長良(改)、2番艦五十鈴(改二)、3番艦名取(改)は連携してアサルトライフルを模した主砲を撃ちながら、61cm五連装(酸素)魚雷による雷撃を行い、敵艦隊を次々と沈めていく。
「やっちゃうからね♪」
駆逐艦 白露型 3番艦村雨(改)が高射装置付き10cm高角砲で敵艦載機を撃ち落としながら、61cm五連装(酸素)魚雷で長良型姉妹を狙う敵艦を雷撃し、援護していく。
【…沈め】
そんな艦娘達に混ざって金属製の巨体が深海棲艦へ攻撃を行っていた。
軍艦といった軍事兵器と同じく全体をグレーの迷彩柄にペイントされた人型の物体はロボットと言っても良い。機体の脚部が水面に浮いており、艦娘と同じく海上を滑る様に移動しながら、腕部の砲塔で砲撃を行っている。
爆撃しようと敵艦載機が接近して来ると背部からガトリング砲の様な砲身が現れて迎撃を開始し、飛び掛かって来た駆逐艦ハ級後期型を避けながら腕部からアタッチメントのブレードを射出させ斬り伏せた。
このロボットは『
水上戦術機甲鎧装とは『第2次海洋大戦』において『海洋歩兵』として登場した強化兵と共に、そのサポートや多くの武装を戦場へ持ち込む事を目的に造られたパワードアーマーであり、その火力や装甲による耐久性は当時の戦況を有利に運んだ。
機体自体に霊装化技術が施されており、艦娘の兵装の火力よりは劣るが扱う武装は何れも深海棲艦に通用する兵器である。搭乗者は強化兵の様に霊装化技術を身体に付与する必要は無いが、機体の制御性が既存の兵器を凌駕している為に、搭乗者は脳と機械が直接データを遣り取り出来る様に神経を機会へ接続出来る様にする手術が施されている。この手術によって人の脳に電気信号を送り込んで制御出来る様にする事により、精度・反応速度を大幅に高めた操縦を可能にした。
しかし、一方でこの機体自体の建造コストが高い事から量産には不向き且つ、完全な機体制御には高い適正が必要な事から操縦者は世界で数十人程度しかおらず、その適性者達も殆どが強化兵と同じく深海棲艦の大反攻によって命を落とした。以降は艦娘の登場によって、艦娘と比較して5倍近い大きさの水上戦術機甲鎧装は大きな的にしかならない、火力の強化が望めないといった理由で生産や研究は中止となった。
現在、長良達を引き連れて戦っている
左腕部に装備しているロケットランチャーで軽巡洋艦ホ級フラッグシップの頭部を吹き飛ばして沈めながら、司郎は部下の艦娘達の状況を確認する為、無線通信を行う。
【状況報告】
「敵旗艦、戦艦ル級フラッグシップを撃破。他敵艦が撤退行動に入りましたが、追撃します! 逃げる隙など与えません!」
「追撃戦は五十鈴の
「此方の損害は無し、皆無事です!」
【了解、追撃戦を開始。1隻も逃がすな】
「あらあら、まだやるの~? い・い・け・ど!」
長良型姉妹の連携によって旗艦が沈められた敵艦隊は撤退行動に移っていた。司郎はモニター越しに映るロ級フラッグシップをハチの巣にして沈めた後、獰猛な笑みで追撃を開始した。
出撃命令から1日足らずで南西諸島海域に侵攻してきた、敵増援艦隊の掃討は終了した。
そして同時刻、姫乃とレクイエムを連れた双龍艦隊は呉鎮守府へ無事帰港。任務の達成と智明達から親書を受け取った事を蒼介に報告し、親書と共に同封されたデータと沖ノ島海域での戦闘映像は横須賀鎮守府へ送られる事となる。
近い内に行われるであろう日本国海軍と水野・函南連合艦隊との会見・交渉。
この出来事は日本国、そして世界をも大きく動かす事になる。
現状報告
・大鯨を救出して仲間にした!
・双龍艦隊から親書を受け取った!
・日本国海軍への親書を送った!
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