ボカロの無いアイマス世界に初音ミク(♂︎)として転生してアイドルになった僕、オッサンに〇されて病んだせいでアイドル辞めたけど、346プロでまたアイドルと関わっていくだけの話   作:音佳霰里

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私「なんか出て欲しいアイドル居る?」
友達「イヴ出して」
私「口調知らないんだけど」
私&友達「「ハイ戦争」」
なんてこともありました。
それでは、第2話、どうぞ!


起承転結で言ったら、だいたい起~承の辺りの話

 悠からの2時間にも及ぶありがたいお話(お説教)も終わり、僕は最後に

「たまには外出て運動しなさいよ!」

 なんて言葉も追加で頂きつつ、仕事があるために家を出た悠を見送って、再びPCの前に戻る。さて、ソロプレイか……悲しくなんてない、悲しくなんてないんだからな……(涙目)

 

 そこから、僕は『ネトゲの最難関ダンジョンのRTA』という苦行を3時間ほどこなしていると、ふと思ったことが口から転がり出てきた。

「あれ……? お昼の時間だ……食材買ったっけ?」

 僕は一応自炊をするのだが、先週にいくらかの食材を買い込んでから、外に出かけた記憶が全くと言っていいほど無い。朝と夜は悠かリン(『鏡音リン』の中の人。この人とその弟のレンだけは、キャラの名前と下の名前が同じらしい)が材料を持って、通い妻の如く作りに来てくれるのだが、お昼の時間だけは皆仕事があるため、作りに来ることが出来ない。そのため、必然的に僕が料理をする羽目になるのだが……

「はぁ……」

 思わず僕は()()()()()()()()を見つめながら、ため息をついてしまう。

 僕がアイドルだった頃はちゃんと地毛の水色の髪だったのだが、もう引退している今は、身バレ防止も兼ねて髪を全部黒く染めているのであった。一応黒髪でライブをすることもあったが回数が少なく、なかなかバレることが無いので普段から重宝させてもらっている。

 それでもどこのアイドルにもガチ勢はいるもので、前に1回だけだが体格で『初音ミク』だとバレてしまったことがあった。あれはやばい(確信)。もうね、全身に鳥肌たったもん、恐怖で。

 そんな数少ない引退後の引きこもり時代(今もだが)の思い出を思い出して憂鬱になりながらも、慣れたようにパーカーを着て、深くフードを被る。玄関を開ける前に軽く男性の声を練習する。

「あー、あー。こんなもんかな……

 バッチリと確認をしてから、扉を開ける。久しぶりの直接浴びる陽の光に、パーカーのフード越しでも少し目を細めてしまう。

 5秒くらい、そうしていただろうか。だがここが玄関だったことを思い出し、扉を閉め、鍵をかける。しっかりとかかっていることを確認してから、まるで戦場に行くかのような面持ちで、街へ向かって歩き出す。

 

外食でもいいな……

 久々の外に少なからず心が踊り、少し贅沢だったとしても、外食をしてしまってもいいのかもしれない、という気分になってしまう。

 家のある静かな住宅街から少し足を伸ばし、人通りのある大通りへと出る。最近はどこもかしこも工事を行っていて、記憶にある街の外観とは似ても似つかなくて、少し驚く。

 それにしても、色々な店がある。一旦人の通行の妨げにならない場所に移動して、通りを見渡しながら、落ち着いてお昼を食べることが出来そうな店を探してみる。

 …………ファミレス……他の『VOCALOID』の皆と来てみるのもいいかもしれないが、今はひとりなのでパス。…………ん、マクド〇ルドか……テイクアウトにすれば家で食べられるけど、今日、というかここ最近は動いていないので、ハンバーガーなんてものを食べたら胃もたれしてしまう。…………人だかり……ぬいぐるみっぽいパーカーを着た女の子が、DQNっぽい人に言い寄られている。最近の都会は怖いなぁ……とずまりすとこ。

 

 ………………って女の子!? 大変じゃないか!? 

 人だかりの前の方まで近づいて、どうなっているのかを見に行く。

「ど、どこ触ってんだよ! 離せよ!」

「うへへ……か゛わ゛い゛い゛な゛ぁ゛美゛玲゛ち゛ゃ゛ん゛」

「ヒッ……」

 恐怖からか焦りを孕んだ声を出すぬいぐるみパーカーの女の子――美玲ちゃんと言うらしい――が、眼鏡をかけ少し長めの髪、そして太っているという、典型的なキモオタの格好のオッサンに腕を掴まれて言い寄られている。

 僕は思わずトラウマが蘇ってしまい、足が震え出す。脳が周りの言葉をシャットダウンして、頭の中では、記憶の中の奴の声ばかりが反響している。僕はもう関係ないというのに、どこからか奴の視線を感じているような幻覚がする。気絶してしまいそう───そんな時に、どこからか周りの人々の声が聞こえてきた。

「おい、あの子アイドルなんだろ? 誰か助けてやれよ……」

「えー、私無理ー。てか写真とんなきゃ」

「拡散しようぜwww」

「は? あの子346所属の早坂美玲じゃんwwwあんな子に手出すとかやばくねwww」

「マジかよwwwあいつ等の人生どっちも終わったなwww」

 アイドル、そんな言葉が聞こえてきて、僕の意識から幻覚が消え去った。

 ───アイドルなのか? あの子が? 

(失礼だが)思わずそう思ってしまい、その――『早坂美玲』という子らしいが――の方を見る。

 恐怖からだろうか、足は震えており、その目には涙が溜まっていて、今にも泣き出しそうだ。そんな姿が過去の自分と重なってしまう。

 ───昔の自分は間に合わなかった、そしてアイドルを辞めることになった。でも、この子は違う。この子はまだ間に合う。

 

『誰が助けるんだ?』

 

 どこかから、そんな声が聞こえてきたような気がした。

 

 ───("私")だろ。

 

 力強く、僕はそう返す。しかし、謎の声からの質問は終わらない。

 

『バレてもいいのか? 自分のこと』

 

 ───構わない、あの子を助けるためなら。

 

『間に合うのか?』

 

 そんな質問を聞くと同時に、今なお組み伏せられているあの子から、涙が落ちると共に、こんな小さな言葉(絶望)が聞こえてきた。

 

「助けて……」

 

 さっきの質問の答えは、これで十分だろう。──。目の前に悲しんでいる女の子がいる。過去の自分と重ねてしまったのもあるが、そんなことは些細なこと。当時の自分は間に合わなかった。救いの手(希望)が居なかった。でも、この子には居る。("私")という、救いの手(希望)が───! 

 

『間に合うのか?』

 

 もう一度、確認するかのように、──の声が聞こえてくる。答えなんて、とうの昔に決まっている。

 

 ───「『当たり前だろ、("私")』」

 

 覚悟を決めるや否や、スマホを片手に現場へと飛び込んで行く。

「おい、アンタ! 何やってんだ!」

「な、なんだよお前! お前には関係ないだろ!」

 キモオタの男がこちらを見て、驚いた様に

 叫ぶ。それもそうだ。第三者から見たら、パーカーのフードを被った男が、震えていたかと思えば、いきなり割って入ってきたのだ。

 だが、僕はそれに構わず続ける。

「いまさっき警察へと通報させてもらった。……逃げるなら今のうちだが?」

お、おい、アンタ! な……何やってんだよ! 

 スマホを相手に突き出し、毅然と言い放つ。この時に、アイドルの子を僕の背中側に追いやってガードする。アイドルの子が何か言ってきたが、

静かに! ……僕に合わせて

 ということで僕に合わせて話を進めさせてもらう。

 勿論、通報なんて物はしていない。恐らくアイドルの子はそれを分かっていて、僕に声をかけたのだろう。だが、冷静さを欠いている男には効果覿面(こうかてきめん)だったようで、あからさまに狼狽した様で、

「ッ、チッ!」

 と吐き捨てて(?)去っていったのであった。

 

 これで一安心か……と思っていると後ろから、

「お、おいアンタ! あ、あの、さっきはありがとな!」

 とアイドルの子に声を掛けられた。さすがに気が緩んでしまい、ガタガタと震えているところを見せる訳には行かないので、

「ゴメン、急いでるから」

 と会話を強制的に打ち切って、後は野となれ山となれと、男の去っていった方とは逆方向になるように気をつけ、足早にそこを去って行く。

 

 数百メートル歩いたところにあったコンビニの個室トイレに入り、もたれ掛かるようにして、便器に座り込む。

「ハァッ、ハァッ」

 溢れ出ているアドレナリンで、今まで抑え込んでいた恐怖が一気に蘇ってくる。

 アイドルを辞めるきっかけになった、()()()()以来感じていなかった感情だ。

 そんなセンチメンタルな自分に、らしくないなと苦笑して、気持ちを落着けるために、(店員には申し訳ないが)あと数分は個室の中で過ごしていようと思う。

 

 少し落ち着いてきたので、個室を出る。使ってはいないが、(一応のマナーとして)トイレの水を流し、出口に向かう。

 外に出ようと雑誌コーナーの前を通った時、『昼食を買う』という当初の予定を思い出して、急遽パンコーナーに置いてあったパン(名前はよく見なかった)を手に取り、レジに通し、今更ながらレジの画面に映った『ハンバーガー』の文字を見て、それならマ〇ドナルドでも良かったじゃないか、と激しく後悔するのはまた別の話。

 

 家に帰り、買ってきたハンバーガーを頬張りながら、助けた彼女のことについて考えてみる。たしか彼女は、『346プロに所属している』と言われていたはず。なら、346プロに所属している悠に話を聞くのが1番だろう。どうせ夕飯時になったら、こちらに夕飯を作りに来るだろうし。もし来たのがリン(弟と一緒に283プロに所属している)だった場合でも、それとなく似たような感じだと思うので、リンに聞いてみるのもありだろう。

 そう考えて、ハンバーガーの袋のゴミをゴミ箱へと投げ捨て、視線をPCのモニターへと向けたのであった。

 

 夕飯時、なんと家にやってきたのは、珍しくスケジュールが合ったらしく、悠とリンの2人ともであった。

 ちょうどいいやということで、今日の出来事は話さず、聞きたいことを聞いてみる。

「346プロのセキュリティ?」

「そ。どーなってんのかなーって」

「うーん……確か、アイドルの外出時にはなんかSPっぽいのが付くって言ってたわね……」

 悠曰く、所属アイドルの外出には、本人にはバレないようにSPらしき人が付いているらしい。

「確かに、283プロも似たような感じだね」

 リンの所属する283プロも、346プロと似たような感じらしい。

「ふーん……」

「でも急にどうしたのよ? そんなこと聞くなんて?」

「えっ……」

「確かに、これは私としても気になるところね」

「あっ……」

 ここまで来ると隠し通すのは難しそうなので、正直に話してしまう。

「いや実はさ……」

 

 ~少年説明中~

 

「「ええっ!? 大丈夫だったの!? 」」

「だ、大丈夫だから……」

 案の定大声でこちらを心配され、その後の処理が面倒になった。

()()()()があったから過保護になっている2人を、宥めるのにはかなり苦労し、特にリンの方は僕の()()に関わっていたのもあって涙目になってしまい、どうしてそんなことを黙っていたんだ、連絡をくれたらすぐに駆けつけたのに、と言った旨のお説教を食らうことになってしまった。

 本日二回目のお説教から解放されたのは、奇しくも一回目のお説教と同じ、2時間後であった。

 

 ヘトヘトの体を動かし、食事の後片付けを行い(食器が乾いてしまって大変だった)、風呂に入り、自室のベッドのまで向かう。

 ベッドの上に寝転んでから、あの子は無事だったかな、などと再び考えてみる。

 久しぶりに運動したからだろうか、よく眠れそうだ。

 ある程度スマホで、SNSのチェックを行い、ゲームをし、やるべきことが終わったのを確認してから、寝る準備に入る。

 電気を消しベッドに横になると、気疲れと肉体的な疲れから、すぐに泥のように眠り、今日一日を終えたのであった。

 

 ───そして、僕は夢を見た。




最後の行の分かりやすい回想への入り。
今回は
男性にトラウマ持ちのミクさん(♂︎)が、キモオタに組み伏せられる早坂美玲と出会う
→ヘタレる
→美玲「Help me,someoneeeeee!!」
→ミクさん覚悟ガンギマリ
→ミク「イクゾーデッデデデデデン カーン デデデン デッデデデデデン」
→美玲「ありがとナス!」ミク「ヘタレはクールに去るぜ…」
みたいなのを書きたかったから書いたらこうなった。
?????????(〇ファイルのテーマ)

ちなみに、早坂美玲出したのは、友達に『出して欲しいアイドル』を聞いたら出てきたので、導入として採用。
いえーい!〇〇!(友達の名前)見ってるぅー??
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