ボカロの無いアイマス世界に初音ミク(♂︎)として転生してアイドルになった僕、オッサンに〇されて病んだせいでアイドル辞めたけど、346プロでまたアイドルと関わっていくだけの話   作:音佳霰里

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なんか最近自分の書いた東方の掲示板の奴がなかなかに好評を頂いているみたいです。
嬉しい。
それに伴ってかなり間が空いてしまいましたが、新規投稿です。
エタってないよ!!!(ココ重要)

それでは第4話、どうぞ!


前回からの伏線から1話も開けずに過去の回想編へと移って行くだけの話・中編

 

『ふーん……転生者のVOCALOID達を集めてアイドル、ですか……』

『そうなの。でも初音ミクだけが見つからなくって……』

 

 

 巡音ルカ(似)の女性に『話がしたい』と言われて連れ込まれたのは、近くにあった喫茶店。

 そこで一連の流れを彼女から聞いた僕は、もう大分水の増してきたアイスコーヒーをストローで吸いながら言った。

『でも、危ないとか思わなかったんですか?』

『え? どうして?』

『いやだって、今回はたまたま僕みたいな人だったから良かったですけど、中の人が()()()()こと目当てで近づいてきてるー、とか考えなかったんですか?』

『いえ、大丈夫よ?』

『……?』

 そういった彼女は、僕に周りを見るように促した。

 言われるがままに周りを見てみると、そこにはいつの間に店に入ってきていたのか、巡音さん(似)のボディーガードらしき人達がちらほら見える。 

『ね? これなら安心でしょう?』

『……』

 なるほど、これなら安心なわけだ。と店への被害を度外視したような護衛方法に感心している(現実逃避ともいう)と、彼女が話しかけてきた。

『それよりも、これを見てほしいの』

『……動画?』

 そういう彼女の手にはスマートフォンが。

 そこには動画サイトが開かれていて、青い髪を持ち、青のロングコートとマフラーを着ている男性が、中性的な声で歌を歌っている様子が流れている。

 僕は、その男性に見覚えがあった。

『……KAITOじゃん』

 そう、VOCALOIDキャラクターの一人、『KAITO』だ。

 僕も生前からVOCALOID、また彼らの歌う曲は大好きだったが、『機械音声』という概念があまり浸透していないこの世界ではなかなかそういった、機械が歌を歌うという発想が出て来なかったが為に、やきもきさせられる場面が多かった。

『知っているの?』

 対面に座る彼女は、テーブルから身を乗り出し、きれいなピンク色をした髪の毛が僕の顔にかかるくらいまで近づいてくると、興奮したようにそう言った。

『知ってるも何も……有名でしょう?』

『いえ、この世界にはVOCALOIDという存在が無いの……』

 知ってる。だって僕初音ミクだもん。そう言いたくなる衝動に駆られるが、ここは我慢して話の先を促す。

『ま、まぁそれくらいは知ってますよ』

『そうでしょう? でも、この世界にはVOCALOIDの代わりに、その力を持った転生者がいる。私みたいにね』

 そこで彼女はいったん言葉を区切ると、頼んでいた紅茶を飲んで一呼吸置く。

『でも、一人だけじゃVOCALOIDとは言えない……つまり、私以外にもVOCALOIDの力を持った転生者がいるかもしれない、そう考えたの』

『ちなみに、今は誰が所属してるんですか?』

 僕がそう聞くと、彼女は『ちょっと待ってね』と言って、スマホを操作しだす。

 少しした後に差し出されたスマホの画面には、『アイドルグループ・VOCALOID 公式サイト』なる文字が。

 もうこんなサイト作ってたのか……と思いながら、彼女からスマホを借り(もちろん許可は取ってる)、そのページを下へとスクロールしていく。

 そこには、『鏡音リン』『鏡音レン』『巡音ルカ』『MEIKO』『KAITO』の5人の写真とプロフィールが。

 そしてその下には、初音ミクと思しきシルエットと共に、大きくこう書いてあった。

 

『―――謎に包まれたVOCALOIDのリーダー、もうすぐデビュー!』

 

『あのー……』

『? 何かしら?』

 何か問題でも? といいそうな顔に怒りを覚えたが、話が進まないのでここは我慢我慢。

『これ、(初音ミク)ですよね?』

『えぇ、そうよ?』

『まだ入所してないですよね?』

『これから入所、するんでしょう?』

 どこかズレた答えを返す彼女にイライラしながらも、どこか頭の片隅に『歌いたい』という思いがあったんだろう、僕は一時間の交渉、もとい説得に折れ、この力―――VOCALOIDにすべてを託し、入所を決めたのだった。

 

『…………ハァ、分かった、僕の負けですね。やりましょう、アイドル。これからよろしくお願いしますね? ……この電子の歌姫様についてこれるかな?』

 

『―――フフッ♪ それじゃあこれからよろしくね? ミク()()()!』

 

 もしくは、別れ際にそう言ってほほ笑む彼女に一目ぼれをしていたのかもしれない。

 だが、彼女は一つ大事なことを忘れている。

 

『……ま、僕()ですけどね♪』

『………………へ?』

 

 そんなぽかんとした彼女の顔も、僕の心にはしっかりと焼き付いたのだった。

 

 

 

 

 

 

『初音ミクです! よろしくお願いします♪』

 その3日後、僕は『VOCALOID』の事務所と思しき所へとやってきていた。

 今はメンバー、並びにスタッフの皆さんに自己紹介をしているところだ。

『……ちなみにミクは男よ』

 どこか疲れたような顔で、ルカ(さん付けされるのもあれだからと、メンバー全員を名前で呼ぶよう言われた)が補足する。

 

『『『『ええええええええええっ!?!?!?!?』』』』

 

 一拍おいて、事務所中に響くくらいの大声。……確かここ、なかなかに広かったと思うんだけどな……

 それはさておき、うちのメンバー(僕が一番最後だが)を紹介するぜェ! (←掲示板ネタ)

 

『ほ、ホントに男の娘なの!?』

 何かルビがおかしいような気もするが、真っ先に聞いてきたのは『鏡音レン』。レンと僕はどちらも男の娘という共通点があるから、何か感じるところでもあったのだろうか? 

 

『ち、ちなみに今いくつなの?』

 そう恐る恐る聞いてくるのは『MEIKO』。なんか将来ショタコンになりそう(ド偏見)。

 

『君も……()()なのかい?』

 イケメン特有のさわやかスマイルで、なんか意味深なことを聞いてきたのは『KAITO』。転生のこと? 転生のことでいいんだよね? 

 

『えっと、よろしくね! ミクちゃん!』

 KAITOとは対照的に、太陽みたいな笑顔でこちらに話しかけるのは『鏡音リン』。多分このグループの癒し枠。かわいい。あとこの子は僕を男として認識してないな? 

 

『……ハァ、ミク。余りこの子たちの言うこと(特にKAITO)をまともに見ようとしない方が良いわよ。絶対に疲れるから』

 なんだか徹夜明けの大学生みたいな顔でこちらにアドバイスを送るのは『巡音ルカ』。常識人なんだろうけども心労がヤバそう。

 

『……よろしくお願いします、初音さん』

 僕らのPである『武内P』が、名刺を僕に渡しながらそう言ってくる。190㎝を超える巨体と、名刺を渡す際のこぢんまりとした動作の対比がシュールでかわいらしい。……グッズ出したらJKによく売れそう。

 

『ハイ、みなさんご存じ(?)の初音ミクです! 皆と一緒に、このグループで頑張っていきたいです! 改めてよろしくお願いしますっ!』

 僕はそういうと、これから共に頑張っていく(であろう)みんなに向かって、ニッコリとほほ笑んだのであった。

 

 

 

 

 

『『『『『初ライブだ―っ!!!』』』』』

 なんやかんやで僕が事務所に所属してから1か月後、ようやく初ライブを迎えるまでに至った。

 いつもはあまり表情を変えない武内Pだが、今日ばかりは珍しく口元を綻ばせているように見えなくもない。分かり辛いからな……あの人の表情の違い……

『どうかしましたか?』

 Pのことを見過ぎていたのか、Pに声をかけられる。何でもないと返して頭からPのことを振り払い、円陣を組み始めているメンバーやスタッフの所に小走りで向かう。

『ようやくミクの初ライブだね!』

 円陣を組んだ後、隣でそう言ってくるのはリン。彼女とは色々なことをやった。練習もそうだし、ショッピングにも連れてってもらった。それにリンといると、普段とはまた違った視点で物事を見れた。だから、リンには感謝してる。

『俺たちに食い潰されないようにしろよ?』

 少し強引な言葉で発破をかけてくる、リンの左隣にいるレン。年下の彼には、いろいろなことをしてもらった。今みたいに応援もしてもらったし、レッスンでできないところがあったら助けてくれた。

『ここがミクのスタート……そうだね?』

 さわやかな言葉を放ちながら僕に顔を向けてくるのは、反対側にいるKAITO。彼はある意味僕のあこがれだった。クールなキャラだけど、たまに見せる素のギャップ。こういうところに人は引き付けられるんだって、そう理解した。

『全く……始める前から舞い上がっちゃって……ま、たまにはいいか。頑張りましょう? ミクちゃん。……お互いにね?』

 そういってウインクをこちらに向けてするのはKAITOの右隣のMEIKO。MEIKOはここにいるみんなのお姉さん的存在で、いつも皆を温かく包み込んでくれた。そこが、本当にうれしかった。

『もう、MEIKO? あなたまで羽目を外したら、ストッパーが居なくなるんだけど? ……ミク、いい? ここはゴールじゃない、スタートなの。だから、みんなで駆け上がっていきましょう? 頂上(ゴール)まで! ……ほら、武内Pも』

 そう僕に優しく声をかけてくれたのは、僕の右隣にいるルカ。彼女は強くて、優しくて、太陽みたいな存在だった。だからこそ、一緒に並んで立とうと、いっぱいレッスンを頑張った。

 ルカに声をかけられて、武内Pも僕とルカの間に入ってくる。

『皆さん、今日の主役は初音さんです。でも、主役に負けないくらい、頑張っていきましょう。―――笑顔を忘れないで下さい』

 そういう武内Pは、僕らが初めて見るような、すがすがしくて、カッコいい笑顔だった。僕らのサポートでクタクタになっているはずなのに……

 最後に、今日のライブの主役である僕に、みんなの視線が集まる。

『皆、僕はいまだにアイドルが何なのかとかはよく分かってない。……だけど、僕は歌でみんなを笑顔にさせたい。だから、僕と一緒に頂上(ゴール)まで、上がって行ってくれますか!?』

 そういって周りを見渡すと、みんな……武内Pも、こちらを見て、力強くうなずいてくれた。

 ……これは、みんなに負けてられないね……

 僕は円陣で組んでいた手を前に出し、事前にみんなで決めていた掛け声をする。

 

『V!』

 

 ―――僕が。

 

『O!』

 

 ―――リンが。

 

『C!』

 

 ―――レンが。

 

『A!』

 

 ―――KAITOが。

 

『L!』

 

 ―――MEIKOが。

 

『O!』

 

 ―――ルカが。

 

『I!』

 

 ―――武内Pが。

 

『『『『『D!』』』』』

 

 ―――皆が。

 

『『『『『行くぞ、VOCALOID-ッ!』』』』』

 

 ―――心を一つにして、今、ステージへと向かう。

 

 会場全体が暗くなり、ステージ上の画面には、僕のシルエットが出てくる。

 観客に呼ばれている。みんなが見ていてくれる。

 僕は前だけをしっかりと見て―――

 

 

 ―――“僕”は“私”と、繋がった。

 

 

 こうして迎えた『初音ミク』のファーストライブは、150万人もの観客を動員した、歴史に名を残すようなライブになり、アイドル戦国時代の火付け役とも呼ばれている。

 そして『初音ミク』、ひいては『VOCALOID』の名は、あの『日高舞』にも匹敵するくらいの知名度を誇り、今や知らない人は居ないとされるほどの有名アイドルになった。

―――とある音楽情報雑誌より

 

 

 

そして2年後、『()()()()()』が起きた。




行けなかった(前後編で分けるの)
次回こそ行くから許して…!
てかアンケートで武内Pを望む声が多すぎた結果こうなった。

武内P→過去にアイドルに辞められてあってトラウマあり
主人公→過去になんか事件があってアイドル辞めた

ピッタリか?ということで採用しました。
次回以降も頑張ります!(島村卯月)
という訳で第4話でした!ばいばーい。

今後出てくるプロデューサーについて

  • オリPを使って♡
  • アニデレP(武内Pのこと)
  • Pヘッドのやつ(俺たち)
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