月の少年の儚世に咲く薔薇の名は   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前から書きたかったので、また息抜きに書いてみました。
楽しんでいただけると幸いです。

それではどうぞ。


第0話 重要な配役

ここは羽丘女子学園(はねおかじょしがくえん)。歴史ある女子校である。

その放課後の校門にて。

 

「ああ、そうだ。つまり……そういうことさ」

 

1人の女子生徒……瀬田薫(せたかおる)が誰かに電話をしていた。

 

『それはまた前代未聞だね。他の部員さんとかは納得してるの?』

「ああ。部長にも説明してあるから問題ないさ」

『それならいいんだけど……まぁいっか。僕で良いなら引き受けるよ。初日は手続きとかで遅れるかもしれないけど、なるべく早くそっちに顔を出すよ』

「分かった。演劇部のみんなにもそう伝えておくよ。それじゃあ頼んだよ。私のジュリエット」

『……僕は男なんだけどなぁ。それじゃあまたね』

 

薫と電話してた相手は、そう言い電話を切る。

 

「フフ……今年の文化祭……楽しくなりそうじゃないか」

 

早く当日にならないかと楽しそうな表情をした薫がそこにいた。

 

 

同時刻、生徒会室にて。

 

「えーっと、2年A組は喫茶店で……B組が占いの館……」

 

1年の羽沢(はざわ)つぐみが、各クラスの出し物の書類を確認していた。

 

「羽沢さ~ん! 書類追加! こっちもよろしく~!」

「ええっ!? こんなに……!?」

 

追加された書類の量に驚くつぐみ。

なんでも、他の生徒会のメンバーも文化祭関係でドタバタしており、手伝えそうもないとの事。

 

「そうだよね、文化祭まであと1ヶ月だもんね。よし、任せて! 私やっておくから!」

 

つぐみがそう言うと、書類追加を頼んだ生徒は、先生に書類を提出して来ると言った。それから、その書類を今日までによろしくと付け足した。

 

「ええっ、今日まで!? ……はあ~……」

 

それを聞いたつぐみは驚くが、仕方ない。今日中の分だけでも終わらせようと切り替えるのであった。

 

「……ふう~……これでまだ半分かあ……」

「つぐ~、まだいる~?」

「あっ、ひまりちゃん!」

 

ちょうど半分くらい終わらせたところに、幼馴染みの上原(うえはら)ひまりが生徒会室に入ってきた。

 

「ちょうど部活が終わったところだから寄ってみたんだ。一緒に帰ろうよ!」

「ごめん……まだ帰れそうになくて……」

「うわっ、この書類の山、ヤバ……!」

 

書類の量を見て、驚くひまり。

 

「文化祭のクラス展示や体育館を使う出し物の申請書類なんだ。これ、今日中に見ないといけなくて……」

「えっ、この量!? 私、手伝おうか?」

「いいの? やり方教えるから、手伝って……!」

 

早速つぐみは、ひまりにやり方を教え、2人で作業に取りかかるのであった。

 

「ふむふむ~。今年は喫茶店をやるクラスが多いんだね~」

「だね。リサ先輩のクラスもだし……あ、(らん)ちゃんのクラスもだ」

「1年A組、メイド喫茶……!?」

「蘭ちゃん、着るのかな……」

 

寧ろ、なんであたしが!?と慌てながら言う蘭の姿が浮かんだ、つぐみとひまり。

 

「ふふっ、書類仕事は大変だけど、文化祭でみんなが何やるのか先に知れるのはちょっと楽しいかも♪」

「確かにそうだね。ひまりちゃんのおかげで、だいぶ書類が片付いてきたよ~。ありがとう! ……あ、演劇部の書類もあるよ、ほら」

 

そんな会話をしてる中、演劇部の書類を見つけた。

 

「わあっ、今年は『ロミオとジュリエット』やるんだあ……! 薫先輩、きっとロミオ役だよねぇ~」

「毎年演劇部の公演は大賑わいなんだよね。今年は一段とすごくなりそうだね!」

「見に行けるかなあ? クラスのシフト、調整してもらえないか聞いてみようかな」

「うん、いいと思う。私も楽しみだなあ~……あれ?」

「ん~、どした?」

 

つぐみが書類を読みながら、ある一点に気づく。

 

「『ロミオ役、瀬田薫。ジュリエット役、白鷺千聖(しらさぎちさと)。物語進行役、水無月悠里(みなづきゆうり)』……!?」

 

驚きながら書類を読み上げるつぐみ、それを聞いて後から驚くひまり。

 

「千聖さんって、花女だよね?」

 

花女とは、花咲川女子学園(はなさきがわじょしがくえん)の事で、こちらも歴史ある女子校である。

 

「どういうことなんだろう? それに悠里先輩もだけど……」

「客演、ってことなのかな……? 明日、事情を聞きに行ってみよう。……今は目の前の書類を片付けなきゃね」

「うん、そうだね」

 

それと同時に、つぐみとひまりは思った。

悠里先輩って、どこの高校に通っているのだろうと。クール系で優しいお兄さんという印象しか、思い浮かばなかった……

 




読んでいただきありがとうございます。
更新は注意書きにも書いてありますが、速かったり遅かったりです。
次回もよろしくお願いします
本日はありがとうございました。


※主人公の簡単なプロフィールです。


水無月悠里(みなづきゆうり)


容姿イメージ:『らき☆すた』の岩崎みなみ

誕生日:12月12日、いて座

血液型:A型

一人称:僕
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